こんにちは、八十岡です。
先週行われた【グランプリ・静岡2017春】に参加してきましたので、今回はそのレポートとなります。よろしくお願いします。
■ 今のスタンダード環境について
【禁止カードの発表】と『霊気紛争』の発売からスタートしたスタンダードですが、最初は黒緑、マルドゥ機体、サヒーリコンボの3強からスタートしました。
ただ【プロツアー『霊気紛争』】が終わった後からはマルドゥ機体やサヒーリは進化を遂げてデッキが洗練されていくのに対し、黒緑はPTの時点でほとんど完成していたため伸びしろが少なく、その結果マルドゥ機体とサヒーリの2強になりつつありましたが、ティムールタワーや霊気池デッキが新たに台頭してきてまた混沌な環境に。
そして、そのメタゲームの移り変わりの結果、なんと機体の1強時代に突入しました。 (ティムールタワーがサヒーリに対して相性がよい。機体がサヒーリに強い構成になってきたなど要因はいろいろありますが割愛)
新たな禁止カードも出なかったため、この状態で【グランプリ・静岡2017春】が始まることになりました。
4 《平地》 1 《沼》 1 《山》 4 《秘密の中庭》 4 《感動的な眺望所》 3 《乱脈な気孔》 1 《鋭い突端》 4 《産業の塔》 3 《霊気拠点》 -土地 (25)- 4 《スレイベンの検査官》 4 《模範的な造り手》 4 《屑鉄場のたかり屋》 3 《歩行バリスタ》 2 《異端聖戦士、サリア》 3 《大天使アヴァシン》 -クリーチャー (20)- |
3 《致命的な一押し》 4 《無許可の分解》 4 《キランの真意号》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文 (15)- |
3 《グレムリン解放》 2 《停滞の罠》 2 《苦い真理》 1 《保護者、リンヴァーラ》 1 《ショック》 1 《致命的な一押し》 1 《リリアナの誓い》 1 《苦渋の破棄》 1 《先駆ける者、ナヒリ》 1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 1 《死の宿敵、ソリン》 -サイドボード (15)- |
そう機体です。アメリカ最強とも名高い【オーウェン (Owen Turtenwald) が少し前に挙げていたデッキリスト】をちょっといじっただけです。PTが終わった後に【ティムールタワーを作成】し、いろいろと形を変えながら回していたのですが、どうやっても機体に有利がつかず、最多勢力に有利がつかないデッキは使いたくなかったため機体を選択しました。
試合の話は書いてもつまらないと思いますので、簡単に結果だけ。
対戦デッキ | 勝敗 |
4Cサヒーリ | 4-1 |
マルドゥ機体 | 2-2 |
黒緑系 | 1-1 |
ティムール霊気池 | 1-0 |
3BYE含めトータル11-4。
■ マルドゥ機体の感想
先攻を取ったときのパーフェクトムーブ (《造り手》→《キラン》or《たかり屋》→《サリア》→《ギデオン》) がどのデッキよりも強いため、頭ひとつ抜けているなという感想でした。
しかも《大天使アヴァシン》が入ったことにより長期戦にも強くなり、対戦相手は機体、プレインズウォーカー、クリーチャーのすべてをきちんと処理しなければいけないため、ビートダウンというデッキなのにサイドボード後も基本的に不利にならないと感じました。
ただやはり機体を使うと機体に負けるなとも思いました。まぁ同型ですので、どうやっても有利にはならないですね。今のスタンダードはそこに目をつぶって機体を使うか、がんばって他のデッキで機体を倒しにいくかだと思います。これがいい環境なのかダメな環境なのかはよくわからないですが、個人的にはあまり好きな環境ではないということは間違いないです。
最後に、各デッキの簡単な解説をおいておくので、使うデッキに困っている人は参考にしてください。
・マルドゥ機体
環境最強デッキ。《経験豊富な操縦者》入りと《歩行バリスタ》入りがあるが、マナベースが楽になる【バリスタ型】 (オーウェンレシピ) がオススメ。
サイドに《反逆の先導者、チャンドラ》を取りたくなるが、(赤)(赤)はほぼ出ないので《反逆の先導者、チャンドラ》を使いたい場合は《経験豊富な操縦者》を入れて赤マナを多く取るのをオススメする。ただし、たまに(白)(白)が出なくなるときもある。
・4Cサヒーリ
殴りつつコンボを狙いに行けるので対処しづらいデッキだったが、コンボに強い《歩行バリスタ》や《電招の塔》が増えたことによりデッキの存在意義を失いかけている。
サイド後はコンボを全部抜いたり、メインから《新緑の機械巨人》を入れたビート型もよく見かける。ごちゃごちゃしたデッキが好きな人にオススメなデッキ。
・ティムールタワー
アンチサヒーリデッキの代表格。メインボードだけでいえば《電招の塔》を置けさえすればまず負けないだろう。
デッキは見た目より強く、機体以外に明確に相性の悪いマッチアップがほとんどない。かなり生粋のコントロールデッキなので、昔ながらのコントロールが好きな人にオススメなデッキ。
いろいろなカラーバリエーションがあるが、基本は《霊気池の驚異》から《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を出すことを目的としたデッキ。
《霊気池の驚異》さえ設置できれば毎ターン起動することもそこまで難しくはないため、結構《絶え間ない飢餓、ウラモグ》までたどりつく。《霊気池の驚異》を4ターン目に置けるかが鍵。簡単なマジックをやりたい人にオススメなデッキ。
・黒緑
2ターン目《巻きつき蛇》→3ターン目《ピーマの改革派、リシュカー》という最強ムーブはあるが、逆にそこさえ止めてしまえばどうにかなってしまうデッキ。ただ環境が少しコントロール寄りになってきているので、《不屈の追跡者》は強い。
もう一段階デッキが進化すればまだ戦えるデッキになるだろう。現状では黒緑が好き以外に特に使う理はない。
現実を砕きたい人用。基本的には機体の下位互換なことになりがち。最近ではメジャーになってきたため、相手にデッキがばれてないローグデッキとしての価値も失われつつある。《現実を砕くもの》で殴る爽快感を感じたい人にオススメ。
ではでは
ヤソ
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする