なんやかんやで未だにこうやってマジックで地球のどこかへふらふら行っている私ですが、今回ばかりはすこし事情が変わります。
いや、京都って実家の所在地なんですよね。
むしろどちらかというとホスト。普段とは全く逆で、現地民が教えるマル得情報を発信する側ではなかろうか。
ということで今回の旅行記はちょっと普段と毛色を変えて、マジックの合間に寄れる京都観光&食べ物案内、普段、遠方からお客様が来たときに連れて行っている観光コースや気に入っているごはん処などを海外の方向けにご紹介、といった体でお届けしようかと思います。
そんなこんなで日本人的にはなんでこんなの書いているの? と思う箇所もあるかもしれませんが、その点はご容赦を。
それでは早速いってみましょう。
目次
Wi-Fi
私が最後に京都へ帰ったのは去年の12月ですが、そこから劇的に改善されていない限りWi-Fi事情はあまりよろしくありませんね。フリーWi-Fiはスターバックスやマクドナルドのようなチェーン店と特別に意識してあるお店に限られている印象です。
もしお財布に余裕があるのなら関西空港の1Fで借りられるモバイルルーターをお勧めします。1日だいたい500~1,000円のようですね。
※リンク先は英語サイト。
英語
日本人の英会話についてあまり期待しないで下さい。一般的に日本人の聞き取り能力と構文能力はとても低くて、その点についてあなたはとても苦労することになると思います。街中で英語が喋れる日本人を見つけたら神話レアくらいの出現率と考えて良いです。
それと、これは意外なことかもしれませんがだいたいの日本人は
交通系カードを買おう
日本に着いたら何を買うか。おすすめするのは最寄りの鉄道駅でまず交通系カード (icoca、suica) ですね。
※リンク先は英語サイト。
500円のデポジットにチャージが9500円で、合計1万円くらい入れておけば 日本滞在が格段に便利になります。
利点としては、以下のようなものがあります。
移動が楽
日本で最も使用される公共交通手段は他を大きく離して鉄道です。特に都心部で生活する場合、鉄道を利用しないということがほとんどありえないくらい、生活に密着したものとなっています。
ですが初めて日本式の改札システムを見ると少々面食らうのでは? 切符を買うときには先払いボタン式で自分で目的地までの鉄道料金を探さなくてはならないし、入り口と出口で2回、切符のチェックがある。おまけに切符が小さいので結構な頻度で切符がどこにいったかわからなくなります。それでもきっちり料金を取りにいく性向の強い日本では、切符の紛失にもきっちり追加料金で都合倍額徴収されてしまいます。ええ、日本人でもよくやります。
その点交通系カードであれば、名前記入式ならば再発行も可能ですし、そうでなくてもマジックのカードサイズなのでなくす心配もかなり軽減。さらに各社の提携が進んでいるのでどの交通系カードでも他社の鉄道、バス、タクシーなどでの支払いが可能です。
他のお店で支払いに使える
これがもう1つの交通系カードを推す理由です。日本の交通系カードは銀行のデポジットカードと同じようにかなりのお店でそのまま支払いに使うことができます(受け付けている店はクレジットカードのようにレジに表示されています)。
特にコンビニエンスストアでは効果絶大、日本の都市部では石を投げる射程内には必ずどこかにコンビニエンスストアがあり、必要と思われるものはほぼ全てそこに揃っているのですが、そこでの支払いにほぼ100%交通系カードが使えるばかりか、追加のチャージすらできるのです。
おつりが溜まらない
1セント硬貨ってジャマじゃありません?
というような理由で、1人1枚持つことをおすすめします。
京都駅周辺の観光地・ごはん処紹介
京都の玄関口、遠方からお越しの方がまず降り立つ場所といえばここでしょうね。京都市バスのターミナルも隣接しているので京都観光をするのにも便利ですし、 南側にはイオンモール (マジックのお店もテナントで入っています) もあります。
モールまで足を伸ばしたのならついでに東寺を散策するのも良いかも。「五重の塔」は日本人がなんとなくの京都をイメージすると出てくるのに、実際にはあまり足を運ばないスポットのかなり上位な気がします。 それと21日は弘法市がたっていると思うので、グランプリ前に覗きに行くのも良いかも。
食べることに関してならば、京都駅に隣接する地下街、駅ビル内にある伊勢丹デパートの上階、レストランフロアなどがあるので、それほど困ることはありません。変わった体験をしたければ京都タワー下の銭湯なども。
ただし地理的にみると繁華街から離れた辺境の地です。京都っぽいものを楽しみたいなら、素直に四条河原町あたりまで足を運ぶことをおすすめします。
551蓬莱 (肉まん)
- 住所
- JR「京都駅」中央口からすぐ
- 営業時間
- 9:00~21:00
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
関西の方以外は馴染みが薄いと思いますが、関西土産の豚まんといえばこのお店。値段もお手頃。
吟醸らーめん 久保田 本店 (ラーメン)
- 住所
- 京都府 京都市下京区 西松屋町 563 フジ萬ビル 1F
- 営業時間
- 11:00~14:30 / 18:00~22:30
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
京都駅の伊勢丹デパートに隣接する形で京都拉麺小路なるラーメンテーマパークがありますが、私的に推したいのはこっち。
京都で味噌ラーメンといえばここでしょうね。味にとてもうるさい某レベル3ジャッジが満点をつけた数少ない店の1つ。
奈良
- 交通費
- 片道 1,000円弱
- 奈良県観光公式サイト
日本で一番大きい大仏像、そして鹿が放し飼いになっている奈良までは京都駅から電車でおおよそ1時間。近鉄を乗り継ぐのがおすすめ。
あんまりにもあんまりにマジックで報われなかったり、京都の酷暑に限界を感じたら鹿に癒やされるのも選択肢かと。
嵯峨野
- 予算
- 交通費:京都から嵐山まで片道300円ほど
- トロッコ列車:片道700円ほど
- 川下り:4000円ほど(ただし増水などで中止される可能性あり)
- 嵯峨野トロッコ列車公式サイト
- 保津川下り公式サイト
嵐山と言えば紅葉、なのですがこの季節も中々。行きはトロッコ列車で帰りは保津川を船で川下り。あと温泉もありますよ。
伏見の観光地・ごはん処紹介
グランプリ京都の会場周辺はまあ、何もありません。
京都の外れの京都駅よりさらに辺境。マジックが終わったらさっさとどこか戻りましょう。というか、マジックの大会で来るまでこんなところにこんな箱があることすら知らなかったし。
せめて駅から徒歩5分くらいの立地にしてくれればと思うことしかありませんが、京阪電鉄沿線までいけばそのまま京都の都心部、大阪の都心部まで直通なので選択肢が大幅に広がります。
伏見稲荷
ご存知、狐の総本山。裏手にある稲荷山の山道に鳥居が連なっている風景はここでしか見れないもの。体力に自信がある方は一周してみるのも良いかも。
あとはちょっと前に話題になった盛られすぎているたい焼きとか。
洋食屋コートレット
- 住所
- 京都府京都市伏見区中油掛町94 プレアデス桃山 1F
- 営業時間
- 11:00~21:00ラストオーダー(木曜定休日)
- 予算
- ~1,500円
- 店舗ウェブサイト
リニューアルしてからはまだ行ってないのですが、洋食というより揚げ物がメイン。
あの行弘が満足していたので量的にも安心。迷ったら日替わり定食もありますよ。
四条河原町の観光地・ごはん処紹介
京都の中心部といえばこのあたり、宿泊施設もこのあたりに集中していますし、見たことのあるお店は大概この通りに軒を連ねてます。もちろんマジックのお店も数店このエリアにありますよ。ちなみに都市伝説ではなく本当に鴨川沿いにはカップルが等間隔で座ってます。
錦市場や新京極商店街で食べ歩きながらお土産を探すもよし、日本式といえばの居酒屋、カラオケなんかもコンビニほどではないですがすぐ見つけることができるでしょう。
昼の選択肢として「おばんざいバイキング」はおすすめですね。京都近郊で取れた野菜を中心としたビュッフェ方式のお店、私も学生の頃はよくお世話になってました。
もしデッキ調整で時間が取れなくてご飯は手早く済ませたいと言うのならば大丸やマツザカヤの地下1階、「デパ地下」に行ってみるというのも良いでしょう。スーパーマーケットの惣菜エリアをより特化したような……うん、説明が難しいですね。
これも日本独特の光景だと思うのでぜひお立ち寄りを。
祇園祭
京都で7月というと祇園祭シーズンなのですが、簡単に言って地獄です。
ただでさえ人が多くて蒸し暑い京都に歩く隙間もないほど人が押し寄せます。GPウィークに四条河原町近辺でホテルを取った方は祭りの日程を確認して、場合によっては覚悟しておいてください。
オ・グルニエ・ドール(洋菓子)
- 住所
- 京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル527-1
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
このあたりにはロトスやPATISSERIE.Sといった有名洋菓子店が集中しているのですが、その中で私が1つ選ぶとすればここ。
お店に隣接する形で喫茶店を展開してくれているのが決め手。チョコ好きならピラミットをぜひ。
火裏蓮花 カリレンゲ (かき氷)
とにかく解りづらい場所にあって、初めて行ったとき、あたりを2周ほどしました。
ここの目玉はなんといってもかき氷。日本のかき氷というよりは台湾に近いかな、たっぷり蜜を使って丁寧にデコレーションしている上から、更に自分で蜜をかけて食べる仕様。
午後14時から、かつ夕方までと短い間なのですが、とにかくデカい。そして最後まで味がつづく。あと名前が覚えられない。写真は2種類のかき氷のハーフ&ハーフですが、2人以上で行くのを推奨します。
ルフ(オムライス)
先斗町(ぽんとちょう)にあるお店。バターライスにふわふわ卵、そしてデミグラスソース。昔ながらのチキンライスもそれはそれで良いですし、トマトソースの酸味も良いですね。
しかしこのオムライスという食べ物、大好物というほどではないのですが定期的に食べたくなります。
和醸良麺すがり(ラーメン)
- 住所
- 京都府京都市中京区観音堂町471-1
- 営業時間
- 11:30~15:00 / 18:00~22:00
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
ラーメンにしてラーメンにあらず。そばとラーメンの中間のようななんとも独特な麺を提供するお店。
チャーシューの代わりにもつなのもよりラーメンぽくなさを演出していますね。もつが苦手で無ければおすすめです。
アジェ (焼肉)
モツ系の焼肉で有名店。実は行ったことがないのですが、評判についてはかねがね。支店もたくさんあるようなので宿泊先の近くにあればぜひ感想などをツイートしてもらえれば。私も参考にします。
余談ですが四条から五条にかけての鴨川沿いは人通りも少なめで雰囲気がある店も多くてとても良いです。
東山周辺の観光地・ごはん処紹介
四条河原町→祇園→円山公園→高台寺→三年坂→清水寺というルートは京都観光案内の王道中の王道コース。
ちょっとルートから外れてもなんとなく坂を上がっていけば清水寺まで着いてしまうというのはよくよく考えれば凄いことなのではなかろうか。
寄り道するなら三十三間堂を帰り道に立ち寄るなどもまた良し、三年坂のかどを曲がらずそのまま参道を下っていくとかなり近いところまで行けます。
なおここに限らず京都の寺、神社などの拝観料は無料~700円くらいまでといった感じ。現金のみの受付で面倒ですが諦めてください。
%アラビカ(珈琲)
三年坂手前の二年坂に随分趣のあるスターバックスが開店したらしいですが、こちらもこちらで。
2年ほどまえにこの界隈をぶらーっと歩いてて雰囲気の良さで入り、その後ちょくちょく行ってます。
鍵善良房(葛きり、わらび餅)
暑い時分には氷水に入った葛切りを冷やした黒蜜でいただくのって最高じゃありません?
四条本店と高台寺店がありますが、人通りが少ないので高台寺店の方がおすすめ。
ぎをん小森(抹茶)
京町家で小川を眺めながら抹茶パフェを食べる贅沢を味わいたいならここ。
日本間でお茶をすすりながら外は暑い中、冷たいものとか至福。
出町柳の観光地・ごはん処紹介
下鴨神社の目の前で、京都大学と京都御所の近く。そういえば御所が一般公開されるようになったらしいですね。
鴨川デルタなど万城目や森見作品が好きならば「おや?」と思う地名や場所が結構あるかも。
出町ふたば(和菓子)
- 住所
- 京都府京都市上京区出町通今出川上ル青龍町236
- 営業時間
- 8:30~17:30(火曜・第4水曜定休日)
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
おもちの店、何かのアニメの舞台になったとか。
豆大福 is とてもおいしい。隣の肉屋でコロッケを食べるも良し。ただし河原で食べると高確率でトンビの襲来を受けます。あいつらわりと洒落になりませんから気をつけてください。
平安神宮周辺の観光地・ごはん処紹介
プロツアー会場。三条からギリギリ歩ける距離。
美術館と動物園、平安神宮、桜の季節だと哲学の道から銀閣寺というゴールデンルートがあるのですがこの季節だとそれなりな感じ。
ちょっと散策にと言うのであれば南禅寺・琵琶湖疏水というルートがお勧め。
山元麺蔵(うどん)
日本でもトップクラスのおいしいうどんを食べさせてくれるところ。何もかもがおいしい。特にごぼう天は神がかっている。
ただし行列の長さたるや、回転率の悪さと京都の夏の不快さもあいまって地獄の責め苦のように並ぶことになります。
もしそれでも食べたいというのであればおそらく開店1時間半前、9時半くらいから並びに行くと良いと思います。せめて2周目のロットに入れない限り諦めた方が無難かも。
マルシン飯店
- 住所
- 京都府京都市東山区東大路三条下る南西海子町431-3
- 営業時間
- 11:00~翌日朝まで(火曜定休日)
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
リーズナブルで大盛りな日本式中華料理が食べたければオススメ。
ルフの時もそうなのですが、卵が乗っかったご飯ものというのに私は弱いらしく、甘辛い餡がかかった天津飯とか時々に無性に食べたくなります。あ、餃子か唐揚げもセットで。
メニューがわからなければ店の前にショーウィンドウがあるのでスマホで撮るとよいかと。
北山、西院方面の観光地・ごはん処紹介
京都の北西寄り。観光するならバスを使わないと行けないエリアなので中々おすすめしづらいのですが、レンタカーなりレンタルサイクルなどを使えばわりと行きやすいかも。
立命館大学の裏手に鎮座している金閣寺がとても有名ですが、私としては以下の2つのお寺がとても気に入っています。
龍安寺
- 住所
- 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13
- 営業時間
- 8:00~17:00
- 拝観料
- 500円
- 龍安寺公式サイト
ボードゲーム「枯山水」のモデルになった庭といえば通りが良いでしょうか。おそらく日本で最も有名な石庭の1つ。
まだ人が少なくて暑さが控えめな朝方に行ってぼけーっとするのにおすすめ。
源光庵
この間、行ってみてとても良かったので。
ここで紹介しているスポットの中では他を突き放してとても小さなところですが、悟りの丸窓と迷いの四角窓から見る景色はそれだけの価値が私はありました。
1時間はぼけーっとしてられる自信があります。
紫蔵(ラーメン)
- 住所
- 京都府京都市北区平野宮北町14番地
- 営業時間
- 11:00~15:00 / 18:00~22:00
- 予算
- ~1,000円
- 食べログ
京都で家系ラーメンが食べたいならここですね。こってりしたスープに付け合せのほうれん草が良く合う。
それとチャーシューを追加トッピングすると山のように盛られてスープの温度が下がってしまうので別盛りにすることをおすすめします。
と、書いててまだまだいけそうなのですが、このままでは際限がないのと、突発企画で翻訳をお願いしている手前、あまり遅くなるとまつがんがまた鬼の形相になってしまうのでこのくらいに。
それではまた、良い京都ライフを。
中村 修平
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