by Jeremy Dezani
Translated by Kazuki Watanabe
(掲載日 2017/09/15)
「プレイヤーフォーカス」へようこそ!
「プレイヤーフォーカス」は、世界に名立たるマジックプレイヤーにインタビューする企画です。日本のみなさん、そして世界中へ彼らの事を広めていきたいと思っています。毎回違うプレイヤーを紹介しますので、楽しみにしてくださいね!
今回は、グランプリ・京都2017で見事Top8に入賞を果たしたカナダのプレイヤー、パスカル・メイナード(@PascalMaynard)にインタビューしました。
彼はまだまだ若いプレイヤーではありますが、多くの実績を持っています。彼にまつわる一番有名な話といえば、グランプリ・ラスベガスのモダンマスターズを使用した決勝ドラフトにて《タルモゴイフ》のフォイルを引き当てたラッキーマン、というエピソードでしょう。
インタビュー
氏名: Pascal Maynard
年齢: 24
国籍: カナダ
スポンサー: ChannelFireball.com
現在 / 生涯 プロポイント: 211
プロレベル 2017-2018: ゴールド
職業 / マジック以外の趣味:
パーティーの専門家。
マジックを始めたのはいつ? どのセット? マジックを知ったきっかけは?
始めたのは『フィフスドーン』が出たころだけど、のめりこんで大会に出始めたのは『神河』ブロックだ。とあるゲームショップに入り浸って色々なゲームを触ってみたけど、マジックのみが俺の心に訴えかけてくれた。
当時のコミュニティーはみんな俺より年上で、大人だったんだが、どういうわけか彼らと仲良くなれたんだ。
プロプレイヤーになるまでに、あなたに一番影響与えた有名プレイヤーは?
アントワン・ルーエルだね。俺が初めてマジックの公式ホームページを訪れたとき、彼がプロツアーで優勝し、賞金のボードを持っているのを見たんだ。この世界にどっぷりハマるのに十分だった。
これまでの実績:
プロツアートップ8: 1
グランプリトップ8: 13(優勝は2回)
その他: カナダの国別選手権2010、Top8。フォイルの《タルモゴイフ》、愛してるよ。
好きな日本人選手とその理由:
八十岡 翔太かな。彼はテクニカルなプレイヤーとして歴代一位だよ。彼の才能がゲームの発展をとても速くしてくれる。俺の想像を完璧に吹っ飛ばしてくれるよ。
選外のプレイヤーを挙げていいなら、齋藤 友晴と津村 健志だな。陽気なパーティー仲間だ!
お気に入りのフォーマットとその理由:
ドラフトだね。 俺はテクニカルなプレイでは他のプロプレイヤーよりも少し劣っていると思っている。準備やデッキ構築の段階が重要なフォーマットで自分を生かせると思っている。
現時点のドラフトでお気に入りのアーキタイプとその理由:
青赤。単純に、このアーキタイプが使っていて本当に楽しいというのもあるが、最高のアーキタイプだと思っている。ただ、俺はなんでもドラフトするよ! 今の環境は信じられないくらい健全だからね。
お気に入りのデッキ:
スタンダード: ランプ
モダン: 親和
レガシー: ティムール・デルバー
アグレッシブやコントロール、ミッドレンジやコンボなどでお気に入りはありますか? また、それはなぜ?
アグレッシブ。とにかく、手札にある呪文はすべて使い切りたい。だから、デッキに採用する呪文は、主に低いマナコストのものを好むよ。
フォーマットを問わず、今現在、特に気に入っているデッキは何ですか?
モダンの、フェアリーだ。
3《島》 1《沼》 2《湿った墓》 4《汚染された三角州》 1《沸騰する小湖》 1《溢れかえる岸辺》 4《忍び寄るタール坑》 4《闇滑りの岸》 4《変わり谷》 -土地 (24)- 4《瞬唱の魔道士》 4《呪文づまりのスプライト》 1《黄金牙、タシグル》 -クリーチャー (9)- |
4《祖先の幻視》 4《致命的な一押し》 3《コジレックの審問》 4《差し戻し》 4《謎めいた命令》 4《苦花》 4《ヴェールのリリアナ》 -呪文 (27)- |
4《集団的蛮行》 4《虚空の力線》 3《儀礼的拒否》 2《英雄の破滅》 1《地盤の際》 1《ワームとぐろエンジン》 -サイドボード (15)- |
とても優れたデッキだとは言えないかもしれないが、《死の影》に勝てる。なにより、このデッキはとにかく回していて楽しいんだ。
高橋 優太は本当に良くこのデッキを仕上げたな、と思っているよ。
1パック目の1手目、どれをピックしますか?
《熱烈の苦悶術師》。このカードはとても素晴らしい。付け加えるなら、赤白は好きなアーキタイプでもある。
このアーキタイプは《不屈のエイヴン》や《英雄的行動》と組み合わせることが多い。
つい先日、グランプリ京都でトップ8入賞を果たしましたね。このグランプリで日本のプレイヤーと対戦したときの印象や、日本の大会について感想はありますか?
非常に感銘を受けたよ。日本のプレイヤーとは、たしか4人くらい対戦したかな。《発射》を上手く利用して、見事に立ち回っていた対戦相手とのマッチは、特によく覚えている。
日本のプレイヤーはとにかくきっちりとしたプレイをする印象がある。最善のプレイを、最善のタイミングで行っている、という感じだ。攻撃のタイミングも見事だよ。
そういえば、一つ驚きのマッチもあった。相手のデッキに《無慈悲》が入っていたんだが、こっちは《圧倒的輝き》をエンチャントした。すごい戦いだったね。
対戦中も、終わったあとも親切丁寧。それは町中でも変わらなかった。グランプリ、そしてプロツアーを含めて、滞在中はとにかく良い印象しか持っていないよ。次に行けるのはいつになるかは分からないが、もっとみんなと話をしたり、対戦をしたりしたいね。晴れる屋に行けば、毎日大会があるんだろう? 素晴らしい! これを読んでくれている人と、ドラフトで同じポッドになるかもしれないね!
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