総合成績&まとめ

晴れる屋

By Atsushi Ito

◆ 総合勝率

順位 名前 総合成績 勝率
1位中村 修平13勝5敗72%
2位高橋 優太15勝6敗71%
3位浦瀬 亮佑14勝7敗67%
3位津村 健志6勝3敗67%
3位まつがん4勝2敗67%
3位タソガレ2勝1敗67%
7位熊谷 陸15勝9敗63%
8位井川 良彦11勝7敗61%
9位藤村 和晃14勝10敗58%
10位廣澤 遊太13勝11敗54%
11位木原 惇希11勝13敗46%
12位齋藤 友晴9勝12敗43%
12位齋藤 慎也9勝12敗43%
14位檜山 俊輔10勝14敗42%
14位名出 和貴10勝14敗42%
16位鈴池 史康7勝11敗39%
17位小林 龍海9勝15敗38%
18位佐藤 啓輔8勝16敗33%
18位原根 健太6勝12敗33%
18位ポンポコ宮本5勝10敗33%
18位らっしゅ1勝2敗33%

◆ 3-0まとめ

プレイヤー
熊谷 陸白緑
中村 修平赤緑
高橋 優太青黒
浦瀬 亮佑白青
高橋 優太赤黒
鈴池 史康白赤
浦瀬 亮佑赤黒
津村 健志白緑
中村 修平白黒
まつがん青黒
中村 修平青緑
井川 良彦白黒
熊谷 陸白青
廣澤 遊太青赤
藤村 和晃白赤
原根 健太青赤

※それぞれのデッキリストはこちら→パート1パート2

◆ 2色別の全体勝率

2色 勝敗 勝率
白黒41勝31敗57%
白赤24勝21敗53%
赤黒19勝17敗53%
赤緑23勝22敗51%
白緑18勝18敗50%
青赤12勝12敗50%
青白9勝9敗50%
黒緑3勝3敗50%
青黒18勝21敗46%
青緑25勝38敗40%

色別の全体勝率

勝敗 勝率
92勝79敗53.8%
81勝72敗52.9%
78勝72敗52.0%
69勝81敗46.0%
64勝80敗44.4%

熾烈なダメージレース環境、色ごとに明暗分かれる

 「恐竜」「海賊」「吸血鬼」「マーフォーク」と4つの種族に彩られた『イクサラン』。だがそのドラフトのバランスは、かなり歪なものだったようだ。

 『イクサラン』ドラフト環境の特徴を述べるなら、「ほぼすべてのクリーチャーがバニラ (=非システムクリーチャー)」「飛行持ちも少なく、地上の殴り合いがメイン」「2マナ、3マナのクリーチャーを中心とするダメージレース環境」「除去は弱く、装備品やコンバットトリックが強い」となる。

ティロナーリの騎士縄張り持ちの槌頭海賊のカットラス

 そのような環境においては、「2~3マナのクリーチャースペックが相対的に高い」「ダメージレースを得意とする」カラーリングがまずは支配的になるのは必然と言えるだろう。

 結果として、『イクサラン』ドラフトでは「白・黒・赤」の3色と「青・緑」の2色との間に埋めがたい隔絶が生まれることとなった。圧倒的な勝率を誇る白黒はもちろん、残りの白赤/赤黒という組み合わせがいずれも勝ち越しできているのに対し、青緑の勝率はわずか40%。いささかどころの話ではない、れっきとした負け組カラーの烙印を押されることとなったのだ。

深根の戦士見習い形成師川守りの恩恵

 特にデッキが「マーフォーク」に寄った場合にその傾向はより顕著になる。「マーフォーク」は「青緑というカラーリングの都合上、盤面への対応力が弱い」ためアグロに寄せざるをえないが、「基本サイズが小さく、3/3のアタッカーを作るのにカード1枚を使う必要がある」ため継戦能力が低く、ぶん回れば手が付けられないものの、平均的にはダメージレースに負けるデッキになりやすいのだ。

 4つの種族が暮らす『イクサラン』だが、「マーフォーク」にとっては生きやすい次元というわけではないようだ。

環境の抜け道を探せ

 だが、これらの事実は逆にある一つの可能性を示している。

 それは、「青緑/青黒/黒緑で勝てる術を見つけ出せれば卓を支配できる」ということだ。

 既に各色の強さは大まかに共有され、レアやアンコモンはもちろん、強力なコモンについても「大体これくらいの手順で取るもの」という評価が定まっている。すなわち、強いとわかりきっているコモンが遅くまで流れてくることはほとんどない。

縄張り持ちの槌頭崇高な阻止司教の兵士水罠織り卑怯な行為流血の空渡り
火炎砲発射ティロナーリの騎士決別の砲撃巨大な戦慄大口葉を食む鞭尾海賊のカットラス

各色の強力なコモンたち

 だがそれは逆に、「うまい使い方が知られていないコモン」や「評価が定まっていないコモン」については遅くまで流れてくるということでもあるのだ。

 誰もが何の憂いもなく白や赤ができるポジションに座れるとは限らない。青や緑の強力なレアを剥いてしまうこともある。そうなったときのために、青や緑の勝ち方を知っておくことこそが、真に環境を攻略するためのカギとなるだろう。

 ドラフトマスター・マルシオが語ったことはまさしく「基本」でしかない。そして、基本の先には「応用」が存在する。『イクサラン』環境の応用とは何か、その抜け道を見つけ出すことができれば、プロプレイヤーたちとも対等にドラフトできるようになるに違いない。


 プロツアー『イクサラン』は普段と異なり、発売から時間が経った11月の頭に開催される。ということは、プレイヤーたちはMagic Onlineなどで各人十分な研鑽を積んで臨むことが予想されるということだ。

 はたして「基本」の先にはどのような戦略が待ち受けているのか。ドラフトを楽しみながら、プロプレイヤーたちの解答を待つとしよう。 

Twitterでつぶやく

Facebookでシェアする