《コスモゴイフ》を《ドスン》!さらに土地破壊など新デッキが続々活躍!【USA Modern Express vol.155】

晴れる屋メディアチーム

はじめに

みなさんこんにちは。

『ストリクスヘイヴンの秘密』がリリースされ、新カードを使ったデッキのほかに珍しいデッキも活躍しています。

今回の連載では『Modern Challenge』、『チャンピオンズカッププレミアム予選 シーズン5 ラウンド1』の入賞デッキを見ていきたいと思います。

『Modern Challenge 32』 -ストリクスヘイヴンの秘密のあのカードがストームで大活躍-

『ストリクスヘイヴンの秘密』がMOに実装された週末に開催されたModern Challengeではさっそく新カードを採用したデッキが入賞していました。

「ボロスエネルギー」、「親和」といったトップメタの強さが目立つ最近のモダンですが、《コスモゴイフ》を軸にしたコンボデッキが決勝戦まで勝ち残るなど新しいデッキが生み出され続けています。

コスモゴイフシュート

デッキリストページ

コスモゴイフドスン

《コスモゴイフ》を高速で強化して《ドスン》で本体に直接投げ飛ばす、「まつがん」こと伊藤 敦が世に送り出したコンボデッキです。

スーパークレイジーズー」を代表として数多くの独創的なデッキを作り上げた氏のデッキ、「コスモゴイフシュート」が最近のMO Challengeで結果を出し始めました

(過去にまつがんが手がけた記事はこちらから)

Devourer of DestinySerum Powder

《コスモゴイフ》を強化する手段として《運命を貪るもの》《血清の粉末》いうゲーム開始前からカードを追放する手段が搭載されています。

どちらもゲーム開始前からコンボパーツを探しつつ複数枚のカードを追放することができるので、多くの場合ゲーム開始時点で《コスモゴイフ》は一撃で相手のライフを削り切る十分なサイズになっています。

Summoner's PactPact of Negation

《コスモゴイフ》をサーチする《召喚士の契約》とコンボを押し通すための手段として《否定の契約》まで採用されており、《コスモゴイフ》+《ドスン》コンボに全力なデッキです。

☆注目ポイント

Spoils of the VaultPlunge into Darkness

《大霊堂の戦利品》は1マナと軽く、必要なカードを入手しつつ《コスモゴイフ》を強化する手段としても機能しますが、指定したカードが見つかる前にライフが尽きてしまう大きなリスクを抱えています。

一方で《暗黒への突入》も同様にカードを追放することができ、2マナと重いものの支払うライフを選択することができるぶん使いやすいです。

Gemstone CavernsChancellor of the Tangle

通常このタイプのコンボデッキは先手が有利ですが、後手スタートでも《宝石の洞窟》を置くことができれば相手のエンド時に《大霊堂の戦利品》でコンボパーツを探し、2ターン目には《コスモゴイフ》の攻撃か《ドスン》で勝負を決めることができます。

さらに《絡み森の大長》が初手にあれば、ワンターンキルも可能です。

Cavern of SoulsLeyline of SanctityChancellor of the Annex

サイドには、カウンター対策の《魂の洞窟》、ハンデス対策の《神聖の力線》が採用されています。

相手に追加のマナを要求する《別館の大長》が初手にある状態でゲームを始めることができれば、より安全にコンボを決めることができるようになります。

ルビーストーム

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モンスーンの魔道士、ラルルビーの大メダルぶどう弾

「親和」「アミュレットタイタン」など複数のアーキタイプに強い「ルビーストーム」

「ボロスエネルギー」と「ジェスカイブリンク」などのサイドには《真昼の決闘》のような対策カードが複数採用されているためサイド後は芳しくないゲームになりますが、トータル面ではいい立ち位置にあるデッキです。

Flashback

『ストリクスヘイヴンの秘密』から登場した《フラッシュバック》を採用したリストがModern Challengeで入賞していました。

☆注目ポイント

Flashback

《フラッシュバック》は対象の墓地にあるスペルにフラッシュバックを付与するというシンプルな効果を持つスペルですが、このデッキでは極めて強力な効果であり様々な用途があります

発熱の儀式捨て身の儀式Wrenn's Resolve

《フラッシュバック》《発熱の儀式》《捨て身の儀式》をフラッシュバックすることでマナ加速してスペルカウントを伸ばしたり《レンの決意》などをフラッシュバックさせてストームを稼ぎつつデッキを掘り進めるなどが主な使用用途です。

サイドボードのキーとなるスペルを再利用する使い方も強力でプレイの幅が広がります。

フラッシュバックTormod's Crypt

しかし、《フラッシュバック》をメインの戦略に組み込むことで墓地対策に弱くなるというリスクもあります

現環境のトップメタの一角の「親和」のように《トーモッドの墓所》など墓地対策をメインから採用しているデッキも散見されるため、決して無視できないデメリットといえます。

High NoonPrismatic Ending摩耗+損耗

トータルの立ち位置はよくとも《真昼の決闘》などを張られるとゲームに勝てなくなるため、サイドに《虹色の終焉》《摩耗/損耗》といった対策が必須です。

『Modern Challenge 64』 -複数のコンボのなか親和が活躍-

Basking Broodscaleモンスーンの魔道士、ラルゴブリンの放火砲

コンボが複数勝ち残っており、トップメタの一角で圧倒的な強さを見せていた「ボロスエネルギー」が今大会ではプレイオフにわずか1名!

SkateboardKrang, Master MindRavenous Robots

そんな中でも「親和」は今大会でも高い勝率を出し、決勝戦にまで勝ち残っていました。

『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』のお試し期間が終了したようで《スケートボード》は採用されていますが、上位入賞していたリストはセットリリース当初に採用されていた《大いなる脳ミソ、クランゲ》《暴食ロボット》は不採用になっていました。

親和

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Pinnacle EmissaryMishra's BaubleKappa Cannoneer

「ボロスエネルギー」に次いで現在のモダンで高い人気と勝率を維持している「親和」

《ピナクルの特使》から軽いアーティファクトを複数プレイしてトークンを生成し、《河童の砲手》を高速展開して圧倒します。

Urza's SagaWeapons ManufacturingEmry, Lurker of the Loch

爆発力がありつつも《ウルザの物語》《武器製造》のおかげで中盤以降も息切れしにくく、除去をプレイされても《湖に潜む者、エムリー》などアドバンテージを稼ぐ手段もあるのでリカバリーも容易です。

Wrath of the SkiesMeltdown

ただしサイド後は《空の怒り》《溶融》といったアーティファクト全体除去など、アーティファクト除去をしっかりケアしていく必要があるため安定した勝率を出すには慣れが必要です。

☆注目ポイント

Emry, Lurker of the LochMishra's Bauble

最近は《湖に潜む者、エムリー》を複数メインから採用されたリストが主流です。

墓地に落ちた《ミシュラのガラクタ》などアーティファクトを再利用できるので、除去を多用するデッキとのマッチアップでも立て直しやすくなっています。

Damping SpherePreordain

ライブラリーを掘り進めることもできるのでサイド後のマッチアップでは《減衰球》など対策カードも見つかりやすいです。

また、キャントリップスペルの《定業》が採用されているなど安定性を重視した構築になっています。

Sink into StuporSwan SongGalvanic Blast

このデッキの非アーティファクトスペルの多くは《金属の叱責》《朦朧への没入》といった妨害スペルで、サイドボードも《白鳥の歌》《狼狽の嵐》《感電破》などカウンターや除去が中心です。

Wrath of the SkiesMeltdownMetallic Rebuke

それらのカウンターで、コンボデッキのキーカードや《空の怒り》《溶融》といった対策カードをカウンターしていきます。

特に《金属の叱責》は即席によってこのデッキなら1マナの《マナ漏出》として機能するので多くのマッチアップで強力な妨害手段として活躍します。

Tormod's CryptDamping Sphere鞭打ち炎

軽いアーティファクトでメインから使える墓地対策の《トーモッドの墓所》のおかげで「エスパー御霊」など墓地を使うデッキに有利です。

ほかには最近上位でよく見かける「ルビーストーム」や「アミュレットタイタン」などに有効な《減衰球》など軽いアーティファクトや追加のカウンター、除去と厳選されています。

『チャンピオンズカッププレミアム予選 シーズン5 ラウンド1 in名古屋店』 -珍しいデッキが予選通過-

参加者55名の『チャンピオンズカッププレミアム予選 シーズン5 ラウンド1 in名古屋店』は上位4名が本戦への権利を獲得しました。

白蘭の幻影自由の代価

本戦への参加権を得たプレイヤーが選択したアーキタイプはトップメタの「ボロスエネルギー」「親和」「イゼット果敢」といった定番デッキのほかに、ボロスカラーの「土地破壊」という珍しいデッキが見られました。

土地破壊

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White Orchid PhantomCleansing Wildfire自由の代価

デッキ名のとおり、相手の土地を破壊してマナの供給を絶つことで相手の行動を制限するデッキです。

土地破壊といってもモダンにはレガシーと異なり《不毛の大地》のような効率的に土地破壊をする方法がないため、《白蘭の幻影》《浄化の野火》のように基本でない土地を基本土地へと変換させるカードを多用しています。

シミックの成長室ウルザの塔髑髏砕きの一撃

土地の種類が豊富な現在のモダンでは基本土地をほとんど採用していないデッキが多いです。

2色の「ボロスエネルギー」でも一般的なリストは平地がわずか2枚、「アミュレットタイタン」やトロンは特殊地形に依存しており、「ベルチャー」は基本土地を採用していません。

現環境での土地破壊は有効な戦略といえます。

☆注目ポイント

White Orchid PhantomCleansing WildfireFlagstones of Trokair

《白蘭の幻影》土地破壊だけでなく回避能力持ちの脅威としても機能するため序盤から終盤まで役に立つクリーチャーです。

《浄化の野火》はキャントリップ付きの土地破壊で、自分の《トロウケアの敷石》を対象にすることでマナ加速としても機能します。

Cleansing Wildfire自由の代価

基本土地も対象にできる2種8枚の呪文は、2マナの土地破壊スペルとして機能することも少なくありません

採用されていたとしても、これらの呪文を何度も唱えれば基本土地は枯渇してしまうでしょう。

Galvanic DischargeSolitudeWrath of the Skies

一方で、土地破壊にとって脅威となる軽量クリーチャーに対しては、《電気放出》《孤独》《空の怒り》などの豊富な除去で対抗します。

Phlage, Titan of Fire's Fury

相手の土地を破壊しつつクリーチャーも一掃してゲームをコントロールしていき、最終的にモダン最高クラスのフィニッシャーの《火の怒りのタイタン、フレージ》でゲームを終わらせます

ErodePath to Exile

《流刑への道》4枚に加えて新カードの《浸食作用》も4枚フル搭載。プレインズウォーカーも対象に取れるようになりました。

《流刑への道》と同様に相手に土地を与えてしまうというデメリットを抱えていますが、《白蘭の幻影》《浄化の野火》などでライブラリーの基本土地が枯渇していることが多いため、このデッキでは効率的な除去として機能します。

総括

魂の導き手河童の砲手コスモゴイフ白蘭の幻影

MOでもテーブルトップでも「ボロスエネルギー」と「親和」が圧倒的な強さを見せていますが、「コスモゴイフシュート」や「土地破壊」のように常に新しいデッキが生み出され続けています

現在のモダンのメタゲームは幅広く多様性があり、プレイヤーが好きなデッキ、得意とするデッキでチャンピオンズカッププレミアム予選やMOの大規模なイベントである『Modern Challenge』などで結果を残すことができる良環境といえます。

以上USA Modern Express Vol. 155でした。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいモダンライフを!

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