どこから説明すれば良いのだろうか。ラファエル・レヴィ/Raphael Levyの栄光は説明するには多すぎる。1997年からプロツアーに参加し続け、すでに参加回数は100回を超えた。
しかし過去の栄光だけを語るだけでは失礼なのかもしれない。今年のグランプリ・ストラスブールでは4位に入賞、ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスでは「挑戦者」枠の上位4位に入賞して次回の参加権利を獲得するなど、今もなお最前線で戦い続けているのだ。
MTGアリーナの導入をはじめとして、マジックは変化の時を迎えている。一体どのように彼はマジックと向き合っているのだろうか。私たちは彼の「今」を聞くことにした。
禁止改定を受けて、モダン環境にどういった印象をもちましたか?また、環境がどう変化していくと予想していますか?
《黄泉からの橋》は明らかに環境を歪め過ぎていた。墓地対策なしの構築なんて考えられなかったんだ。禁止になったことで、やっとサイドボードの枠を他のマッチアップに使えるようになったね。
今回のMCではどんなことを意識して練習に取り組みましたか?また、前回と何か変えたことはありますか?
フランスの街、トゥールーズ
今まではチーム全体で集まるのが恒例だった。しかし今回はトゥールーズに滞在して他のプレイヤーたちと調整したんだ。参加したメンバーは、グランプリ・ロンドン2019の覇者でありトゥールーズに住む友人のアレックス・ハバート/Alex Habert、南アフリカ出身の友人でありミシックチャンピオンシップの調整のために立ち寄ったケラーン・チェティ/Keraan Chetty、カバレージに備えるためにやってきたエドゥアルド・サイガリク/Eduardo Sajgalikだ。
その他にもミシックチャンピオンシップ本番のために、あるいはミシックチャンピオンシップ予選のために参加するトゥールーズ在住のプレイヤーもいた。チームメンバーと時間を共にすることはなかったが、Facebookを通じて連絡は取り合っていたよ。
現在行われているミシックポイントのレースにおいて挑戦者枠の2位に位置していますね。やはり来期のマジック・プロリーグに向けてミシックポイントは意識していますか?
ジョン・フィンケル/Jon Finkelと卓を囲むレヴィ
ミシックポイントを獲得するには、今回や今後のミシックチャンピオンシップで好成績を収める必要がある。次回のMTGアリーナによるミシックチャンピオンシップに参加できるため、世界選手権が見えてきているのも事実だろう。だが、まだ大会がいくつか控えているから今は考えないようにしている。
ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスでは往年の殿堂プレイヤー カイ・ブッディ/Kai Budde選手と共に素晴らしい結果を残されていますが、昔のマジックと近年のマジックで何か変わったことはありますか?
The washed up HoFs will be back for day two of #mythicchampionshipIII ! pic.twitter.com/Znc0oK9Yh0
— Raphael Levy (@raphlevymtg) June 22, 2019
「往年の殿堂がミシックチャンピオンシップの2日目に戻ってきた!」
現代のマジックは恐ろしいスピードで進化している。デッキに関する秘密を隠し続けることは困難であり、新たなイノベーションを見逃さないように常に知識をアップデートしていかなければならない。かつてはプレイングやデッキ構築が重要であったが、今は世界中で開発されている最先端のテクニックに適応していくことが欠かせないんだ。
レヴィは現代のマジックを戦い抜くために努力を重ねている。きっとあなたがこの記事を読んでいる今も、彼は仲間とともにマジックの研鑽に努めているのだろう。
20年以上もマジックを継続してプレイするには多大なエネルギーが必要だったはずだ。しかし彼は一昨年に心の支えを手に入れた。レヴィは父親となったのだ。
On my way back from a family getaway for #BastilleDay, so no stream today.
— Raphael Levy (@raphlevymtg) July 15, 2019
Have you followed the #MagicCelebrityCup last week? If so, what did you think of it? pic.twitter.com/bVMrfrvmdT
家族という絆に支えられた彼はさらに力強く、そしていつまでもかっこいいパパとして世界の大舞台に立ち続けてくれることだろう。