(最終更新日:2024/04/08)
統率者戦の土地
統率者戦カードアーカイブへようこそ。
このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。
随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。
今回は「多色土地」カードを広くご紹介します。
五色土地
「好きな色1色のマナ1点を加える」といったマナ能力を持つ土地たち。
「好きな色のマナ」とは「白か青か黒か赤か緑」であり、無色マナはこれに当てはまりません。
《統率の塔》
置いてすぐ使えて、事実上何色でも出る土地です。多色デッキならマストです。統率者セットが発売されるたびに再録されているので非常に手に入れやすい一枚です。
ライフを犠牲にする土地
いずれもマナを出すたびにライフを犠牲にする土地です。ライフは40点もあるんだから余裕でしょ(多分)。
《マナの合流点》はわずか1点。
《真鍮の都》はタップされたときに1点のダメージ。《リシャーダの港》などでタップされたときにもダメージを受けます。
《色あせた城塞》は色マナを出すと3点もダメージを受けます。さすがに3点を受け続けるのはキツいですが、こちらは無色マナを出せばダメージがありません。
《大闘技場》はタップインになってしまいますが、無色マナを出すこともできます。ロングゲームを見据えるなら。
アーティファクトデッキに
どちらもアーティファクトの多いデッキで使いたい土地です。《ダークスティールの城塞》などアーティファクトでもある土地でもOK。
《産業の塔》はアーティファクトをコントロールしていれば、ライフ1点を支払ってタップで好きなマナが出せます。
《空僻地》は好きな色マナ出し放題ですが、終了ステップ開始時にアーティファクトをコントロールしていないと生贄に捧げなければなりません。
条件付き
マナの使い道に条件があるものの、好きな色を出せる土地です。
《古代の聖塔》はクリーチャー呪文を唱えるためにしか使えないものの好きな色が出せます。クリーチャー主体のデッキに!
《魂の洞窟》は戦場に出したときに指定したクリーチャー・タイプの呪文を唱えるためなら好きな色マナを出します。このマナを使って唱えた呪文は打ち消されなくなります。部族デッキなら五色土地として使えます。そうでなくても、重量級の統率者やコンボパーツのクリーチャーを確実に着地させるためにも使われます。
《手付かずの領土》は打ち消し耐性能力がなくなった《魂の洞窟》です。部族デッキ向け。
《スリヴァーの巣》はその名の通りスリヴァー用の5色土地。スリヴァー・トークンも生み出せます。
《精霊龍の安息地》はドラゴン用。墓地のドラゴンかウギンを拾い上げる能力も。
《次元間の標》はプレインズウォーカー用。起動に1マナかかりますが、異なる色マナ2点を出します。
《英雄の公有地》は伝説の呪文、つまり統率者を唱えるための好きな色マナを生み出せるだけでなく、伝説のパーマネントの中の色を生み出すことができます。統率者を唱えるのに必要な色マナを確保しつつ、統率者の着地後は5色の土地となるわけです。 アンタップインでテンポロスがなく、中盤以降には伝説のクリーチャーに破壊不能と呪禁を与えることさえ可能です。
基本土地タイプを持つ土地
基本土地タイプ「平地」「島」「沼」「山」「森」。基本土地はもちろん、それ以外にも基本土地タイプを持つ土地があります。
基本土地タイプを持つことでフェッチランドや緑のカードでサーチできます。こうしたサーチカードは多色のデッキのマナ基盤安定化ができる重要なカードです。
フェッチランド
モダン以下の環境では定番の、基本土地タイプを持つ土地を引っ張り出す土地。
《溢れかえる岸辺》は平地か島を引っ張り出します。平地かつ島の《神聖なる泉》はもちろん、平地かつ山の《聖なる鋳造所》もサーチできます。このフェッチランド自体にはマナシンボルが無いため、固有色を問わずどんなデッキにも入れることができます。
極端な話、単色のデッキに「上陸」の誘発やライブラリーの切り直しを期待して入れることも可能です。
島・沼→《汚染された三角州》
沼・山→《血染めのぬかるみ》
山・森→《樹木茂る山麓》
森・平地→《吹きさらしの荒野》
平地・沼→《湿地の干潟》
沼・森→《新緑の地下墓地》
森・島→《霧深い雨林》
島・山→《沸騰する小湖》
山・平地→《乾燥台地》
《虹色の眺望》は基本土地しかサーチできません。しかしサーチする土地は基本土地なら何でもいいので、確実に欲しい色マナを出すことができるという利点があります。ほかにも、氷雪基本土地がサーチできる、《荒地》がサーチできるなど、かなりシブい働きを見せることも。
デュアルランド
二つの基本土地タイプを持つ土地、「デュアルランド」。再録禁止カードに指定され、入手にはある種の覚悟が必要ですが、そのパワーに偽りなし。
島・沼→《Underground Sea》
沼・山→《Badlands》
山・森→《Taiga》
森・平地《Savannah》
平地・沼→《Scrubland》
沼・森→《Bayou》
森・島→《Tropical Island》
島・山→《Volcanic Island》
山・平地→《Plateau》
ショックランド
戦場に出すときに2点を支払わなければタップ状態で戦場に出る調整版のデュアルランドです。2点を受けるから《ショック》ランド。2点受けて出すことを俗に「ショックイン」とも。
特にやることが無ければタップ状態で出してもいいでしょう。フェッチランドを置いてターンを終え、相手の動きに対応してマナを使いたければフェッチランド起動→ショックインしてマナを出すということもできます。特に動きが無ければ、自分のターンに入る前に起動してタップ状態で出せばよし。
島・沼→《湿った墓》
沼・山→《血の墓所》
山・森→《踏み鳴らされる地》
森・平地→《寺院の庭》
平地・沼→《神無き祭殿》
沼・森→《草むした墓》
森・島→《繁殖池》
島・山→《蒸気孔》
山・平地→《聖なる鋳造所》
トライオーム
基本土地タイプを3つも持ちます。タップ状態で出ることになりますが、3色出るのは驚異的。マナ基盤が整う中盤以降なら「サイクリング」でドローに変えることもできます。
森・島・山→《ケトリアのトライオーム》
平地・沼・森→《インダサのトライオーム》
沼・森・島→《ゼイゴスのトライオーム》
島・山・平地→《ラウグリンのトライオーム》
平地・島・沼→《ラフィーンの塔》
島・沼・山→《ザンダーの居室》
沼・山・森→《ジアトラの試練場》
山・森・平地→《ジェトミアの庭》
森・平地・島→《スパーラの本部》
諜報ランド
戦場に出たときに諜報1。モダンやレガシーと同様、フェッチランドから持ってくるだけでドローの質を向上させ、墓地肥しにも貢献します。
《師範の占い独楽》などで見た不要なカードを弾くだけでなく、《吸血の教示者》などのライブラリー操作と組み合わせて《納墓》のように使うこともできます。
そのほかの多色土地
基本土地タイプを持たないため、フェッチランドや《遥か見》などでサーチすることはできませんが、それでも便利な土地がたくさんあります。
ここではアンタップで戦場に出すことができ、2色以上のマナを出せるものを中心にご紹介します。
クラウドランド
対戦相手が2人以上いればアンタップ状態で出せる2色土地。戦場に置いた後はデメリットらしいデメリットはなく、統率者戦ならよほどの終盤でなければ対戦相手は2人いるでしょうから、非常にストレスフリー。
多人数戦を意識してデザインされており、俗称の「クラウドランド」は群衆・集まりを意味する「Crowd」から。
青・黒→《変遷の泉》
黒・赤→《特別観覧室》
赤・緑→《尖塔の庭》
緑・白→《豪勢な大通り》
白・黒→《勝者の大霊堂》
黒・緑→《下生えの競技場》
緑・青→《回復の温泉》
青・赤→《訓練施設》
赤・白→《観客席》
ペインランド
有色マナを出すには「痛みを伴う」ということから「ペインランド」「ダメージランド」と呼ばれることも。統率者戦なら序盤の1点などあってないようなもの。マナ基盤が整った終盤なら無色マナを出してダメージを回避できます。
青・黒→《地底の大河》
黒・赤→《硫黄泉》
赤・緑→《カープルーザンの森》
緑・白→《低木林地》
白・黒→《コイロスの洞窟》
黒・緑→《ラノワールの荒原》
緑・青→《ヤヴィマヤの沿岸》
青・赤→《シヴの浅瀬》
赤・白→《戦場の鍛冶場》
キャノピーランド
マナを出すたびに1点の支払いを求められますが、統率者戦ならさほど気になりません。1マナを払って生贄に捧げることでドローに変えられるのが魅力です。
初めて登場したのは『未来予知』の《地平線の梢》。その英語名から「キャノピーランド」と呼ばれます。残念ながら、色の組み合わせすべてはそろっていません。今後に期待したいですね。
青・黒→ (未登場)
黒・赤→ (未登場)
赤・緑→ (未登場)
緑・白→《地平線の梢》
白・黒→《無声開拓地》
黒・緑→《育成泥炭地》
緑・青→《冠水樹林帯》
青・赤→《焦熱島嶼域》
赤・白→《灼陽大峡谷》
ハイブリッドランド
これ一枚では無色マナしか出せませんが、有色マナ1点を注ぐと有色マナ2点を生み出します。
例えば《秘教の門》なら、《平地》と《秘教の門》、2枚の土地から白2点も青2点も出すことができます。序盤から色拘束の強いカードが使いやすいというメリットがあります。
青・黒→《沈んだ廃墟》
黒・赤→《偶像の石塚》
赤・緑→《火の灯る茂み》
緑・白→《樹木茂る砦》
白・黒→《悪臭の荒野》
黒・緑→《黄昏のぬかるみ》
緑・青→《溢れかえる果樹園》
青・赤→《滝の断崖》
赤・白→《岩だらけの大草原》
お帰りランド
「タップ状態で戦場に出る」「戦場に出たとき、自分の土地1枚を戦場から手札に戻す 」「タップすると2マナ」出る土地。
戦場に出たときに土地を戻すため、これ単体ではマナ加速にはなりません。しかし、「土地をアンタップする能力」、「土地を1ターンに2枚以上プレイできる能力」「上陸」などとは相性良好です。
青・黒→《ディミーアの水路》
黒・赤→《ラクドスの肉儀場》
赤・緑→《グルールの芝地》
緑・白→《セレズニアの聖域》
白・黒→《オルゾフの聖堂》
黒・緑→《ゴルガリの腐敗農場》
緑・青→《シミックの成長室》
青・赤→《イゼットの煮沸場》
赤・白→《ボロスの駐屯地》
条件次第で5色土地
《反射池》は自分の土地が生み出すことができるマナ1点を出します。《真鍮の都》があれば5色土地に!ちなみに「マナのタイプ」とは「白、青、黒、赤、緑、無色」です。無色マナを出すことができる土地があれば、この土地も無色マナを出せるようになります。
《風変わりな果樹園》は対戦相手の土地が生み出せる色のマナ1点を生み出します。対戦相手が自分のデッキと同じ色をコントロールしていないとなかなか思ったように色マナが出ませんが、これも《真鍮の都》など「好きな色のマナを出す」土地があれば問題なし!
小道
両面とも土地の両面カード。戦場に出したあとは一方の色を出し続けることになりますが、色が足りない!という悲しい事故を防ぐことができます。基本土地を1枚減らしてこれに置き換えても問題なさそうです。
アーボーグとヤヴィマヤ
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》はすべての土地が沼に、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》はすべての土地が森になります。
上記2枚に加えて《山》があれば、《山》は「山かつ沼かつ森」なので、黒、赤、緑の好きなマナを出すことができるようになります。
マナ能力でない能力をアテにして入れた土地からも色マナが出るようになるのは強力ですね。
対戦相手の土地も影響するので、手助けになってしまうこともありますが、「沼渡り」「森渡り」を強引に成立させることもできます。
【ミニコラム】「基本でない土地」を意識する局面
《新緑の地下墓地》を起動してライブラリーの中を探していると想像してみてください。黒マナが欲しい。持ってくるべきなのは《沼》でしょうか《草むした墓》でしょうか。
対戦相手が赤単色だったら。ひょっとすると《血染めの月》などで《草むした墓》を山に変えられてしまったり、《破滅》で土地を吹き飛ばされるかもしれません。
白の《エメリアのアルコン》、青の《基本に帰れ》で思わぬペースダウンを強いられることも。
一方、基本土地というのはもっとも破壊・妨害されにくいパーマネントのひとつと言えるでしょう。
ハイレベルなデッキリストは基本土地が数枚しか入っていなかったりします。そんなリストを見てしまうと「基本土地が多いデッキはレベルが低い」と錯覚してしまいそうですが、必ずしもそうではありません。置いてすぐ色マナが出せるだけで「悪くない」性能なのです。
新しく統率者戦に参入する方は「基本土地+手持ちの多色土地」で組んでみてから少しずつ土地のグレードをアップしていくのがおすすめです。
関連ページ・動画
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