(最終更新日:2023/10/29)
統率者戦の無色デッキにおすすめのカード
統率者戦カードアーカイブへようこそ。
このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。
随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。
- 目次
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今回は無色のデッキにおすすめのカードをご紹介します。
無色のデッキ
統率者に固有色を持たないものを指定したデッキは有色のカードを入れることができなくなります。無色の統率者デッキは非常にマイナーなものでしたが、近年は「伝説のアーティファクト・クリーチャー」が定期的に登場したり、構築済みデッキ『エルドラージ覚醒』が公式に発売されたりと、無色の統率者デッキに注目が集まっています。
無色の呪文の大半はアーティファクト。つまり、無色のデッキはその中身のほとんどをアーティファクトと土地で占めることになります。
デッキの中身が特定のカードタイプに偏っていると、当然ながら1枚のカードで完封されてしまうリスクが生じます。そうならないために、事前の備えが必要です。ある種の覚悟も含めて。
また、無色の呪文のなかには除去やサーチができるものがありますが、その選択肢は限られています。
ここでは、そんな厳しい無色デッキの構築に役立つカードをご紹介します。
除去
クリーチャー除去
インスタント
《歪める嘆き》はパワーかタフネスが1以下のクリーチャーを追放。《ドラニスの判事》や《戦争の報い、禍汰奇》といった妨害クリーチャーをインスタントタイミングで除去できます。
ソーサリーを打ち消すモードも内包しています。当たる範囲が狭いものの、《偏向はたき》で対応されにくいという隠れたメリットがあります。
《次元の歪曲》は対象のクリーチャーを+3/-3修正。《ドラニスの判事》や《溜め込み屋のアウフ》を除去できます。
《異形化するワンド》
クリーチャーを破壊し、代わりにそのコントローラーに2/4のクリーチャー・トークンを与えます。起動型能力による除去なので《溜め込み屋のアウフ》を除去することはできませんが、見えている除去として抑止力としても期待できます。
《歩行バリスタ》
無限マナの注ぎ先、《太陽冠のヘリオッド》デッキとのコンボで知られる《歩行バリスタ》ですが、X=2程度で出しておくことで、これも見えている除去としてある程度の抑止力になります。あいにくこちらも起動型能力なので《溜め込み屋のアウフ》を除去することはできません。
《隕石》
戦場に出たときに好きな対象に2点ダメージ。これは誘発型能力なので《溜め込み屋のアウフ》を除去できます。
《マイトストーンとウィークストーン》
戦場に出たときにクリーチャー1体を-5/-5修正することで除去が可能。これは誘発型能力なので、《溜め込み屋のアウフ》を除去できます。
特に除去したいものがない時には2枚のドローも可能です。マナの使い道に制限がありますが、マナ加速も兼ねていて腐りにくい1枚。
《領事の旗艦、スカイソブリン》
《領事の旗艦、スカイソブリン》は戦場に出たときと攻撃したときに3点ダメージをクリーチャーかプレインズウォーカーに与える機体。
《溜め込み屋のアウフ》がいると起動型能力「搭乗」が起動できなくなりますが、戦場に出たときの誘発型能力では《溜め込み屋のアウフ》を倒すことができます。
そのほかのパーマネントを除去
《殲滅学入門》
土地でないパーマネントを追放、それのコントローラーはドローします。1:1交換ですら実態は「1:1:0:0交換」で、アドバンテージとテンポの損だと言われる統率者戦ではめまいのするような弱い除去ですが、《無のロッド》を触ることができる数少ない除去のひとつです。
《アージェンタムのマスティコア》
アップキープに維持コストとして手札を捨てなければなりませんが、そうして捨てたカード以下のマナ総量のパーマネントを破壊できます。プレイしてから実際に除去できるまでタイムラグがあるものの、毎ターンパーマネントに触ることができます。無色のデッキは手札の消費が激しいので、手札の回復手段とご一緒に。
《人知を超えるもの、ウギン》
[-3]能力で色を持つパーマネントを破壊できます。《無のロッド》には触れませんが、《溜め込み屋のアウフ》、《石のような静寂》を除去できます。常在型能力のコスト軽減能力、[+1]の能力ともに非常に強力です。
《隕石ゴーレム》
どちらもあらゆるパーマネントに触ることができますが、7マナとマナ加速が得意な無色デッキであってもかなり重たいマナコストをもっています。《無のロッド》を除去するカードとしては不適当でしょう。
《爆発域》
自身に乗ったカウンターと同じマナ総量のパーマネントをすべて破壊する土地。これは土地の能力なので《無のロッド》があっても起動でき、アーティファクトからマナが生み出せない状況でも対処が現実的です。暇なときにカウンターを2に増やしておきましょう。
《アンダーダークの裂け目》
クリーチャー、プレインズウォーカー、アーティファクトに触れる土地。ライブラリー上へバウンス。コストがやや重いものの、これ自身が土地としてアンタップインでマナも生み出せることができます。
《不吉な墓地》
クリーチャーをライブラリーへバウンス。そのままシャッフルされるため、除去したクリーチャーはサーチをされないかぎりゲームに再登場することがほぼありません。《アンダーダークの裂け目》と違い、こちらはインスタントタイミングで起動が可能です。
《街並みの地ならし屋》
唱えたときと攻撃したときに土地でないパーマネントを破壊。唱えたときにも能力が誘発するので、ほぼ確実に何かを破壊できます。8/8トランプルというスタッツも見事で、《街並みの地ならし屋》の攻撃だけでゲームが大きく傾くこともしばしば。「蘇生」を持っているので除去されてももう1度動くことができるのも魅力。
全体除去
ともに有色のパーマネントをすべて除去。無色のデッキで使えば、対戦相手のパーマネントだけを吹き飛ばすことができます。無色デッキならではの豪快な呪文です。
対戦相手とうまく連携できれば、自分のクリーチャーを追放除去できます。席順次第では全体除去としてうまく機能しなくなる難しさもありますが、コミュニケーションがうまれる統率者戦らしいカードでもあります。
サーチ
教示者呪文のない無色ですが、サーチができるカードそのものはそれなりに揃っており、デッキにあわせて選ぶことができます。
手札のカードを捨てて、それと同じマナ総量の呪文を打ち消せる《大いなる歪み、コジレック》デッキでは、インスタントタイミングでサーチすることで、対戦相手の呪文と同じマナ総量のカードを手に入れて打ち消すことができます。
アーティファクトをサーチ
《発明博覧会》
アーティファクト・カードをサーチ可能。アーティファクトを3つ以上コントロールしていなければ起動できませんが、無色のデッキなら問題ないでしょう。
《ウルザの物語》
第3章の能力でマナ・コストが「0」か「1」であるアーティファクト・をサーチ、そのまま戦場に出します。
《太陽の指輪》などの単純に強いマナ・アーティファクトをサーチするだけでなく、《多用途の鍵》といった便利なカード、《墓掘りの檻》といった妨害カードを打ち消されることなく戦場に出すことができます。
第2章で獲得する能力から生み出される構築物・トークンも無色のデッキとしては破格のスタッツを持つので、積極的に起動したいですね。
《月銀の鍵》
マナ能力を持つアーティファクトをサーチできます。単純に強いマナ・アーティファクトを探してもいいのですが、《玄武岩のモノリス》+《見捨てられた碑》の無限マナコンボのパーツ、どちらもサーチできる点が優秀です。(《見捨てられた碑》は誘発型マナ能力を持っています。)
対戦相手が《溜め込み屋のアウフ》を唱えた場合は、対応して《マイトストーンとウィークストーン》や《隕石》をサーチして返しのターンにアウフを除去可能。《無のロッド》や《石のような静寂》の場合は能力の影響を受けない《見捨てられた碑》をサーチしましょう。
《カルドーサの鍛冶場主》
起動型能力でアーティファクト・カードをサーチして戦場へ出します。
手順が複雑ですが、召喚酔いしていない《カルドーサの鍛冶場主》に加えて6つのアーティファクト(うち3つはアンタップ状態)があれば呪文を一度も唱えることなく勝利することができます。以下は一例です。
戦場に召喚酔いの影響を受けていない《カルドーサの鍛冶場主》、アーティファクトA,B,C,D,E,Fがある。
アーティファクトDEFを生け贄に捧げて《カルドーサの鍛冶場主》を起動。《前兆の時計》をサーチ。
《前兆の時計》の能力を、自身とアーティファクトAをタップして起動。《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップする。続いてアーティファクトBCをタップして、《前兆の時計》を《カルドーサの鍛冶場主》を対象に起動。この能力を解決する前に《カルドーサの鍛冶場主》をアーティファクトABCを生け贄に捧げて起動。(《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップする能力がスタックに載っている状態。)
《マイアの戦闘球》をサーチする。《マイアの戦闘球》の能力でマイアα,β,γ,Δが戦場に出る。スタックに載っていた《前兆の時計》の能力を解決して《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップ。マイアαβγΔをタップして《前兆の時計》の能力を《カルドーサの鍛冶場主》を対象に2回起動。これを解決する前にマイアβγΔを生け贄に《カルドーサの鍛冶場主》を起動。(《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップする能力が2つスタックに載っている状態。)
《見捨てられた碑》をサーチ。スタックに載っていた《前兆の時計》の能力を1つ解決して《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップ。《前兆の時計》、《マイアの戦闘球》、マイアαを生け贄に《カルドーサの鍛冶場主》を起動。(《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップする能力が1つスタックに載っている状態。)
《玄武岩のモノリス》をサーチ。マナ能力を起動して4マナを加え、3マナ支払って自身をアンタップ。以下繰り返しで無色無限マナが成立。《カルドーサの鍛冶場主》がアンタップされる。
デッキに《威圧の杖》や《歯車組立工》、《ゴブリンの大砲》などが入っているなら、《玄武岩のモノリス》、《見捨てられた碑》、《カルドーサの鍛冶場主》を生け贄に捧げてサーチして勝利。アーティファクトがもう一つ戦場にあれば、そのアーティファクトと《玄武岩のモノリス》、《カルドーサの鍛冶場主》を生け贄に捧げて《歩行バリスタ》をサーチして勝利。
クリーチャーをサーチ
《ウギンの聖域》
マナ総量が7以上の無色の呪文を唱えたときに生け贄に捧げると、無色のクリーチャーをサーチ。エルドラージなどの、アーティファクトではないクリーチャーカードもサーチできます。
能動的にサーチするのが少々難しいですが、これ自身もアンタップインで1マナ生み出せるので、気軽にデッキに入れられます。
《ウギンの目》
《ウギンの目》自身はマナ能力を持たないものの、これが戦場にあればエルドラージ・呪文が2マナ軽くなります。エルドラージを統率者に指定するときには心強いですね。
起動型能力では無色のクリーチャー・カードをサーチ。起動コストが7マナとかなり重いですが、無色のデッキはマナフラッドがちなので捻出はそう難しくありません。無限マナがあれば、《歩行バリスタ》をサーチして勝利できます。
《英雄たちの送り火》
生け贄に捧げたクリーチャーと同じクリーチャー・タイプを持ち、マナ総量がちょうど1大きいクリーチャーをサーチして戦場に出します。
例えば、《クルーグの災い魔、トラクソス》を生け贄に捧げると《カルドーサの鍛冶場主》が戦場に出てきます。
《屑鉄場の再構成機》
起動型能力で構築物・カードをサーチ。
構築物・クリーチャーにはコンボパーツ、コンボの起点、終点になるカードが多く、これ自身をアーティファクトのサクり台とすることもでき、見た目以上に器用な存在です。
《シタヌールのフルート》
クリーチャー・カードをサーチ。マナ総量の大きいカードを探すにはそれだけ多くのマナが必要ですが、マナさえあればなんでもサーチすることができます。生け贄も必要ないので毎ターンサーチすることも可能です。
そのほか
《探検の地図》
土地・カードをサーチ。無限マナがある状態なら《ウギンの目》や《発明博覧会》をサーチして勝利できます。
《溜め込み屋のアウフ》が出てきそうなら《古えの墳墓》や《爆発域》をサーチするのもいいでしょう。
《次元の門》《次元橋》
ともにカードの制限なくサーチ。《次元橋》は起動コストが2マナ重い代わりに直接戦場に出ます。
設置コスト、起動コストともに非常に重く、かなり扱いづらいですが、《再鍛されたレガシー、カーン》のような無尽蔵にマナを生み出せる統率者では輝けます。
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