ブロール列伝! 「何度目だその亡霊!」
《忘れられた大天使、リーサ》
みなさんこんにちは。ブロールも大好き、メディアチームのいってつだよ。
みなさんブロールは遊んでいますか?「アリーナでおいしいイベントがあるときだけ?」そんなあ、もったいないですよ。テーブルでもブロールやりましょ。それも、統率者戦同様の多人数戦「マルチブロール」を!
12月25日にはTC大阪で、1/10にはTC東京で統率者戦の大型イベント、コマンダーサミットが開かれます。この日はマルチブロールも遊べるのです!この機会に合わせてぜひブロールに挑戦してみてください。
今回の統率者列伝ではブロールのデッキをご紹介します。《忘れられた大天使、リーサ》です!
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統率者の特徴
《忘れられた大天使、リーサ》 (2)(白)(白)(黒)
伝説のクリーチャー – 天使
飛行、絆魂
あなたがコントロールしていてトークンでもこれでもないクリーチャー1体が死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、そのカードをオーナーの手札に戻す。
対戦相手がコントロールしているクリーチャーが死亡するなら、代わりにそれを追放する。
4/5という骨太なサイズ、「飛行」「絆魂」というともにブロールで有力な能力。これだけで「いい」カードですが、自分のクリーチャーが死亡しても手札へ戻るという能力が「犯罪級」です。
同名カードは1枚しか使えないブロール。強力なクリーチャー、除去は当然1枚ずつの採用になります。しかし《忘れられた大天使、リーサ》が戦場にいると、除去されたりチャンプブロックしたクリーチャーが手札に戻り、有利な交換をしやすくなります。
チャンプブロックした《スカイクレイブの亡霊》が手札に戻っていったんだが?
《野心的な農場労働者》が毎ターンのように平地をサーチしてやがるんだが??
強力な誘発型能力を持つクリーチャーを使いまわすことも可能で、継戦能力で他を圧倒します。
地上は誘発型能力持ちのクリーチャーでキャッチ。空中戦は《忘れられた大天使、リーサ》が4点絆魂で殴り続けます。
デッキのコンセプト
ブロールはリミテッドに似ているかもしれません。コンボ勝利がほとんどなく、地道にライフを削りあうゲーム展開となり、リミテッド同様、同じカードが同じデッキから飛び出すことがほとんどないからです。「戦闘」と「除去」の上手さがものを言うフォーマットという共通点があります。
そうなるとやはり「飛行」などの回避能力、「全体除去」は有力です。
そして、いまの環境で非常に強い飛行と除去を擁しているのが白・黒という固有色なのです。
このデッキにはサイズ良好な飛行クリーチャーが多数採用されています。
《戦乙女の先触れ》は自身が4/5飛行絆魂とかなり優良なクリーチャーでありながら、4点以上のライフを獲得できれば飛行警戒を持つ4/4のクリーチャー・トークンを生成します。対戦相手のターンでも誘発するため、ブロッカーとしてもプレッシャーをかけられます。
《西門の主》は4/4飛行で護法「カード1枚を捨てる」と、これだけでなかなか悪くないクリーチャーですが、プレイヤーに戦闘ダメージを与えるとその点数分+1/+1カウンターを得ます。飛行のいないプレイヤーを殴ると一発で8/8に成長します。すぐに除去しなければ大変なことになるのは目に見えていますが、除去しようにも「護法」がかなり厄介です。
《シュタルンハイムの解放》は「予顕」することで(X)(X)(白)でX体の4/4飛行警戒を生成するソーサリー。4/4が複数出るのも、警戒が複数出るのも、飛行が複数でるのもしんどいのに4/4の飛行警戒が複数出てくる。
白黒というカラーは全体除去も優秀です。
《食肉鉤虐殺事件》は盤面を片付けながらライフレースも有利にしてくれます。対戦相手の戦場が小粒だらけなら一方的な除去も可能。タフネスをマイナス修正して除去するので、破壊不能を持っていても倒せます。《雪上の血痕》は全体除去のあと墓地からクリーチャーを吊り上げることが可能。ずるすぎます。
全体除去と言えば白の得意技。《招待制》は生け贄による除去なので《秘密を知るもの、トスキ》や《星界の大蛇、コーマ》も除去可能。何体生け贄に捧げるかは能力解決時に選ぶため、自分が大量展開している有利な盤面でも出力を調整してさらに有利な盤面を作り出せます。
《大群退治》は2マナの全体除去。本来は8マナなのですが、戦場のクリーチャーの数だけコストが軽くなり、最安値が(白)(白)。全体除去後の再展開が容易です。
このように、白・黒というカラーは飛行クリーチャーと除去に優れた有力な固有色でありながら、《忘れられた大天使、リーサ》はその色の強みをさらに強くするシステムを担っているのです。
相性のいいカード
《忘れられた大天使、リーサ》が死にゆくクリーチャーを手札に戻してくれることを活かすハイシナジーカードを見ていきましょう。
《死霊堤の司祭》は自身を生け贄に捧げることでマイナス修正での除去が可能。召喚酔いのタイムラグはあるものの、貴重な除去を使いまわせるのはうれしいですね。
《ヘンリカ・ダムナティ》は全員にクリーチャーの生け贄を強いる「《悪魔の布告》系除去」を内蔵したクリーチャー。《ヘンリカ・ダムナティ》は変身させても優秀な飛行アタッカーになりますが、《忘れられた大天使、リーサ》の影響下では自身を生け贄に捧げることで毎ターン除去が可能になります。
《戦慄宴の悪魔》が最も暴力的。終了ステップ開始時にクリーチャーを生け贄に捧げると6/6飛行である自身のコピーがうまれます。《忘れられた大天使、リーサ》が戦場にいる状態で「戦場に出たとき」誘発を持つクリーチャーを生け贄に捧げると、6/6飛行を増やしながら優秀な誘発型能力を使いまわせるのです。ただのトークンではなく、コピーであるトークンというのが厄介で、単体除去ではさばき切ることが困難です。
いってつのイチオシ!
スタンダードや統率者戦ではあまり見かけませんが、ブロールでは最近注目されてきている新たなドローエンジンです。サブタイプ「手掛かり」をもつことからもわかる通り、「手掛かりトークン」同様、2マナでドローが可能です。
対戦相手がコントロールしているクリーチャーが増えれば増えるほどドローの機会が増えるのですが、ブロールなら5,6体横並びするのは珍しいことではないのでこの一枚から5枚以上のカードが獲得できてしまいます。
統率者戦のような暴力的なアドバンテージマシンがない環境だからこそ、こうしたいぶし銀なアーティファクトの存在はうれしいですね。
おわりに
今回はTC東京でブロールを遊んでいるプレイヤーからリストをご提供いただき、ブロールデッキをご紹介しました。
ブロールはコンボデッキが少なく、強いクリーチャーのコンバットの楽しさが魅力。スタンダードで注目されないカードが活躍しているのもすばらしいですね。
コマンダーサミットではブロールもガッツリ遊べちゃいます!この機会にぜひ挑戦してみてください。
それでは、統率者戦のテーブルやイベントでお会いしましょう!
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