はじめに
みなさんこんにちは、晴れる屋メディアチームです。
今年からメディアチームは『週間販売枚数ランキング』と題し、そのときどきの人気カードを取り上げてまいりました。
しかし、2021年が終わろうとしている今、ふと疑問に思うことがあります。「今年一年を通して一番売れたカードはなんだろう?」
※画像はMAGIC: THE GATHERINGより引用しました。
今年は実に7つのエキスパンションがリリースされています。スタンダードでいえば、《黄金架のドラゴン》や《アールンドの天啓》など、環境を席巻するカードが多数登場しました。
そんな強豪ぞろいのなかで年間1位の売上に輝くのはなんなのか。Twitterフォロワーのみなさまに事前予想をしてもらったところでは、《表現の反復》が64.5%でダントツの1位!(アンケートにご協力いただいたみなさまありがとうございました!)。
【予想アンケート】晴れる屋通販サイトで「今年もっとも売上枚数が多かったカード」はどれ?
— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) December 28, 2021
正解は、後日公開の「年間売上枚数ランキング」にて発表いたします!
ちなみにメディアチーム内でも《表現の反復》と予想。さて、みなさんの答えは合っているのか。確かめに行ってみるとしましょう。
それでは「2021年、年間販売枚数ランキング!」、スタートです!
年間売上枚数ランキング:10位~1位
10位: 《儚い存在》 2492枚
1マナでブリンクできて、「反復」付きという至れり尽くせりな呪文。The Last Sun 2021のトップメタだった4色ブリンクを支える1枚であり、コモンという手に入りやすさも嬉しい。パウパーでも活躍中です。
9位: 《強迫》 2611枚
《強迫》に限らず、『ストリクスヘイヴン:魔法学院』にミスティカルアーカイブとして収録された汎用呪文は共通して人気でした。いつか絶対使うタイミングがあるだろうからオシャレなイラストにしたい。そう思うのはプレイヤーあるあるですね。
8位: 《ドラゴンの怒りの媒介者》 2788枚
3/3飛行としてクロックを刻みながらも、ライブラリートップから不要牌を弾くシステムクリーチャーらしさも兼ね備えた1枚。キャントリップ呪文に「諜報」がつくため、ライブラリーを掘るスピードが格段にアップします。
ピオトル・グロゴゥスキ選手の「新生モダンの効率性」でも語られていたように、1マナとは思えないほどのコストパフォーマンスです。
7位: 《考慮》 2926枚
『イクサラン』に《選択》が再録されて歓喜したのも今は昔。墓地利用が多い昨今ではその強化版と言っても良い《考慮》が出ようとは誰が予想できたでしょうか。スタンダードでも下環境でも使える便利さから、コモンとは思えない価格になっています。
6位: 《ドラゴンの接近》 2931枚
集計したときに思わず笑ってしまいましたが、使うなら何十枚も入れるカードなのでそりゃたくさん買いますよね。購入してくださったみなさんがどんなドラゴンを出すつもりなのかとても興味があります。
5位: 《稲妻》 3118枚
常にランキング上位に入っていてもはや語ることに困る1枚。ミスティカルアーカイブとして収録されたのも追い風になりました。
4位: 《選択》 3615枚
《考慮》という強力なライバルが現れたものの、日本画版が強かった。『ミスティカルアーカイブ』週間販売枚数ランキングでも1位になりましたが、年間を通してもミスティカルアーカイブ内でぶっちぎりの1位でした。
3位: 《表現の反復》 3776枚
残念ながら1位予想だった《表現の反復》はここで脱落!しかし、このカードが1位だと予想するのも無理もありません。本当に上から下まで、あらゆるフォーマットで使われているカードであり、マジック全体を青赤というカラーに染め上げたカードでした。
2位: 《対抗呪文》 3833枚
予想では最下位だった《対抗呪文》が2位に!『モダンホライゾン2』に収録されたことでモダンでも使えるようになり、ますます需要が高まりました。話題のイゼットラガバンから4色ブリンク、アゾリウスコントロールなどで採用されています。
1位: 《虹色の終焉》 4129枚
というわけで、年間売上枚数ランキング1位は《虹色の終焉》!なんと2位との差はおよそ300枚!
ソーサリーといえど、土地以外のパーマネントをすべて除去できるその使い勝手の良さは比肩するものがありません。《スレイベンの守護者、サリア》を2マナで除去できたり、X=1の《虚空の杯》を2マナ払うことで除去できたりと細かい器用さもあり、昨今のカードパワーの高さをヒシヒシと感じます。
年間売上高ランキング:10位~1位
さて、勘の鋭い方ならお気づきでしょう。売上枚数の上位10枚は全てアンコモン以下のカードでした。
それもそのはず。アンコモンやコモンは安価であり、なおかつ汎用性があるとなれば、誰もが欲しくなります。
では比較的高価である神話レアやレアのなかで人気だったものは何なのでしょうか?その答えを探すべく、今度は売上高で見てみることにしましょう。
(※お断り:みなさんの予想通りの結末が待っています。)
10位: 《レンと六番》
9位: 《孤独》
8位: 《宝石の睡蓮》
7位: 《忍耐》
6位: 《霧深い雨林》
5位: 《否定の力》
4位: 《意志の力》
3位: 《沸騰する小湖》
2位: 《ウルザの物語》
1位: 《敏捷なこそ泥、ラガバン》
やはり君か。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》は大方の予想通りでしょう。『モダンホライゾン2』出身のカードはそれだけにとどまらず、《ウルザの物語》《忍耐》《孤独》といったカードも輩出しており、まごうことなき超強力セットでした。その影響力の大きさに対して賛否両論があるのもうなずけます。
しかし、この上位にフェッチランドが入っているのは喜ばしいことではないでしょうか。《沸騰する小湖》などの対抗色フェッチランドは昔から高額カードでありながら、下環境で必須のカードでした。『モダンホライゾン2』の再録により、より多くの人の手に渡ったことが伺えます。これで各フォーマットのプレイヤー数が増えるといいなぁと願うばかりです。
それからもうひとつ、《宝石の睡蓮》が8位に入っているのも興味深いですね。昨今の統率者戦の盛り上がりを示すかのようです。今年は東京と大阪でコマンダーサミットが開催され、どちらも大盛況でした。きっと来年はもっともっと統率者戦人気に拍車がかかっていくでしょう。
おわりに
というわけで、年間売上枚数/売上高ランキングでした。みなさんの予想は当たったでしょうか?
今回ピックアップした《沸騰する小湖》や《霧深い雨林》は年末大感謝祭セールでもセール対象商品となっています!(記事執筆時点)
今回もお付き合いいただきありがとうございました!それでは来年の「週間販売枚数ランキング!」でお会いしましょう!