統率者戦でラガバンを使おう!
みなさんこんにちは、統率者戦大好きいってつです。
非常に残念ながら、1月25日の禁止制限告知で《敏捷なこそ泥、ラガバン》がレガシーで禁止となってしまいました。
今後も引き続きモダンでは使用可能ではありますが、レガシーを去ってしまいます。猿を追い立てるプレイヤーは少なくないとは思いますが、愛用していたプレイヤーにとっては悲劇です。
ところで、ラガバンはいまだ統率者戦でも使用可能です。
「もし……仮にだけどラガバンが禁止されたら……統率者戦では強いの?」
先週、僕に話しかけてくれた統率者戦プレイヤーがいました。彼はレガシープレイヤーで、最近になって余剰資産で統率者戦を始めたそうです。
今回は統率者戦における《敏捷なこそ泥、ラガバン》についてお話していきます。フェッチランド目当てで買った『モダンホライゾン2』からうっかり引き当ててしまって持て余していた方もぜひ《敏捷なこそ泥、ラガバン》を使ってみてください!
統率者戦でのラガバン
《敏捷なこそ泥、ラガバン》 (赤)
伝説のクリーチャー – 猿・海賊
敏捷なこそ泥、ラガバンがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、宝物・トークン1つを生成し、そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードを唱えてもよい。
疾駆(1)(R)
レガシーやモダンで《敏捷なこそ泥、ラガバン》と対峙したことのあるプレイヤーなら、1ターン目に出てきた《敏捷なこそ泥、ラガバン》が生み出す宝物によるテンポ、ライブラリー上から有効札を抜かれる苦しさはよくご存じでしょう。
エターナルフォーマットで一線級のパワーを持っていたとはいえ、統率者戦でも活躍できるのでしょうか。
トップ追放
昨年11月の最強統率者決定戦思い出してみてください。
- 2021/11/09
- 最強 統率者 決定戦 カバレージ【コマンダーサミット】ル
- いってつ
決勝戦の出来事です。クラーク&逆嶋の《敏捷なこそ泥、ラガバン》が強力なマナアーティファクト《宝石の睡蓮》や《召喚の調べ》をマルコム&ターナから抜き取ったのでした。
これらのカードはチューターなどでライブラリー上に置かれたカードではありませんでした。たまたまそこにあったものを《敏捷なこそ泥、ラガバン》が奪い去ったのです。
ハイレベルな統率者戦では「マナコストが軽く」「汎用性の高い」呪文が好まれます。よってめくれたカードを強く使える場面がかなり多いのです。土地をめくってしまったときだけはまったくの無駄になるのですが、それでもアドバンテージ損にはなっていません。
《伝国の玉璽》はサーチしたカードをライブラリー上に積むソーサリー。《吸血の教示者》と違ってエンド前に打つことができず、ドロー手段が無ければトップに積んだカードを次の自分のターンのドローでひくことになります。
こうして積んだ重要なカードを「疾駆」で飛び出した《敏捷なこそ泥、ラガバン》にひったくられてしまう被害も多数報告されています。なんとかしてくれ。
戦闘要員
クリーチャー主体のデッキが幅を利かせている昨今でも1ターン目に出てきた《敏捷なこそ泥、ラガバン》に対して全員がブロッカーを立てることは意外と難しく、1,2回は殴れてしまうことがほとんどです。
1マナのクリーチャーでありながら《織り手のティムナ》や《刃を咲かせる者、ナジーラ》などの「ブロックしたいがなかなかブロックできない絶妙なサイズのクリーチャー」と相打ちが可能なのも見逃せません。《敏捷なこそ泥、ラガバン》自身の殴り先がなくなった後には《敏捷なこそ泥、ラガバン》がほどよいブロッカーになれるのです。
統率者のとシナジーも多数。
《軍団のまとめ役、ウィノータ》デッキでは《軍団のまとめ役、ウィノータ》の着地を早めながら、自身が能力誘発のタネになっているというかみ合いの良さが魅力です。
《鋭い目の航海士、マルコム》が戦場にいると《敏捷なこそ泥、ラガバン》のパンチ一発で宝物が2つ出るようになり、「インチキ」に拍車がかかります。
マナクリーチャー
《敏捷なこそ泥、ラガバン》が生み出す宝物トークンはマナ加速と色基盤のサポートを兼ねます。アドバンテージを犠牲にテンポを得る《水蓮の花びら》や《猿人の指導霊》が採用されるゲームで毎ターン宝物を生み出すクリーチャーが弱いはずがありません。
殴り先さえ確保できれば「マナの貯蓄が可能で」「衝動的ドローがついてくる」《極楽鳥》になります(ほんとうに?)。
アドバンテージ損なく2ターン目に3色1マナずつ生み出せるカードは緑以外にはそうそうないので今後も貴重な存在であり続けるでしょう。
序盤はモダン・レガシー同様にテンポとアドバンテージを獲得、中盤以降にも「疾駆」で飛び出して対戦相手の作戦を崩したりブロッカーとして意外な活躍を見せています。
統率者としてのラガバン
とがった性能の伝説のクリーチャーが登場すると、必ずそれで統率者デッキの構築を試みるビルダーが現れます。晴れる屋にも《敏捷なこそ泥、ラガバン》デッキのリストが登録されていました。
デッキリストはこちら
土地は25枚と統率者戦としてはかなり切り詰められている一方、マナアーティファクトは18枚と多めの採用。アーティファクトコンボを主眼に置いた、《屑鉄の学者、ダレッティ》を彷彿とさせる構成です。 《敏捷なこそ泥、ラガバン》が出した宝物と交換で墓地の強力アーティファクトを吊り上げてコンボスタートだ!
《鏡割りのキキジキ》コンボ、《山賊の頭、伍堂》コンボパッケージも搭載され、赤単コンボの博覧会のような構成とも言えます。
赤単色のデッキにしては珍しくたくさんのコンボを仕込むことができ、受けが広いのも魅力です。《波止場の恐喝者》の存在によってアーティファクトをたくさん並べてしまうデッキはうっかり宝物を献上してしまうリスクがあるものの、今後の成長にも期待してしまいます。
すでに神河への再訪や兄弟戦争を描くセットが予告されていますが、いずれも強力なアーティファクトの登場に期待ですね!
まとめ
残念ながらレガシーを去った《敏捷なこそ泥、ラガバン》ですが、その強力なカードパワーは統率者戦でも通用します。しかしながらこれ一枚で勝利に直結するようなカードではないので、カジュアルなゲームでも活躍させられるはずです。みんなでどんなカードがめくれるか見守る、びっくり箱的な楽しさがありますね。
先日、統率者戦での神イベント開催が告知されました。今後はカジュアルなゲームが楽しめるコマンダーサミットに加えて、「ガチ」を楽しむ統率者神での《敏捷なこそ泥、ラガバン》の活躍に期待ですね!
- 2022/01/26
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それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう!