プロツアー初日終了!
みなさんこんにちは。晴れる屋メディアチームです。
『プロツアー・指輪物語』は1日目が終了し、169名のプレイヤーが2日目へと駒を進めました。
2日目の配信は本日18時から始まるわけですが、先んじて1日目を突破したデッキの内訳をお届けしたいと思います。一体どのアーキタイプが最大母数となったのでしょうか?
『プロツアー・指輪物語』 メタゲームブレイクダウン
(編集者注:使用者6名以下のデッキは「その他」に計上しています。デッキ登録段階の集計のため、数字にズレがある可能性があります。ご了承ください。)
突破率でみる1日目の結果
1日を経てどのデッキも数を減らしていますが、使用者数の観点では順位変動はほとんどありません。例外的に緑単トロンのみがカスケードクラッシュと入れ替わるかたちで3番手へと躍り出ています。
しかしながら占有率に着目すると、彼我の差は歴然。大方のデッキが占有率を落とすなかで、2日目に数を伸ばしたデッキが3つありました。最大母数であったラクドス想起、《一つの指輪》を得て強化された緑単トロン、そしてリビングエンドです。いずれのデッキもリソース勝負に重きをおいたデッキを狙っていました。
本命たちの結果は?
カードアドバンテージを積み重ねていくミッドレンジに対して、ラクドス想起と緑単トロンがとったのは短期決戦でした。前者は序盤からダメージソースを展開し手札破壊で脅威を抜き去り、緑単トロンは高コストカードが生み出すカードパワー格差を利用したり《隔離するタイタン》でもって多色化したマナベースを攻撃したのです。
ラクドス想起
フィールドに占める割合を大きく伸ばしたのがトップメタであったラクドス想起。序盤から終盤まで隙がなく、干渉手段豊富なミッドレンジです。苦手なデッキがほとんどなく、致命的なカードにも《思考囲い》と《悲嘆》で対処可能と隙がありません。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》や《思考囲い》などの高パワーカード群に加えて、序盤から「想起」クリーチャー+《フェイン・デス》により強襲します。《オークの弓使い》はマナカーブを埋めつつ、タフネス1とドロー効果を牽制してくれます。
緑単トロン
今大会における台風の目となった緑単トロン。現在世界一のチームといっても過言ではないTeam Handshakeは同デッキを持ち込んでおり、メンバーの一人であるSimon Nielsen選手は初日全勝を果たしました。
緑単トロンはウルザの名を冠した《塔》《鉱山》《魔力炉》の3種類を集め、序盤からパワーカードを叩きつけていくランプ戦略です。最速3ターン目にプレイされる《解放された者、カーン》や《ワームとぐろエンジン》はボードのみならず、ゲームそのものを支配してしまいます。《一つの指輪》と《大いなる創造者、カーン》とリソース補充手段にも事欠きません。
意外な勝ち組
《オークの弓使い》と《一つの指輪》のいずれも採用せず、それでいて占有率を伸ばしていたのがリビングエンドです。リビングエンドは《死せる生》をキーとしてコンボデッキであり、《オリファント》などの「サイクリング」付きクリーチャーを墓地へと貯め、「続唱」から《死せる生》を唱えて圧倒的なダメージソースを並べます。
《オリファント》と《気前のよいエント》を得たことで安定してマナを確保できるようになっただけではなく、クリーチャーの質とクロックの早さともに向上しています。
《死せる生》は3~4ターンで20点近いクロックを用意できる攻撃力に加えて、ボード上のクリーチャーを一掃する防御力を兼ね備えています。ディミーアコントロールとバーンを除いて、ダメージソースの大半をクリーチャーに頼っており、結果からも効果的だったようです。
総括
プロツアーのメタゲームでは使用者数で見ると上位に変動は見られませんが、占有率に着目するとデッキごとの明暗がはっきりとわかれていました。環境屈指の攻撃力を持つラクドス想起と緑単トロンは2日目も活躍しそうです。ほかのデッキの巻き返しはあるのでしょうか?
やはり『指輪物語:中つ国の伝承』が環境へ与えたインパクトは大きく、モダンは変貌を遂げていました。《オークの弓使い》と《一つの指輪》は欠けていた最後のピースであり、2つのデッキを不動の位置まで押し上げていたのです。
本日夕方からは決勝トーナメント進出をかけた8回戦が始まります。プロツアー2日目の配信開始時間は7月29日18時からです!パソコンや携帯電話の前で、ぜひご準備を!!(放送リンク)