「パイオニアのカードしか買いたくありません!」
晴れる屋メディアのいってつです。
『統率者マスターズ』がリリースされ、統率者戦に興味を持った方も多いのではないでしょうか。構築済みデッキを買って、イベントにレッツチャレンジ!
さて……イベントに参加すると「今日から統率者戦を始めるんです!」と話しかけられることが多くなってきました。
と、同時に……「こんなデッキを組んでみたい」「あんなことをしてみたいんだけどどうしたらいいですか?」と質問されることも多くなってきました。
みんなにもそれぞれの「憧れているマジック像」があっていいなあ……とほのぼのする一方で、結構大変なことも多くて……
古いカードは持ってない
スタンダード、パイオニアを数年遊んでいます。統率者戦にも興味はあるけれど、フェッチランドとかアーティファクトとか《意志の力》とか、昔の高いカードは持っていません。
そんな僕でも統率者戦は楽しめるでしょうか?
もちろん楽しめますとも!5000円くらいの構築済みのデッキでもイベントに十分参加できるから恐れずに……
いや、構築済みはイヤなんですよね。みんなと同じデッキは握りたくないし……パイオニアで使えないカードは正直あんまり買いたくなくて……
なんて正直なんだ。
「パイオニアプールでオリジナルで統率者戦のデッキを組んでイベントに出たい……」と。
こう考えている方はけっこう多いのではないでしょうか。単純に高額な再録禁止カードを購入するハードルは高く、何より、自分が過去に構築戦でプレイしたり目にしたカードで統率者戦のデッキを組みたいはずです。構築済みデッキがいいデッキなのは間違いありませんが、なじみあるカードをプレイしたいという気持ちもよくわかります。
いってつはパイオニアプールのカードだけでデッキを構築するパイオニアEDHの管理委員をプレイベートでやっているので、パイオニアプールの可能性をよく知っています。パイオニアEDHのデッキで一般の統率者戦のイベントに出ることもありますが、それでも非常に楽しいゲームができます!
実際のデッキを見ていきながら、パイオニアプールで統率者戦のデッキを組むとしたらどんな手法があるのか見ていきましょう!
スケールで勝負する
相手よりも重く強いカードを出せば勝つ、というマジックの根本原理に立ち返りましょう。スケールの大きさで対戦相手を圧倒するのです。
古えのカードを使うことができる統率者戦ではより軽く、より強い呪文を使いたくなってしまいますが、7/7で殴れば対戦相手は倒れます。
統率者でマナ加速し、強力なカードをつぎつぎプレイしましょう!
この《旧き道のニーキャ》デッキでは大量の重くて強いカードで戦場を支配します。
《旧き道のニーキャ》が生き残れば大量のマナを獲得し、《旧き道のニーキャ》が除去されれば対戦相手の除去が一枚減ったことになり、強力な本命カードがのうのうと戦場に現れます。
クリーチャーの質は年々高くなっていく傾向にあり、パイオニア以降のクリーチャーはマナコストに見合った超強力な能力を持っています!
こうしたスケールの大きなクリーチャーを多数搭載することで、サーチ呪文が少なくても安定して自分のゲームを進めることができ、終盤のトップ勝負でも有利。何より、派手でかっこいい怪物をたくさん使えるという魅力があります。
- 2022/12/18
- 統率者戦 おすすめの重量級カード
緑がからむデッキでは《耕作》や《ラノワールのエルフ》といったマナ加速から強力な重量カードを叩きつけられます。では緑が絡まないデッキでスケール勝負を挑むのは難しいのでしょうか。
パイオニアプールでも《大いなる歪み、コジレック》デッキが成立するのですから、どんな色にもチャンスがあります。
非対称な全体除去でコントロールする
戦場にリソース・アドバンテージを置くデッキは全体除去で大きな損害を被るという弱点があります。
全体除去を撃つことに無上の喜びを感じる方も多いことでしょう。しかし、全体除去を撃って自分が有利にならなくては意味がありません。全体除去を撃つときのは、「誰がどれだけ損をして、誰が得するのか」を考えてから。
破壊不能神サイクルの統率者を使って自分だけは統率者を戦場に残すのもいいでしょう。
この《忘れられた大天使、リーサ》では大量の全体除去を備えつつ、自分への影響を最小限にしようという工夫をとっています。《忘れられた大天使、リーサ》さえいれば、自分のクリーチャーがどれだけ破壊されようと手札に帰ってくるのです。
《無私の霊魂》などのカードは対戦相手の全体除去から自軍を守るだけでなく、能動的に起動して全体除去を撃ち、自分のクリーチャーだけを残すアクションもとれるようになっています。
しかし、自軍を守れるカードは白や緑が中心。ほかのカラーではボードコントロールは難しいのでしょうか。
いえ、そもそも自軍を守る必要がない除去を使えばいいのです。
黒や赤の全体除去はマイナス修正や火力によるものが多く、自分の統率者や大切なクリーチャーは死亡しない程度の出力の除去を選べば気兼ねなく連打できます。
《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》はアドバンテージ獲得装置でありながら、フィニッシャーも兼ねうる優秀な一枚です。勝手にサイズが上がっていくので、全体火力を耐えやすいですね。
《完全なる統一》との2枚コンボが有名ですが、大量のサーチ呪文やマナ加速呪文を入れない限り、コンボを入れているデッキよりも「コンボは入れてないよ!」と言い張れるデッキのほうが強いのでこのリストでは採用していません。
また、全体除去を撃つことが直接勝利に近づくようにしておくことで、「気が付いたらライフが残り少ないし手札もない!」という状況に追い込むことができます。《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》はフィニッシャーというより、次の全体除去・ライフドレインカードを探しに行くための中継ぎのようにとらえるといいでしょう。
デッキのアーティファクトや土地が弱いからこそ使える、貧者の必殺技を使うのもいいでしょう。
ワープデッキ
クリーチャーで殴り勝つ、ボードコントロールして勝つ……のもいいんだけど、もうちょっとコンボっぽいデッキもやってみたい。
ならワープデッキという選択肢があります。
手札が次々入れ替わる統率者を使い、追加ターン呪文を探しだすデッキです。ここでは 《大変成家、アンクタス》 の例をお見せします。
回避能力やタップ能力を持った軽量なクリーチャーでちくちくとダメージを与えながら有効牌を探します。
墓地にカードをため込むので探査呪文とも相性抜群。
大量ルーティング+追加ターンで最終的にライブラリーのカードをすべて引き切り、《運命のきずな》で無限ターンを得たり(アンクタスのドローで負けないように注意!)、《神秘を操る者、ジェイス》で勝利します。
打ち消しを構えながら《十三嗜好症》や《タッサの二叉槍》でドローを重ねると特殊勝利も狙えます。
無限ターンが成立せずとも、無視できない強力なクリーチャーで攻撃して勝利することもできます。
パイオニアプール最高!
統率者戦の魅力のひとつはマジックのどんなカードでも使えることですが、古えのカードを使わなければゲームができないわけではありません。サーチやマナ加速は昔のカードのほうが強いのですが、カード単体の強さでは近年のカードのほうが強力になっています。
ハイレベルなゲームに参加するなら《魔力の墓所》はぜひ欲しいカードですが、「ここ数年のカードが好き」「パイオニアが好き」なら無理に高額なカードに手を出すことはなく、自分の好みと資産に合ったデッキを組んでイベントに出ましょう!そのうえでもっと強いデッキを使ってみたい! !パワフルでスリリングなゲームをしたいと思ったら《魔力の墓所》の購入を考えてみてください。
それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう。そう……
8月20日のトーナメントセンター東京で開催されるコマンダーサミットで!
きょう始めた初心者からベテランまで楽しめる統率者のイベント「コマンダーサミット」。ただいま参加予約を受け付け中!旗艦店であるトーナメントセンター東京の10周年を記念した盛大な催しとなっています!
いってつも参加予定です!みなさんぜひいっしょに統率者戦を楽しみましょう!パイオニアEDHを遊べるテーブルもあるようですよ!
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