《アイレンクラッグ》で学ぶ2マナアーティファクトの価値!『エルドレインの森』注目のカード

いってつ

アイレンクラッグ登場!

みなさんこんにちは、晴れる屋メディアのいってつです。

『エルドレインの森』がついにリリース!スタンダードはもちろんのこと、《鏡に願いを》など、した環境での活躍が見込まれるカードもあり、マジックのコミュニティに期待感があるように感じます。

アイレンクラッグ

さて、統率者戦の担当として今セットでもっとも注目しているカードはというと、《アイレンクラッグ》です。

今回はコジレック野郎でもあるいってつが、統率者戦における2マナのアーティファクトの役割を解説します。

2マナアーティファクトの価値

ラノワールのエルフラノワールの壌土語り装飾庭園を踏み歩くもの

マジックの世界のマナ加速といえば、マナを出せるクリーチャーや土地を追加で戦場に出せる能力で土地そのものを増やすものがメジャーです。現在のスタンダードでも使われているものがありますね。

太陽の指輪

一方、統率者戦では過去に登場したマジックのカードのほとんどすべてが使用できます。エターナル環境には強力なマナを生み出せるアーティファクトが多く存在しており、緑を使わずともマナ加速が可能です。

魔力の櫃金属モックスオパールのモックス

なかにはそれ自身のマナコストよりも多くのマナを生み出せるものも存在しますが、こうしたカードはごく一部です。

精神石友なる石好奇のタリスマン

もっとも一般的なのはマナ総量2で、タップして1マナを生み出せるアーティファクトです。無色マナしか生み出せないものはデメリットがなく、オマケの能力がついています。一方、有色マナを生み出すものはなんらかの条件を満たす必要があったり、デメリットがあります。

マナ・アーティファクトに執着するのは僕だけではありません。ほとんどの統率者デッキにはこれらのカードが採用されています。

精神石思考の器エボニー・フライ

すべてのデッキに必要なカードというわけではありませんが、2ターン目に《精神石》をプレイできれば3ターン目に4マナが使用できます。統率者が4マナ以上の中~重量級ならこのありがたみがわかるはずです。

2,3ターン目にコンボを成立させるような競技志向の統率者戦でなくとも、2ターン目にしっかりアクションをとれるということは非常に大きな意味があります。

セラの使者星界の大蛇、コーマ原初の征服者、エターリ

カジュアルなテーブルでは複数のカードの組み合わせによるコンボ勝利よりも「一枚の重く強力なカードが、 ゲームを大きく進めた結果の勝利」が多く、へたな呪文をプレイするよりもマナ加速をしたほうが勝敗に寄与することも多いのです。

《アイレンクラッグ》の強み

アイレンクラッグ

では《アイレンクラッグ》の実力はいかほどでしょうか。

無色マナが出る2マナのアーティファクトのなかでもっとも使われているのは《精神石》。マナが余ったときにはドローに変えられるので、マナ加速カードでありながらマナフラッド受けも兼ねているのが魅力です。

その点、《アイレンクラッグ》はどうでしょうか。伝説のクリーチャーが戦場に出るたびに「+3/+3修正をする装備品」に変化することが可能です。

統率者戦において、装備(3)で+3/+3修正……と聞くとイマイチに聞こえるかもしれませんが、全体除去の枚採用が多いカジュアルなテーブルでは+3/+3修正の装備品はなかなか馬鹿にできない働きを見せます。

903.10a あるゲームの間に、単一の統率者から21点以上の戦闘ダメージを受けたプレイヤーはゲームに敗北する。

統率者戦では統率者ダメージというルールがあり、「統率者で21点以上の戦闘ダメージを与えられたプレイヤーは敗北する」のです。つまり、統率者のパワーを上げることは、通常のクリーチャーのパワーを上げる以上の価値があるということです。

基本的にはマナアーティファクトとして運用しつつ、全体除去を喰らってしまった、手札も残り少ない……といった状況を想像してみてください。統率者を唱えなおし、《アイレンクラッグ》を装備品に変化させて統率者に装備すれば、今度は統率者ダメージが対戦相手にとって脅威となります。

伝説のアーティファクト

なにげに「伝説の」アーティファクトなので独特のシナジーを形成します。

永久忠義の義丸ウルザの殲滅破

派生フォーマットでは

ブロール

秘儀の印鑑

スタンダードのカードプールで遊ぶ統率者戦ブロールでは、2マナのまっとうなマナ・アーティファクトは《秘儀の印鑑》くらいしかありませんでした。ここにもう一枚、《アイレンクラッグ》が加わることになり、緑のないデッキにマナ加速が供給されたことで、重い統率者にもチャンスが生まれました。スタンダードプールが広がったこともあいまって、ブロールはより面白いフォーマットになりそうです。

パイオニアEDH

面晶体の這行器マイアの改宗者

パイオニアプールで遊ぶパイオニアEDHでも非常に大きな影響があります。パイオニアEDHには2マナのマナ・アーティファクトが《秘儀の印鑑》《面晶体の這行器》《マイアの改宗者》くらいしかなかったのですが、そこにクセのない使いやすいカードが加わることになります。

展望

アイレンクラッグ

突如スタンダードに舞い降りた2マナのマナ・アーティファクト《アイレンクラッグ》は統率者戦系フォーマットでもかなり大きな存在です。

スタンダードが特に注目されていますが、ほかのフォーマットでもワクワクするカードがたくさんありそうです!

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おすすめのイベント

新環境に入って間もないですが、晴れる屋では早速各地で統率者戦のイベントが予定されています!

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直近では9月17日(日)、トーナメントセンター大阪でコマンダーサミットを開催予定!こちらはたくさんの統率者戦プレイヤーのあつまるお祭りです!構築済みデッキそのままで遊べるテーブルがある一方で競技志向のプレイヤー向けのトーナメントも開催されます!

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同じく9月17日(日)に大須店ではメディアチームのいってつもまじえて様々なイベントが企画されています! !

さらに横浜店!ここでも9月17日(日)にKCC主催の統率者戦の交流会が開催予定です!

それではみなさん、統率者戦のイベントでお会いしましょう!

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。Commander Format Panel メンバー。 いってつの記事はこちら