Hareruya Wayfinder『モダンホライゾン3』編
新セット恒例企画「Hareruya Wayfinder」!
「Hareruya Wayfinder」とは、晴れる屋がスポンサードしている“Hareruya Pros”による新環境のデッキ紹介企画です!
今回も『モダンホライゾン3』のカードを使った新デッキをたくさん紹介します!
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クラブヴァイン(モダン)
《拒絶の閃光》や《悪意の閃光》などのピッチスペルを唱えるためのコストにするクリーチャーとして、《ナルコメーバ》や《恐血鬼》を使うデッキを探していたところ、クラブヴァインにたどり着きました。
これらのクリーチャーだけでなく、使い終わった《マーフォークの秘守り》なども生贄にできるため、コストには困らないはずです。
キャットサクリファイス(モダン)
新セットの《ナカティルの最下層民、アジャニ》にフィーチャーしたデッキです。アジャニを能動的に変身させるために、パイオニアでお馴染みの《大釜の使い魔》《魔女のかまど》システムを合わせています。
アジャニの裏面は、赤いパーマネントをコントロールしていると真価を発揮します。猫かまどと相性のいい《波乱の悪魔》、マジックと相性のいい《鏡割りの寓話》《敏捷なこそ泥、ラガバン》に加え、新セットから要注目カードの《色めき立つ猛竜》を採用しました。
《黄泉帰る悪夢》も楽しみのカードです。こういう軽いデッキなら、元祖《繰り返す悪夢》以上の強さです。これを用いて《ナカティルの最下層民、アジャニ》や《波乱の悪魔》を何度も出し続けたいですね。
再評価カード
①ピッチスペルのコストに充てやすいクリーチャー
新セットのピッチスペルは、トークンでないクリーチャーをコストとして要求します。これらのコストに当てやすいクリーチャーの評価は上がるでしょう。例えば以下のカード。
②《石鍛冶の神秘家》
《カルドラの完成体》《謎めいた外套》《同化の神盾》と装備品の質が上がるにつれ、このカードのカードパワーも年々上がってきました。《白蘭の幻影》のような強力な白いクリーチャーの登場により、白いミッドレンジが流行ればこのカードも採用されるはずですし、《有翼の叡智、ナドゥ》とのコンボで絶賛高騰中の《手甲》のサーチ手段としても優秀です。
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バーン(モダン)
まずは新カードを4種類採用したバーンデッキ。さまざまなカードによって強化されています。
新クリーチャーの《火の怒りのタイタン、フレージ》や《蛮族のリング》によって、バーンの課題であった息切れが改善されています。これらのカードのために墓地を効率よく貯めることを意識し、フェッチランドを多めに採用しました。
また新しいピッチスペルである《重複の閃光》は、クリーチャーが少ないこのデッキでは少し使いずらい気もしますが、《僧院の速槍》や《ゴブリンの先達》が除去されそうになったときに《稲妻》を唱える→除去の対象になったクリーチャーを生け贄にして《重複の閃光》という動きや、4マナ以上あるときに《火の怒りのタイタン、フレージ》をプレイ→《稲妻》→《火の怒りのタイタン、フレージ》を生け贄に《重複の閃光》など、0マナの火力呪文として運用することも可能です。
また相手の除去をそのままコピーして相手のクリーチャーを除去したり、カウンターをカウンターしたりもできます。クリーチャーを生贄にするコストが気になるカードではありますが、0マナで火力を唱えられることは、負け筋の1つである「手札の呪文を使いきる前に相手に押し切られてしまう」というのを減らすことができるでしょう。
相手次第では1マナで唱えることができる《幽霊火斬り》については、今回はメインデッキに採用していますが、「欠色」という性質によって《コーの火歩き》や《ヴェクの聖別者》などの「プロテクション(赤)」を持つ相手のサイドボードのクリーチャーを処理できるようになります。
3マナは多少重いと感じることもあるとは思いますが、4点というダメージの多さが勝利に貢献してくれるでしょう。
再評価カード:各種ピッチクリーチャー
自分は《悲嘆》や《激情》(禁止になっちゃった)しか使ってきませんでしたが、「3点土地サイクル」が登場したことによってさらに使いやすくなると感じました。
ラクドス想起に関しては、今までは色の合った土地でもある《マラキールの再誕》を入れる人もいましたが、タップインであることが嫌われて採用を見送る人が多かったです。3点というデメリットは痛いですが、アンタップインができるのであれば数枚は土地の代わりに採用することも考えられます。
これらの3点土地によって「手札に色のあったカードがない or 手札に色のあるカードが1種類しかなく、そのカードはコストにしたくない」という状況が減るのではないかと感じます。
土地がほかにあればコストとしてちょうどいいですし、土地が少ないなら土地で置けばいいでしょう。後半引いたときも純粋な土地よりはいいことが多そうなのもいいと思います。
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青単エルドラージ(モダン)
《ウギンの迷宮》は1ターン目《虚空の杯》X=1の可能性を切り拓き、2ターン目《難題の予見者》もかなり現実的にさせました。《ウギンの迷宮》は高マナ域のエルドラージを一定数採用することを要求してきますが…ここは少しズルをしてしまいましょう。
コスト軽減によって唱えることが前提である《老いたる深海鬼》《虚構漂い》、《むかしむかし》を調整したような《運命を貪るもの》、そしてシンプルに土地運用できる《真実を溺れさせるもの》をここでは採用しています。
《崩壊した現実、コジレック》をメインデッキに入れるのは少々やり過ぎ感がありますが、《ウギンの聖域》からサーチできるように1枚だけ用意しました。《エルドラージの寺院》をもってすれば、9マナはゲームが長引いたときに到達できる領域です。《崩壊した現実、コジレック》は相手の手札にも干渉でき、コンボ相手にも有効でしょう。
《激しい叱責》を相手の終了フェイズに唱え、自分のターンに《虚構漂い》を「想起」する。すると唱えたときの能力を誘発させながら、「滅殺1」を持った中級サイズのエルドラージを盤面に残せます!
ちょっとした小技のようですが、そのリターンはたしかにあります。《激しい叱責》がモダン環境的に強いならなおさらでしょう。あるいは、《難題の予見者》が除去されそうになったら《激しい叱責》を唱え、相手にドローさせない技もあります。
《ウギンの束縛》を墓地に送る方法は唱える以外なく、やや扱いづらさがあります。ただ、相手のアップキープに《老いたる深海鬼》を唱えて土地をタップし、そのうえ相手の盤面を一気にバウンスできるのは強力でしょう。
《作り変えるもの》は普段なら使いたくないクリーチャーですが、《老いたる深海鬼》の生け贄コストとして最適なので採用しました。そのほか《永遠の災い魔》も選択肢です。《運命を貪るもの》とシナジーがありますからね!
ラクドスサクリファイス(モダン)
モダンで《ファイレクシアの塔》が使える日が来るとは思ってもみませんでしたが……ついにその日がきました!
このデッキは、墓地から蘇るクリーチャーを活用して相手をジワジワと追い詰めるのがメインのゲームプランです。《縫い師への供給者》《恐血鬼》、あるいは「想起」した《悲嘆》を生け贄のコストに充てられれば、《ファイレクシアの塔》はそのわずかなコストと引き換えに異常なマナ加速をさせてくれます。
※《マリオネットの見習い》のテキストに訂正が出ていますのでご注意ください(詳しくはこちら)
製造1
あなたがコントロールしていてクリーチャーやアーティファクトでありこれでない1つが戦場から墓地に置かれるたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。
この戦略がゆったりとしたものだと誤解してはいけません。《巣穴の魂商人》は《墓所這い》を墓地と戦場を行き来させ、そこに《マリオネットの見習い》や《波乱の悪魔》が加われば、自分のライフ1点と引き換えに相手に2点のダメージを与えられます。《墓所這い》《マリオネットの見習い》《巣穴の魂商人》と動き、妨害されなければ3ターン目に勝てます。《悲嘆》と《ファイレクシアの塔》がそこに絡めば、さらなる爆発力になるでしょう!
このコンボパーツをそろえるサポートをしてくれるのが《黄泉帰る悪夢》であり、除去による妨害を押しのけます。サイド後になれば《大爆発の魔道士》を使いまわし、アミュレットタイタンやトロンなど、本来は不利なマッチアップの相性を改善できます。
モダンは妨害なくして勝てる環境ではありません。《悲嘆》を大いに活用しましょう。《マラキールの再誕》で”リアニメイト”したり、墓地に送られる前に《ファイレクシアの塔》や《悪意の閃光》の生け贄のコストにしたり、《ファイレクシアの塔》から4マナへ高速アクセスして素出ししたり、《黄泉帰る悪夢》で使いまわしたりしましょう。
《ダウスィーの虚空歩き》は除去しなくてはならない脅威であり、その意味でも《電気放出》は頼りになる除去です。エネルギー供給源でもあるので、《悲嘆》を《黄泉帰る悪夢》で戻しやすくもなります。
このデッキは研究しがいがあり、使うのが本当に楽しみでなりません。たとえば《オークの弓使い》や《色めき立つ猛竜》など、もっとミッドレンジ寄りのカードを採用する未来もあり得るでしょう。《密偵長の大霊堂》を搭載して黒単の構築も考えられるかも?
再評価カード:《手甲》
《手甲》は《セファリッドの幻術師》とのコンボが有名ですが、今度はモダンで出番がやってきました。《有翼の叡智、ナドゥ》はこれからのモダンのコンボを担う主役の一人になりそうです。《手甲》はナドゥをノーコストで誘発させられる最高の相棒のひとつ。
近日中にナドゥのデッキ構築方法について掘り下げる記事をお届けしようと思ってます!
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エルドラージトロン
新セットで特に注目すべきカードの1枚は《ウギンの迷宮》であり、もっとも馴染むアーキタイプは「エルドラージトロン」ではないでしょうか。
通常のトロンは《ウルザの鉱山》《ウルザの塔》《ウルザの魔力炉》の3種をそろえることに大きく依存していますが、エルドラージトロンは手札にこの3種が一切なくても、たとえば《ウギンの迷宮》と《エルドラージの寺院》があれば、むしろそういった手札のほうが喜んでキープできるでしょう。
エルドラージトロンは《ウギンの迷宮》に「刻印」できる高マナのカードを無理なく採用できます。また、序盤に2マナを生み出せる機会がこれまでより増えることから、《エルドラージのミミック》を再び採用しました。
今回の構築では、1ターン目に《エルドラージのミミック》、2ターン目に《難題の予見者》、3ターン目に《現実を砕くもの》というパワフルな動きができます。
新戦力の2体目が《運命を貪るもの》であり、多くの点でこのデッキとシナジーがあります。不足しているトロンランドを探して安定してそろえやすくしてくれたり、《ウギンの迷宮》に「刻印」してゲームプランを加速させたり、あるいはマナが伸びたときには素出ししても悪くないスペックを持っています。
最後に《ウルザの物語》のサーチ対象になる《苛立たしいガラクタ》を挙げておきましょう。《死せる生》や《召喚士の契約》にはじまり、《ウルザのガラクタ》《孤独》まで、モダンのさまざまなカードに干渉できるアーティファクトです。多様なメタゲームで2枚以上採用されてもおかしくないでしょう。
デス&タックス(レガシー)
デス&タックスは古き良きレガシーのデッキであり、『モダンホライゾン3』から可能性のある新カードを手に入れました。
「戦場に出たとき」の効果を持つクリーチャーを豊富に採用しているこのデッキにおいて、《溌剌の牧羊犬、フィリア》は自然と採用候補に挙がるでしょう。すでに採用されている《カラカス》で守ることもできますからね!このかわいいワンちゃんは《護衛募集員》《スカイクレイブの亡霊》《孤独》、そしてこれまた新戦力である《白蘭の幻影》を使いまわせます。
マナ否定戦略はこれまで白単が強みとしてきたところであり、このスピリット・騎士は相手のマナ基盤を攻めながら、自身が盤面の脅威となります。《不毛の大地》と共にマナを攻めて、いずれは《白蘭の幻影》でサーチする基本土地がデッキ内になくなってしまうのです。
この幻影の1度目の効果は大した威力を持たなくても、《溌剌の牧羊犬、フィリア》や《ちらつき鬼火》を採用していれば、その痛みはどんどん蓄積していくでしょう。
再評価デッキ:ドレッジ
ドレッジはデッキの動きを加速させる《綿密な分析》と《セファリッドの円形競技場》を新たに手に入れました。また《拒絶の閃光》のコスト要員として《ナルコメーバ》ほど適したクリーチャーはいないでしょう。
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逆説キー(ヴィンテージ)
《苛立たしいガラクタ》はヴィンテージにおいて信じられない強さを持っている。役割が豊富で妨害できるカードが多いから、ヴィンテージで使われないなんてことはないだろう。都合2マナ払えば1ドローに変換できて、支払も2ターンに分割できる。この強力なアーティファクトが持つ可能性を余すところなく見てみることにしよう。
一番わかりやすい使い方は、相手のモックス対策だ。《虚空の杯》を4枚採用しているようなもので、不要になったら生け贄にしてドローに変換さえできる。なかなかやるカードだろう?でも、まだまだこんなものじゃないよ。
《苛立たしいガラクタ》は《Bazaar of Baghdad》系のデッキに痛烈に刺さる。相手はほとんど何も唱えられなくなるほどだ。《苛立たしいガラクタ》がある程度環境の定番になるようなら、《Bazaar of Baghdad》系のデッキは変化を余儀なくされるだろう。
さらに、《苛立たしいガラクタ》は1マナのアーティファクトでもある。つまり《ウルザの物語》と相性がいいってことだ。第Ⅲ章でサーチできるし、構築物・トークンのサイズを手軽に上げられる。またパーマネントでもあるから《逆説的な結果》のドローの枚数も増やせる。何らかの役割を持ちながら《逆説的な結果》をより強く使えるカードが、このアーキタイプには重要だ。
《苛立たしいガラクタ》はサイクリングできるから手札に複数枚来ても多少邪魔になる程度じゃないかと思っているけど、まずはコンボデッキに数枚採用してみようと思っている。《意志の力》や《否定の力》を無効化できるのは魅力的だ。これでこのカードの強さが伝わったかな。
ヴィンテージの妨害方法の主流は0マナの打ち消しだから、《苛立たしいガラクタ》は《虚空の杯》と《防御の光網》を組み合わせたようなカードといえる。《苛立たしいガラクタ》があれば自分のコンボを押し通せるだけでなく、相手のマナ加速を妨害し、動きを鈍くさせられる。これは間違いなく強いと思うよ。
バーン(モダン)
バーンはモダンの昔ながらのアーキタイプであり、よりTierの高いアーキタイプにはもうついていけなくなっている印象があったが、それが変わるかもしれない(少なくともある程度は)。手札の強いバーンはいつだって速くて脅威的だ。速さだけではなく、妨害されにくいのも強みだ。ただ、マナフラッドにあまりにも弱いゲームプランでもある。土地を1~2枚余分に引いた分だけで勝てなくなってしまう。
この問題の解消に役立ちそうなのが《火の怒りのタイタン、フレージ》だ。マナコストでは、現在採用されている《稲妻のらせん》より1マナ重いが、単体でゲームに勝ちうる4マナの脅威を選択肢に持てるなら採用の価値がある。《火の怒りのタイタン、フレージ》が対処されたとしても、墓地から戦場に出た時点で《稲妻のらせん》をタダで打てているし、バーンに欠けていたアドバンテージ源だともいえる。
さらに《色めき立つ猛竜》も新戦力だ。相手にクリーチャーがいない状態で《焼尽の猛火》をめくってしまう可能性はあるけど、それ以外では《大歓楽の幻霊》よりも強いと思う。ダメージ源でありながら、《火の怒りのタイタン、フレージ》を「脱出」させるまでの時間を稼ぎ出してくれるからね。
再評価カード
モダン:《エルドラージの寺院》
おすすめとしては味気ないかもしれないけど、このセットではエルドラージがフォーカスされていて、モダンで通用するようなデザインになっている。そう考えると、《エルドラージの寺院》が競技デッキとして再び日の目を見ることになるだろう。《コジレックの命令》なども、《エルドラージの寺院》で2マナ払えるようなテキストになっている。
とりわけ《荒景学院の戦闘魔道士》は、今のモダン環境で使い勝手のいい選択肢じゃないかと思う。自身も軽いエルドラージでありながら、《ドラコの末裔》や《アガサの魂の大釜》などを効率的に除去することが可能だ。
レガシー:ディミーアリアニメイト
環境トップと断言できずとも、ディミーアリアニメイトはすでにレガシーのトップ層に位置している。
新登場した《超能力蛙》はディミーアリアニメイトの構築の在り方を変えてしまうほどのパワーがあるだろう。単体で見ても十分に強いし、リアニメイト対象のクリーチャーを能動的に墓地に送れる。それだけなく、《オークの弓使い》への耐性もある程度備えているのだ。また、飛行を得る能力を使えば「昂揚」した《ドラゴンの怒りの媒介者》を返り討ちにできる。
手厚くサポートカードを用意せずとも、今のイゼットデルバーの構築ならば《超能力蛙》は除去されることはない。単体のカードパワーに加え、《残虐の執政官》や《偉大なる統一者、アトラクサ》を器用に捨てられる《超能力蛙》は新たなアーキタイプを生み出すかもしれない。
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青単親和(モダン)
とうとう親和に時代がやってきたかもしれない!新戦力のカードが多く、どこから紹介すればいいか迷っちゃうね!ただ、《ウギンの迷宮》が強化カードであることは間違いない。《古えの墳墓》系のカードはいつの時代も飛びぬけた強さを誇ってきたし、このカードの「刻印」条件は正直緩いと思う。
《ウギンの迷宮》あれば2ターン目に《身代わり合成機》や《コジレックの封印破り》へつなげ、構築物・トークンを好きなだけ並べたり、好きなだけドローできる。《マイアの処罰者》や《思考の監視者》は「親和(アーティファクト)」 によって、0マナのアーティファクトや《バネ葉の太鼓》によるマナで手軽に唱えられるからね。
話をまとめると、「親和」の理想の初手には《ウギンの迷宮》が必ず必要であって、強力なカードが多い『モダンホライゾン3』のなかでも《ウギンの迷宮》はイチオシのカードってことだ。
ラクドス親和(パウパー)
(※編注:《頭蓋槌》は6月6日の禁止制限告知にて禁止カードに指定されました)
パウパー視点では《頭蓋槌》がダントツのベストカードであり、多くのデッキでその強さを発揮できる。「生体武器」によってトークンが生成され、除去必須の脅威がもれなく付いてくる。
さらに恐ろしいのは、装備クリーチャーのタフネスが1上がってしまうことだ。それがどうしたと思うかもしれないけど、《マイアの処罰者》に装備させると大きな違いが出る。《マイアの処罰者》を除去するのは一般的に《感電破》だからだ。《感電破》による除去は《頭蓋囲い》の時代でも通用した(ネタばれ注意:《頭蓋囲い》は禁止)。
このように長所だらけのカードであり、《頭蓋槌》は《頭蓋囲い》に匹敵するだろう。マルドゥシンセサイザーならば《きらめく鷹》や《コーの空漁師》で再利用できる。
再評価カード:《思考の監視者》
モダンで可能性のあるカードでありつづけながらも、その強さを使いきれるアーキタイプがこれまでなかった。しかし新しいカードがリリースされたことで、Tier1へと飛躍する期待が持てるようになったのだ!
《ウギンの迷宮》や《コジレックの封印破り》が加われば、《思考の監視者》を1~2マナで唱え、5枚ドローするのも夢じゃない。リソース切れなんてありえない世界だ!
いざ、新環境へ!
競技シーンで活躍するHareruya Prosのメンバーにさまざまなデッキを構築してもらいました!『モダンホライゾン3』の発売が待ち遠しいですね!
今週末は晴れる屋各店でプレリリースが開催されるので、そちらもふるってご参加ください!今回紹介された新カードに一早く触れる機会でもあります。
それでは、新環境でお会いしましょう。