原根 健太のゴールド・エクスペリエンス ~日本選手権☆優勝☆編~

原根 健太

日本選手権2017に参加してきました。すでにご存知の方も多くいらっしゃるかとは思いますが、結果は☆優勝☆

今回のレポートではそこに至るまでの足取りと、当日の心境含めた詳細をお伝えしたいと思います。

それでは早速。

本番に向けた準備

準備を開始したのは大会の1週間前、晴れる屋にて開催された『破滅の刻』環境名人戦から。日本選手権に向けた前哨戦として参加し、この大会の結果を踏まえて、スタンダードデッキの選定を行うことにしました。


原根 健太「ティムール現出」

4 《霊気拠点》
4 《植物の聖域》
3 《進化する未開地》
4 《森》
2 《島》
2 《山》
2 《隠れた茂み》
2 《尖塔断の運河》

-土地(23)-

3 《老いたる深海鬼》
2 《栄光をもたらすもの》
1 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
4 《ならず者の精製屋》
3 《導路の召使い》
2 《不屈の追跡者》
1 《世界を壊すもの》

-クリーチャー(16)-
3 《過去との取り組み》
4 《蓄霊稲妻》
4 《コジレックの帰還》
1 《木端+微塵》
4 《ウルヴェンワルド横断》
3 《発生の器》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》

-呪文(21)-
1 《栄光をもたらすもの》
1 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
1 《刻み角》
1 《不屈の追跡者》
1 《削剥》
2 《チャンドラの敗北》
2 《不許可》
1 《マグマのしぶき》
2 《否認》
2 《慮外な押収》
1 《木端+微塵》

-サイドボード(15)-
hareruya

僕がこの大会に持ち込んだのはティムール「現出」。なんと前回大会である『アモンケット』環境名人戦時のリストとほとんど同じです。

この時点での環境の主流デッキはティムールエネルギー・黒緑エネルギー・黒単ゾンビ、これは前回大会時点のメタゲームと同様の状態でした。ならばこの「現出」デッキが再度正着となり得る可能性も……?

イロモノデッキゆえ他の誰もプレイしそうにありませんし、試すなら自分でということで持ち込むことに決めました。

結果は以下の通り。

スタンダードラウンド(前半)
R1 グリクシスコントロール 〇〇
R2 青白コントロール
(和田 寛也さん)
〇〇
R3 ティムールエネルギー(タッチ黒) ××
『破滅の刻』環境名人戦 ドラフトデッキ
ドラフトラウンド
R4 白緑 〇×〇
R5 黒緑 〇〇
R6 白黒(タッチ《スカラベの神》) 〇×〇
スタンダードラウンド(後半)
R7 ティムールエネルギー(タッチ黒) ××
R8 白単機体エルドラージ ×〇〇
R9 ティムールエネルギー(タッチ黒) 〇〇

スタンダードラウンドを4-2、ドラフトラウンドを3-0の計7-2で12位。パッと見「惜しい」成績ではあるものの、感触は良くありませんでした。

というのも、2敗は共に《スカラベの神》入りのティムールエネルギーで、4ゲーム中3ゲームはこのカードだけで負けています。

スカラベの神

ティムールエネルギーとの対戦は、これまでは「現出」側が相手の攻め手を適度なブロックと除去呪文でいなし、ゴールである《老いたる深海鬼》《コジレックの帰還》に繋げるだけの簡単なゲームでしたが、《スカラベの神》があると相手側が無理な攻めを行う必要がなくなり、この定着に努めるだけで良くなります。こうなって来ると勝負が長引いて不利になるのはこちら側です。逆に無理矢理な攻めを強いられる形となってしまいました。

また黒をタッチするタイプのティムールは《逆毛ハイドラ》の代わりに《放浪する森林》を採用していることが多く、このカードは最大で6/6のサイズを誇るため、《コジレックの帰還》に対して強い耐性があります。

逆毛ハイドラ放浪する森林

「ティムール『現出』はティムールエネルギーに対し有利」の事実は、『破滅の刻』より加わった新戦力により破壊されていたのでした。

さらにもう1点。環境名人戦と同日に開催された2つの海外グランプリではマルドゥ機体が好成績をマーク。優勝・準優勝・トップ4の快進撃を遂げ、突如としてメタゲームの本命へと躍り出ました。

模範的な造り手キランの真意号難題の予見者

環境名人戦でもJeremy Dezani謹製の白単機体エルドラージが準優勝と機体デッキの活躍は目覚ましく、日本選手権当日もシェアを広げてくる可能性は高いといえます。本命2つに対して有利が付かない時点で「現出」の選択肢は除外。他の選択肢を探し始めましたが、実はもうおおむね代替案は決まっていました。


中村 修平謹製「ティムールエネルギータッチ黒」

3 《森》
2 《山》
1 《沼》
1 《島》
2 《隠れた茂み》
4 《霊気拠点》
4 《植物の聖域》
2 《伐採地の滝》
2 《尖塔断の運河》
1 《獲物道》

-土地(22)-

4 《導路の召使い》
3 《牙長獣の仔》
4 《ならず者の精製屋》
3 《つむじ風の巨匠》
4 《放浪する森林》
4 《栄光をもたらすもの》
2 《スカラベの神》

-クリーチャー(24)-
4 《霊気との調和》
4 《削剥》
4 《蓄霊稲妻》
2 《反逆の先導者、チャンドラ》

-呪文(14)-
3 《否認》
2 《不屈の追跡者》
2 《チャンドラの敗北》
2 《捲土+重来》
1 《侵襲手術》
1 《光輝の炎》
1 《慮外な押収》
1 《没収の曲杖》
1 《生命の力、ニッサ》
1 《炎呼び、チャンドラ》

-サイドボード(15)-
hareruya

なかしゅー(中村修平)さんデザイン、「ティムールエネルギータッチ黒」です。環境名人戦トップ8入賞の時点で目を付けており、自分のデッキの感触が悪かったこともあって、本人に使用感を確認していました。

ティムールエネルギーはデッキに30枚のマナソースを採用しており、安定感がある分マナフラッドを起こしやすい問題点を抱えています。僕はその点が気に入らずこれまで同デッキをプレイすることが無かったのですが、このリストには計12枚の決定打が搭載されており、恐らくこれは同アーキタイプの中でも最多といえる数値です。

放浪する森林栄光をもたらすものスカラベの神反逆の先導者、チャンドラ

従来のティムールが採用している《不屈の追跡者》《逆毛ハイドラ》も決定打に数えることはできますが、チャンプブロックを許してしまう関係上実際に勝利するまでにはどうしても時間が掛かります。その間のドローがマナ関連のカードでは相手に逆転を許してしまう可能性があり、更にデッキの1/2は該当のカードを引いてしまう訳ですから、決して低くない確率で失速します。僕はその点が好きになれませんでした。

今回のリストは動き出してから勝つまでが迅速、フラッドが発生するよりも早く相手を倒し切る作りとなっており、僕がティムールエネルギーに対し抱えていた疑問を最もスマートに解決してくれる答えでした。

詳細なリストに関しては、環境名人戦後になかしゅーさんがMagic Onlineの競技リーグを5-0したものが掲載されていたため、そちらをコピーしています。

捲土+重来

アップデート版で採用されていた《捲土+重来》はメインボードの構成に次いで深く感心した、特筆すべきポイントです。

  1. ミラーマッチにおける《スカラベの神》の対処
  2. 《厳粛》をプレイしてくるデッキの《大天使アヴァシン》の対処
  3. 上記役割を有した上で《王神の贈り物》デッキに対する墓地対策を兼任

といった具合に唯一無二の働きがあり、もはや感動すら覚えた次第。

マグマのしぶき削剥

一点、メインボードの《マグマのしぶき》《削剥》の4枚目へと変更を施しました。僕の予想ではティムールエネルギーと機体デッキが合わせて全体の4割~5割のシェアを占めると読んでいて、これらマッチアップのキーである《牙長獣の仔》《キランの真意号》の双方を対処できる《削剥》は絶対に4枚を選びたいと思っていたからです。

最後に、念のため前日・前々日に他の選択肢の中で気になっていたマルドゥ機体と黒緑昂揚をプレイしてみましたが、ティムールよりも優先される理由を見つけることはできませんでした。個人的な感想ですが、どのデッキもデッキパワーに大きな差は無く、その一方でリスクのみが膨らんでいる印象。しっかり回ればティムールに勝るとも劣らない力を発揮しますが、前者はマナベースにアーティファクトの有無、後者は《巻きつき蛇》の生存に昂揚達成の有無など、勝敗に直結するレベルのブレ幅と戦い続ける必要があり、ティムールと比べ安定性に大きな差がありました。

ティムールの選択に大きな問題がない以上、わざわざリスクの増す選択を優先させる必要はありません。使用デッキは決まりました。

日本選手権2017・Day1

迎えた本番当日。今大会はスタンダードとブースタードラフトの複合フォーマットにて競われ、スタンダード4回戦⇒ドラフト3回戦⇒ドラフト3回戦⇒スタンダード2回戦の順でラウンドが進行し、12回戦終了時の順位でトップ8を選出します。

参加者600人に対し全12回戦とラウンド数が少ないため、上位進出のボーダーは2敗のオポネント。オポネントを高く保つためにも序盤の負けは許されず、初日は最低でも1敗に抑えたいところ。

スタンダードラウンド
R1 BYE
R2 白緑ランプ ○×○
R3 ティムールエネルギー(タッチ黒) ×〇〇
R4 マルドゥ機体(※テキストカバレージ) 〇×〇

まずはスタンダードラウンドを4-0の好発進。デッキはこのタイミングが初回しとなりましたが、プレイ指針が明確なデッキなので迷うことも少なく、助かりました。

ドラフトラウンド

PT『破滅の刻』のドラフト成績が3-3と奮わなかったことを受け、鍛錬としてこのドラフトは定期的にプレイしてきました。

その甲斐あってか前回の『破滅の刻』環境名人戦はドラフトラウンドを3-0。自信があると言えるほどではありませんが、理解は深まってきています。

ドラフトポッドは1番。ヤソ(八十岡 翔太)さん・山本 賢太郎さん・中島 主税さん・光安 祐樹さんらが同卓でした。 ファーストピックは《地揺すりのケンラ》。文句無し、一級品のレアです。

地揺すりのケンラ

2手目・3手目に上家のヤソさんから赤の優良コモンである《発射》《穿刺の一撃》を受け取り、このまま赤アグロができればイージーと目論みますが、以降はピリッとせず。

流れの良かった黒、次いで青を摘み、キッカケが見つけられなかった白は切り捨て。緑は1-4の《オアシスの祭儀師》が入口になり得たのですが、それまでに取っている赤3枚と噛み合いが悪かったので流した結果、参入のタイミングを失いました。青赤・黒赤の天秤状態で2パック目へと進みます。

2パック目の序盤で強力な動機が得られない限り少し強引に青赤へ切り込もうとしていたところ、2-2で《アムムトの永遠衆》をキャッチ。《地揺すりのケンラ》と合わせて攻撃的な赤黒デッキをイメージできるようになり、ここからは一直線でした。

3パック目で《蓋世の英雄、ネヘブ》が回ってくるラッキーもあり、3種のレアに支えられたそこそこの赤黒デッキが完成。

日本選手権 1stドラフトデッキ

上家のヤソさんが黒緑のアグロデッキをドラフトしており、2マナ域に欲しかった《ケンラの永遠衆》をピック出来なかったのが残念。ほとんどやれる見込みのなかった白が《陽光鞭の勇者》だけ流れてきて、悩んだ末に《ケンラの永遠衆》を見送ったのが明確なミスでしたね。

その結果ゾンビカードも少なくなり、《無法の斬骨鬼》は実質ブロック不可。4枚もあるのでアグロデッキ同士の対戦でこれは明確な弱点となり得ます。自分が終始攻める展開となる、守備的な相手には有利に戦えそうなので、当たり次第といったところ。

ドラフトラウンド
R5 青赤
(BIGs・光安 祐樹さん)
○○
R6 白緑ランプ ○×○
R7 黒緑
(Team Cygames・八十岡 翔太さん)
××

序盤2戦を遅めのデッキと連戦し、幸先の良いスタート。

しかし最終戦のヤソさんのデッキは最も苦手とするタイプのデッキで、こちら側の主要なクリーチャーを適切に除去され、やはりブロックできない《無法な斬骨鬼》が足を引っ張って敗北。4枚も入っているとどうしても手札に来てしまいます。ギリギリのドラフトだったのでサイドボードもありませんでした。

無法の斬骨鬼

ドラフトラウンドは2-1。スタンダードラウンドの成績と合わせて初日は6-1の結果で、何とか翌日に望みを繋ぐことができました。

日本選手権2017・Day2

ドラフトラウンド

前日終了時点でのスタンディングが全勝者5名に次ぐ6位ということで、この日のドラフトも1番ポッド。ヤソさんを筆頭に初日のドラフトを3-0した猛者5名に囲まれることになるので、苦戦は必至です。このドラフトでは2-1を目標とし、構築戦の2連勝に期待する指針を立てました。

卓にはヤソさん・行弘 賢さん・仲田 涼さんらがおり、そしてポジションは2日連続でヤソさんの下。初手は《アムムトの永遠衆》。この大会で最も縁のある1枚となりました。

アムムトの永遠衆

パックはアムムト以外にも強力なものが揃っており、プレイアブルなカードが10枚はありました。その中でも《ミイラの大王》は1周しそうだったので、初手のアムムトと合わせても白黒ゾンビは考えても良さそうです。

1-2ではアムムトと相性の良い除去である《致死の一刺し》をピックし、1-3では《ほころびミイラ》を確認。普段はこの巡目で取ったりするようなことはしないのですが、初手の事情を踏まえ、思い切って白黒ゾンビに切り込むことに。その後《ミイラの大王》も無事1周し、そこそこの見た目の白黒ゾンビが完成。

日本選手権 2ndドラフトデッキ

白黒ゾンビ自体それほど強力なアーキタイプではないため、見た目的には2-1が期待値。《リリアナの支配》《翦草+除根》のような1段階上の次元へ運んでくれるレアカードが無いとなかなか3-0はしないデッキだと思っています。

ドラフトラウンド
R8 黒緑 ○○
R9 青赤
(Dig.cards・行弘 賢さん)
××
R10 青赤 ×○○

白黒ゾンビの悪いところは色々あるのですが、中でも最も致命的だと思っているのはこの『破滅の刻』ドラフトの最強デッキである青赤に明確に相性が悪い点ですね。

R11の行弘さん戦では手も足も出ず完敗。R12も青赤と連戦し、かつ相手のデッキには僕のデッキにとってクリティカルとなる《混沌の大口》が2枚も入っていました。

混沌の大口

非常に苦しい戦いでしたが、《英雄的行動》のような攻撃的なカードをサイドインして攻めに徹し、大型クリーチャーをプレイされるよりも早く押し切ることに成功しました。

2-1。踏み止まります。あと2勝。

スタンダードラウンド

ドラフトラウンド
R11 白緑ランプ
(BIGs・吉森 奨さん)
○○
R12 白単機体エルドラージ
(仲田 涼さん)
×○○

ギリギリの勝負が多く、相手が勝負どころの土地をタップインで引いてきたり、こちらが良いタイミングでサイドボードカードを引いてきたりするなど、噛み合い良く勝利することができました。10-2、7位通過でトップ8です。

今回のトップ8は錚々たる面々でしたね。フィーチャーエリアに集合した時、この中で自分が戦うのだと考えたらワクワクが止まりませんでした。

デッキの方はティムールエネルギーが4名にマルドゥ機体が2名、白単エルドラージが2名と可もなく不可もなくといった感じ。自分が勝てるかどうかは流れ次第です。

シングルエリミネーション
準々決勝 白単エルドラージ
(Hareruya Pros・熊谷陸さん)
○×○

準々決勝の相手は先日晴れてHareruya Prosへの昇格を果たした熊谷さんとの同門対決。1ゲーム目・3ゲーム目で熊谷さんが事故を起こしてしまい不完全燃焼のゲーム内容でしたが、ティムールは前述の通りほとんど事故を起こさず、その上で動きの鈍い相手を速やかに介錯するカードが大量に詰め込まれているため、ヌルい展開を許さないのもデッキの強さとして挙げられますね。

《厳粛》もプレイされましたが、マナクリーチャーからの大型生物展開で機能不全に陥る前に勝利することができました。

シングルエリミネーション
準決勝 マルドゥ機体
(※テキストカバレージ)
○×○

鬼門となる試合でした。マッチアップやゲーム内容もそうですが、自分のメンタル的な問題で、このマッチを勝利すれば日本代表が確定することから「勝ちたい欲」のようなものが溢れ出てしまい、それを感じ始めた瞬間から急激にプレイの質が低下してしまいました。

これはグランプリ・ラスベガス2017以前にあった「悪い状態の僕」であり、勝ちたいという気持ちが思考を妨げ、集中力・判断力を奪ってしまうのです。特に2ゲーム目のプレイは本当に酷く、負けた瞬間は酷く落ち込んでしまいました。

しかしここは一度通った道。この1年間の苦労は窮地を凌ぐ精神力を育んでくれました。「負けたっていい。ベストを尽くすこと。それさえできれば、負けることは怖くない。」サイドボーディングの時間で何とか気持ちを持ち直すことができ、3ゲーム目は再び際どい勝負になるも接戦を制することができました。

決勝進出を果たすと同時に、日本代表が確定!

この時点まではあまり意識していなかったのですが、代表の一枠を掛けた戦いは昨年のWMCQ東京予選でも経験しており、そのリベンジでもありました。嬉しかったですね。僕のカードゲーム・キャリアにおいて、「日本代表」はどうしても手が届かない憧れのポジションでした。それが今、ようやくこうして。

さて、今大会はこれで終わりではありません。日本王者の座を賭けた最後の一戦が残されています。お相手はヤソさん。僕のマジック・キャリアにおける第一歩となったグランプリ・京都2015にて思い出の一戦を交えた相手です。席に着く際はなんだか懐かしい気持ちで胸が一杯でした。3年間の歩み、その集大成が今ここにあるような気がして。

試合の方は、ヤソさんのデッキが意図する展開が綺麗にハマってしまい1ゲーム目を敗北。《蓄霊稲妻》を盾にこちらの《栄光をもたらすもの》に睨みを利かせ、《牙長獣の仔》《不屈の追跡者》といった軽く太いクリーチャーがプレッシャーを掛ける。上手いようにやられてしまいましたね。

2ゲーム目以降はその狙いをずらすために《栄光をもたらすもの》を全てサイドアウトする策を講じ、相手のゲームスピードに付き合いながら、単体除去が効きづらい《つむじ風の巨匠》《スカラベの神》で競り勝つように戦いました。結果、2ゲームを連取し逆転勝ち。

シングルエリミネーション
決勝 ティムールエネルギー
(Team Cygames・八十岡翔太さん)
(※テキストカバレージ)
×○○

優勝!

望外も望外、夢にも見ない展開ではありましたが、いざなってみるとやはり嬉しいものですね。代表が決まった時点では「今日はもういいかな」なんて思っていましたが、一際大きな達成感に包まれました。

マジックにおける初タイトルということもあり、今日という一日が僕にとって大きな意味を持つ日になることは間違いありません。

そして同時に掴み取った日本代表の座。日本どころかもはや世界を代表する2人のプレイヤーと共に戦えることを誇りに思いますし、今から楽しみで仕方ありません。

今回の日本選手権の様相を見る限り各国の代表も強力な面々で構成されることはまず間違いなさそうです。このチームがどこまでいけるかは最も力の劣る僕がどれだけのパフォーマンスを発揮できるかに掛かっていると思っているので、本番までにより一層腕を磨き、力を尽くすのみ。

World Magic Cup本番は12月、フランス・ニースの地で行われます。日本代表の応援をよろしくお願いします。そしてこの日本選手権において、応援の言葉・祝福の言葉をくれた全ての方々に感謝を示したいと思います。ありがとうございました!

それではまた次回。

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