インタビュー:ドミトリー・ブタコフ~激動の時代を戦うMagic Onlineプレイヤー~

晴れる屋メディアチーム

By 富田 翼

 マジック・プロリーグ、ミシックチャンピオンシップ。そしてMTGアリーナ。マジックは変革のときを迎えている。プレイヤーたちはその変化に適応することが求められているのだろう。

 しかし、それはプレイヤーだけに限ったことではない。かつてから愛されてきたMagic Onlineも、この激動の時代のなか、改めて立場が問われているのかもしれない。

 では、Magic Onlineを愛し続け、身を捧げてきたプレイヤーたちはこの状況をどう考えているのだろうか。

Magic Online Championship(MOCS)で度重なる功績を残してきたドミトリー・ブタコフに話を伺うことにした。

ドミトリー・ブタコフ

Magic Onlineとの付き合い方

――「そもそも紙ではなく、Magic Onlineでマジックをプレイしようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか」

ブタコフ「Magic Onlineなら好きなだけ、好きなフォーマットで、そして好きな時間で、マジックをプレイすることができる。もしマジックで活躍したいならMagic Onlineは素晴らしいツールになるし、大幅にプレイスキルを上達できるだろう」

――「Magic Onlineでは時差もあります。食事や睡眠など、生活面の管理は大変ではないですか?」

ブタコフ「重要性が著しく高い大会は週末に開催されることが多いし、リーグやドラフトにはいつでも参加できる。予定を組み立てるのはそこまで難しいことではない

ブタコフ「マジックを最優先にして食事の時間をゲーム間にねじ込む、なんてことはすべきでない。これだけは覚えておいてほしい。ゲームや食事、休憩、そしてシャワーはどれも大事なことだし、賢明に計画立てるべきだ。君はプレイヤーだし、人質に取られているわけではない。この質問については、私の「Magic Onlineグラインダーになろう Part2」が役に立つと思う」

MTGアリーナ、紙のマジックをどう捉えているのか

――「現在ではMTGアリーナというツールもできましたが、そちらはプレイされていますか?また、今後はMagic OnlineとMTGアリーナ、どちらを主軸にプレイされるのですか?理由も合わせて教えてください」

ブタコフ「MTGアリーナは少しプレイしているが、それよりは次回のMOCSへの参加権を得ることに尽力しようと思っている。これらの大会は本当に素晴らしいんだ」

――「実際の紙のカードを使って練習しますか?また、今回のミシックチャンピオンシップに向けてMagic Online・MTGアリーナと紙との練習比はどんなものですか?もし紙でも練習してるのでしたら、Magic Online・MTGアリーナだけでは何故ダメなのか教えてください」

ブタコフ練習は主にMagic Onlineだね。ただ単に、これが一番多くマッチをこなせるんだ。だが、紙での練習も怠ってはいけない。デジタルでは誘発を勝手に宣言してくれるが、紙ではそれらを覚えておき、自分自身で正しく宣言しなくてはならない。ゲームにかかる時間も異なるから、紙での練習は試合がどのようなペースで行われるか把握する助けにもなる。シャッフルなど多くの単純作業をすることになるから、それらを体に覚えさせておいた方がいい」

――「Magic OnlineやMTGアリーナだけプレイしているプレイヤーたちに、実際の紙のカードの魅力を伝えるとすればどんなことですか?」

ブタコフ「まず、面白いことが魅力だ。加えて、”Play The Game, See The World”のモットーを実感できるし、同じ趣味を持つ人々と出会えるのは素晴らしいことさ」

――「ありがとうございました。デジタルにアナログと、今後も活躍を楽しみにしています」


 彼はMagic Onlineへの情熱を持ち続けている。MTGアリーナに夢中になるプレイヤーが多いときだからこそ、変わらぬ想いを保持できた者が夢を叶えるのかもしれない。

 そして、デジタルも紙もプレイする人にとっては彼がひとつのお手本となるだろう。彼が惚れ込んだというMOCS。みなさんもその魅惑的な世界に挑戦してみてはいかがだろうか。

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