海外プレイヤーの参加も多くあり、113名といつもより少し多い人数が集まったプロツアー『霊気紛争』地域予選。
『カラデシュ』入りモダン、しかもプロツアーの権利がかかったハイレベルな大会で、強豪たちはどんなデッキを選択したのか?
早速デッキの割合を見てみよう。
■ バーン: 10名
最多勢力となったのは安心と信頼の【バーン】。
安価であることはもちろん、どのようなデッキ相手にも「最低限のクロックを並べつつ本体に火力を打ち込む」という変わらない動きで戦えるというのは、デッキの種類が豊富なモダンにおいてはかなりの強みだ。
メタゲーム次第で《野生のナカティル》入りバージョンと赤白2色バージョンとを使い分けることもできるので、フェッチ+ショックランドのマナベースが変わらない限り、モダンの上位デッキとしてのポジションは堅いだろう。
■ ドレッジ・親和・ジャンド: 8名
2番手も【親和】・【ジャンド】と見慣れたアーキタイプが続く。
【親和】に関してはここ最近は大人しかった印象だが、【ドレッジ】や「感染」に注目が集まっている隙をついて持ち込んだ形だろうか。
一方、【ジャンド】は『カラデシュ』で《反逆の先導者、チャンドラ》を得たことで4マナ域の選択肢に幅ができた。《闇の腹心》と《残忍な剥ぎ取り》と《漁る軟泥》という悩ましい選択肢もあり、構築には個性が出そうだ。
また、『カラデシュ』で《安堵の再会》を得て大幅にパワーアップし、モダン随一のデッキパワーを誇る【ドレッジ】も同様に人気だが、既に墓地対策が浸透しているためか、そこまで支配的な勢力とはなっていないようだ。
■ トロン: 7名
意外にもこの位置につけているのが土地コンボ、【トロン】。《精霊龍、ウギン》の存在により、【ドレッジ】に対して相性の良いのが主な躍進の理由だろう。
反面、「感染」や【バーン】相手は厳しい戦いを強いられることになるが、メジャーな赤緑型ではなく、最近開発された緑白のタイプでは《流刑への道》の採用によってその相性差を若干緩和しており、サイドの《安らかなる眠り》の採用と合わせて、きっちりと現在のメタゲームに適応した形となっている。
■ 感染: 6名
『カラデシュ』から《顕在的防御》も獲得し、モダン最速にして最強のデッキとも名高い「感染」だが、意外にも使用者はそこまで多くはなかった。実力者が集まるRPTQにおいては、見えているトップメタで突っ込むのは過剰メタの煽りを受けやすいため、プレイヤーが敬遠したのかもしれない。
実際、【バーン】が多いこのメタゲームにおいては少し厳しい立場だったと言える。とはいえ、これから【ドレッジ】が【バーン】を抑え込む展開となれば良いポジションになりそうなので、今後のメタゲームの変化に期待だ。
モダンの大会は、来週には【第8期モダン神挑戦者決定戦】が、そして再来週には【The Last Sun 2016】がある。はたしてそこではどのようなデッキが勝ち組となるのか?
モダンの最新メタゲーム情報、ぜひ参考にしてみて欲しい。
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