(最終更新日:2024/09/26)
統率者戦の緑
統率者戦カードアーカイブへようこそ。
このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。
随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。
- 目次
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今回は固有色「緑」のカードを広くご紹介します。
クリーチャーのマナ加速
緑と言えば《極楽鳥》《ラノワールのエルフ》に代表されるマナクリーチャーです。アーティファクトと違い、マナ能力が使えるのは次のターンからになりますが、往年の金言「エルフと鳥は見たら焼け」がしめすように、ゲームを有利に進めるカードです。
緑のマナを出す
1マナを出すラノエルたち
緑1マナから緑1マナを出します。緑の基本ですね。《ラノワールのエルフ》《フィンドホーンのエルフ》《エルフの神秘家》はいずれも同型再販です。数増しにどうぞ。
複数の緑マナを出す
《ラノワールの部族》は3倍ラノエル。文字通り部族。1ターン目に《ラノワールのエルフ》、2ターン目に《ラノワールの部族》を出せれば3ターン目に7マナに達します。
《ケイラメトラの侍祭》は緑の「信心」分のマナを捻出。緑のデッキはパーマネントが並ぶので簡単に大量のマナが出ます。
エルフを集めて緑で殴れ
《ティタニアの僧侶》は戦場のエルフぶん緑マナを出します。対戦相手のエルフも数えることをお忘れなく。《エルフの大ドルイド》は自分のエルフしか数えませんが、ロード能力を持ちます。
《野生の心、セルヴァラ》
《野生の心、セルヴァラ》は自分がコントロールするクリーチャーの中で最大のパワーぶんマナを出します。《野生の心、セルヴァラ》だけでは都合1マナしか出ませんが、パワーの大きなクリーチャーを戦場に出せれば膨大なマナを生み出します。
対戦相手にドローさせてしまう可能性もあるものの、緑はサイズに優れたクリーチャーが多いため、自分がドローする機会のほうが多いでしょう。「マナは出るが手札が無い!」という緑にありがちなリソース切れを防いでくれそうです。伝説のクリーチャーなので統率者としても人気。
緑以外のマナを出す
緑単色では《ラノワールのエルフ》で十分でしょうが、多色デッキならうれしい能力です。
《極楽鳥》は最高。とりあえず入れておきましょう。
《花を手入れする者》はコントロールするパーマネントの色の数ぶんの好きなマナ、《聖域の織り手》はエンチャントの数ぶんの好きなマナを出します。どちらも《現実からの遊離》をエンチャントすることで無限有色マナに達します。
いずれもクリーチャー呪文を唱えるためのマナを出します。
《ソンバーワルドの賢者》は3マナを生み出します。マナの使い道に制限があるものの、《ラノワールの部族》と違って自身の色拘束が緩いので、やはり多色デッキ向きのデザインです。《獣呼びの学者》は速攻を持っているので出したターンから行動していけますね。
マナ加速生物
クリーチャーのマナ加速はマナ能力だけではありません。
ランパン生物
《桜族の長老》自身を生け贄に捧げることで基本土地をサーチ、タップイン。ブロック指定後に生け贄にされがち。
《ウッド・エルフ》は戦場に出たときに森をサーチ、アンタップイン。ショックランドやトライオームでも可!
《春花のドルイド》は 戦場に出たときに土地を1つ生け贄にして2つの基本土地をサーチ、タップイン。
追加土地セット権
《迷える探求者、梓》は統率者としても人気!驚異の土地セット権プラス2。
《イリーシア木立のドライアド》は追加セットランドプラス1。すべての土地がすべての基本土地タイプを持つようになるので多色デッキで光る一枚。
《ムル・ダヤの巫女》は土地の追加セット権に加え、ライブラリー上から土地をプレイできるようになります。手札を減らさず土地を伸ばせます。
《桜族の斥候》は起動型能力で手札から土地をセット。インスタントタイミングで「上陸」を誘発させよう。《スカイシュラウドのレインジャー》は起動タイミングがソーサリーに限定されています。エルフシナジーを活かしましょう。《樹上の草食獣》は戦場に出たときに手札から土地をタップインできます。いずれの能力も「土地カードを出す」なので、第1面が呪文の両面カードを第2面の土地でセットすることはできません。
「上陸」マナ加速
《水蓮のコブラ》は「上陸」で好きなマナ1点を出します。追加土地セットと組み合わせて大量にマナを出そう!《不屈の補給兵》は「上陸」で宝物・トークンか食物・トークンを出します。《水蓮のコブラ》では「マナが出たけれど使い切れなかった」ということが起きがちですが、これなら問題ありません。
土地をアンタップ
《草原のドルイド僧》自身からはマナが出ませんが、土地をアンタップすることでそこからマナを出すことができます。土地1枚からたくさんのマナが出るようになればお得です。《Juniper Order Druid》はクリーチャータイプは異なりますが同じ能力のカード。《東屋のエルフ》は森限定ではありますが1マナと軽く、エルフシナジーも利用できます。
《アルゴスの古老》《造化の紡ぎ手》は土地2枚をアンタップします。《野生の魂、アシャヤ》でこれら自身を土地にしたり、《現実からの遊離》で簡単に無限マナが成立します。
《クウィリーオン・レインジャー》は森を一枚手札に戻すことでクリーチャーをアンタップ。たくさんのマナを出すクリーチャーをアンタップすることで一時的なマナ加速にしたり、手札に土地が無い時に手札に戻した森を置き直して「上陸」を誘発させたり、器用に立ち回ります。
《Elvish Spirit Guide》
《Elvish Spirit Guide》は手札にある自身を追放することで緑1マナを生み出します。より早く統率者を唱えたり、土地がフルタップの状態から《夏の帳》を打ったりできます。
インスタント・ソーサリーのマナ加速
積極的に土地を伸ばす戦略を《不屈の自然》の英語名から「ランパン戦略」と呼びます。緑にはランパン呪文が大量にあります。
汎用的なランパン
《自然の知識》《三顧の礼》は同様の能力のカード。サーチして戦場に出す土地は基本土地タイプ・森が含まれていればなんでもいいのでショックランドやトライオームも可!
《遥か見》はタップインですが、森以外の基本土地タイプを持つ土地でも引っ張れます。
《耕作》は基本土地を2枚サーチ、1枚タップイン、1枚を手札に。土地をセットしていなければそのままセットできます。多色デッキで足りない色を補充するのに便利です。《木霊の手の内》は秘儀呪文になった《耕作》。《砕土》は土地を1つ生け贄にして基本土地2つをアンタップイン。実質1マナでの土地加速です。
ちょっとニッチなランパン
《ニッサの巡礼》は基本森のみの《耕作》ですが、墓地にインスタントやソーサリーが2枚以上あれば手札にもう1枚入れることができます。《スカイシュラウドの要求》は二倍になった《自然の知識》です。
《発見の誘惑》は面白い土地サーチです。まずライブラリーから好きな土地を戦場に出します。各対戦相手は順番に同様に土地をサーチするかどうか選びます。土地を探した対戦相手の数だけ、じぶんはさらに追加で土地を探します。持ってくる土地に制限はないので、《ウルザの塔》《ウルザの魔力炉》《ウルザの鉱山》を一気にそろえることもできてしまうかもしれません。もっとも、対戦相手がもっと凶悪な土地や《不毛の大地》といった土地破壊土地をサーチしてくるかもしれませんが……
エンチャントのマナ加速
エンチャント(土地)
土地にエンチャントし、その土地がマナを出すたびに追加のマナをくれるエンチャントです。 《繁茂》 は特に使いやすいですね。《楽園の拡散》は自分が指定した色を出せるので多色デッキのマナ基盤を整えてくれます。森にしか貼り付けられない点に注意。
《はびこり》は 《繁茂》 から2マナ重くなった代わりに2マナ追加です。《肥沃な大地》は《楽園の拡散》から1マナ重くなった代わりに土地ならなんでもエンチャントできるようになりました。
こうしたカードで土地ひとつからたくさんのマナが出るようになると「土地をアンタップする」能力と合わせて大量のマナが生み出せるようになります。
マナを生むエンチャント
ここからはエンチャント(土地)ではない、マナ加速をしてくれるエンチャントのご紹介。
《大地の知識》はクリーチャーをタップすることで基本土地ひとつをアンタップ。その土地からまたマナを出せます。前述のエンチャント(土地)と組み合わせるとマナがあふれかえります。タップするクリーチャーは召喚酔いでも問題ないので、生み出したばかりのトークンを使って土地を起こすこともできてしまいます。
《謎の石の儀式》は自分のクリーチャーをすべて《極楽鳥》にしてしまいます。こちらは召喚酔いの影響を受けてしまいますがそれでも優秀です。
《花の絨毯》があれば、青使いの対戦相手は「嫌な顔」間違いなし。メインフェイズ開始時に対戦相手1人がコントロールする島の数だけ緑マナを出します。3人全員が青を使わないということは珍しいのでおそらく機能します。おそらく……
《食物連鎖》 は戦場のクリーチャーを追放することでそのクリーチャーのマナ総量に1を加えたマナを生み出します。大量にトークンを出してマナに変えたり、単純に不要なクリーチャーを追放してもいいのですが――
追放領域から唱えることができる《永遠の災い魔》《不死身、スクイー》といったクリーチャーを唱えて追放、唱えて追放……を繰り返して有色の無限マナになります。こうなれば「唱えたとき」「戦場に出たとき」「戦場から離れたとき」の誘発型能力を持つ統率者を「唱えて追放唱えて追放」で好きなだけ能力を誘発させられます。
倍増系
《マナの反射》はその名の通り、パーマネントから出るマナが倍に。《花盛りの春》は追加で緑をもう1マナくれます。対戦相手にも影響を及ぼしますが、森限定です。比較的軽くて序盤から設置できそうです。
《ニクス咲きの古きもの》は極悪。なんと3倍です。クリーチャーになったことで除去やコントロールを奪われるリスクが増しますが、緑ならクリーチャーをサーチしたりコストを踏み倒して戦場に出せます。
除去
アーティファクトやエンチャント破壊が大得意。クリーチャーの除去は苦手……かと思いきや「格闘」や「一方的にパワーぶんのダメージを与える」で急に破壊されることも。
万能除去
《内にいる獣》は3マナでなんでも壊せます。その代わり3/3のクリーチャーを提供してしまいますが、多人数戦なら大した問題ではありません。使いやすすぎるので、使いどころをしっかり見極めたいです。
《ドライアドの歌》はエンチャントしたパーマネントを森・土地にしてしまいます。緑マナを出す以外には能力を失ってしまうので事実上の除去。墓地に移動させないため、統率者であっても統率者領域に戻すことはできず、墓地からの再利用もできません。
クリーチャー以外除去
万能……と言いたいところですが、クリーチャーはどかすことができません。それでも打たれる側にしてみればキツい一撃です。
《森滅ぼしの最長老》 は戦場に出たときにクリーチャー以外を破壊!6/6トランプルと有力なボディを持っていますが、さらに「頑強」も。死亡しても1度だけよみがえります。そしてまたパーマネントを破壊。
《酸のスライム》はアーティファクトかエンチャントか土地を破壊します。接死を持っているため、そのまま壁として優秀。コストが重いですががんばって捻出しましょう。
クリーチャー除去
格闘
緑に「クリーチャーを破壊」するカードはほとんどありませんが、「格闘」や「一方的にパワーぶんのダメージを与える」ことでクリーチャーを除去することができます。クリーチャーをコントロールしていることが大前提ですが、《船殻破り》や《ドラニスの判事》をどかすくらいなら何とかなりそうです。
《古えの憎しみ》は2マナインスタントと使いやすい設計。伝説のクリーチャーを対象に取れば+1/+1カウンターを置くことができます。《原初の力》は序盤なら除去として、終盤なら除去に加えて大幅なサイズアップとしても使えます。統率者ダメージで一気に追い詰めることができそうです。《強行突破》は相手のクリーチャーに一方的にダメージを与えます。うっかり相打ちになることはなさそうです。
《巨大猿、コグラ》は戦場に出たときに格闘、しかも攻撃の度に対戦相手の置物を壊していきます。自身の起動型能力は人間・クリーチャーを逃がしつつ自身を破壊不能にできます。《ハイラックス塔の斥候》のような戦場に出たときの誘発を使いまわすなど、コンボパーツになることも。
《ケッシグのレインジャー、ハラナ》が戦場にいれば、自身のクリーチャーに「一方的格闘」能力をつけるようなもの。クリーチャーを出しながら対戦相手のクリーチャーを減らし、盤面を制圧しましょう。
《木化》
どちらもエンチャントしたクリーチャーの能力を失わせます。盤面には残ってしまいますが、ほとんど除去みたいなものです。《木化》はパワーを0に。《ケンリスの変身》は3/3とそこそこのサイズのまま居座りますが、戦場に出たときにドローさせてくれるのでアドバンテージ損が無く、優秀。
置物破壊
アーティファクトとエンチャントを破壊します。白にも《解呪》などがありますが、緑はもっと派手です。
《自然の要求》はたった1マナで置物破壊!4点のライフをあげちゃいますが、まあいいでしょう。《自然への回帰》は置物破壊に加えて墓地からカードを追放できます。リアニメイト戦略を邪魔しましょう。《活性の力》は4マナで置物2つ破壊。相手のターン中ならマナを支払う代わりに手札の緑のカードを追放して唱えることができます!
《再利用の賢者》は戦場に出たときに置物を破壊。エルフ特有のシナジーも活かしたいです。《刻み角》は戦場に出たときにアーティファクトを破壊。その後も相手のアーティファクトはタップして戦場に出ます。対戦相手のアーティファクトによるマナ加速がまごついている間にこっちは盤面を作っていきましょう。 《水晶壊し》も 「変容」することで置物を破壊します。到達にトランプルとライフレースで有利な能力を得るのもうれしいですね。
《浄化のドルイド》が戦場に出ると《再利用の賢者》よろしく置物を破壊しますが、自分が選んだ1つ+各対戦相手が選んだ置物1つを破壊します。対象を取らないため、「被覆」や呪禁、護法も無視することができます。
《苛性イモムシ》は起動型能力で置物を破壊。《原基の印章》も同様ですが、起動にマナはかかりません!置物を破壊する手段をちらつかせておくことで対戦相手はコンボパーツを出すのをためらうようになります。
置物全体除去
《進歩の災い》は 戦場に出たときにアーティファクトとエンチャントをすべて破壊、その数ぶんの+1/+1カウンターが載ります。クリーチャーであることを活かしてライブラリーから直接戦場へ引っ張りたいですね。
《自然に帰れ》はたった2マナでエンチャントをすべて破壊。《恭しき沈黙》はピッチスペル版の《自然に帰れ》。ちょっと極端すぎるかも?
サーチ
緑のサーチと言えば土地とクリーチャーです。土地をライブラリーから戦場に出す、マナ加速を伴うものは【インスタント・ソーサリーのマナ加速】もご覧ください。
土地サーチ
《輪作》は追加コストで土地を生け贄に捧げる必要があり、土地加速とはならないものの任意の土地を戦場に出します。基本ではない土地を持ってくることができるため、《ガイアの揺籃の地》などの優秀な土地を引っ張り出します。《森の占術》は土地をなんでも手札に入れられます。《未知な領域》は4枚の土地をライブラリーから探し、うち2枚を手札、残りを墓地へ。どの2枚を入れるかは対戦相手が選びますが、《世界のるつぼ》《ラムナプの採掘者》と組み合わせれば無駄がありません。
クリーチャーサーチ
手札かライブラリー上へ
どちらもクリーチャーを探し出し、ライブラリーの上に置きます。《怪物の代言者、ビビアン》《生類の侍臣》といった、ライブラリートップからクリーチャー呪文を唱えられるカードがあれば手札に入るも同然ですね。
《俗世の教示者》はインスタント、《森の教示者》はソーサリー。使いやすいのは前者ですが、後者は再録に恵まれず、希少です。
《適者生存》は緑1マナを支払って手札のクリーチャーを好きなクリーチャーと交換するようなカード。コンボパーツを探したり、局面に合わせて《再利用の賢者》などの妨害札を引き込んだり。墓地肥しを兼ねることにも注目。
《獣相のシャーマン》は《適者生存》を内蔵したクリーチャー。タップが必要なので起動回数に制限があり、《適者生存》よりは除去されやすくなっていますが、それでも毎ターンサーチができるのは優秀です。
《緊急時》は伝説のクリーチャーをサーチです。コンボパーツに伝説のクリーチャーを含むならぜひ。《激情の共感者》は6マナ以上のクリーチャーをサーチ。マナ加速して巨大なクリーチャーを叩きつける戦術にベストマッチ。《召喚士の契約》は0マナで緑のクリーチャーを手札へ!次のターンにマナコストの後払いを求められるので、「あとはあのクリーチャーが引ければ勝てる!」という局面で使いたいです。
クリーチャー版の《けちな贈り物》。ライブラリーからクリーチャー2枚を手札に入れることができます。4枚中どの2枚を手札に入れるかは対戦相手が選ぶことになりますが、対戦相手の一人と共謀して好きなクリーチャーを手札に加えたり、コンボが成立してしまう明らかに危険な2枚を含む4枚を探すことで望むカードを手に入れたり、《激情の共感者》《森林の怒声吠え》を絡めることで思い通りのクリーチャーを手に入れることもできます。
そのまま戦場へ!
《緑の太陽の頂点》はX以下のマナ総量の緑のクリーチャーをサーチして戦場へ!X=0で《ドライアドの東屋》を戦場に出すのが定番ですが、マナ基盤が整ったらやりたい放題です。
《破滅の終焉》は《緑の太陽の頂点》から1マナ重くなりましたが墓地からもクリーチャーを探すことができるようになりました。クリーチャーの色にも制限がありません。12マナ以上捻出できるようなら、自軍のサイズはエムラクール並みに。速攻も持たせるのでそのままゲームを終わらせる力があります。
《召喚の調べ》はさらにコストが増えていますがインスタントになったうえ、「召集」を持つためクリーチャーをたくさん並べるデッキなら唱えやすくなっています。
《イコリアへの侵攻》
2枚目の《破滅の終焉》ともいえる《イコリアへの侵攻》。全体パンプアップのおまけがなくなりましたが、こちらの第2面はかなり強力で、人間でないクリーチャーは戦闘ダメージをブロックされなかったように対戦相手に与えることができます。
《吸血鬼の呪詛術士》を戦場に出せばバトルから全てのカウンターを取り除けるので一発で《イコリアの頂点、ジローサ》につなげられます。
新しいカードタイプ「バトル」であるため打ち消しも比較的当たりにくいのもメリット。
いずれも追加コストでクリーチャーを生け贄に捧げてライブラリーからクリーチャーを出します。打ち消されるとつらいですが、それだけに強力です。《自然の秩序》は緑のクリーチャーを生け贄に捧げて緑のクリーチャーを戦場へ。何を出すか悩んでしまいます。
《異界の進化》は生け贄にしたクリーチャーのマナ総量に2を加えた数以下のマナ総量のクリーチャーを戦場へ。クリーチャーの色制限がなくなったので多色デッキではぐっと使いやすく。
《秩序の大魔術師》は《自然の秩序》内蔵クリーチャー。クリーチャーゆえのテンポの悪さはありますが、それをひっくり返せるだけの強力なクリーチャーを引っ張り出しましょう。
《中心部の防衛》は自分のアップキープ開始時に対戦相手の誰かがクリーチャーを3体以上コントロールしていればクリーチャー2体をサーチして戦場へ!《歯と爪》は「ライブラリーからクリーチャー2体をサーチして手札へ」「手札のクリーチャー2体を戦場へ」のモードがありますが、「双呪」コストを支払えば両方を使えます。
ほかの色に触れれば、サーチした2体のクリーチャーで勝利するコンボはたくさん。
《森林の怒声吠え》はマナ総量3以下の伝説ではない緑のクリーチャーを戦場へ出します。《再利用の賢者》や《溜め込み屋のアウフ》で妨害したり、《アロサウルス飼い》などでコンボの準備をしたり。
《怪物の代言者、ビビアン》の常在型能力でライブラリー上からクリーチャーを唱えられます。これ自体が《俗世の教示者》と非常に相性が良いだけでなく、[-2]の能力でクリーチャーをライブラリーから戦場へ。これまた多色デッキなら一気に勝利まで持っていける組み合わせが存在します。クリーチャー呪文を唱える必要があるのが少し難しいところ。《怪物の代言者、ビビアン》自身+クリーチャー呪文を唱えられる大量のマナを用意するか、《怪物の代言者、ビビアン》を出した次のターンに動くか。
《出産の殻》はクリーチャーを生け贄にして、そのマナ総量に1を足したマナ総量のクリーチャーを戦場へ出します。サーチするマナ総量が「ぴったり」でなくてはなりません。ソーサリータイミングでなければ起動できないなど何かと気を遣いますが「頑強」や「不死」と絡むととんでもないことに。
ドロー
その多くはクリーチャーの数やパワーを参照しますが、うまく運用することで大量のドローが見込めるものも。膨大なマナと手札で勝利しましょう。
《垣間見る自然》はこのターン中にクリーチャー呪文を唱えるたびにドローできてしまいます。たった1マナで手札を減らさずにクリーチャーを次々出していけるかも。《獣に囁く者》は《垣間見る自然》を内蔵したクリーチャー。《収穫の魂》はクリーチャーが戦場に出るたびにドロー。さすがにトークンでは誘発しませんが能力で戦場にでても誘発するので、《出産の殻》やブリンクでもOKです。
《森の知恵》があれば毎ターン2回追加でドローできてしまいます。追加のドロー1枚につき4点のライフを支払うことになるので序盤から引きまくるとライフがあっという間になくなります。フェッチランドやサーチカードなどライブラリーを切り直すカードと組み合わせれば有効なカードだけを引きつつライブラリー上を変えることができます。
《守護者計画》があれば、事実上、クリーチャーが出るたびドローです。《魂の収穫者》と違いエンチャントなので場持ちは良さそうです。緑は全力展開した後で全体除去を喰らうとアドバンテージ回復が苦手ですが、これが保険になるかも。
《よりよい品物》は緑には珍しいサクり台。生け贄に捧げたクリーチャーのパワーと同じ数ドローしたあと、カード3枚を捨てます。パワー3以上のクリーチャーを生け贄に捧げなければどんどん手札が減ってしまいますが、これを逆手にとって墓地肥しとして使ってもよさそうです。無限マナに達したなら統率者を「出して生け贄、出して生け贄」でライブラリーを好きなだけ掘り進められます。
《調和》は4マナで3ドロー。ランパン、マナクリーチャーを連打してから手札を一気に補充。《数多の声》はクリーチャーを大量に並べておけば《調和》内蔵クリーチャー!《威厳の魔力》はマナクリーチャー大量展開からつなげたいクリーチャーです。減った手札を回復させて、膨大なマナの使い道を探そう。
《不屈の追跡者》は土地が出るたびに手掛かり・トークンを生み出します。2マナ払って手掛かりを生け贄に捧げればドロー。こちらも「マナは出るのに手札が無い!」という事態を避けることができます。
手札に加える
ライブラリー上何枚かめくって手札に加えるカードたち。ドローではないので《船殻破り》がいても大丈夫です。
《むかしむかし》はライブラリー上5枚を見て土地かクリーチャーを手札に加えます。それだけで悪くない性能ですが、これが自身の最初に唱えた呪文だったならマナコストを支払う必要はありません。このカードから自分の物語のスタートを切りましょう。
《根囲い》はライブラリー上4枚を公開して、土地をすべて手札に。それ以外はすべて墓地へ落ちるので墓地肥しをしながら手札を増やせます。《サテュロスの道探し》も似ています。手札に入れられるのは土地1枚だけですが、やはり墓地肥しを兼ねるのが魅力。
《豊穣》は引くカードを「土地」か「土地以外」か選べるようになるエンチャント。「土地が引けない」「土地しか引けない」という悲しみとサラバ。実はこの効果はドローを「手札へと加えること」へと置換しているので、《船殻破り》がいても手札を増やしていけるのもシブい。《豊穣な収穫》は1マナで《豊穣》一回分の効果。
墓地回収
墓地利用というと黒の得意技ですが、墓地から手札に拾い上げるのは緑が一番得意。
《有毒の蘇生》はライフ2点を払って墓地のカードをライブラリー上へ戻せます。相手の墓地のカードも対象にとれるので、相手がわざわざ墓地に捨ててから戦場に吊り上げようとしたカードをトップに戻す妨害もできます。
《永遠の証人》は墓地からなんでも拾い上げます。強力な呪文を再利用だ!《バーラ・ゲドの復活》は3マナで墓地からカードを拾い上げます。いざとなれば裏面の土地としても使えます。
《壌土からの生命》 で墓地から土地3枚を回収!フェッチランドが使いまわせたら最高です。「発掘」を持っているので、自身が墓地肥しの最中に墓地に落ちても、また墓地を肥しながら手札に加えることができます。
《起源》が墓地にあればアップキープ開始時に3マナ支払って墓地からクリーチャーを拾い上げられます。
奇妙・悪名高いカード
《ガイアの揺籃の地》
言わずとしれた、緑マナ最強土地、《ガイアの揺籃の地》。クリーチャーがいればいるほど大量のマナを供給します。クリーチャーが横並びする緑の傾向ともベストマッチ。
《イトリモクの成長儀式》は戦場に出たときにライブラリー上からクリーチャーを手札に入れることができます。そして、エンドフェイズ開始時に自軍が4体以上いるなら土地に変身。クリーチャーがいなくてもマナが出せる、《ガイアの揺籃の地》よりも強力な土地になってしまいます。
《孤独の都》
各プレイヤーは自分自身のターンでなければ呪文を唱えられなくなります。誰も互いの行動を打ち消すことができなくなってしまいます。コンボにはいる下準備に。《孤独の都》は能力の起動まで止めてしまいます。《落葉の道三》は起動型能力は制限できませんがクリーチャーなので緑で扱いやすくなっています。
《夏の帳》
《秋の帳》は自分の呪文が青・黒の呪文に打ち消されなくなります。赤の《ティボルトの計略》で打ち消されたり、《誤った指図》で対象を変更される可能性はありますが、ほぼ自分の行動を押し通せます。
《夏の帳》はこの強化版。色を問わず呪文が打ち消されなくなり、自分と自分のパーマネントは青と黒からの呪禁。これに加え、相手が青か黒の呪文を唱えていたらドローまでできてしまいます。
《アロサウルス飼い》
《アロサウルス飼い》はたった1マナで相手の打ち消しを完封!さらに起動型能力でたくさん並べたマナエルフが5/5の恐竜になりなだれ込みます。
《運命を紡ぐ者》は自身のクリーチャーやエンチャント呪文を打ち消しから守ります。
《溜め込み屋のアウフ》
アーティファクトが全停止。シンプルで腹立たしい能力。
《調和の中心》
戦場のクリーチャーがすべて速攻を得ます。マナクリーチャーはすぐにマナを生み出せますし、巨大クリーチャーは出てすぐに攻撃できます。緑のカードには珍しい能力です。
《豪腕》
墓地にあれば自軍がすべてトランプルに。ライフレースや「統治者」争いを一気に有利に。
《種子生まれの詩神》
各対戦相手のアップキープに自分のパーマネントもすべてアンタップ。クリーチャーやアーティファクトの起動型能力を何度も使えるようになります。《トリトンの英雄、トラシオス》の能力が毎ターン使えてしまうなど、非常に凶悪。
バーラン三兄弟
クリーチャーのサイズを上げつつトランプルを持たせる能力を《踏み荒らし》の英語名から「オーバーラン」と俗に呼びます。ある程度クリーチャーを並べたら全体サイズアップとトランプルで一気にライフを詰めてしまいましょう。《孔蹄のビヒモス》は緑のフィニッシャー筆頭格。1/1のクリーチャーのパワーが10を超えることも。《州民を滅ぼすもの》《終末の祟りの先陣》は《孔蹄のビヒモス》に比べればかわいいものですが、ゲームを終わらせうる強力なクリーチャーです。
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