統率者戦 のインスタント除去【カードアーカイブ】

いってつ

(最終更新日:2021/11/14)

統率者戦のインスタント除去カード

統率者戦カードアーカイブへようこそ。

このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。

随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。

今回は「インスタント除去」カードをご紹介します。

判事を許すな。インスタント除去の有用性

ドラニスの判事耳の痛い静寂エメリアのアルコン

妨害クリーチャー、妨害置物のせいで大幅なテンポダウンを強いられてしまったことはありませんか。

特に《ドラニスの判事》は目の敵にしている方も少なくないでしょう。統率者戦を統率領域から唱えられなくなり、「続唱」「フラッシュバック」も機能しなくなります。統率者を絡めたコンボをメインに据えたコンボデッキや統率者がアドバンテージを確保していくデッキは大幅なテンポダウンを強いられます。

こうした置物ひとつで勝利手段を失ってしまうデッキにはぜひ除去が欲しいところですが、多人数戦での1対1交換は除去した人された人が損をします。

除去を放った後マナが足りずろくに行動がとれないままターンを回してしまうと、ターンを受け取った対戦相手は「何もしていないのに制限がなくなった!」ことになります。自分がテンポと手札を損して対戦相手が先に恩恵を受けるという状況はなるべく避けたいものです。

そこでインスタントタイミングでの除去を用いることでテンポ損だけはしないように立ち回ることができます。自分のターンの直前に《ドラニスの判事》をインスタント・呪文などで除去することで自分のターンに好きに行動しましょう。

白はパーマネント除去に優れた色です。

剣を鍬に流刑への道

クリーチャーはたった1マナで除去できます。《剣を鍬に》はライフアドバンテージが今よりもずっと重視されていたころの遺産。《流刑への道》は主席デザイナーが「刷られてはならなかった」と頭を抱えるほどの1枚です。

解呪浄化の印章ヘリオッドの介入

《解呪》はもっともシンプルな置物破壊です。2マナでいつでも使えるというわかりやすさが魅力です。英語のカード名から俗に「ディッチャ」とも。

《浄化の印章》はエンチャントですが、これ自身を生け贄に捧げて《解呪》と同じことができます。前もって置いておくことで対戦相手をけん制することも可能です。通称「置き解呪」。

《ヘリオッドの介入》はやや重いものの、複数の妨害置物に同時に対応できます。1点2点を争うような殴り合いになった場合はライフ回復手段にもなります。

過大な贈り物

クリーチャーや置物はもちろん、プレインズウォーカーに土地まで除去できます。跡地に3/3のトークンを生み出しますがささいなことです。

青には打ち消しが与えられている代わりに戦場にあるパーマネントを破壊することはほとんどできません。

猿術急速混成

《猿術》《急速混成》とも1マナでクリーチャーを3/3のクリーチャー・トークンと交換させます。

神秘の制圧

青には相手クリーチャーにエンチャントし、能力を失わせたり、アタックブロック不可にしたりするオーラが存在します。《神秘の制圧》は瞬速を持っているため、インスタント・呪文と同様に使えます。クリーチャーとしては戦場に残ってしまいますが、ほとんど除去したも同然です。

サイクロンの裂け目断絶蒸気の連鎖

青はバウンスという形で除去が可能です。再び戦場に出されてしまうかもしれませんが、その前に勝利できる算段を付けておきましょう。

《サイクロンの裂け目》は特によく見かけるバウンス呪文です。2マナでパーマネント一つをバウンスさせるなら並の呪文ですが、「超過」で唱えることで対戦相手の土地以外のパーマネントだけをすべてバウンスしてしまいます。破壊不能や呪禁もなんのその。

《断絶》はクリーチャー1体をバウンス。その後土地を2枚アンタップさせてくれます。同じターンにそのまま次の行動に移りやすいですね。

《蒸気の連鎖》は奇妙なバウンス呪文です。パーマネントをバウンスされたプレイヤーは土地を生贄に捧げることでこの呪文をコピーできます。これを打たれたあなた。「じゃあせっかくだから……」と安易なコピーは危険です。相手にコピーさせるのが目的かもしれません。戦況によって意味合いが大きく変わる奇妙な呪文です。

応じ返し水没

この二枚はマナコストの踏み倒しが可能なバウンス呪文です。

《応じ返し》は手札の青いカードを追放して唱えることができます。尋常ではないアドバンテージ損なので使いどころをしっかり見極めましょう。

《水没》は対戦相手が緑を擁するデッキでなくてはピッチスペルとしては使えませんが、ライブラリーの上にクリーチャーをバウンスさせることができます。手札ではなくライブラリー上に戻るため、対戦相手の計画を思わぬ形で狂わせることもあるでしょう。

非実体化

《非実体化》は打ち消し呪文のように使うこともできるバウンスです。スタック上の呪文をバウンスさせることで、再利用はされるものの「一旦それ無しね」ができます。

激しい叱責

《激しい叱責》 はクリーチャーを除去するわけではありませんが、すべてのクリーチャーの能力を失わせ、妨害クリーチャーをシャットアウトできます。終了ステップ開始時に生け贄に捧げられますが、自分のターンの直前の終了ステップ中に戦場に出すことで、続く自分のターン中まで戦場に残すことができます。クリーチャーを使わないコンボに主眼を置くデッキで使いやすい設計です。

黒はクリーチャー除去に関しては最強色といっていいでしょう。様々なインスタントでのクリーチャー除去が作られてきました。

殺し致命的なはしゃぎ回り

《殺し》は黒でないクリーチャーを破壊。沼をコントロールしていればライフ4点の支払いで唱えることができます 。

《致命的なはしゃぎ回り》は統率者をコントロールしていればマナ・コストを支払うことなく唱えることができる追放除去。

黒のインスタントによる除去はこちらもご覧ください。

赤は火力による除去が多数。《ドラニスの判事》を除去できる3点火力は特に重要です。

稲妻Abrade黄鉄の呪文爆弾

《稲妻》は言わずと知れた3点火力の代名詞的カード。3点は《ドラニスの判事》を除去できる優秀な打点です。日本語版カードは発行時期によっては「プレインズウォーカー」への言及がありませんが、しっかり《覆いを割く者、ナーセット》などに3点飛ばせます。

《削剥》は2マナではあるもののクリーチャーに3点火力。アーティファクトも破壊できるのが非常に器用。デッキに入れておけばいつか必ず助けられます。

《黄鉄の呪文爆弾》は都合2マナで2点とやや効率が悪いものの、アーティファクトなので再利用しやすく、いざとなればドローにも変えられるのが魅力です。

紅蓮操作火炎破雷音

いずれもマナコストを踏み倒せるインスタント火力です。

《紅蓮操作》は手札の赤のカードを追放して唱えることが可能。4点分のダメージを好きな数のクリーチャーに割り振って与えます。スタックスクリーチャーをまとめて倒してスッキリしよう。

《火炎破》は山2つを生け贄に捧げて唱えることができる4点火力。生贄に捧げる山はタップ状態でもOKです。

《雷音》は山1つを生け贄にして唱えるクリーチャーへの3点火力。上の2枚と比べるとコストが軽くて使いやすく、3点という火力もスタックスクリーチャーを除去するには十分な出力です。

溶岩震

《溶岩震》は1マナ重くなった代わりにインスタントになった《地震》です。インスタントタイミングの全体除去は珍しく、奇襲性抜群です。

スマッシュゴリラのシャーマンモグの分捕り

《スマッシュ》は3マナ。《削剥》より1マナ重いものの、ドローができるため、ドローが苦手な赤単色や白赤のデッキではちょっとうれしいですね。

《ゴリラのシャーマン》は起動型能力でアーティファクトを破壊。マナさえ出せればいくらでも破壊できます。

《モグの分捕り》は自分が山、対戦相手の誰かが島をコントロールしていればタダで唱えられるアーティファクト破壊。3人全員が島をコントロールしていないというのは珍しいのでだいたいはコストを踏み倒せるでしょう。

紅蓮破赤霊破

《紅蓮破》《赤霊破》は青の呪文を打ち消す呪文として用いられることが多いですが、すでに出てしまったパーマネントにも対応可能。「対戦相手が誰も青を使っていない」と完全に腐りますが、そのリスクを加味してなお強力。

混沌のねじれ

いかにも赤っぽい運否天賦なカードです。赤の万能除去は非常に珍しいので、置物に触れやすい白・緑が入らないデッキなら有力ですが、もっとヤバいパーマネントが出てくることもしばしば。

緑は置物破壊は非常に器用にできますが、クリーチャー除去はやや不安定な一面があります。

自然の要求自然への回帰活性の力

《自然の要求》はたった1マナで置物破壊!4点のライフをあげちゃいますが、まあいいでしょう。《自然への回帰》は置物破壊に加えて墓地からカードを追放できます。リアニメイト戦略を邪魔しましょう。《活性の力》は4マナで置物2つ破壊。相手のターン中ならマナを支払う代わりに手札の緑のカードを追放して唱えることができます。

原基の印章苛性イモムシ

緑の「置きディッチャ」、《原基の印章》《浄化の印章》が緑色になりました。《苛性イモムシ》は起動にマナがかかるものの、《原基の印章》を内蔵したクリーチャーです。

古えの憎しみ強行突破直接射撃

緑に「クリーチャーを破壊」するカードはほとんどありませんが、「格闘」や「一方的にパワーぶんのダメージを与える」ことでクリーチャーを除去することができます。クリーチャーをコントロールしていることが大前提ですが、《ドラニスの判事》をどかすくらいなら何とかなりそうです。

《古えの憎しみ》は2マナインスタントと使いやすい設計。伝説のクリーチャーを対象に取れば+1/+1カウンターを置くことができます。《強行突破》は相手のクリーチャーに一方的にダメージを与えます。うっかり相打ちになることはなさそうです。《直接射撃》は3マナとやや重いものの、クリーチャーのサイズを上げることができるので、より除去として使いやすくなっています。

内にいる獣

《内にいる獣》は3マナでなんでも壊せます。その代わり3/3のクリーチャーを提供してしまいますが、多人数戦なら大した問題ではありません。使いやすすぎるので、使いどころをしっかり見極めたいです。

無色

唱えるのに無色マナが必要ですが、どんな固有色のデッキにも採用できます。

歪める嘆き次元の歪曲

《歪める嘆き》はパワーかタフネスが1であるクリーチャーを追放できます。さようなら判事。

《次元の歪曲》はタフネスのマイナス修正での除去。破壊不能を持っていても除去できます。

関連ページ・動画

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら