統率者戦 黒のおすすめカード【カードアーカイブ】

いってつ

(最終更新日:2024/01/24)

統率者戦の黒

統率者戦カードアーカイブへようこそ。

このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。

随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。

今回は固有色「黒」のカードを広くご紹介します。

除去

黒は死を司る色……とだけあって、クリーチャーやプレインズウォーカー除去は粒ぞろい。環境やデッキに合わせて選んでみてください!

単体除去

クリーチャー1体を破壊する呪文。統率者戦の1:1交換は事実上1:1:0:0交換なので敬遠されてきましたが、《ドラニスの判事》《船殻破り》の登場によって価値が見直されつつあります。

コスト踏み倒し

殺し四肢切断致命的なはしゃぎ回り

いずれもインスタントでの除去。マナを確保できなくても打ちやすい呪文です。

《殺し》はド直球なネーミングににあった性能を持っています。沼をコントロールしていれば、ライフ4点で唱えることができ、黒でないクリーチャーを破壊します。

《四肢切断》もファイレクシア・マナを用いて無色1マナで唱えることが可能です。タフネスをマイナス修正することで除去するため、破壊不能持ちでも破壊できます。《太陽冠のヘリオッド》を許すな。

《致命的なはしゃぎ回り》は統率者をコントロールしていればマナ・コストを踏み倒せます。追放除去なので破壊不能を倒せます。

軽量インスタント

切り崩し

《ドラニスの判事》《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》《溜め込み屋のアウフ》《エメリアのアルコン》など、さまざまな妨害クリーチャーを1マナで除去可能。《スレイベンの守護者、サリア》などがいても構えやすく、印象以上にあたる範囲の広い除去です。

究極の価格名声の代価悪意の熟達

《究極の価格》は単色ならなんでも一撃で破壊。《名声の代価》は4マナですが、伝説のクリーチャーを対象に取るなら2マナで打てる上、「諜報」もついてきます。統率者ころし。

《悪意の熟達》 はプレインズウォーカーも対象にとれます。2マナで唱えるには相手にドローさせなければならないのですが、「セルフライブラリーアウト」で勝利しようとしている相手に打って、逆に敗北に追い込むことも可能です。《タッサの神託者》だけではなく、《神秘を操る者、ジェイス》もインスタントタイミングで破壊できるのが優秀です。

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布告系

悪魔の布告

「対戦相手にクリーチャーを生贄に捧げさせる」ことで除去することを《悪魔の布告》から「布告系除去」と呼びます。一般的な除去と異なり「被覆」「呪禁」「護法」「破壊不能」といった破壊耐性を回避することができます。

恐怖の神、ターグリッド

言わずもがな、《恐怖の神、ターグリッド》との相性は抜群。

魂の粉砕リリアナの勝利ザットの意志

《魂の粉砕》は最もマナ総量の大きいクリーチャーかプレインズウォーカーを各対戦相手に生贄に捧げさせます。「各対戦相手」というのが統率者戦では強力に作用します。

《リリアナの勝利》はぜひリリアナと合わせて。

《ザットの意志》は5マナと重めではありますが、統率者が戦場にいれば「最大パワーのクリーチャーを生贄に捧げ」つつ、「墓地を追放」し、「大量のトークンをならべ」ます。トークン戦略や生贄ギミックと絡ませたいです。

無垢の血肉袋の匪賊疫病造り師

《無垢の血》はたった1マナで各プレイヤーのクリーチャーを生贄に。自分もまきこんでしまいますが軽さが魅力。《肉袋の匪賊》《無垢の血》内蔵クリーチャー。自身を生贄に捧げることができて使いやすくなりました。再利用もしやすい。《疫病造り師》はプレインズウォーカーにもにらみを利かせるだけでなく、手札まで取り立てます。

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全体除去

クリーチャーの全体除去は白だけのものではありません。

有力候補

毒の濁流滅び真冬

まずは統率者戦で特によく見かけるものから。

《毒の濁流》は出力を調整できるうえ、マイナス修正による除去。これが3マナなのですから、《神の怒り》よりも採用数が多いのも納得です。

《滅び》は正真正銘「黒いラスゴ」。黒の濃いデッキでよく見かけます。イラストが最高にかっこいい。

《真冬》は冠雪土地の枚数を参照する《毒の濁流》。相手が冠雪土地で固めていたら気を付けましょう。

食肉鉤虐殺事件

《食肉鉤虐殺事件》《毒の濁流》同様、出力を調整できる全体除去。除去の後も戦場に残り、ライフドレイン置物になります。エンチャントなので白の絡むデッキでは一層強く、《悟りの教示者》でサーチできたり、《夢の巣のルールス》で使いまわすことができます。

デッキに合わせて選ぶ全体除去

命運の核心屍術淘汰ガラクの目覚め

《命運の核心》はぜひドラゴンデッキに!「ドラゴン以外全部破壊」で大ヒンシュクを買おう。

《屍術淘汰》はかなり重めですが、クリーチャーを墓地から吊り上げられて自分だけは戦線を維持できます。

《ガラクの目覚め》は非常に重いですがそのマナコストに見合ったハイパワー。自分以外ラスゴ。プレインズウォーカーも死。

Kindred Dominance全希望の消滅彼らの名は死を意味する

《同族の支配》は特定のクリーチャー・タイプ以外の全体除去!同族デッキで使いましょう。《全希望の消滅》はエンチャント・クリーチャーでないクリーチャーを全体除去、《彼らの名は死を意味する》はそのアーティファクト・クリーチャー版です。

黒死病死の雲

《黒死病》はエンチャントでありながら全体除去能力を持つ変わったカード。黒1マナの支払いで《地震》のようにクリーチャーとプレイヤーにダメージを飛ばします。うまく戦場にクリーチャーを残すなどすることで全体除去装置を戦場に残すことができます。

《死の雲》ほど破滅的な全体除去はなかなかないでしょう。各プレイヤーはX枚の手札を捨て、 X体のクリーチャー、X枚の土地を生贄に捧げます。言わずもがな、《恐怖の神、ターグリッド》との相性は抜群。

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サーチ

黒はサーチ最強色。サーチカードはその多くが「クリーチャーのみ」といったカードタイプの制限がありますが、黒のサーチは制限が無いことがほとんど。制限が無いため、対戦相手に条件に合致していることを証明する必要もなく、秘密裏に手を進められます。

超汎用 3大教示者

吸血の教示者悪魔の教示者不気味な教示者

まずは超有名な三枚。いずれも好きなカードをサーチします。《吸血の教示者》だけは手札に持ってくることができないものの、インスタントであることを活かしてエンド前に使って次のドローを確定させられます。

《悪魔の教示者》は使い勝手最高。たった2マナでなんでも持ってきます。《不気味な教示者》《悪魔の教示者》の調整版でやや使い勝手が悪くなっていますが、やはり強力な一枚です。

伝国の玉璽

《伝国の玉璽》はソーサリー版の《吸血の教示者》。下位互換ですが、供給量のあまりの少なさでとんでもない価格に。個人的には再録を熱望しています。

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まだまだサーチが足りなければ

悪魔の意図女王への懇願腹黒い夢

《悪魔の意図》は生贄コストが必要な《悪魔の教示者》。マナコストの軽さ、色拘束の緩さから高速コンボデッキで注目を集めています。

《女王への懇願》は黒3マナと非常に色拘束が厳しいですが、黒1マナの代わりに無色2マナを支払うことができます。コントロールする土地の枚数以下のマナ総量のカードしかサーチできませんが、サーチカードで探すカードというのはマナ総量が軽いことが多いので、問題になることはほとんどありません。ネックになるのは探したカードを公開しなければならないことでしょうか。

《腹黒い夢》は追加コストで手札を捨てることでその枚数分をサーチします。もっとも、探したカードはライブラリー上に積まれるため、手札の枚数は大きく減らされます。トップに《ボーラスの城塞》とコンボパーツを積み込むことで勝利にまっすぐ向かうことも。「発掘」「マッドネス」を持つカードを落としたり、墓地のクリーチャーを吊り上げる《生ける屍》などをサーチしつつ墓地を肥やすこともできます。

闇の誓願最後の別れ

《闇の誓願》は5マナと重いものの、「魔功」を達成すると《暗黒の儀式》がオマケされます。

《最後の別れ》も5マナと重いものの、一挙に2枚をサーチし、1枚を墓地、1枚を手札に入れられます。墓地を利用したコンボなら超お得。

不敬な教示者

《不敬な教示者》は「待機」を持った《悪魔の教示者》。普通に唱えるとなると、サーチカードが手に入るのが2ターン後……とややテンポが悪いようにも思えますが、2ターン後にその盤面に合わせたベストなカードが手に入ると考えるとそれはそれで悪くなさそうです。

溜め込む親玉

自身も「召集」を持つ《溜め込む親玉》は戦場に出たときにカードをサーチ。サーチしたカードも召集で唱えることができます。

Saw in HalfSacrifice

《Saw in Half》をサーチして《溜め込む親玉》を対象に唱え、さらに2枚のカードをサーチすることもできます。《Sacrifice》でマナを確保し、もう一枚の本命を唱えましょう。

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対戦相手も一緒にサーチ

対称な対応願い爪のタリスマン朝の歌のマラレン

《対称な対応》は統率者戦を盛り上げるいいカードです。自分が欲しいカードを持ってくるというより、誰かに全体除去を打ってもらうためにつかわれることが多い印象。裏切られてコンボを決められることも。それもまた統率者戦。

《願い爪のタリスマン》はサーチ回数制限が3回、能力起動の度にコントローラーが変わっていきます。ザ・交渉材料。《対称な対応》と違い、直接手札に入ります。

《朝の歌のマラレン》は最も極端ですね。だれも通常のドローができなくなり、毎ターン3点払ってカードをサーチするようになります。対戦相手の方が先にサーチの恩恵を得るため、除去をサーチされて自分がサーチをする前にどかされてしまうことも……インスタントタイミングでのリアニメイトなど戦場に出るタイミングを工夫したいです。

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絶対に通したいVS絶対に止めたい

Demonic Consultation汚れた契約最後の審判

解決させると負けるサーチたち。

《Demonic Consultation》《汚れた契約》は優秀なサーチカードですが、ライブラリーをすべて吹き飛ばすことが可能で、《タッサの神託者》《神秘を操る者、ジェイス》とのコンボが悪名高いです。

《最後の審判》は好きなカード5枚を探し出し、ライブラリーを作るというめちゃくちゃなカード。《ギタクシア派の調査》などでドローしてライブラリーをさらに減らして《タッサの神託者》などでフィニッシュなど。

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マナ加速

マナ加速と言えば緑の専売特許ですが、かつては瞬間的にマナ加速をするカードが多数ありました。

呪文

暗黒の儀式陰謀団の儀式

黒にふれる理由のひとつ、《暗黒の儀式》。1ターン目から《ネクロポーテンス》《最後の審判》を実現させます。《陰謀団の儀式》は中盤以降ならより効率的なマナ加速です。

Sacrifice弱者選別

クリーチャーを生贄に捧げることでマナを生み出します。「死亡したとき誘発」「墓地からの蘇生」ギミックとの相性は抜群です。

忌むべき者の歌

序盤に突っ走るのは難しそうですが、中盤以降大量のマナを捻出します。墓地肥しからの大量リアニメイトと行きたいですね。

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マナを生み出すクリーチャー

ブラッド・ペット沼の妖術使いスカージの使い魔

黒はマナクリーチャーでさえ刹那的というか破滅的というか……

《ブラッド・ペット》は自身が1マナ、生贄に捧げると1マナ出るクリーチャー。1マナを貯金するような動きができますね。1ターン目に出せれば2ターン目に3マナ行動がとれます。

《沼の妖術使い》《暗黒の儀式》内蔵クリーチャー。タップ起動で暗黒の儀式が打てます。自身のマナコストが3と、爆発的な加速とはいきません。しかしながら引いてしまったリアニメイトクリーチャーを墓地に送ることができます。墓地肥し手段としての運用も見越して採用したい。

《スカージの使い魔》は超破滅的。手札をそのまま1マナと交換してくれます。

不気味な雇われ人

プレイヤー1人に攻撃が通るたびに宝物を生み出してくれる《不気味な雇われ人》。宝物の使い道を内包しているのも魅力的です。

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貴重品室

陰謀団の貴重品室貴重品室の大魔術師ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

《陰謀団の貴重品室》は自身がコントロールする沼の数を参照して黒マナを出す土地。起動にマナが必要なため、沼が4枚以上ではじめてマナ加速となりますが中盤以降の爆発力はなかなか。

《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》があればすべての土地が沼でもあるようになるため、マナ加速しやすくなります。《陰謀団の貴重品室》自身から黒1マナが出せるようになるのも魅力です。

《貴重品室の大魔術師》《陰謀団の貴重品室》内蔵クリーチャー。いずれも黒が濃いデッキで活躍できそうです。

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土地のマナ加速

「土地加速」ではなく……土地のマナ加速……やはり黒はなにかしら代償を迫ります。

Lake of the Deadファイレクシアの塔アガディームの墓所

《Lake of the Dead》は戦場に出るときに沼を生贄にしなければならない、手のかかる土地。黒1マナを出すだけでなく、沼を1つを生贄に捧げることで4マナが捻出できます。まさに死の湖。沼が大量に必要なため、こちらも黒の濃いデッキで。

《ファイレクシアの塔》はクリーチャーを生贄にすることで黒2マナを出してくれます。《陰極器》などの死亡誘発とかみ合わせは抜群。マナがいらない「サクり台」としても優秀。

《アガディームの墓所》は墓地にクリーチャーが4枚以上でマナ加速に。タップインが痛いですがこれ単体で黒マナが出るので比較的使いやすいですね。

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ドロー

ドローと言えば青の領域ですが、黒も負けてはいません。ライフの支払いを求められることが多いですが、時には青以上の手札を供給することも。

インスタント・ソーサリー

夜の囁き骨読み闇取引

2点ルーズで2枚ドローです。《夜の囁き》は実にシンプル。

《骨読み》は1マナ重くなりましたがドロー前に占術2ができるようになりドロー効率がぐっとよくなりました。

《闇取引》は黒い《意外な授かり物》《意外な授かり物》は対戦相手の手札を増やしてしまうことがネックですが、こちらは決して増えることはなく、むしろ1枚減らします。自分も手札が減ってしまうので、墓地が肥えることを活かしたいです。

むかつき

悪名高い統率者戦最強のドロースペル。コンボデッキがこれを解決させたらもはや負けはなくなるといってもよいでしょう。普通に打っても強力な一枚ですが、《天使の嗜み》などで自分が敗北しない状態になればすべてのカードを手札に加えることができます。

厳密にはカードを「引く」ではなく「加える」であるため、 《船殻破り》 なども回避できます。

コンボデッキどうしのゲームでは「お互いコンボデッキだからライフを減らしても意味ないんじゃないか?」と思うかもしれませんが、このカードの存在が相手のライフを削る理由です。

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クリーチャー

闇の腹心血の贈与の悪魔血の取引者、ヴィリス

《闇の腹心》。このカードをデザインした殿堂入りプレイヤーBob Maher選手の名から、通称「ボブ」。ライフの支払いを求められますが、毎ターン追加で1枚引けるようになるのは大きなアドバンテージ。対面戦と違ってすぐ焼かれることが無いため、全体除去に巻き込まれない限り安泰でしょう。長期戦で輝くカードですが、「ボブに殺される!だれか除去してくれ!」なんてことにならないように。

《血の贈与の悪魔》はそこそこのサイズ感の飛行に《ファイレクシアの闘技場》がついています。毎ターン受けるのはわずか1点なので、長期戦でも安心。

《血の取引者、ヴィリス》はライフを失うたびにその点数分のカードをドローできてしまいます。8マナという重さに見合った豪快なドローです!自身の能力でクリーチャー除去をしながらドローできてしまいます。

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そのほか

ファイレクシアの闘技場ネクロポーテンス

《ファイレクシアの闘技場》はたった1点のライフで毎ターン追加ドロー。エンチャントなので破壊されにくく、置いたらゲームが終わるまでそのままということがほとんどでしょう。

《ネクロポーテンス》はライフ1点でカード1枚をもらえてしまうとんでもない置物。もっとも、受け取れるのは自分のエンドフェイズ時のため、行動に移せるのは次のターンからなのですが、毎ターン手札を7枚まで補充できてしまいます。《聖遺の塔》《思考の器》など何らかの方法で手札制限を無くせば何十枚という手札を抱えられます。

あらかじめ《蜃気楼のマイア》を置いておくことでアーティファクトに瞬速を持たせ、大量のマナ・アーティファクトを展開して次のターンに大きく動く戦法も。

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蘇生

墓地からの蘇生と言えば黒の専売特許です。「重量級クリーチャーをあらかじめ墓地に落とし、軽量な蘇生呪文で拾い上げる」リアニメイト戦術は古くからトーナメントでも活躍してきました。

ソーサリーでのリアニメイト

再活性死体発掘犠牲

ほんの数マナで墓地からなんでも出すぜ。《再活性》はたった1マナでリアニメイト。名実ともに「リアニメイト」デッキの顔。

《死体発掘》は各プレイヤーが墓地からクリーチャー蘇生。事前に相手の墓地を追放しておけば安心。

《犠牲》はクリーチャーを生贄に捧げなければならないものの、一挙2体吊り上げます。《不浄なる者、ミケウス》《トリスケリオン》を吊り上げろ!

生ける屍死せる生総帥の召集

《生ける屍》は戦場のクリーチャーと墓地のクリーチャーを入れ替えるようなカード。コンボパーツを一気に吊り上げることで勝利を目指すだけではなく、全体除去としても使えます。

《死せる生》は「待機」呪文になった《生ける屍》。弱体化に見えますが、マナアーティファクトをあきらめて「続唱」で唱える裏口も。

《総帥の召集》は各プレイヤーが選んだクリーチャータイプのクリーチャーをすべて墓地から吊り上げます。相手も部族デッキだったら大変な盛り上がりが期待できますね。

アガディームの覚醒

《アガディームの覚醒》 も便利な一枚です。マナ総量が互いに異なっていなければなりませんが、墓地から複数のクリーチャーを一気に吊り上げます。土地が詰まってしまったら土地として使う手も。

具現の技

カードを5枚切削しつつ、墓地からクリーチャーを戦場に戻します。対戦相手1人にコピーさせれば自分もコピーできてしまいます。誘発型能力で自身のコピーを作るので、「ストーム」同様に打ち消しにも強く、対象を取らないので、《死儀礼のシャーマン》などで追放されて呪文が立ち消える心配がありません。

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エンチャントでのリアニメイト

動く死体Dance of the Deadネクロマンシー

エンチャントオーラのルールのために非常にややこしいテキストになっていますが、早い話が「墓地からクリーチャーを戦場に出し、それにエンチャントされる」「これが戦場を離れたらエンチャントされているクリーチャーを生贄に捧げる」カードたち。

《動く死体》は基本形で使いやすい設計。

《Dance of the Dead》は蘇生したクリーチャーのアンタップにコストがかかるようになりますが、システム系クリーチャーや出たとき誘発の利用なら気にならないデメリットです。

《ネクロマンシー》は珍しくインスタントタイミングでも使えるリアニメイト手段。対戦相手の土地が寝た瞬間を狙って勝利しに行けます。

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インスタントでのリアニメイト

浅すぎる墓穴死体のダンス

インスタントタイミングでのリアニメイト。どちらも「墓地の一番上のクリーチャー」をリアニメイトします。普段はあまり意識することがありませんが、墓地の順番は入れ替えてはいけません!どちらもリアニメイトしたクリーチャーがエンドフェイズに追放されてしまいます。追放される前に生贄にしましょう。

《浅すぎる墓穴》は2マナと軽く使いやすい設計。

《死体のダンス》は「バイバック」コスト含め5マナで唱えることで何度でも使えてしまいます。《流浪のドレイク》+サクり台や《合成ゴーレム》と組み合わせて戦場と墓地を行き来させることができます。

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クリーチャーでのリアニメイト

ネクロマンサーの弟子宿命のネクロマンサー汚らわしき者バルソー

クリーチャーの能力で蘇生させることもできます。《ネクロマンサーの弟子》《宿命のネクロマンサー》は起動に自身のタップが必要でテンポが悪く見えますが、クリーチャーなので打ち消されにくく、墓地が肥える前にあらかじめ出しておくことも可能です。

《汚らわしき者バルソー》は統率者に指定されることもある強力なリアニメイトカードで、黒3マナと自身の追放によって墓地にあるすべての黒と赤のクリーチャーが戦場に出ます。うっかり対戦相手のコンボパーツをそろえてしまうことが無いように気を付けましょう。

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墓地肥し

強力なリアニメイト手段があっても墓地が空っぽでは意味がありません。ぜひ合わせて組み込みたい墓地肥し手段をご紹介します。「フラッシュバック」「脱出」「発掘」などなどなど、

超汎用

納墓生き埋め

黒の墓地肥し二大巨頭。《納墓》はインスタントタイミングで墓地に何でも落とすことができます。《生き埋め》はソーサリー、クリーチャー3枚を墓地へ!「おにぎりウーズ」か「ミケウストリスケリオン」か。

無名の墓

《無名の墓》《納墓》の調整版のようなカード。コストが重くなり、探すカードに制約がついてしまいましたが、数増しとしては悪くない選択肢になりそうです。

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クリーチャーによる墓地肥し

破滅を囁くもの墓破りのラミア死体の鑑定人

クリーチャーの能力での墓地肥し。《納墓》に比べるとテンポ感で劣りますが、決して下位互換ではありません。《破滅を囁くもの》は2点ライフを払うことでライブラリーを削っていくことができます。「諜報」によるものなので「これは手札に入れておきたい!」というカードはトップに残すことができます。

不快な納墓役

《不快な納墓役》はその名の通り《納墓》内蔵クリーチャー。自身がゾンビのクリーチャーなので使いまわしたり、《墓所這い》を墓地に落としつつ墓地から唱える条件を満たすことができます。

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発掘による墓地肥し

「発掘」を持つカードを使えば、マナも手札も使わず墓地を増やしていくことができるので、「とにかく墓地がたくさんほしい」というときに便利です。ルールが少々ややこしいので事前にしっかり把握しておきましょう。

臭い草のインプゴルガリの凶漢

《臭い草のインプ》は接死に似た、しかし接死ではない能力を持っています。この違いがゲームに影響することはほとんどありませんが、念のため覚えておきましょう。クリーチャーとしてはそこそこですが、「発掘5」とかなりの墓地肥し能力を持っています。

《ゴルガリの凶漢》は自身の死亡時に墓地にあるクリーチャーをライブラリー上に戻せます。自身の「発掘」で墓地が肥えた後で大事なクリーチャーを引っ張りましょう!

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フィニッシャー

黒のデッキでしばしば見かけるゴール手段をご紹介します。

墓所這いストーム

戦場と墓地を何度でも行き来できるシステムを構築し、その行き来に反応して相手を敗北に追い込みます。無尽蔵なルートが存在し、今後もカードプールが広がるにつれたくさんの強力なコンボが生まれるでしょう。

墓所這いファイレクシアの供犠台

戦場にゾンビがいれば墓地から唱えられる《墓所這い》を悪用。クリーチャーを生贄に捧げて色マナが出せる《ファイレクシアの供犠台》《墓所這い》を生贄に捧げることで、《墓所這い》を何度でも唱えることが可能になります。これだけでは何も生みだしませんが、黒には「戦場に出た」「死亡した」誘発が豊富にあります。

無限ドレイン

血の芸術家ズーラポートの殺し屋想起の拠点

いずれも戦場からクリーチャーが死亡すると対戦相手のライフを削ります。《血の芸術家》は対戦相手のクリーチャーでも誘発するため、コンボに入れず全体除去で倒されても大量のドレインが見込めます。

《ズーラポートの殺し屋》は自分のクリーチャーの死亡にしか反応しませんが、各対戦相手のライフを一気に削ります。

《想起の拠点》はエンチャントなので盤面に残りやすく、序盤に置いて、コンボ成立までそのまま、ということも。

こうしたドレイン系クリーチャーは黒にたくさんいます。《ロークスワインの元首、アヤーラ》《厳格な者、コンラッド卿》《ファルケンラスの貴族》など。

ストーム呪文で

苦悶の触手苦々しい試練

《墓所這い》ぐるぐるで稼いだストームで勝利しましょう。《苦悶の触手》はドレイン。並の打消しでは対応しきれません。

《苦々しい試練》は「墓地ストーム」をもつ唯一のカード。このターンにすでに戦場から墓地に置かれたパーマネントの数だけこの呪文がコピーされるため、相手のライブラリーをすべて吹き飛ばしライブラリーアウトに追い込めます。

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灰色商人

アスフォデルの灰色商人汚らわしき者バルソー死相の否命

「発掘」や《死相の否命》などで墓地を肥し、《汚らわしき者バルソー》《死せる生》などで大量リアニメイト。そこに《アスフォデルの灰色商人》を混ぜておくことで大量のドレインを行い勝利します。数十もの信心を稼ぐのは一苦労ですが、戦場に大量に出ているクリーチャーで殴り切れば勝利できそうですね!

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ミケウストリスケリオン

不浄なる者、ミケウストリスケリオン

有名な無限ダメージコンボです。両者を戦場に出し、《トリスケリオン》の起動型能力でプレイヤーと自身にダメージを飛ばすことで《トリスケリオン》が死亡。《不浄なる者、ミケウス》の能力で《トリスケリオン》が戦場に戻るため、これを繰り返して無限ダメージとなります。

どちらも6マナとそこそこ重いので、墓地から《犠牲》などで一気に吊り上げちゃいましょう。

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奇妙・悪名高いカード

オーク・シェオル

オークの弓使い黙示録、シェオルドレッド

対戦相手が通常以外の方法でドローをするとどこかに1点ダメージ+トークンサイズアップ。《リスティックの研究》《神秘的負荷》はもちろん、《意外な授かり物》などの大量ドローに合わせることができれば大量のダメージが発生します。

《黙示録、シェオルドレッド》は対戦相手のあらゆるドローに対し2点のライフルーズを発生させます。黒単でも《闇取引》などを使えば大量のライフルーズが狙えます。

《ヨーグモスの意志》

ヨーグモスの意志

《ヨーグモスの意志》は「マジック最大の過ち」といろんな意味で悪名高い一枚です。墓地のカードがまるまる手札になってしまうようなカードです。

《暗黒の儀式》《悪魔の教示者》を唱えた後で《ヨーグモスの意志》を唱えて、また墓地から《暗黒の儀式》《悪魔の教示者》を唱えられてしまいます。

《ボーラスの城塞》

ボーラスの城塞

《ボーラスの城塞》があればライブラリー上の呪文が唱え放題です。《師範の占い独楽》をつかうことでライフ1点の支払いでえんえんとドローすることが可能。そこに《霊気貯蔵器》が絡めば大量回復+大量ダメージとなります。『灯争大戦』出身のため、カードパワーのわりに安価です。

《インプの悪戯》

インプの悪戯

呪文の対象を変更するカードと言えば《誤った指図》《偏向はたき》が有名ですが、《インプの悪戯》もそのひとつ。除去を相手に跳ね返したり、対象をとる追加ターンを奪ったり、打ち消しにの対象を捻じ曲げて自分の呪文を通したり。

《敵対工作員》

敵対工作員

《敵対工作員》は瞬速を持っています。相手のサーチに対応して戦場に出すことで、対戦相手のライブラリーから自分がカードをサーチしてそのまま追放、追放されたカードを自分が使えるようになります。「対戦相手をコントロール」するため、対戦相手の手札も見ることができます。《対称な対応》系との相性は最高で最悪。

《法務官の掌握》

法務官の掌握

統率者戦では同じカードは一枚しか入れられないのに、《法務官の掌握》はその大事な一枚を引っこ抜いてしまいます。色マナが捻出できれば追放した呪文を唱えることもできます。

ダウスィーの虚空歩き

《ダウスィーの虚空歩き》は対戦相手のカードだけ墓地に置かれず追放されます。追放されたカードは《ダウスィーの虚空歩き》を生贄に捧げると唱えることが可能になります。サーチや打ち消しをパクろう。「シャドー」を持っていることをお忘れなく。

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら