これもう買った?
晴れる屋メディアのいってつです。
『ファイレクシア:完全なる統一』のリリースからしばらく経ちましたが、新環境、楽しんでいますか?
《機械の母、エリシュ・ノーン》の登場を巡ってさまざまな議論がありましたが、現状では禁止推奨カードに加わる予定はなく、ゲームを破壊する様子はなさそうです。
また、「毒カウンターを扱うカードが増えることをきっかけに、統率者戦での敗北条件を”毒カウンター10個を得る”から変更すべきでは」との議論もありますが、これも現状では予定にないと発表されています。
つまり――統率者戦はこれまで通りなわけですが、新カードの登場でより一層スリリングになったデッキや、新たな武器を手に入れた統率者も少なくありません。
パック開封で手に入れた何気ないカード、実は統率者戦で強力な1枚かもしれません!
注目のカード
白
トークン絡み
このセットの白のテーマとして「ダニ・トークン」があります。必然、トークンに着目したカードもいくつか登場しています。
2枚目の《選定された行進》である《栄光のドミヌス、モンドラク》はトークンを並べるデッキではうれしい追加カードです。
《ダニの監視者》は《無形の美徳》のような「トークン限定だけど強く設計された《栄光の頌歌》」系カード。こちらは先制攻撃を与えるため、1/1、2/2程度のトークンの脅威度が大きく変わります。
今後、トークンを扱う統率者戦デッキではよく見かけるようになるかもしれませんね。
ルーンのダニ《離反ダニ、スクレルヴ》
《離反ダニ、スクレルヴ》の登場で《ルーンの母》系クリーチャーが増えました。
《ルーンの母》には明確な弱点がありました。それはオーラを外してしまうことです。《皇の声、軽脚》など、自分のクリーチャーをオーラで強化していく戦術をもった統率者をプロテクションで守ろうとすると、オーラを外してしまう可能性があったのです。白のオーラで強化した《皇の声、軽脚》に飛んできた《剣を鍬に》をかわそうと「白からのプロテクション」を与えてしまうと白のオーラが外れてしまうのです。
しかし《離反ダニ、スクレルヴ》なら大丈夫。「白からの呪禁」でオーラを維持しながら《剣を鍬に》をはじくことができます。
《巧みな隠蔽》
統率者戦デッキ収録カードから、《巧みな隠蔽》。《完璧な策略》では《毒の濁流》《サイクロンの裂け目》に対応できず、《テフェリーの防御》は構えにくいうえに土地までフェイズアウトしてしまう、とそれぞれ欠点がありました。しかし《巧みな隠蔽》は「召集」を持っているため構えやすく、かつ《毒の濁流》などもかわすことができます。白の横並びデッキでは今後定番の一枚になりそうです。
白いビヒモス《空狩人の打撃部隊》
こちらも統率者向けカード。《空狩人の打撃部隊》は自分のクリーチャーすべてに「会戦」を与えることができます。これは事実上の+3/+3修正で、やはり横並びするデッキでは強力に働きます。白デッキのミニ《孔蹄のビヒモス》になるか?
青
もう手遅れ?《気まぐれな呪文踊り》
自身がブロックされない、と《織り手のティムナ》や《トレストの密偵長、エドリック》などと相性抜群なことに加え、インスタントやソーサリーをコピーする能力まで持っています。
サーチ呪文をコピーして一発でコンボパーツを揃えたり、追加ターンをコピーしたりとやりたい放題です。現統率者神髙橋選手も推しています。
すでにレガシーで使われ始めており、さまざまなフォーマットで姿を見ることになりそうです。
毎ターンマナ加速?《精神接合器》
《精神接合器》を設置すると、毎ターンインスタントやソーサリーである呪文のコストが減っていきます。
これ自身は瞬速を持つため、コントロールの末にビッグスペルを叩きつけるような構築では「打ち消しを構えながら設置できるマナ・アーティファクト」としても活躍できそうです。
黒
最強布告除去《シェオルドレッドの勅令》
《悪魔の布告》系除去です。うまく使えば「呪禁」「破壊不能」を突破して除去できます。なんとインスタント。しかも各対戦相手に影響。さらにモード選択可能。非常に器用でうれしい一枚です。
赤
ドラゴンデッキの革命児《気まぐれな厄介者》
無作為に選ばれますが、登場時に墓地のクリーチャーでない呪文をコピー、タダで唱えることができます。
《ドラゴンの嵐》本体から出せば、墓地の《ドラゴンの嵐》がもう一度唱えられる!とドラゴン愛好家の間で話題です。《始祖ドラゴン》や《鉤爪のジィーリィーラン》、《歩哨竜、ミーリム》……ドラゴンデッキでは定番のカードになるかもしれません。今後の研究に注目です。
1枚コンボ《完全なる統一》
セット名でもあるカード、《完全なる統一》!赤の発生源がダメージを与えるたびに自身にカウンターが置かれる統率者 《レッドテラー》 と無限ダメージコンボを形成!
……とはいえ、《薄暮薔薇の棘、ヴィト》の《極上の血》コンボを思い起こしますが、なんでもサーチできるカードがたくさんある黒とは違い、赤単には《完全なる統一》を探せるカードが《ギャンブル》くらいしかありません。う~ん、根性。
《焼炉の懲罰者》
《焼炉の懲罰者》は基本土地を置かないプレイヤーを叩いて回る戦士。《朱地洞の族長、トーブラン》のような「継続してダメージを与えるカードがたくさんほしい」デッキでは新たな選択肢になるかもしれません。
緑
《腐れ花》
2枚目の《辺境地の罠外し》、《腐れ花》。基本的には《辺境地の罠外し》が優先されそうですが、《放浪の吟遊詩人、イーサーン》《精霊の魂、アニマー》など「増殖」を強く使えるデッキなら優先順位が逆転するかもしれません。
《世界の導管》
《世界のるつぼ》《ラムナプの採掘者》、そして《世界の導管》。やや重い代わりに、墓地のパーマネント呪文を1枚だけ唱えることができます。
マナはあるのにやることがない !という状況に陥りやすい《迷える探求者、梓》ほか「上陸」デッキでは定番になりそうです。
多色
《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》
《千年霊薬》のようなプレインズウォーカーですが、墓地からクリーチャーを吊り上げる能力まで持っています。《吸血の教示者》で積み込んだ《隠遁ドルイド》を吊り上げて即起動、ライブラリーをひっくり返して《戦慄の復活》+《タッサの神託者》だ!《預言する妖術使い/Divining Witch》もいいぞ!
無色・土地
無色のビヒモス《止められぬ巨大戦車、グラーツ》
自軍がすべて巨大戦車/ジャガーノートに変身!基本のパワーとタフネスを5/3にしてしまいます。
緑以外のデッキで《孔蹄のビヒモス》代わりに利用できます。アーティファクトでもあるのでちょっと探しやすいのもちょっとうれしいかも。
最強マスティコア《アージェンタムのマスティコア》
《アージェンタムのマスティコア》は数少ない《無のロッド》に触ることができる無色のカードです。除去能力を発揮する時にはマナが不要なのでそのまま自分のアクションにつなげやすいというのも魅力。これまで大真面目に《殲滅学入門》や《イシュ・サーの背骨》を採用していた茶単デッキでは大きな収穫となりました。
《森の知恵》?《完全化の杖》
《完全化の杖》は4点ライフで1枚ドロー。つまり実質《森の知恵》。[要検証]
ライフがかなりキツいですが、マナを出すこともできます。自分がオーナーであるパーマネントを破壊する能力はコントロールを奪われた統率者を破壊したり、サクり台として利用したり、邪魔になった妨害置物を破壊したりと様々な利用方法があります。
《マイコシンスの庭》
自分のアーティファクトのコピーになれる土地。時間制限がないので《太陽の指輪》《魔力の墓所》をコピーしてマナ加速をしたり、起動にタップが不要な《ライオンの瞳のダイアモンド》をコピーして一挙6マナ出したりできます。
《墓掘りの檻》《抵抗の宝球》《倦怠の宝珠》などの妨害アーティファクトが除去されそうになったタイミングでコピーしてピンチ回避するという使い方もできそうです。
統率者一覧
白
- 2023/01/25
- ネズミデッキに猫デッキ!?新セットで統率者戦を遊ぼう!
- いってつ
青
黒
- 2023/01/25
- ネズミデッキに猫デッキ!?新セットで統率者戦を遊ぼう!
- いってつ
赤
- 2023/02/12
- 赤茶単のドラゴン統率者で《最後の審判》コンボ!?《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》
- いってつ
緑
- 2023/02/06
- 週刊 緑単で遊ぼう!《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》編
- きよそね
多色
- 2023/01/29
- 新アトラクサで統率者戦!マナを伸ばしたらアトラクサをサクろう!!!
- いってつ
無色
展望
みなさんのデッキにはどんなカードが入りましたか?
『ファイレクシア:完全なる統一』には、まだまだ隠れた名カードが潜んでいるかもしれません!
「今のうちだ!」と思うカードはぜひ晴れる屋各店舗や通販サイトでお買い求めください!
それではみなさん、統率者戦のテーブルでお会いしましょう!