これまでのあらすじ
「強い奴に会いに行く!」
そう言って、アメリカニュージャージー州で開催されるSCGインビテーショナルに旅立ったタカハシ。
まだ見ぬ強豪たちとの、熱い戦いが彼を待ち受ける……。
※SCGインビテーショナルとは?
アメリカの大手ショップ、【StarCityGames】が毎週開催している大規模な大会「SCGオープン」。
そのOpenでの上位者、および該当大会の優勝者のみが参加できる招待イベント、それが「SCGインビテーショナル」で、「SCGオープン」よりも更に大規模な賞金イベントである。
私は2月に開催された【StarCityGames.com Invitational Challengeで優勝】し、その権利を獲得。【Hareruya Pros】が【BIGMAGIC】の力で【SCG】に参加する運びとなった。
(BIGMAGICさんありがとうございます!)
アメリカの大手ショップ、【StarCityGames】が毎週開催している大規模な大会「SCGオープン」。
そのOpenでの上位者、および該当大会の優勝者のみが参加できる招待イベント、それが「SCGインビテーショナル」で、「SCGオープン」よりも更に大規模な賞金イベントである。
私は2月に開催された【StarCityGames.com Invitational Challengeで優勝】し、その権利を獲得。【Hareruya Pros】が【BIGMAGIC】の力で【SCG】に参加する運びとなった。
(BIGMAGICさんありがとうございます!)
■ 8/27 移動日
前日20時にアメリカ着。
ニューヨークのすぐ近く、ニューアーク駅から電車を1時間乗り継ぎ、目的の「Bound Brook」駅へ。
ニューヨークと聞くと都会のイメージがあるが、電車で一時間もすると広大な森、森、森!
駅に着いたのは21時半だったのだが、梟と虫の声がこだまする自然豊かな場所だった。
Googleマップを頼りに歩いて30分、宿に到着。この日は早めに就寝。
■ 8/28 SCGインビテーショナル・初日
10:00開場、12:00試合開始だが、せっかく来たので早めに会場へ。
9:50に着くと、すでに人だかりが。
そして開場。グランプリ会場並みに広い!
奥に飲食ブースも見える。
レジストを済ませて、早速バイヤーブースへ。
ブース前には、トレードやカード売却ですでに人が並んでいる。
ブースは状態の悪いプレイド品がメインだが、全体的に安い!足りないカードを何点か購入。
ブースはSCG以外もいくつか出店していたので、店巡りをしつつ大会開始を待つことに。
開場で何人かに「OH,タカハシ!なんでここにいるんだ!?」と驚かれた。
どうやら日本人参加者は私だけだったようだ。
奥のフードコートで昼食を摂り、いよいよ大会が開始する。
最初の4ラウンドはレガシー、次の4ラウンドがスタンダードで、4勝4敗以上が2日目に進出できる。
どうやらプロツアーと同じ大会の構成のようだ。
● レガシー・奇跡コントロール
4 《島》 1 《平地》 2 《Tundra》 2 《Volcanic Island》 4 《溢れかえる岸辺》 2 《汚染された三角州》 2 《沸騰する小湖》 1 《霧深い雨林》 2 《Karakas》 2 《不毛の大地》 -土地(22)- 2 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 -クリーチャー(3)- |
4 《渦まく知識》 3 《思案》 3 《剣を鍬に》 1 《紅蓮破》 2 《対抗呪文》 2 《天使への願い》 4 《Force of Will》 3 《終末》 2 《時を越えた探索》 4 《相殺》 4 《師範の占い独楽》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(35)- |
2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《狼狽の嵐》 2 《赤霊破》 1 《造物の学者、ヴェンセール》 1 《剣を鍬に》 1 《解呪》 1 《紅蓮破》 1 《摩耗+損耗》 1 《紅蓮地獄》 1 《安らかなる眠り》 1 《血染めの月》 1 《墓掘りの檻》 -サイドボード(15)- |
環境はオムニ、デルバー、奇跡、土地単で【GP京都】前とあまり変わらない印象。
上位に行くにはオムニを倒すべきと思ったので、オムニメタの奇跡で参加。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | 赤単バーン 【ビデオカバレージ】 | ×〇× |
Round 2 | ジャンド | 〇〇 |
Round 3 | リアニメイト | 〇〇 |
Round 4 | RUGデルバー | ×× |
2-2。
赤バーンは練習段階で少し不利さを感じていたものの、大規模な大会では当たらないと割り切ってサイドを取らなかった。
ライフ6で手札に《Force of Will》あり、場にジェイスの状況でギリギリ勝てるかなと思いきや、《極上の炎技》《蛮族のリング》と打ち消せない火力で6点受けて負け。
《神聖の力線》を取るべきだっただろうか。
5ラウンド目からはスタンに移行。
● スタンダード・アブザン大変異
2 《平地》 2 《森》 4 《吹きさらしの荒野》 4 《砂草原の城塞》 4 《疾病の神殿》 4 《ラノワールの荒原》 3 《静寂の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(24)- 4 《サテュロスの道探し》 4 《棲み家の防御者》 4 《死霧の猛禽》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《包囲サイ》 -クリーチャー(20)- |
4 《思考囲い》 2 《ドロモカの命令》 4 《アブザンの魔除け》 2 《英雄の破滅》 2 《衰滅》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(16)- |
4 《究極の価格》 2 《羊毛鬣のライオン》 2 《風番いのロック》 1 《黄金牙、タシグル》 1 《神聖なる月光》 1 《ドロモカの命令》 1 《悲哀まみれ》 1 《衰滅》 1 《悲劇的な傲慢》 1 《精霊龍、ウギン》 -サイドボード(15)- |
エスパードラゴンを使っての感想は、現環境の《衰滅》が強いこと。クリーチャーデッキが多く、《搭載歩行機械》や赤黒ドラゴンにも効果覿面だ。
赤いデッキにも取りこぼしが少なく、《衰滅》が最も強く使えるデッキであるアブザン大変異を選択。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 5 | ジェスカイ | 〇〇 |
Round 6 | アブザンラリー | 〇×〇 |
Round 7 | 赤黒ドラゴン | ×〇〇 |
Round 8 | アブザンアグロ | ×× |
3-1。
12時スタートの8回戦だったが、スムーズな運営で21時には大会が終了していた。
計5-3で2日目へ。
■ 8/29 SCGインビテーショナル・2日目
SCG2日目。
またレガシーからスタート。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 9 | UBRGコントロール | ×× |
Round 10 | RUGデルバー | 〇×× |
Round 11 | 赤単バーン | ×× |
Round 12 | オムニテル | 〇〇 |
1-3!!!
UBRGコンは《時を越えた探索》4枚、《対抗呪文》4枚で、とても相性の悪い相手。
そしてまたバーンに負け!《神聖の力線》取ればよかった!
オムニテルに当たったときは少し安心感があった。
スタンへ。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 13 | 赤黒ドラゴン | ×〇× |
ここで6-7でトップ64も目無しになってしまったのでドロップ。
敗因はレガシーのデッキ構築で、練習時間も取らなかったため惨敗する結果となってしまった。
コンボだけでなく、もっとビートダウンを見るべきだったかも知れない。
■ 8/30 Modern 5K Premier IQ
【WMCQ】に備えて、サイドイベントのModern 5K Premier IQに参加。
※5K Premier IQとは?
小規模のSCGオープン。
サイドイベントにも関わらず、非常に多くの人で賑わっていた。
毎週末にグランプリ並みのイベントを開催するなんて……SCG、やりおる!
小規模のSCGオープン。
サイドイベントにも関わらず、非常に多くの人で賑わっていた。
毎週末にグランプリ並みのイベントを開催するなんて……SCG、やりおる!
デッキはジャンド。
2 《沼》 1 《森》 2 《草むした墓》 1 《血の墓所》 1 《踏み鳴らされる地》 4 《新緑の地下墓地》 4 《血染めのぬかるみ》 1 《樹木茂る山麓》 4 《黒割れの崖》 3 《怒り狂う山峡》 1 《銅線の地溝》 -土地(24)- 4 《闇の腹心》 4 《タルモゴイフ》 3 《漁る軟泥》 2 《黄金牙、タシグル》 -クリーチャー(13)- |
4 《稲妻》 4 《コジレックの審問》 2 《思考囲い》 2 《突然の衰微》 2 《終止》 3 《コラガンの命令》 2 《大渦の脈動》 4 《ヴェールのリリアナ》 -呪文(23)- |
4 《大爆発の魔道士》 3 《古えの遺恨》 2 《高原の狩りの達人》 2 《部族養い》 1 《見栄え損ない》 1 《強迫》 1 《思考囲い》 1 《悲哀まみれ》 -サイドボード(15)- |
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | グリクシス双子 | 〇×△ |
Round 2 | グリクシスコントロール | 〇×〇 |
Round 3 | グリクシス双子 | ×〇〇 |
Round 4 | 青白コントロール | 〇〇 |
Round 5 | 青赤双子 | 〇×〇 |
Round 6 | 親和 | 〇〇 |
Round 7 | マーフォーク | 〇×〇 |
Round 8 | 青白コントロール | 〇×〇 |
Round 9 | グリクシスコントロール | 〇〇 |
8-0-1でトップ8へ。最初に引き分けたせいか、苦手な赤単バーンに当たらなかったのが大きい(バーンが引き分けラインにいたら驚きだ)。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
準々決勝 | グリクシスコントロール | 〇×〇 |
準決勝 | 親和 | 〇×〇 |
決勝 | 青白コントロール | ×〇× |
最後ミスで負けてしまい、2位。賞金600$獲得。
今後3ヶ月ほどアメリカに滞在して、SCGオープンめぐりをするのも良いかも。そう思えるほど楽しいイベントだった。
マジックが好きな人間・旅が好きな人間にとって、3日間マジック尽くしの旅が楽しくないわけがない!また参加したいものだ。
■ 9/5 WMCQ東京
モダンに手ごたえがあったので、デッキはそのままジャンド。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | 青赤双子 | 〇〇 |
Round 2 | トロン | ×〇× |
Round 3 | バント中隊 | 〇〇 |
Round 4 | 白黒トークン | 〇×〇 |
Round 5 | バーン | ×〇〇 |
Round 6 | アミュレットブルーム | ×〇× |
4-2でドロップ。
土地コンボに対して、後手で手札破壊のない初手をキープして負けているので、もっと厳しくマリガンすべきだった。
■ プレイングの極み
ジャンドで面白いシチュエーションがあったので、久々に出題しよう。
あなたはジャンドを使用し、対戦相手はバーンを使用している。現在は相手のターン終了時。
《大歓楽の幻霊》によりライフが追い詰められているが、このターンは《溶岩の撃ち込み》→《裂け目の稲妻》「待機」だったため生き延びることができた。
とはいえあなたの場の《闇の腹心》が残っており、めくれ方次第ではライフが0になってしまう上、墓地にクリーチャーもいない。次のターンには確実に勝ちたいところだ。
さて、この場面でどうプレイするのが正解だろうか。
ではまた。
高橋優太
この記事内で掲載されたカード
Twitterでつぶやく
Facebookでシェアする