MTG Just Now! vol.21 – 龍王オジュタイ etc.-

晴れる屋メディアチーム

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 情報を制す者はマジックを制す。

 特にSNSによる情報交換が盛んな現代、口コミがその後のメタゲームに与える影響は計り知れない。

 すなわち、バズってる(話題になっている)カードを知ることは、メタゲームの把握と予測の大いなる助けとなることだろう。

 当企画では、そんな「今、バズってるカード」を週刊で追っていきたいと思う。


 カードの紹介に入る前に、先週行われたイベントやマジック関連の主な出来事を簡単におさらいしよう。



【原根 健太がHareruya Prosに加入】

 『タルキール覇王譚』から本格的にマジックを始め、【グランプリ静岡】で11位入賞、【グランプリ京都】でトップ4入賞と輝かしい戦績を残すライジングスター・原根 健太(愛知)の【Hareruya Pros】加入が2015年11月11日(水)に公表された。




 原根選手は【GP神戸】にも参加されるとのこと。Hareruya Pros加入後の初陣に期待大だ。



 主要な出来事はこのくらいだろうか。

 さて、それでは今大きな話題を呼んでいるカードたちを紹介しよう。



1. 《龍王オジュタイ》

 ついに王者・アブザンアグロが打ち倒されるときがきたか。

 スタンダードフォーマットで開催された【GPブリュッセル】で優勝を収めたのはエスパードラゴンだった!


龍王オジュタイ


 ダークジェスカイが環境から減ってきたことで《はじける破滅》による裏目が減り、処理されにくくなった《龍王オジュタイ》【GPブリュッセルのTop5 Cards】でも1番に紹介されている。


Lukas Blohon「Esper Dragons」
GPブリュッセル (優勝)

6 《島》
2 《沼》
4 《窪み渓谷》
2 《大草原の川》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
2 《血染めのぬかるみ》
2 《精霊龍の安息地》
1 《乱脈な気孔》

-土地(27)-

3 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《龍王オジュタイ》
2 《龍王シルムガル》

-クリーチャー(9)-
2 《強迫》
1 《意思の激突》
4 《シルムガルの嘲笑》
2 《究極の価格》
3 《忌呪の発動》
2 《風への散乱》
1 《完全無視》
2 《完全なる終わり》
1 《オジュタイの命令》
1 《命運の核心》
1 《残忍な切断》
4 《時を越えた探索》

-呪文(24)-
3 《アラシンの僧侶》
2 《黄金牙、タシグル》
2 《否認》
2 《龍王の大権》
1 《強迫》
1 《手酷い失敗》
1 《正義のうねり》
1 《究極の価格》
1 《無限の抹消》
1 《悪性の疫病》

-サイドボード(15)-
hareruya



 元々エスパーコントロール(ドラゴン)というデッキ自体アブザンアグロとの相性は悪くなく、【GP Indianapolis】などでも上位に入賞するなど以前から活躍していたアーキタイプである。

 現在は環境から《搭載歩行機械》が減り、アブザンアグロもミラーマッチに強い《荒野の後継者》を採用するようになっているといった事情も相まって《忌呪の発動》の信頼性も高まっており、相対的にデッキパワーが向上していると言えるだろう。もちろんドラゴンボーナスの4点回復も馬鹿にならない。

 これから数十時間以内に爆発的にアタルカレッドが増えるといった事態が起きなければ【GP神戸】でも活躍に期待されるアーキタイプとなりそうだ。



2. 《先祖の結集》

 【GPブリュッセル】で活躍したのはエスパードラゴンだけではない。


先祖の結集


 そう、“アブザンアグロの隆盛=《先頭に立つもの、アナフェンザ》まみれ”の現環境では厳しいと思われていた《先祖の結集》コンボがトップ8に3名も入賞しているのだ!


Simon Nielsen「Rally Combo」
GPブリュッセル (準優勝)

1 《森》
1 《島》
1 《平地》
1 《沼》
2 《梢の眺望》
2 《窪み渓谷》
1 《大草原の川》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
4 《吹きさらしの荒野》
3 《進化する未開地》

-土地(24)-

4 《シディシの信者》
4 《エルフの幻想家》
4 《ヴリンの神童、ジェイス》
4 《ズーラポートの殺し屋》
4 《地下墓地の選別者》
4 《不気味な腸卜師》
4 《ナントゥーコの鞘虫》

-クリーチャー(28)-
4 《先祖の結集》
4 《集合した中隊》

-呪文(8)-
4 《アラシンの僧侶》
4 《残忍な切断》
2 《払拭》
2 《強迫》
2 《アブザンの隆盛》
1 《勇敢な姿勢》

-サイドボード(15)-
hareruya



 欧州のトッププロプレイヤー集団「Team EUreka」のメンバーがこぞって持ち込んだこのリスト。メインボードはすべての呪文が4枚積みの美しいリストとなっており、サイドボードも中途半端なカードに枠を割かず、きれいな構成となっている。

 もしかすると【GP神戸】でも番狂わせが起きるかもしれない。やや癖の強いデッキであり使い手を選ぶ部分はあるが、【津村 健志も一押ししていた】地力のあるアーキタイプであるだけに目が離せない。




 ちなみに、(また)《先頭に立つもの、アナフェンザ》絡みの余談になってしまうが、対戦相手が《先頭に立つもの、アナフェンザ》をコントロールしているときに自分の《束縛なきテレパス、ジェイス》が破壊されたときは墓地に落ちる。

 《先頭に立つもの、アナフェンザ》の常在型能力によって参照されるのはカードが墓地に落ちる直前の状態なので、《束縛なきテレパス、ジェイス》はプレインズウォーカーとして墓地に落ちるのである(ただし、言うまでもなく墓地にある間は第1面である《ヴリンの神童、ジェイス》としての特性を参照する)。



3. 《焦熱の合流点》

 『統率者2015』で登場した新カードがさっそくレガシーで結果を残したようだ。


焦熱の合流点


 下馬評も高い【合流点サイクル】の中からさっそく使用されたカードは《焦熱の合流点》だ。


Iwasaki Shun「UR Counter Burn」
休日レガシー17時の部 (3-0)

6 《島》
4 《Volcanic Island》
1 《蒸気孔》
4 《溢れかえる岸辺》
4 《汚染された三角州》
4 《ミシュラの工廠》

-土地(23)-

4 《瞬唱の魔道士》
2 《真の名の宿敵》
2 《ヴェンディリオン三人衆》

-クリーチャー(8)-
4 《渦まく知識》
4 《稲妻》
3 《呪文嵌め》
2 《狼狽の嵐》
1 《噴出の稲妻》
2 《対抗呪文》
1 《突然のショック》
2 《火+氷》
1 《死亡+退場》
1 《焦熱の合流点》
4 《Force of Will》
2 《仕組まれた爆薬》
2 《精神を刻む者、ジェイス》

-呪文(29)-
2 《紅蓮破》
2 《発展の代価》
2 《粉々》
1 《月の大魔術師》
1 《青霊破》
1 《撹乱》
1 《紅蓮地獄》
1 《威圧》
1 《精神壊しの罠》
1 《血染めの月》
1 《真髄の針》
1 《大祖始の遺産》

-サイドボード(15)-
hareruya



 4マナという重さに目が行くが、重いだけあって効果は絶大で《真髄の針》《梅澤の十手》を破壊しつつ戦線を壊滅させたり、《神聖の力線》の上から6点ダメージを与えるといった動きが可能だ。《精神を刻む者、ジェイス》などもプレイヤーへのダメージを置換することで破壊できる。特に3つ目のモードはカードアドバンテージにも直結しており、今後は強力アーティファクトがひしめくヴィンテージなどでも活躍が見られるかもしれない。

 他の合流点カード、特に筆者の個人的な見解として、《Force of Will》のコストにも使用できる《神秘の合流点》や、全てのモードがアドバンテージに直結している《不憫の合流点》も要注目だ。今週の「1000枚買え!枠」である。


神秘の合流点不憫の合流点


 《焦熱の合流点》をはじめ、晴れる屋にて【シングルカードの販売や『統率者2015』のセット販売など】も行っているので、ぜひチェックしてみてほしい。






 いかがだっただろうか?

 今週もまた多くのカードがプレイされ、注目され、議論を呼ぶのだろう。

 次回の記事も楽しみにしていただけたら幸いである。



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