こんにちは。統率者戦大好き大塚です。
私事ですが、9月から晴れる屋成田店店長になりました。
成田店では毎週末統率者戦の大会を開いており、盛り上がっていますので、近隣の方やお立ち寄り頂いた際にはぜひお越し下さい!
【大会情報】今日の夕方統率者戦は7名ご参加いただきました!勝利統率者は《首席議長ゼガーナ》×2、《希望の天使アヴァシン》、《夜の星、黒瘴》でした!(大塚)
— 晴れる屋 成田店 (@Hareruya_Narita) 2016年10月2日
さて、今回の新セット『カラデシュ』ですが、ワクワクするカードがたくさん収録されていますね。
特に、どの色を使っていても使用可能なアーティファクトをテーマにしているので、見逃せないセットになりました!
それでは早速、注目のカード5選をご紹介していきましょう!
◆ 1.《断片化》
ソーサリーですが、4マナ以下の置物をわずか1マナで対処できちゃいます!
白は比較的アーティファクト・エンチャントに触りやすい色でしたが、1マナの除去はほとんどありませんでした。
また《自然のままに》で対処できなかった、《締め付け》、《タッサの二叉槍》、《出産の殻》なども対処できます!
白ならぜひ入れておきたい1枚ですね!
◆ 2.《発明の領事、パディーム》
アーティファクトに呪禁を持たせて、おまけにドロー……。
統率者としては少し物足りない性能ですが、脇役に据えれば地味ながらも活躍をしてくれる1枚!
特に《メムナーク》などの青茶単系では大事なキーパーツを除去から守ってくれるのも嬉しいですね!
ただし《無のロッド》、《進歩の災い》などには無力なのでご注意を……。
◆ 3.《劇的な逆転》
今回、『カラデシュ』の中で1番の衝撃を与えたカードと言っても過言ではないでしょう。
たった2マナで土地以外のパーマネントが全てアンタップしてしまうという、まさに劇的な効果を持ったカード。
例えば、マナアーティファクトだけで3マナ以上出る状態で、《等時の王笏》に刻印すると、それだけで無限マナが発生します。
他にも《巻物の君、あざみ》ならば、ウィザードを並べてドローした後に唱えることで、更にドローし直すことができます。
マナクリーチャーやアーティファクトを駆使することでマナが簡単に増えると考えれば。汎用性がとても高いことが窺い知れますね!!ぜひ1枚は持っておきましょう!
◆ 4.《鎧作りの審判者》
「+1/+1カウンターが乗ったクリーチャー1体につき1ドロー」……さりげなくおかしなことが書いてありませんか、これ?
+1/+1カウンターを活用できるデッキと言えば、《胞子の教祖、ゲイヴ》《野生の意志、マラス》などがありますが、このカードを一番うまく使えるのは《クロールの死の僧侶、マジレク》でしょう。
黒緑の特性上、生け贄に捧げる手段は豊富ですし、何より相手がフェッチ・ランドを切っただけで誘発するので+1/+1カウンターに困ることはありません。4マナという軽さも《異界の進化》や《出産の殻》でアクセスしやすくなっていて良いですね。
たくさんドローしたあとは、《高層のアウフ》で無限頑強!他のクリーチャー全てがパワー無限になるので、攻撃するなり《ゴルガリの死者の王、ジャラド》で投げ飛ばすなりで勝利しましょう!
◆ 5.《作業場の助手》
《ガラクタ潜り》《マイアの回収者》と同じ能力を持ったアーティファクトクリーチャー。
「もう3種類目?これ以上必要ないでしょ?」と思うかもしれませんが、それがコンボの要となるならば、何枚でも欲しいのが統率者戦です。
【マジック・オリジンで紹介した】《地下牢の管理人、グレンゾ》なら、ガチャ要員を発掘したり、破壊された《アシュノッドの供犠台》を回収したりできます。
また、《練達の育種師、エンドレク・サール》なら、上記の3種のうち2種と《アシュノッドの供犠台》か、《ファイレクシアの供犠台》で無限マナになるので、必須となるカードでしょう。
地味なカードだからこそ、いぶし銀の活躍!《サテュロスの道探し》ほど強くはないかもしれませんが、地味にアド取れるカード。……個人的に大好きです!
◆ 【デッキ紹介】《配分の領事、カンバール》
今回の「伝説のクリーチャー」の中でも、「中々嫌がらせに向いているな」、と思ったこの1枚。
相手はライフを失い、自分は得る……相手のヘイトを買いそうな統率者ですね。
クリーチャーを唱えることは抑制できないので、タコ殴りは回避したい……そこで、今回はとことんクリーチャーをいじめるデッキに仕上げたいと思います!!
デッキリストはこちら!
まずは『カラデシュ』から採用するカードとして、《領事の権限》を採用。クリーチャーからでもライフを得られるようになりますし、速攻もケアできます。
そして次は《パンハモニコン》。クリーチャーをいじめるコンセプトでいきますが、こっちは逆に活用していきましょう。
《陰謀の悪魔》や《虐殺のワーム》を出せば-4/-4修正が入ります!!
さらに、このデッキならではの《パンハモニコン》と相性がいいカード、《上天のしみ》!”クリーチャーが出ることによって” 誘発する能力が2倍になるので、この恐ろしい効果ももちろん2倍!
《鍛冶の神、パーフォロス》ならダメージは4倍になりますし、ETB能力が多いデッキならぜひ採用しましょう。
話がそれましたが、たくさん得たライフで何をするかと言えば……?そう、今回の「統率者戦で使ってくれ」と言わんばかりのカード、《霊気貯蔵器》!
この効果でライフをたくさん得るのはなかなか難しいですが、黒にはあの手札を容易に増やすことができる、悪名高いカードがあります。
それはこちら。
そう、《むかつき》です。
従来の《むかつき》デッキはとにかく速さを求めていましたが、このデッキは盤面を掌握してから《むかつき》で手札を増やし、たくさん唱えて《霊気貯蔵器》で勝つ!というコンセプトです。
ちなみに、呪文を唱えた回数は《霊気貯蔵器》が出る前の分もカウントします。マナ加速→《むかつき》→《霊気貯蔵器》というルートでは大してカードが引けなくても、たくさんのライフを得ることができるので、比較的容易に50点バーンが可能です。
もしあなたが「絶対に《むかつき》を使わない教」に入信している場合は、《ヨーグモスの意志》でも十分達成できるでしょう。
《霊気貯蔵器》は、他にも《セレズニアの声、トロスターニ》を統率者にしても使えそうですね。
といったところで、デッキ紹介を終わりたいと思います。
- 2016/09/05
- コマンダー塚本の統率者最前線! vol.13 -合意していただけると思っていますよ。-
- 塚本 樹詩
あ、そういえば塚本さんが『コンスピラシー:王位争奪』の記事で、
「《替え玉》を見た瞬間に、『僕らの大塚航先輩が《精霊の魂、アニマー》デッキに入れて無双させそう!!』と思いました」
と言っていましたが、僕はこのカードは《精霊の魂、アニマー》ではなく、《潮の星、京河》でこそより輝く1枚だと思っています。
《潮の星、京河》は死亡したとき、統率領域に移動させてしまうと墓地に置かれず能力が誘発しないため、一見とても扱いづらい、と思われがちです。
しかし、「レジェンドルール」を悪用するためには最適な統率者です。
《潮の星、京河》を《クローン》などでコピーすると、どちらか1つを生贄に捧げなければなりませんが、そのとき《クローン》を生贄にします。すると、《クローン》は《潮の星、京河》として死亡するため、コントロールを奪う能力が誘発します。
特に瞬速で唱えられる《替え玉》は、インスタントタイミングで相手のクリーチャーを奪うことができるため、奇襲として抜群の効果を発揮します。ぜひお試しあれ。
次回は11月に発売される『統率者2016』でお会いしましょう。今回は初の4色統率者が収録されるということなので、どんなカードが出るかとても楽しみです!ぜひご注目下さい!
それではまた!
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