準々決勝: 臼井 翔(東京) vs. 松田 幸雄(東京)

晴れる屋

晴れる屋

By Hiroshi Okubo

 長かったスイスラウンド9回戦が終わりを告げ、準々決勝が幕を開ける。

 ここで相見えるのは【プロツアー『マジック・オリジン』】にも出場した経験を持つ強豪にして、ゴールドレベルプロ・市川 ユウキの愛弟子(?)でもある臼井 翔(東京)と、言わずと知れた【第6期】【第7期】モダン神……人呼んで野生のモダン神・松田 幸雄(東京)だ。

 【トップ8プロフィール】を見るに、臼井の操る「マルドゥ機体」には市川の残した意志、《ゴブリンの闇住まい》が搭載されているという。そんな市川をスイスラウンドで斬ってきた松田は、いわば師匠の仇ということになるのだろうか。そのデッキは【黒単フレンズ】わーい!すっごーい!たのしー!感じのシナジーが散りばめられたオリジナルデッキだ。

 果たしてこのゲームを制し、準決勝へと駒を進めるのはどちらになるのか? 目が離せないマッチアップの火蓋が落とされる!

臼井 翔(東京) vs. 松田 幸雄(東京)

Game 1

 先攻の松田は土地を2枚並べてターンを終える静かなスタート。対する臼井は《経験豊富な操縦者》でライブラリートップを改めつつ、続くターンには《ピア・ナラー》をプレイ!

 次々に戦力を投入していくが、松田はそれぞれ《致命的な一押し》《闇の掌握》で応じる。

致命的な一押し

 だが、第4ターンにカードをドローした松田の手が止まり、一瞬苦い表情を浮かべる。マナ・スクリューだ。その手札には《豪華の王、ゴンティ》が控えており、本来なら第4ターン以降アドバンテージを取り続ける【黒単フレンズ】の真骨頂が発揮されるところだったが……やむなしとターンを終える。

 無論、臼井はこの隙を見過ごさない。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《屑鉄場のたかり屋》《キランの真意号》と並べ立て、ハードなクロックで松田のライフを盛烈に攻め立てる!

臼井 翔(東京)

 ダメ押しとばかりに《模範操縦士、デパラ》までもがプレイされるともはや戦場はめちゃくちゃ。松田のライフは一瞬で尽きてしまうのだった。

臼井 1-0 松田

 加速度的に増していくクロックで素早くライフを奪い去る展開に「マルドゥ機体」の真骨頂を垣間見る第1ゲーム。ここまでの疲労と準々決勝の舞台への気負いを感じさせない臼井の丁寧な攻めが、展開に詰まった松田をしっかりと刈り取った。

 そして、不運にもマナトラブルに見舞われてしまった松田。《豪華の王、ゴンティ》《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》など4マナ以上のカードでゲームを支配する「黒単フレンズ」にとっては苦しいゲームだったことだろう。

 はたして松田は第2ゲームで巻き返しを図れるか――!?

Game 2

 臼井の《屑鉄場のたかり屋》を見て、松田がその土地を確認。黒マナが出ないことを確認して《殺害》で対処したところから第2ゲームが動き出す。

ゲトの裏切り者、カリタス

 松田が第4ターンにプレイしたのは《ゲトの裏切り者、カリタス》! これを対処できず、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》でお茶を濁そうとする臼井だったが、松田は《破滅の道》で厳しく攻め立てる。

 臼井が2枚の《蓄霊稲妻》を使用し、やっとの思いで《ゲトの裏切り者、カリタス》を処理するも、松田がその手からプレイしたのはそんな甲斐甲斐しい努力をあざ笑うかのような2枚目の《ゲトの裏切り者、カリタス》

松田 幸雄(東京)

 さらに《ヴォルダーレンの下層民》をプレイして盤面の拡充を図る松田に対し、臼井は3枚目の《蓄霊稲妻》!さきほどの《蓄霊稲妻》×2で余ったエネルギーを注ぎ込み《ゲトの裏切り者、カリタス》に照準を合わせる!

 が、松田は待ってましたとばかりに3マナをタップして《ヴォルダーレンの下層民》を墓地に置く。

ヴォルダーレンの下層民

 一瞬きょとんとするギャラリーと臼井(と筆者)だったが、《ヴォルダーレンの下層民》の種族は吸血鬼・・・つまり《ゲトの裏切り者、カリタス》の能力で生け贄に捧げ――《蓄霊稲妻》の致死圏外へと逃げることができる。

 普段見慣れない盤面ゆえか、貴重な除去1枚を不意にしてしまった臼井だったが、気を取り直して《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》で立て直しを図る。松田の《ゲトの裏切り者、カリタス》の攻撃をトークンで受け流し、冷静にカードを手繰る。

 返すターン、臼井が5マナをタップして戦場に送り込んだのは《ゴブリンの闇住まい》! これによって都合4回目となる《蓄霊稲妻》が唱えられ、ついに松田の《ゲトの裏切り者、カリタス》が陥落することとなった。

ゴブリンの闇住まい蓄霊稲妻

 《ゲトの裏切り者、カリタス》の脅威に苦しめられてきた臼井だったが、奮戦の甲斐あってようやく持ち直した。《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》で松田のライフを激しく攻め立て、《屑鉄場のたかり屋》《キランの真意号》をも戦線に追加。《ゲトの裏切り者、カリタス》の絆魂で癒えたそのライフを素早く消し飛ばさんと加速度的にクロックを増していく。

 臼井の繰り出す激しい打撃の雨あられに《憑依された死体》で耐えにいく松田だが、臼井の手から《無許可の分解》《致命的な一押し》が放たれチャンプブロックさえも許されずにいると、その膝が地に着くのは一瞬の出来事だった。

臼井 2-0 松田



この記事内で掲載されたカード


Twitterでつぶやく

Facebookでシェアする