By Kenji Tsumura
サンプルリスト
3 《森》 1 《平地》 1 《寺院の庭》 1 《繁殖池》 1 《神聖なる泉》 1 《踏み鳴らされる地》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《霧深い雨林》 2 《溢れかえる岸辺》 1 《樹木茂る山麓》 1 《地平線の梢》 1 《植物の聖域》 1 《幽霊街》 1 《ガヴォニーの居住区》 1 《ケッシグの狼の地》 -土地 (22)- 4 《極楽鳥》 4 《貴族の教主》 3 《漁る軟泥》 3 《復活の声》 2 《クァーサルの群れ魔道士》 1 《無私の霊魂》 4 《聖遺の騎士》 4 《呪文捕らえ》 2 《クルフィックスの狩猟者》 1 《不屈の追跡者》 -クリーチャー (28)- |
4 《流刑への道》 4 《集合した中隊》 2 《珊瑚兜への撤退》 -呪文 (10)- |
3 《反射魔道士》 2 《石のような静寂》 2 《否認》 2 《統一された意思》 1 《イゼットの静電術師》 1 《弁論の幻霊》 1 《ヴェンディリオン三人衆》 1 《台所の嫌がらせ屋》 1 《不屈の追跡者》 1 《異界の進化》 -サイドボード (15)- |
基本的な動き
「バント撤退」は、《聖遺の騎士》と《珊瑚兜への撤退》のコンボを内蔵したバントカラー (白緑青) のミッドレンジデッキです。
《珊瑚兜への撤退》がある状態で《聖遺の騎士》の能力を起動すると、戦場に土地が出るため《珊瑚兜への撤退》の能力で《聖遺の騎士》をアンタップすることができます。このサイクルをライブラリーの土地がなくなるまで繰り返し、最終的に《ケッシグの狼の地》を導いてすさまじいサイズかつトランプルを持った《聖遺の騎士》で対戦相手を葬り去ることができるというわけです。
《珊瑚兜への撤退》は各種フェッチランドと組み合わせることで、対戦相手のターンにクリーチャーをタップして時間を稼いだりもできます。
《珊瑚兜への撤退》の枚数が2枚であることからも分かるように、このデッキは全力でコンボを狙う類のアーキタイプではありません。各マナ域の優秀なクリーチャーを駆使して盤面を制圧していくのが基本的な戦略で、コンボはあくまでおまけ程度、または通常のクリーチャーでは太刀打ちできないような速度を持ったコンボデッキ相手への切り札として採用されています。
採用されているクリーチャーは、かつてスタンダードを彩った、もしくは現在のスタンダードで大活躍中の優秀なものばかり。
《漁る軟泥》は消耗戦に強いだけでなく、「グリクシスシャドウ」、「発掘」、「リビングエンド」や「青赤ストーム」などの墓地を使ったデッキに対する回答でもあります。
「バント撤退」はサイドボードに墓地対策を少量しか入れていないことが多いですが、それはメインボードに複数枚の《漁る軟泥》を採用しているからこそできる芸当です。
「バント撤退」を大きく強化した1枚。その能力は対戦相手のデッキを問わず強力なもので、なおかつテキストが「打ち消す」ではなく「追放する」であるため、このデッキにとって致命的な《至高の評決》に対応できる点も秀逸です。
《クルフィックスの狩猟者》はカードアドバンテージとライフを供給してくれる素晴らしいカードですが、このデッキではそれだけにとどまらずコンボ達成にも一役買ってくれます。
実は《聖遺の騎士》+《珊瑚兜への撤退》コンボはフェッチランドを大量に経由する関係上、ライフが少ないと十分な土地を墓地に送り込めないという欠点があるのです。
しかし、《クルフィックスの狩猟者》さえあればライフの心配はありません。対戦相手を打ち倒してしまうような凶暴性こそないものの、このデッキを陰で支えるいぶし銀の存在。
そして、これらのクリーチャーが持つポテンシャルを最大限に発揮させてくれるカードが《集合した中隊》です。少し前のスタンダードよろしく《集合した中隊》から導かれる《呪文捕らえ》は強力無比ですし、対戦相手のターン終了時に《聖遺の騎士》が出れば、返すターンでいきなりコンボを決めたりといった動きも可能です。
1ターン目のマナクリーチャーから始まる流れるような展開は、ここ最近のスタンダードでは見受けられない動きなので、古き良きクリーチャーデッキや《集合した中隊》が大好きな方にお勧めのアーキタイプです。
TIPS
得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ
「バント撤退」はクリーチャーの質が高く、中長期戦にも粘り強く戦えるため、青系のコントロールデッキや「黒緑」などのフェアデッキに対して有利に戦えるデッキです。
ただし、デッキの構造上《神々の憤怒》や《至高の評決》のような全体除去呪文には弱いので、《呪文捕らえ》で対応するか、《無私の霊魂》の増量を検討してみてもいいでしょう。
このデッキが最も苦手とするデッキは、ウルザトロンです。
ウルザトロンは《忘却石》、《精霊龍、ウギン》と全体除去が豊富で、なおかつ《呪文捕らえ》で対処できない脅威が多いからです。
そのため、サイドボード後には《呪文捕らえ》が効きづらいマッチアップであったり、追加の打ち消し呪文が欲しいマッチアップを想定して、《統一された意思》や《否認》が用意されています。
また、展開力で勝る「親和」も少し相性が悪いので、サイドボードに《石のような静寂》や《忍び寄る腐食》といったカードは必須となります。
これらのデッキに対しては、メインボードでは可能な限り速やかにコンボ達成を目指すようにしましょう。
バリエーション
苦手なカード(代表例)
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