開催直前! ワールド・マジック・カップの注目チーム紹介

晴れる屋メディアチーム

By Kazuki Watanabe

 今週末は、いよいよワールド・マジック・カップ2017が開催される。観戦の準備はできているだろうか?

 それぞれの国、または地域の年間プロ・ポイント最上位者がキャプテンを務め、国別選手権の優勝者と準優勝者という合計3人が代表チームとなって世界一を目指して戦う、年に一度のイベント。それが、ワールド・マジック・カップだ。

 その戦いに、Hareruya Pros、そしてHareruya Hopesからは、22ヶ国25名が参加する

ルイス・サルヴァット アルゼンチン
イパン・アジズ・リーファト インドネシア
レアンドロ・カブレラ ウルグアイ
オリバー・ポラック=ロットマン オーストリア
プロドロモス・マツォカウス ギリシャ
リム・ヂォン・イ シンガポール
ハビエル・ドミンゲス スペイン
パトリシオ・ロマン チリ
マーティン・ミュラー デンマーク
マルク・トビアシュ ドイツ
原根 健太 日本
ガボール・コチシュ ハンガリー
マニュエル・スッカリ パナマ
マッティ・クイスマ フィンランド
ピエール・ダジョン フランス
アラン・バルディーニ フランス
カルロス・ロマオ ブラジル
ルーカス・エスペル・ベルサウド ブラジル
ピーター・フィーレン ベルギー
フランシスコ・シフエンテス ペルー
マルシオ・カルヴァリョ ポルトガル
グジェゴジュ・コヴァルスキ ポーランド
ジョー・ソー マレーシア
パン・ミン・ウィ マレーシア
エンマヌエル・ラミレス メキシコ

 ここでは、注目のチームをご紹介しておこう。

ブラジル

 今大会、間違いなく優勝候補筆頭なのがブラジルである。

 パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサがキャプテンを務め、Hareruya Prosのカルロス・ロマオルーカス・エスペル・ベルサウドが脇を固める。

 昨シーズンは南米のマジック・コミュニティが強さを見せた一年だった。ルーカスのプロツアー『霊気紛争』優勝、パウロのプロツアー『破滅の刻』優勝とプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの獲得が、揺るぎない証拠である。

 プロツアー王者が二人所属し、既にご存知の方も多いと思うが、3人ともプラチナ・レベルという今大会屈指のドリームチームである。

デンマーク

 デンマークのキャプテンを務めるのは、マーティン・ミュラーだ。彼の輝かしいキャリアを語る上で、ワールド・マジック・カップは欠かせない。

 2014年に開催されたプロツアー『神々の軍勢』でプロツアーデビューを果たすと、その勢いに乗ってデンマーク代表のキャプテンに就任し、ワールド・マジック・カップへ出場する。

2014年、デンマーク代表

 この時点で並外れた経歴なのだが、彼の凄さはここでは終わらない。初出場となったワールド・マジック・カップ2014で優勝を果たす。当時17才の超新星が、その名を世界に轟かせた瞬間である

 ワールド・マジック・カップは、彼にとって一際思い入れの深い大会。二度目の戴冠に向けて、若き精鋭が歩きだす!

日本

 そして、我らが日本である。

 メンバーはTeam Cygames所属の渡辺 雄也八十岡 翔太、そしてHareruya Prosの原根 健太。殿堂プレイヤーであり、プラチナ・レベルでもある2名とゴールド・レベルという非常に豪華なメンバーである。

 渡辺と八十岡の両者は、チームシリーズでも「Musashi」の仲間だ。そして、最新の記事でも触れられているが、彼らの調整に原根も参加しているとのこと。チームワークは抜群であろう。

 また、「間もなく開催! ワールド・マジック・カップ2017日本代表メンバーの意気込み」「日本代表チームインタビュー:渡辺雄也・原根健太・八十岡翔太」として、彼らのインタビューが公式にも掲載されている。彼らの戦いに向けた決意が綴られているので、こちらもお見逃しなく!

アメリカ

 Hareruya Prosが所属するチームではないが、こちらも優勝候補の一角であるアメリカを紹介しておこう。

 リード・デュークがキャプテンを務め、ジェリー・トンプソンオリバー・トマコという豪華なメンバーで戦いに挑む。

 最新のPlayer Focusでは、ジェリー・トンプソンにインタビューをしている。こちらもぜひご一読いただきたい。彼曰く「オリバーの強さはまだ知られていない」とのこと。ベテラン2名と若手プレイヤーという構図は日本と同じだが、彼らの直接対決が見られるかもしれない。

で? 結局、どこが強いの?

 さて、注目チームを紹介してきたが、一体どのチームが一番強いのだろう? それはワールド・マジック・カップ2017の結果が示すのかもしれないが、開催前に「アメリカか? いや日本? それとも?」と予想するのも楽しみの一つだ。

 ワールド・マジック・カップ2017のフォーマットは、『イクサラン』チームシールドデッキチーム共同デッキ構築・スタンダードという馴染みのないものではあるが、強いプレイヤーはどのようなフォーマットであろうとも強さを発揮するのが、この世界の常である。

 ということで、「強い3人が集まっている=強いチーム」という、極めてシンプルな理論に基づいて優勝チームを予想してみよう。

 今回はMTG Elo Projectを利用する。簡単に言ってしまえば、レーティング(勝率)が分かる素敵なサイトである。

 ※MTG Elo Projectは非公式なツールです。

 今回は“custom team”という機能を利用する。自由にチームを組み、そのチームの平均レーティングを出せるというこの企画にぴったりな代物だ。この機能で各チームのレーティングを算出し、数値が一番大きいチームが一番強いということになる。

 ということで、多くの人が優勝候補として名前を挙げる「ブラジル、アメリカ、日本」のレーティングを見てみよう。

 まずはトリプルプラチナ軍団、ブラジルチームだ。3人の名前を入れてみると……

 画像の中央、”overall/average”の数字がチームのレーティングである。ブラジルは、1926のようだ。

 次は個人レーティング世界3位(計測時点)のリード・デュークが率いるアメリカ。

 レーティングは1955。わずかにブラジルを上回っている。

 さて、最後は我らが日本である。渡辺 雄也、八十岡 翔太、原根 健太の名前を入れて計算してみよう。さて、平均は……?

 !?

 レーティングは2052! ぶっちぎりである。

 データの上では日本が有利のようだが、果たしてどうなるのだろう。

もう間もなく開催!

 ワールド・マジック・カップ2017は、フランス・ニースにて、12月1~3日(現地時間)の日程で開催される。

 もちろん、お馴染みのニコニコ生放送も予定されている。初日の放送は日本時間12月1日(金)18時からとなっているので、お見逃しなく。

 今週末は、ワールド・マジック・カップ2017を観戦し、日本代表を応援しながら過ごしてみよう!