俺がモダンで一番好きなデッキ:殉教者コントロール

Javier Dominguez

Javier Dominguez

Translated by Yoshihiko Ikawa

原文はこちら
(掲載日 2017/12/22)

やぁ!今回は俺がモダンで一番好きなデッキについて話していこうと思う。Tier1のデッキではないが、Magic Onlineで俺が好成績を残しているデッキのうちの一つなんだ。殉教者コントロールをご覧あれ!

砂の殉教者

デッキについて

俺の地元のマーリン/Merlinというプレイヤーが、このデッキを使って昔から勝ち続けていた。何度か会ってこのデッキについて語り合った後、とりあえず俺もこのデッキを試してみることにしたんだ。正直言うと俺の目にはあまり良いデッキには映らなかったんだけどな。そして、彼が俺にそれぞれのマッチアップでどう戦うか教えてくれた後、俺はこのデッキでかなり勝ち始めたんだ!

魂の管理人魂の従者

このデッキは、モダンで見たことがあるであろうソウルシスターズと同じように動く訳ではない。なぜならあっちはクリーチャーをベースにした、まったく異なる軸のデッキだからだ。ソウルシスターズは大抵はアグロデッキであり、圧倒的なライフ差によってアグロデッキとのマッチアップを勝ち取るデッキだよな。一方、このデッキはコントロールなんだ。

すべてのマッチアップに対してのプレイを覚えるのには少し時間がかかったが、一度覚えてからは、このデッキは明らかにトーナメントレベルのデッキであると確信した。実際、数年前のグランプリ・ミランではこれに似たリストのデッキを使ってプロツアーの権利を獲得もしたぜ!ああ、これは今でも俺のマジック人生において誇れる業績の一つだ。

明らかにモダンというフォーマットは変わった、その昔は《出産の殻》がまだリーガルだったしな。しかし最近のデッキたちのいくつかは《砂の殉教者》デッキにとっては朗報なんだ。

今俺が使っているリストはコレだ。

このデッキは、多くのデッキに対してコントロールデッキとして振る舞う。しかしながら、クリーチャーが多数採用されているので、時には展開してプレッシャーをかけるのが勝利への近道なこともあるんだ。長期戦のプランを取るべきか、もしくはゲームを短くすべく攻撃的に振る舞うかを見分けることが、このデッキを使っていて最も難しい判断の一つだ。何にせよ、俺はこのデッキがとても挑戦的なデッキであることが分かったんだ。

マナベース

トロウケアの敷石霧覆いの平地

十分な基本土地を採用しているし、白マナ源については極めてシンプルだ。《トロウケアの敷石》は非常に良い働きをしてくれる。《平地》をフェッチできるカードたちは、すべて《霧覆いの平地》をサーチできるカードだということを覚えておいてくれ。この《平地》の亜種は長期戦をより盤石にしてくれるので、もし対戦相手が土地破壊できる土地をコントロールしているようなら、サーチせず、より安全であろうライブラリーの中に温存しておいた方がいいだろう。

廃墟の地幽霊街地盤の際

これらの土地は殉教者コントロールにとって非常に重要なものだ。基本的に、多くのマッチアップでこのデッキは土地破壊デッキとして働き、これらの土地が土地破壊呪文として機能する。相手のマナを潰す手段であり、多くの場合、対戦相手が想定していたであろう長期戦のゲームプランを打ち負かしてくれる。俺はこれらの土地を攻撃的に使うことを好んでいる。これはグリクシスシャドウのように、土地を切り詰めているが、十分なマナさえあれば非常に強力なアクションを行ってくるデッキに対して特に重要になってくるんだ。

それぞれのマッチアップにおいて、どの土地を攻めるべきか考えておくと良い。大抵はまず1色に絞ってマナを攻めるのが有効だ。たとえ《乱脈な気孔》のような有用な土地があっても、《花盛りの湿地》のような土地を優先して攻めるということだ。

クリーチャー

《砂の殉教者》《セラの高位僧》

砂の殉教者セラの高位僧

《砂の殉教者》はこのデッキ名にもなっているカードであるが、このアーキタイプにおいては単なる「とても良いカード」ではない。この小さな僧侶は、15点のライフゲインがそのまま勝利に繋がるような、バーンや従来のアグロデッキに対して決して負けないようにしてくれるんだ。

《セラの高位僧》はその得たライフを活用するのに最適なカードであり、運が良ければ2ターン目に6/6・絆魂・飛行クリーチャーで攻撃することすらできる。そう、このデッキはコントロールデッキであるが、《セラの高位僧》の攻撃力はメタゲーム上の一定数を占めるフェアデッキに対して勝利するのに十分な力を持っているんだ。なお、《砂の殉教者》《セラの高位僧》はおそらくこのデッキにおいて一番弱いカードなので、もし重要でないと思うようであれば、気軽にサイドアウトしてもらって構わないぜ。

《雨ざらしの旅人》

雨ざらしの旅人

俺はこのカードが大好きだ。このカードは非常に強力であるが、それと同時に完璧にプレイするのが難しい。このちっぽけな男は土地破壊カードとカードアドバンテージの両方を同時に提供してくれるんだ。このカードの存在が、マナカーブ通りに動きながら活用できるように、フェッチランドを採用している理由でもある。土地破壊カードの能力をスタックに載せた後、優先権を放棄せずに、解決前にこいつのサーチ能力を使えることを忘れないようにな。多くのデッキに対して、繰り返しこの《雨ざらしの旅人》《幽霊街》を連打することによって、対戦相手の基本土地を枯らすことになるだろう。

先攻のときは、手札によっては彼の能力を使うために2枚目の土地をあえて置かないことがある。トロンに対しては1ターンキルのようなものだ。

《戦隊の鷹》

戦隊の鷹

《砂の殉教者》《セラの高位僧》がデッキの最弱のカードだとすれば、《戦隊の鷹》は潜在的に最高のカードだと言えるほど十分に働いてくれる。カードアドバンテージ、勝ち手段、そしてブロッカーの群れを提供してくれる。そう、こいつは全てをやってのけるんだ。

俺はこのカードを決してサイドアウトしないし、大抵の場合は初手に1枚欲しいな。《砂の殉教者》《戦隊の鷹》が両方手札にあるなら、《戦隊の鷹》がさらなる白いカードを運んできてくれるので、追加のライフを得るために《砂の殉教者》をプレイするのは少し待とう。

4枚目の《戦隊の鷹》はなるべく温存しておこう、なぜなら《霧覆いの平地》さえあれば《戦隊の鷹》をライブラリーに戻すことにより、この《戦隊の鷹》が弾切れとは無縁になるからだ。《戦隊の鷹》の誘発型能力がスタックに載っている間に、《霧覆いの平地》を起動できることを忘れないように。

《イーオスのレインジャー》《歩行バリスタ》

イーオスのレインジャー歩行バリスタ

《イーオスのレインジャー》は優秀なカードではあるが、俺の意見では、この類のデッキにおいて少し過大評価されているように思える。追加の小さなクリーチャーを2枚供給できるということ自体は確かに価値が高いが、そのパワーレベルは《戦隊の鷹》ほど高くはない。《歩行バリスタ》が登場したことにより、俺は《イーオスのレインジャー》をデッキに戻すことに決めた。《歩行バリスタ》にはとても満足しているぜ。追加の妨害である上に、ランタン・コントロールや《死の影》デッキに対する追加の勝ち手段を今や手に入れたんだからな。《戦隊の鷹》を引いていないときに大問題になる《ヴェールのリリアナ》に対しても、素晴らしいカードだよな。

呪文

亡霊の牢獄流刑への道神の怒り

対クリーチャーのパッケージがこれだ。

マナ否定戦略がさらに強力になるので、《亡霊の牢獄》がこちらを攻撃してくる相手に対しては最も重要なカードの1枚だ。戦闘開始ステップにも土地破壊できることもお忘れなく。

こちらの戦略が基本地形を枯らすことなので、《流刑への道》で対戦相手に土地を渡してしまうことも他のデッキに比べるとそこまで気にならない。《雨ざらしの旅人》とも相性が良いしな。

古き良き《神の怒り》は依然強力だが、少し遅く感じることも時々ある。《若き紅蓮術士》のような大量にクリーチャーを生成するカードに対しては既に十分備えがあるので、1-2枚を《未達への旅》のような軽量除去に差し替えようか考えているところだ。

世界のるつぼ

《世界のるつぼ》は非常に強力なフィニッシャーだ。このカードは、対戦相手の土地をすべて破壊し尽くすこと、そして《霧覆いの平地》を再設置することを可能にしてくれる。バーンのようなアグロデッキ相手ですら、相手の土地をすべて壊すのが最速の勝ちパターンなので、他のカードが既に十分強力でない限りは滅多にサイドアウトしない。

排斥

モダンでコントロールをプレイしていると、そのうち不幸な事態に遭遇する。もしそれらがパーマネントによるものなら、幸運にも、《排斥》が対処してくれるだろう。序盤はよくサイクリングに充てるが、《霧覆いの平地》でライブラリーに戻すことを考えておこう。

神聖の力線ルーンの光輪

このヘイトスロットには多くの選択肢がある。これは明らかにメタゲームに依存するものであるが、この2枚はどちらも1ゲーム目でストームとタイタンシフトを完封してくれるので、現状のメタゲームでは優れていると感じている。このスロットの他の選択肢としては《マナの税収》《審判の日》のような追加の《神の怒り》系カード、または《太陽の勇者、エルズペス》のような対フェアデッキで「出したら勝ち」のカードが挙げられるかな。

サイドボード

このフォーマットにおいて、サイドボードはヘイトカードの束なのでいくらでも柔軟に変えうる。もちろんいくつかは非常に重要ではあるが。

外科的摘出

多くのコンボデッキに対して優れているのに加えて、土地破壊プランの補強のためだけにも多くのデッキに対して使用できるので、《外科的摘出》は特に良いカードだと言える。

サイドボードはかなり変更の余地があるが、2-3枚の《解呪》もしくは《真髄の針》のようなカードは残しておくだろう。相性の良いマッチアップにも関わらず《ギラプールの霊気格子》のようなカードで負けるのは気分のいいもんじゃないからな。

ギデオンの介入

マーリンが提案し、実際に数ゲーム試してみたところ、この4マナエンチャントが非常に素晴らしいことが分かった。このカードは《大渦の脈動》《残響する真実》といった効果をかわすことができる追加の《ルーンの光輪》だ。しかしながら、除去をサイドアウトしたい遅いデッキに対してもサイドボーディングすることができる。《謎めいた命令》を止めれるだけで俺にとっては十分だ。

マッチアップ

モダンというフィールドは一つひとつのデッキについて話すにはあまりにも多様であるが、ざっくりとアーキタイプ別に分けて、どうアプローチするか解説してみることにしよう。

アグロ

通常、《砂の殉教者》デッキにとってアグロデッキはとても相性が良いマッチアップだ。戦略は本当に簡単だ。ゲームを掌握し、対戦相手が勝てないようにするだけだ。大抵の場合、相手はこちらのエンジンから身を守る術をそう多くはもたないので、最終的にはデッキが勝たせてくれる。

親和

親和に対しては、《ギラプールの霊気格子》を対処できるすべてのカードをサイドインするようにしている。《世界のるつぼ》のようなあまり役に立たないカードがメインボードにあるし、《ギラプールの霊気格子》がない限りは滅多に負けることはないので、《天界の粛清》ですら喜んでサイドインしているんだ。

バーン

バーンに対しては《世界のるつぼ》をサイドアウトしない。また、決して生け贄に捧げるマナがないときに《砂の殉教者》をプレイしてはならないし、《頭蓋割り》には十分気を付けろ。

5色人間

《天界の粛清》は5色人間に対して強力だ。

ミッドレンジ

対ミッドレンジはこのデッキを使っていて最も腕が出るマッチアップだ。ダンスを踊っているみたいに、ゲーム中すべてのポイントにおいて、今自分がどのポジションに立っているのか知ることが非常に重要になる。しばしばコントロール側のプレイヤーの役割になるが、プレインズウォーカーや《イーオスのレインジャー》はその役割を変えうるカードたちだ。

除去は本当に重要なものに使うことを心がけよう。このデッキは長期戦において《タルモゴイフ》を除去することは容易いが、《闇の腹心》《不屈の追跡者》といったカードにはよく悩まされる。よく考えて《流刑への道》をプレイするように。

流刑への道

古典的なジャンドのようなデッキは致命的なパーマネントが多数搭載されている上に堅固なマナベースを擁しているので不利なマッチアップであるが、《死の影》デッキは入っている実質的な土地の枚数が少ないので、比較的有利なマッチアップだ。

《死の影》デッキへのプランを授けよう。彼らのライフが少なければ、《戦隊の鷹》の群れからライフを守るのに手こずるだろう。

長期戦になればまず間違いなく勝利できる。《世界のるつぼ》のようなアドバンテージカードよりも、ライフトータルを守る方が重要なんだ。

コントロール

これは俺の意見だが、殉教者コントロールにとって対コントロールの1ゲーム目はかなり簡単だ。コントロールデッキがゲームに勝利できないようにすることは、このデッキにとってとても容易いからな。一般的には、彼らのデッキに入ってる脅威の枚数よりこちらの解答の枚数の方が多く入っている上に、こちらの脅威は相手にとって実際しっかりと働くからな。《砂の殉教者》の使い方としては、ゲームに勝てるほどのライフを得れるまで、できる限り手札で温存しておくことになる。

《霧覆いの平地》がこのマッチにおいては非常に強力なので、できる限りこのカードを守ることがとても重要になってくる。相手が青白コントールだった場合などは、戦場に出さずに手札に抱えておく選択肢もある。

外科的摘出真髄の針

サイドボード後はどちらも多くの手段があり、どちらもより長期戦に強い形になるが、それでも俺はこのマッチアップが好きだ。《外科的摘出》はここでも役に立つし、相手がプレイしてくるであろうプレインズウォーカーに対しては《真髄の針》をサイドインできる。

青白系のデッキに対しては、可能な限りディフェンシブに動くことで勝つことができる。スイーパーに対して展開しすぎないように。コントロール側に回るべきなので、こちらが展開しすぎる必要は一切ない。

《コラガンの命令》に対しては、特に《神の怒り》のような不要なカードがほとんどないサイドボード後は、ディスカードの選択肢として《平地》を1枚手札に残しておくように。

ヴェールのリリアナ排斥最後の望み、リリアナ

もしできるなら、プレインズウォーカー、特に2種類のリリアナに対して、対抗策を手札に持っておくようにしよう。俺は実際、サイドボード後は《排斥》をサイクリングしないよう努めている。

コンボ

コンボとのマッチアップは本当に極端だ。相手のゲームプランに対してしっかり動くか、為す術なく敗北するかだ。

タイタンシフト

タイタンシフトに対しては、もしヘイトカードを引けてないならば、なるべくライフを高い状態で維持し、《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》《山》を弾切れにさせるように努めることだ。《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の誘発型能力を解決するために6枚以上の《山》が必要になるが、このデッキに対してそれを維持するのはそう簡単でないので、相手はかなり注意深くなる必要がある。《虹色の前兆》のために《解呪》もサイドインするかな。

ストーム

ヘイトカードを引けない限り、ストームはかなり相性が悪い。1ゲーム目での、《セラの高位僧》以外の最速の勝ち手段は《世界のるつぼ》だ。なんてこったい!

トロン

対トロンでは、他の土地には一切気を遣う必要はないので、相手が2枚目のウルザ土地を置くたびに土地を破壊する、ただこれだけだ。

ランタン

対ランタンはプレイが難しい。最良の対抗手段はマナベースを攻撃することだ。1ゲーム目ではこちらのデッキに不要なカードが大量に入っているので、簡単にゲームを落とすだろう。手札に干渉手段がないときにドローステップを操作されるようになったら、すぐ投了するようにしているさ。サイドボード後のマッチアップは好きだけどな。

《裂け目の突破》デッキ

《裂け目の突破》デッキに対しては《亡霊の牢獄》が素晴らしい働きをする。ただ《裂け目の突破》コンボを止めるだけでなく、《瞬唱の魔道士》《ヴェンディリオン三人衆》も動きが鈍くなるぞ。

カウンターカンパニー

カウンターカンパニーに対して《外科的摘出》が有効であることが分かった。よくある負けパターンは《神の怒り》《献身のドルイド》を倒したものの、2枚目の《献身のドルイド》をサーチされてコンボで負けるパターンだ。《外科的摘出》《永遠の証人》や、《台所の嫌がらせ屋》《臓物の予見者》《療治の侍臣》コンボに対しても働く。

総括

もしこのデッキをトーナメントに持っていきたいなら、引き分けは大抵のトーナメントで負けに等しいので、できる限り早くプレイしようと心がけるべきだ。殉教者コントロールは普通はランタンよりは速くゲームを終わらせられるが、それでも《セラの高位僧》を引かない限り非常に遅いデッキであることは間違いない。

このデッキの基礎はこれでカバーできたと思うが、もし何か追加の質問があれば、コメント欄に気軽に書き込んでくれよな。(※)

※編注:コメントは、原文の記事に、英語でお願いいたしします。

読んでくれてありがとな。

ハビエル

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