「セレズニア上陸」がプロツアー優勝!狙われたのは「緑単上陸」!? -Just Nowスタンダード! vol.85-

晴れる屋メディアチーム

はじめに

みなさん、プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』は見ましたか!?

TOP8に「イゼット果敢」の姿がない、というのは衝撃でした!

そちらの記事では速報ということで分析まではしておりませんでしたが、Just Nowスタンダードでは5月3日の決勝もふまえて環境分析をしていきます!

大会結果

改めて、プロツアーの結果を見てみましょう!

サッズのヒナチョコボ浸食作用混合成体、ダイアドライン

優勝&準優勝は「セレズニア上陸」!

「緑単上陸」に白いカードがタッチされたデッキがワンツーフィニッシュというこれ以上ない勝ち組っぷりを見せつけました。

『ストリクスヘイヴンの秘密』からは《浸食作用》を採用。

優秀な軽量除去として使える上に、自分のクリーチャーに撃つことで「上陸」を誘発させられる、このデッキにピッタリな除去です。

精鋭射手団の目立ちたがり

しかし?しかしです。果たして、「イゼット果敢」は除去1枚で覆るようなデッキだったのでしょうか?

今回のメインコンテンツとして、まずはその部分を掘り下げていきましょう。

「イゼット果敢」と「緑単上陸」

精鋭射手団の目立ちたがりサッズのヒナチョコボ

今回優勝した「セレズニア上陸」を語る前に、まずはその元となった「緑単上陸」から見ていきましょう。

前回Just Nowスタンダードでは、「イゼット果敢」と「緑単上陸」の相性について、”ほぼ互角”とご紹介しました。

しかしプロツアーを経て、この情報はもはや過去の情報だと証明されてしまいました!

実は、「緑単上陸」は「イゼット果敢」に有利なのです!

え?と思った方、大丈夫です。その考えも、間違いではありませんでした

実は、「緑単上陸」と「イゼット果敢」の相性が最近変わっていたのです!

Time Walk

しかし、一体いつから変わっていたのでしょうか?

それを紐解くため、ここ数か月の「イゼット果敢」と「緑単上陸」を振り返ってみましょう。

遡ること2か月……

空飛ぶ友だち、モモ大空の賢人

2か月前といえば「イゼット果敢」の活躍に待ったをかけた、「白単モモ」が登場したころです。

その頃の「Just Nowスタンダード」には、こんな図解があります。

注目してほしいのは、「イゼット果敢」から「緑単上陸」に向かう矢印です。

あれ?「イゼット果敢」が「緑単上陸」に有利?さっきの話と逆ではありませんか!!

精鋭射手団の目立ちたがりサッズのヒナチョコボ

そう!この時点では「イゼット果敢」は「緑単上陸」にやや有利だったのです!

詳しく調べるため、2か月前1か月前、そして先週時点それぞれの象徴的なデッキリスト3つを比較してみました。

「イゼット果敢」2か月の変遷

神出鬼没のカワウソドレイクの孵卵者激しき乗りこなし

2か月前の「イゼット果敢」の特徴といえば、こちらの3枚。

かまどの精渦泥の蟹

そこから1か月。《かまどの精》《渦泥の蟹》が増量されていき……

没頭今のうちに出よう咆哮する焼炉+蒸気サウナ

直近のメジャーなリストでは、《渦泥の蟹》を引くためのアドバンテージ源、《渦泥の蟹》への除去が増加されています。

この3つの特徴から、「イゼット果敢」がミラー戦を強く意識した過程が見えてきます。

渦泥の蟹神出鬼没のカワウソ激しき乗りこなし

アグロのミラー戦では、相手より少しだけ重い方が有利です。

「イゼット果敢」ミラーでは《渦泥の蟹》が重要で、ミラーを意識した代償としてアグロカードが減ったのです。

先週時点の「イゼット果敢」は、もはやミッドレンジになりつつあったと言えるでしょう。

精鋭射手団の目立ちたがり渦泥の蟹食糧補充

とはいえ、ミッドレンジに近づいた構成でも「イゼット果敢」はパワフルなデッキです。

そんな「イゼット果敢」の速度についていけるほど速く、《渦泥の蟹》に負けないぐらいパワフルなデッキなんて……

サッズのヒナチョコボ土のベンダーの位に至る

ありまぁす!!!

「緑単上陸」時代、到来

若木の生育場溶かし歩きの消散鋭い目の管理者

「イゼット果敢」の変化と比べて、緑単上陸の変化は大きくはありません。

《若木の生育場》4枚採用が定着、除去が少し増量、メインからの墓地対策がメジャーに。

トピックとしてはこんなところでしょう。

神出鬼没のカワウソドレイクの孵卵者精鋭射手団の目立ちたがり

「イゼット果敢」vs「緑単上陸」における最大の変化は、「イゼット果敢」側の低マナクリーチャーの減少です。

「緑単上陸」はアグロに分類されるデッキではあるのですが、「上陸」を誘発させて育つまでは攻勢に出られません。

そのため、低マナの「果敢」クリーチャーによる攻めが厳しく、間に合わないシーンがありました。

溶かし歩きの消散若木の生育場

しかし、「イゼット果敢」の速度が落ちた結果、少量の除去や《若木の生育場》による到達クリーチャーによって間に合うようになったのです。

精鋭射手団の目立ちたがりドレイクの孵卵者彩嵐の雄馬

この仮説は、プロツアーでTOP16に入った「イゼット果敢」を見て確信に変わりました。

「緑単上陸」に不利をとらないアグロ構成の「イゼット果敢」が勝ち残っているではありませんか。

神出鬼没のカワウソ彩嵐の雄馬

「イゼット果敢」側は低マナクリーチャーを戻したいところですが、そうすると「イゼット果敢」ミラーで不利になるため、バランスが難しい!

《神出鬼没のカワウソ》型は勝ち残っていないため、《彩嵐の雄馬》型が、ミラー戦と「緑単上陸」戦のバランスが良かったのだと思われます。

サッズのヒナチョコボ土のベンダーの位に至る強靭形態の調和者

こうして「緑単上陸」時代が再び到来したのです。

しかし、その「緑単上陸」時代の再来すらも読んだチームデッキがありました。

それが「セレズニア上陸」。「緑単上陸」に強く「イゼット果敢」にも強い、今回のベストデッキです。

ベストデッキ「セレズニア上陸」

サッズのヒナチョコボ浸食作用混合成体、ダイアドライン

「セレズニア上陸」は、「緑単上陸」に《浸食作用》をタッチしたデッキ、だと思ってください。

とはいえ、除去を入れただけで勝てるのならば、誰だって除去を入れています。

このデッキがすごいのは「緑単上陸」に狙いを定めていることです。

溶かし歩きの消散浸食作用

「緑単上陸」のミラー戦では《溶かし歩きの消散》の格闘で除去するために相手より大きく育てなくてはなりません。

しかし、「セレズニア上陸」側は無条件で《浸食作用》で除去が可能です

除去が効かない相手には自分のクリーチャーに撃って「上陸」の誘発もできるためデッキパワーも落とさないという、発売直後にここまで到達する発想がすごすぎます!

考えてもみてください。

精鋭射手団の目立ちたがりサッズのヒナチョコボ浸食作用

「イゼット果敢」の速度が落ちていることに気づき!
「緑単上陸」の時代が来ることを読み!
「緑単上陸」に強い「緑単上陸」を生み出す《浸食作用》を発見する!

未知な領域

答えが提示された後なので分析できましたが、答えが存在するかもわからない未知の段階で解決策を見つけるとは、プロツアーで優勝するプレイヤーはまさに「プロ中のプロ」。

そんな強豪プレイヤーたちが織り成すマジックのドラマは、公式配信でいつでも観戦できます!

おわりに

浸食作用自然の律動素早き救済者、アン輝晶の機械巨人

以上、プロツアー『ストリクスヘイヴンの秘密』の結果から、「セレズニア上陸」活躍の理由を分析しました。

今後は「セレズニア上陸」を中心になっていくのか、《自然の律動》デッキがまた台頭してくるのか!?

今回取り上げなかった上位デッキ、「アゾリウステンポ」や「セレズニアウロボロイド」などの動向にも注目です!

Just Nowスタンダードでは、今後もばっちり環境を追っていきます。最近のスタンダードは面白いですね!

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