はじめに
今週もJust Nowスタンダードの日がやってきました!
先週はメタゲーム変化のきざしが見え始め、今週の結果が気になっていたのです!
- 2026/05/20
- 上陸デッキが姿を消した!?ミラー対策とそのリスク -Just Nowスタンダード!vol.87-
- 晴れる屋メディアチーム
来週には『マジック・スポットライト:シークレッツ』を控えていますし、みなさんも注目していることでしょう!
今週は『Standard Showcase Challenge』が開催されていました。
この大会では、メタゲームの変化が如実に出ています。さっそく見ていきましょう!
『Standard Showcase Challenge』
『Standard Showcase Challenge』
開催日:2026年5月22日
優勝 イゼット果敢
準優勝 イゼット果敢
3位 イゼット果敢
4位 イゼット果敢
5位 イゼット講義
6位 アゾリウスフラッシュ
7位 マルドゥディスカード
8位 イゼット果敢
9位 緑単上陸
10位 緑単上陸
11位 イゼット果敢
12位 イゼット果敢
13位 ディミーア加虐者
14位 イゼット講義
15位 イゼット果敢
16位 イゼット果敢
復活!「イゼット果敢」完全復活ッ!!!
上位4位までを独占、トップ16に9名!
誰がここまでやれと言った!と突っ込みたくなるほどの活躍ぶりです。
一方、最近のコントロールデッキの活躍によって、ミッドレンジ系のデッキが軒並み姿を消しました。
さて、いつもであればここでメタゲーム変遷の理由を深堀りするところですが、本記事を楽しみにしている方にとってはもうお分かりのことでしょう。
アグロにはミッドレンジが有利、ミッドレンジにはコントロール有利、コントロールにはアグロが有利で、今週はアグロの週だったというマジックの原則に忠実な結果なのですから。
では、今週は一体何の話かといいますと……
環境における各デッキの立ち位置を分析してまとめてみようと思います!
『マジック・スポットライト:シークレッツ』に参加される方だけでなく観戦する方にも、より楽しみやすくなる内容をお届けします。
環境デッキの分類
さっそく、こちらをご覧ください。
環境のメタゲーム上位デッキを抜粋して、速度順に並べたものです。
最速の「イゼット果敢」を01~最遅の「イゼット講義」を12として、12段階に分けました。
01~04がアグロ、05~09がミッドレンジ、10~12がコントロールの速度ですね。
こうすると、自分より小さい数字3つは有利、大きい数字3つは不利とデッキの相性をある程度簡単に把握できます。
たとえば速度が05の「セレズニアウロボロイド」にとって、04の「セレズニア上陸」~02の「マルドゥディスカード」は有利、06の「アゾリウスモモ」~08の「ディミーア加虐者」に不利という感じです。
なお、12の次は01です。時計の針のように一周するものだと思えば分かりやすいでしょうか。
今回はこの図をベースに、デッキの位置づけをまとめていきます。
01:イゼット果敢
5/22 『Standard Showcase Challenge』 準優勝
最速のデッキです。攻撃に特化した構成上、ミッドレンジよりもほかのアグロを苦手とします。
環境随一のデッキのパワーは、今週のようにガードが甘めだと上位を独占してしまうほど。
なお、《神出鬼没のカワウソ》などで軽めに寄せるとほかのデッキに有利になり、重く寄せるとミラーで有利になります。
02:マルドゥディスカード
5/16-17 『地域チャンピオンシップ ラウンド12 – オタワ』 優勝
直近で活躍し始めた新デッキです。高速のアグロデッキであり、コントロールでは止められません。
また、《頑なな学徒》や《練習を積んだ攻撃》による絆魂によって、ライフを狙うイゼット果敢に有利が取れます。
しかしアグロらしいクリーチャーデッキであり、盤面を重視するミッドレンジには不利です。
「イゼット果敢」およびコントロールが多い場面では最高の選択肢となるでしょう。
03:緑単上陸
5/22 『Standard Showcase Challenge』 9位
爆発的に成長するクリーチャーと継戦能力に優れるエンチャントによる2軸の攻めが特徴的なデッキです。
成長したクリーチャーを止めるには確定除去が必須であり、アグロデッキに強いアグロデッキというポジションを確立しています。
《若木の生育場》はミラーに有効でしたが、最近は速度を重視してサイドボードに忍ばせてあるようです。
アグロだらけの環境であれば、「緑単上陸」が活躍するのではないでしょうか。
04:セレズニア上陸
5/16 『Standard Challenge 32』 3位
「緑単上陸」だけに狙いを定めたデッキです。
逆にそれ以外の相手に対しては、多色化による減速が致命的になってしまいます。
このデッキの活躍は「緑単上陸」のシェア率に大きく左右されるでしょう。
05:セレズニアウロボロイド
5/7 『Standard Challenge 32 #2』 3位
3ターン目に4マナのクリーチャーを叩きつける速めのミッドレンジです。
「イゼット果敢」以外の、最速ではないアグロデッキを得意とします。
しかし、コントロールどころかほかのミッドレンジに対しても相性が悪く、使うにはメタゲームを見極める必要があります。
06:アゾリウスモモ
5/16-17 『地域チャンピオンシップ オタワ ラウンド 12』 2位
軽い見た目とは裏腹にミッドレンジポジションに位置する特異なデッキです。
普通のデッキが前後3つに有利不利であるところ、このデッキは前後5つに有利不利がつきます。
とにかく相手を選ぶものの、環境で最も「イゼット果敢」に有利をとれるデッキという点で存在感のあるデッキです。
07:イゼットスペレメンタル
5/16-17 『地域チャンピオンシップ シンシナティ シーズン4-3』 4位
《刻み群れ》でミッドレンジを否定するデッキです。
しかし、「ジェスカイコントロール」「4色コントロール」が登場して一気にポジションが悪くなりました。
アグロとは特に相性関係がなく、活躍するにはミッドレンジとコントロールの数がカギとなります。
08:ディミーア加虐者
5/22 『Standard Showcase Challenge』 13位
コンボ要素を内蔵したミッドレンジです。相性が一般的ではないので注意してください。
ライブラリアウトコンボによってミッドレンジに有利でアグロに不利という不思議な位置にいます。
意外にも「4色コントロール」には有利であり、ミッドレンジ&コントロール環境なら「ディミーア加虐者」が優れると言えそうです。
09:アゾリウスフラッシュ
5/22 『Standard Showcase Challenge』 6位
クロックパーミッションの動きが独特な、新しめのデッキです。これも相性が一般的ではありません。
「アゾリウスモモ」に特に有利ですが、それ以外のデッキには五分かやや不利という今は苦しいポジションです。
「律動系デッキ」にも強いので、特定のデッキを狙った場合に候補に挙がるでしょう。
10:ジェスカイコントロール
5/9-10 『チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド3』 3位
環境のメタゲームを一周させたコントロール期待の星です。
ミッドレンジにはめっぽう強く、間に合わないアグロと自分より遅いリソースデッキに弱いです。
「イゼット果敢」が上位にいなくなるほどにミッドレンジが隆盛した場合、上位に浮上してくるでしょう。
11:4色コントロール
5/9-10 『チャンピオンズカップファイナル シーズン4ラウンド3』 優勝
デッキ自体は「ジェスカイコントロール」に《不可避の敗北》が追加された程度の違いしかありません。
しかしこのカードの影響は大きく、「ディミーア加虐者」以外のミッドレンジにさらに有利になる上に「ジェスカイコントロール」に対しても優位性があります。
その反面、4色のマナベースがアグロとの相性を悪化させています。良くも悪くも相性差を顕著にしたコントロールと言えます。
環境のメタゲームが極端化した際に、一気に跳ねるデッキです。
12:イゼット講義
5/22 『Standard Showcase Challenge』 14位
《ばあば》という1マナクリーチャーを用いているにもかかわらず、ポジション的には最も遅いコントロールに位置するデッキです。
《忍耐の記念碑》のコントロールキラー性能がここにきて価値を増してきました。
軽めのカードによりアグロへの不利を軽減していますが、逆にミッドレンジにも明確な有利をとれず、全体的に相性差が小さいデッキです。
相性差が出にくいため、どのデッキもまんべんなく存在するフィールドで活躍するでしょう。
おわりに
以上、今週はメタゲーム上位から12個のデッキをピックアップして、環境におけるポジションを取り上げてみました。
なんとなく「アグロ」や「ミッドレンジ」として広く分類するより、より具体的で想像しやすくなったのではないでしょうか。
メタゲームがぐるぐると回っているため、この表にないデッキも活躍のチャンスがある環境です。
今週は今回例示した相性がちょうど一周して01の「イゼット果敢」が勝ち組になったところ。
来週にこの数字がどこまで進むのか、そしてそのメタゲームを見事に呼んだプレイヤーは誰なのか。
来週が待ち遠しいですね!
おすすめ記事
- 2026/05/18
- 「イゼットスペレメンタル」と掴む悲願のプロツアー権利!デッキガイド&大会レポート
- 平山 怜
- 2026/05/15
- 自分の強みを活かす選択 ― イゼット講義とスポットライトで得た教訓
- Piotr Glogowski





































