神が選ぶ『リアリティ・フラクチャー』の注目カードは?
新セット『リアリティ・フラクチャー』がついに先行リリースされ、今週末には正式に発売日を迎えます!
新セットが出たてのこのタイミングでは、どんなカードが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩みますよね?
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『リアリティ・フラクチャー』で注目のカードトップ3を聞いてみました!
■「神」とは?
晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・コマンダー・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ
◆第35期スタンダード神:ユヴァル・ザッカーマン
カードセット全体の印象
みなさん、こんにちは。ユヴァルです。
『リアリティ・フラクチャー』の全体的な印象ですが、ここ最近見てきたセットのなかでも、特に面白いセットだと感じています!
マジックの歴史を彩ってきた象徴的なカード、それらを元ネタにしたカードが数多く収録されており(《タルモゴイフ》もいます!)、さらに色を変えることで、カラーパイを少し飛び越えたようなデザインになっています。
マジックのデザインチームは単純に色を変えただけではなく、新しい色に合うように元ネタをうまくアレンジしています。たとえば《棘唱の魔道士》は、赤版の《瞬唱の魔道士》ともいえるカードですが、「瞬速」の代わりに「速攻」になっています。
今回の記事を書くのは本当に難しかったです。強力なカードがたくさんあるだけでなく、非常に特殊でユニークな効果を持つカードも多いからです。特に私は、そういったカードを使って予想外の戦略を組み立てるのが好きなんです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
スタンダード注目カードトップ3!
3位:新たな「魔除け」サイクル
今回登場した「魔除け」サイクルは、いずれも非常に強力で汎用性の高いカードです!
前回の『ストリクスヘイヴンの秘密』の「魔除け」サイクルを振り返ると、最も活躍したのは《プリズマリの魔除け》でしょう。《プリズマリの魔除け》はイゼットスペレメンタルに完璧にフィットするカードでした。
また、《ウィザーブルームの魔除け》はパイオニアで非常に強力なカードですし、私自身もモダンのサムワイズフードで使っています。
一方で、ほかの「魔除け」は、それぞれが持つすべてのモードを十分に活用できるデッキには、なかなか恵まれませんでした。
しかし、今回の「魔除け」サイクルは、それ以上に優秀なのではないかと思っています。
《セオリクスの魔除け》
《セオリクスの魔除け》は、今回の5枚のなかでは採用先として「ディミーアテンポ」がすぐに思い浮かぶ、最も使い道が明確なカードだと思います。
ディミーアテンポはもともとカード1枚1枚の質が非常に高く、除去も強力です。
しかし、《セオリクスの魔除け》は除去として使えるだけでなく、《呪文貫き》のような役割も果たし、《ジェスカイの啓示》すら打ち消せる可能性があるのが非常に強力です!
除去や打ち消しとして機能しない場合には、別のカードに交換できるのも便利ですね。
《ヴィゴーブルームの魔除け》
今回の5枚のなかで、一番強い可能性があると思っているのが《ヴィゴーブルームの魔除け》です。
現在のフォーマットには緑白カラーのデッキがそれほど多くなく、上陸デッキが《浸食作用》のために白を採用する流れも少し落ち着いてきました。
それでもこのカードは、除去から自分のクリーチャーを守ったり、+1/+1カウンターを残しながら相手のクリーチャーと格闘したりできます。そのうえ、カードを引いてライフまで得られます!これ以上、何を望むというのでしょうか!
《スティンガークイルの魔除け》
《稲妻の一撃》として使えるだけでなく、非常に強力なコンバットトリックにもなり、さらには2/2で速攻と瞬速を持つクリーチャーとしても使える素晴らしいカードです。
のちほど紹介するラクドス果敢にも、かなりきれいにフィットしそうです。
《フェイトホールドの魔除け》
このカードには、新メカニズムの「ジェイス付与」が使われています。
これは「ジェイス」のプレインズウォーカー・トークンを生成するメカニズムで、[-1]で諜報を行い、[-3]すればカードを引くことができます。
《フェイトホールドの魔除け》単体では忠誠度を2しか与えられないため、これ1枚だけでジェイスの能力からカードを引くことはできません。
しかし、複数回使って忠誠度を蓄積することもできますし、そのまま諜報を使ってもいいでしょう。
また、《非実体化》のような使い方もできるため、《空飛ぶ友だち、モモ》デッキのようなテンポ戦略では非常に強力です。
そうしたデッキなら3つ目の能力も活用できます。自分のクリーチャー全体を強化できるため、こちらが攻撃するとき、対戦相手は常にこのカードを警戒しながらプレイしなければなりません。
《コンストラリの魔除け》
最後は《コンストラリの魔除け》です。5枚のなかでは、これが最も特殊なカードだと思います。
スタンダードでどのように使われるかはまだ分かりませんが、2マナで《量子の謎かけ屋》を処理することができます。
また、強力なコンバットトリックとして使うこともでき、自分のクリーチャーを恒久的に強化しながらトランプルまで与えられます!
さらに、必要であれば無色マナを生み出す儀式のような使い方もできます。
2位:《驕慢な戦闘魔道士》
1マナの果敢クリーチャーというだけでも、非常に強力です。果敢が初めて登場したのは『タルキール覇王譚』で、そのセットにはかの有名な《僧院の速槍》が収録されていました。1マナで果敢と速攻を持つ《僧院の速槍》は、登場初日からモダンで活躍し、現在でも使われ続けています。
スタンダードで最近禁止された《嵐追いの才能》は、実質的に1マナの果敢クリーチャーとして機能し、手札に戻して再度唱えることで新たなクリーチャーを生み出せました。
《嵐追いの才能》のもうひとつの強みは、ほかのクリーチャーの果敢能力を誘発させられることです。もちろん、《精鋭射手団の目立ちたがり》との相性も抜群でした。
《驕慢な戦闘魔道士》は《ブーメランの基礎》とまったく同じようなコンボができるわけではありませんが、代わりに非常に面白い能力を持っています。「準備済状態」で戦場に出るため、果敢を誘発させながら、カードを1枚捨てて1枚引く呪文を使うことができます。
この効果だけを見れば、それほど効率が良いわけではありません。しかし、それが果敢クリーチャーに付いているとなれば話は別。これはかなり優秀です!
このカードを見ていて、あることを考えました。果敢デッキといえば、基本的には青赤です。青は呪文を連打するためのカードを、赤は軽い果敢クリーチャーや火力呪文を提供してくれます。
しかし、《驕慢な戦闘魔道士》はその両方を1枚でこなしてくれます!
そこでセットを詳しく見ていくと、新しいデッキの非常に興味深い骨格が見えてきました。
それが「ラクドス果敢」です。
特に目を引いたのが《抉り穿つ言葉》です。これは2マナの、いわば「逆《思考囲い》」です。1マナ多く支払う代わりに、2点のダメージを受けるのは自分ではなく対戦相手になります。
この効果と果敢クリーチャーの組み合わせは非常に強力です。さらに《強迫》や効率の良い除去を加えることで、対戦相手本体だけでなく、手札と盤面にも同時にプレッシャーをかけるアグレッシブな戦略を構築できます。相手にとっては、立て直すことが非常に難しいデッキになるでしょう。
ほかにも面白いカードがあります。
《イゼットの火花魔道士、トミク》がいれば、《噴出の稲妻》を《稲妻》や《溶岩の斧》のように使えますし、《ゴブリンの災い、ガンダルフ》はカードを供給しながら機関銃のようにダメージを飛ばしてくれます。
《棘唱の魔道士》も、クリーチャーを展開しながら呪文を再利用できるカードです。
総合的に見て、この「ラクドス果敢」というアーキタイプは、かなり試してみる価値があると思っています!
1位:《棘ある言葉の達人》
《棘ある言葉の達人》は2マナ2/1で威迫を持つクリーチャーです。スタッツ自体はそれほど優秀ではありませんが、威迫を持っている点は魅力的です。
このカードは、さきほどのラクドス果敢デッキで使っても面白く、強力な役割を果たせると思っています。ただ、このカードが活躍しそうなデッキはほかにもあります。
《棘ある言葉の達人》が特に輝くのは、「横並べ」と「非戦闘ダメージ」を組み合わせた戦略です。
これは少し変わった条件で、基本的に横並べするデッキは、大量のクリーチャーで戦闘ダメージを与えて相手を倒すことを目指します。
非戦闘ダメージを与える戦略を考えたときに、真っ先に思い浮かんだのが《戦導者の号令》です。このカードはクリーチャーを強化しながら、たくさん横に展開することで非戦闘ダメージという形でも恩恵を与えてくれます。
《勝利の楽士》や《ラスト・ローニンの奥義》と組み合わせたところを想像してみてください。
たとえば、《勝利の楽士》と《戦導者の号令》が戦場にあるとします。それだけでも、パワー2のクリーチャー3体による強力な攻撃を仕掛けながら、《戦導者の号令》の効果で2点のダメージを与えられます。
ここに《棘ある言葉の達人》を加えると、《勝利の楽士》の効果だけで自分のクリーチャーすべてに+2のパワー修整を与えられるようになります!
さらに《ラスト・ローニンの奥義》や《トーテンタンズの歌》まで組み合わせれば、一撃で対戦相手を倒せるほどの爆発力を生み出せます。
《衝撃の名射手》も採用すれば、この戦略の安定性と粘り強さをさらに高められます。こうした効果を2つ重ねて使うのが、今から本当に楽しみです!
また、ちょっと面白いポイントとして《棘ある言葉の達人》は「トカゲ」でもあります。
そのため、《雇われ爪》や《玉虫色の蔦打ち》とも非常に相性が良く、『ブルームバロウ』で登場したトカゲデッキにも新たな追い風をもたらしてくれそうです。
プレイヤーたちがこのカードをどのように活用していくのか、今からとても楽しみです!
◆第22期パイオニア神:酒井 智弘
カードセット全体の印象
今回はジェイスが考えた「模倣宇宙」という壮大なテーマのセットとなっています。
対抗色のドラゴンが代表的であった「ストリクスヘイヴン」とは反対に、有効色のスフィンクスが代表となる「へクスヘイヴン」や、赤い《瞬唱の魔道士》、青いチャンドラなど今までの多元宇宙に存在したものと対になる存在がたくさん収録されています。
かつての名カードが、マイナーチェンジされて帰ってくるのはロマンを感じますね。
カードのギミックとしてはやはり「ジェイス付与」が目を引きます。呪文の能力によって出てくる「ジェイス・トークン」は[-1]で諜報1、[-3]で1枚ドローといういかにも青らしい効果を持っています。
しかし、この「ジェイス付与」は青以外の呪文にも割り当てられているんです!全プレイヤーの場に「ジェイス・トークン」がいる環境になる可能性がある……かも?
パイオニア注目カードトップ3!
3位:《傀儡造り》
オーラではないエンチャントにもつけられる《アーティファクトの魂込め》。しかも、5マナ払えば墓地から回収できる能力つき。
いままでのハサミデッキは青赤や白青が主流のイメージでしたが、このカードの登場によって「緑青ハサミ」が台頭するかも!?
緑には《金のガチョウ》や《生けるスライム、ミュータンジェンマン》など、アーティファクトを生み出す能力を持ったクリーチャーがしっかりいるので、デッキになりそうな気配があります。
2位:《ハゾレトの勇者、サムト》
2マナ2/2で自軍クリーチャーに速攻付与という、とてもシンプルなカード。テキストこそシンプルですが、起きていることはすごいです。
「奇襲隊」デッキや「バードレジェンズ」など、横展開するデッキに添えると一気にゲームを終わらせるパワーがあります。
タフネスが2と焼かれやすいので、出したターンに決めきりたいところです。コンボチックなアグロのフィニッシャーとして、かなり活躍が見込まれるのではないでしょうか。
1位:《ジェイスの策謀》
発表当初から《謎の賢者、カズミナ》との組み合わせが騒がれていたこのカード。
《謎の賢者、カズミナ》の[-8]の奥義をインスタントタイミングでいきなり起動することができます。
ここから《出現の根本原理》を唱えて、《無限への突入》《タッサの神託者》へと繋げればエクストラウィンです。
《ジェイスの策謀》も《謎の賢者、カズミナ》も3マナと軽いため、4~5ターン目には決められそうな見た目をしています。コンボに使うパーツも《出現の根本原理》などは1枚採用でいいので、デッキ内の自由枠が多いのもポイントです。
また、《謎の賢者、カズミナ》と合わせなくとも、インスタントで忠誠度8のジェイス・トークンが出てくるのは脅威です。マイナス効果を2回使うだけでも、かなり優秀なリソース源となってくれます。普通のコントロールデッキなどにも採用されていくかもしれませんね。
◆第34期モダン神:細川 侑也
みなさん、こんにちは!モダン神の細川 侑也です。
連続で外し続けていることで俺の中で有名なこの「神が選ぶ注目カードトップ3」、今回も懲りずに最後まで見てやってください。
カードセット全体の印象
『リアリティ・フラクチャー』は『次元の混乱』のように、青いチャンドラやジェスカイカラーのヴラスカなど、お馴染みのプレインズウォーカーたちが異なる色で登場。多元宇宙と模倣宇宙、面白い設定ですね。
そして面白いのは収録カードたち!今回はとにかく楽しそうなカードが多い!正直3枚に絞るのは大変でした。ここで紹介しきれない範囲でも、たくさんモダンで可能性のあるカードがあります。
今回の新メカニズムは「ジェイス付与」と「魂木・トークン」。
魂木・トークンのほうは単純で、赤か緑を生み出すアーティファクト・トークンです。
一方、複雑な能力なのが今セットの目玉「ジェイス付与」。諜報とドローを持つジェイス・トークンを生成し、それに付与○の数字分の忠誠カウンターを乗せるというもの。簡単に言えば「ジェイス版の動員」のようなものですね。
また、インスタントやソーサリーで気軽にプレインズウォーカーを出せるようになりました。今まではプレインズウォーカーを出して定着させるのはそれなりに大変でしたが、「ジェイス付与」は唱えるだけでジェイスを出せるので、プレインズウォーカーをコントロールしているとボーナスのあるカードの評価が上がっています。
魂木・トークンはともかく、「ジェイス付与」は……というか「ジェイス付与」を持つ特定のカードが堂々のモダン級です!目玉メカニズムのカードが、モダンで使われるかもしれないというのは嬉しいですね。
モダン注目カードトップ3!
3位:《ジェイスの策謀》
というわけで、早速その「ジェイス付与」カードのなかから、最も話題となっている《ジェイスの策謀》が第3位。
インスタントタイミングで「ジェイス付与8」を行い、しかも相手ターンにもジェイスのプレインズウォーカーの忠誠度能力を使えるというこのカード。
1枚のカードで忠誠度8のジェイスが出てくるので、話題となったのが《謎の賢者、カズミナ》とのコンボでした。
《謎の賢者、カズミナ》は自身の忠誠度能力を、ほかのプレインズウォーカーも使えるようにするというもの。《謎の賢者、カズミナ》の大マイナスは8。そう、《ジェイスの策謀》で出したジェイス・トークンが突然奥義を使えてしまうんです。
そして、その大マイナスの内容が、デッキからインスタントかソーサリーを1枚タダで唱えられるというもの。起動したプレインズウォーカーの色と共通でなければならないので、ジェイスで使う場合は青限定ですが、とんでもない踏み倒しが可能です。
その踏み倒し候補として期待されているのが、デッキを全部引く《無限への突入》です。撃ってから《モックス・アンバー》を2回出して青マナを2つ出し、《タッサの神託者》でWin。単純かつコンボパーツが少なくて済むので強力です。
《ジェイスの策謀》と《謎の賢者、カズミナ》の2枚コンボですが、《ジェイスの策謀》はインスタントの2ドロー相当で、コンボパーツの片割れとしてはまあまあな強さ。しかも除去では対処できないなど、《欠片の双子》の上位互換のようなコンボです。
さらに、この2種類以外は好きなように構築できるため、さまざまなデッキにこのコンボを仕込むことができますし、ほかのコンセプトのデッキにこの8枚だけを入れられます。
アゾリウスコントロールにこのコンボを仕込むのも良いですし、バントミッドレンジが入れることもできるでしょう。《喜ぶハーフリング》から《謎の賢者、カズミナ》で3キルというパターンもイケます。
パイオニアでも注目されているコンボですが、モダンではさらに破壊力が増すのではないかと思っています。ピッチスペルがあるので安定感が段違いです。
《謎の賢者、カズミナ》さえ出ていれば、《ジェイスの策謀》があとからでもコンボは成立します。つまり、《否定の力》でコンボを守れるということです。《謎の賢者、カズミナ》が出ていれば、どこからでも《無限への突入》を撃たれるのは恐怖でしかありません。
新デッキへの期待を込めて《ジェイスの策謀》を3位にしました!
2位:《ヘクスヘイヴンの活性者》
全世界100万人はいるであろうヴァラクーター全員が泣いた(?)とんでもカード。これも発表された瞬間にSNSがザワつきましたね~。
ダメージが入った分だけ土地をサーチできる。なるほど、またマナを伸ばしまくる系か。それにしては緑のクァドラプルシンボルは重いな~なんて思ってたら、“基本土地”と書いてなくて目ん玉飛び出ましたね。
好きな土地をサーチできるということは、土地からダメージが当たればすごいのでは?ということで《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》しかないでしょう。
場に「山」が5枚ある状態で、最初に《ヘクスヘイヴンの活性者》に3点のダメージが入ると、デッキから《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》2枚と《山》をサーチ。合計6点分が飛ぶので3点を本体に、3点を《活性者》に与えます。するともう3枚サーチできるので、《山》を3枚持ってきて本体に18点(計21点)入って勝利となります。
場の「山」が4枚だった場合は、《ヴァラクート》と《山》2枚で本体と《活性者》に3点ずつ。次の3枚で《ヴァラクート》《山》2枚をサーチして12点。合計15点入ります。
このカードがすごいのは、《緑の太陽の頂点》から探してこれるカードである点です。
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と《山》だけで勝てる《風景の変容》は、このカード自体はあまり汎用性がなく、さらに最低でも7枚の土地がなければコンボが決まりません。
しかし、《ヘクスヘイヴンの活性者》なら5枚の土地から《緑の太陽の頂点》で場に出し、《鉱山の崩壊》で5点を与えれば、突然そこから《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》と「山」が連鎖し始めて勝利できます。
ただでさえ《樹上の草食獣》を持ってきたりと汎用性の高い《緑の太陽の頂点》が、実質《風景の変容》のように機能するのです。《ヘクスヘイヴンの活性者》は出した瞬間に勝つ可能性があるので、ほぼ《風景の変容》です。
《鉱山の崩壊》や《稲妻》がなくとも、相手クリーチャーが地上しかいないなら《ヘクスヘイヴンの活性者》がブロックした瞬間に勝ちます。《風景の変容》にはないストロングポイントすらあるのです。
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》使いは、しばらく《ヘクスヘイヴンの活性者》の活用方法を血眼になって探すことでしょう。
「森」版の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》こと《乱動する梢》もありますし、今回のセットは土地コンボにとっては激アツですね。
もちろん《ヘクスヘイヴンの活性者》と《乱動する梢》の相性も抜群なので、アミュレットタイタンではこのコンボが活躍するかもしれません。《乱動する梢》は土地を全部「森」にする《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》があるので、さらに誘発が容易。
う~ん、無限に考えられる!面白すぎる!!
1位:《驕慢な戦闘魔道士》
今回、悩みに悩んで決めた1位はこちら!
1マナ1/1・果敢にルーターと一見すると地味~な能力ですが、1マナの果敢クリーチャーはそれだけで強い!
《損魂魔道士》《嵐追いの才能》《僧院の速槍》など、1マナパワー1の果敢の多くは今も下環境で活躍しており、このクリーチャーも果敢軍団にレギュラー入りするポテンシャルを秘めています。
ほかの果敢クリーチャーたちと大きく異なるのは、このカードが1マナでスペルを唱えることができる点です。
《嵐追いの才能》は自身がスペルなので果敢を誘発させられるのが便利でしたが、それにかなり近いですね。モダンでは4マナのレベルアップはかなり重く、1マナで手札を入れ替えられる《驕慢な戦闘魔道士》とは雲泥の差です。
《驕慢な戦闘魔道士》を唱えて「準備呪文」を唱えるだけで《コーリ鋼の短刀》が誘発、つまり1枚で条件達成できます。1ターン目なら普通に果敢クリーチャーなので《嵐追いの才能》相当。《ブーメランの基礎》で使い回せる点は《嵐追いの才能》に劣りますが、それを除けば序盤の強さは《驕慢な戦闘魔道士》に軍配が上がります。
1マナでルーターは、1/1の果敢につけて良い能力ではないと思います!果敢のさらなる躍進に一役買ってくれるのではないでしょうか。
◆【永世神】第33期レガシー神:酒井 達也
カードセット全体の印象
久しぶりの本流セットということで、個人的にもかなり楽しみにしていました!
全体的にカードパワーが高く、今回紹介する3枚以外にもレガシーで使われそうなカードが多い印象です。
また、私自身が昔モダンでよく使っていた《闇の腹心》や《瞬唱の魔道士》のリメイクが収録されているのもエモいポイント!かつて活躍したカードを思い出しながら、新しいカードをどう使おうか考えるのも、新セットならではの楽しさですね。
発売後はレガシーでもいろいろなカードを試してみたいと思います!
レガシー注目カードトップ3!
3位:《セオリクスの魔除け》
「《呪文貫き》相当の打ち消し」「《見栄え損ない》相当の除去」「3枚切削して1枚ドロー」の3つから選べる、非常に器用な2マナのインスタントです。
レガシーではディミーアテンポやリアニメイトなどにすんなり入りそうで、相手や状況に合わせて打ち消しと除去を使い分けられるのが魅力。
3つ目のモードもリアニメイトでは墓地を肥やせるほか、《渦まく知識》でライブラリーの上に戻した不要牌を墓地へ落としながらドローできるなど、見た目以上に使い道が多そうです。
過去には《プリズマリの魔除け》もレガシーでの採用実績があり、何より青いので《意志の力》のコストにできるのも大きなポイント。どのモードも腐りにくく、いぶし銀的に使われていくカードになるのではないかと思っています!
2位:《暗黒物質の操り手》
戦場に出たときに自分のライブラリーを3枚切削できる、《縫い師への供給者》の亜種ともいえる1マナクリーチャーです。
墓地を肥やすこと自体がメリットになる《甦る死滅都市、ホガーク》系のデッキにはすんなり入りそうで、タフネスが2あるため《オークの弓使い》の1点ダメージで落ちないのも嬉しいポイント。
さらに、墓地のカード7枚につき+2/+0されるため、墓地が増えてくると1マナとは思えない打点に成長します。墓地が14枚ならパワー5、21枚ならパワー7と、墓地肥やし要員でありながらフィニッシャーにもなり得るのが非常に強力です。
ディミーアやスゥルタイの《甦る死滅都市、ホガーク》系デッキを中心に、新たな1マナクリーチャーとして活躍する可能性を感じる1枚です!
1位:《保全者、マーウィン》
最初にカードを見たとき、「これ本当にアンコモン?」と思ったくらい、レガシーではかなり強力な能力が詰まっています。
まず、自分がコントロールする土地に呪禁を与えるため、《暗黒の深部》や《演劇の舞台》といった重要な土地を《不毛の大地》から守ることができます。土地コンボにとって《不毛の大地》は大きな脅威なので、クリーチャー1枚で対策できるのは非常に魅力的です。
さらに、2マナで墓地から土地を手札に戻せる能力も強力。《不毛の大地》を回収して相手の土地を繰り返し攻めるのはもちろん、《耐え抜くもの、母聖樹》を何度も使い回すこともできます。
特に「セレズニアデプス」とは相性が良く、《暗黒の深部》コンボを守りながら、状況に応じて墓地の土地を再利用できるのが優秀。そして緑のクリーチャーなので、《緑の太陽の頂点》から必要なタイミングでサーチできるのも大きなポイントです。
メインデッキに1枚採用するだけでもアクセスしやすく、土地を活用するデッキの新たな選択肢として、今回もっとも期待している1枚です!
◆第31期ヴィンテージ神:横川 裕太
カードセット全体の印象
MTGでは強セットが出がちな秋セット(諸説あり)。
今回も《タルモゴイフ》の“初”収録や過去の強カードのリメイクなど、かなり力を入れてる感じが漂うセットです。
軽いカードや強烈なアーティファクトもそれなりにあり、ヴィンテージでの活躍も見込めそうです。
それでは見ていきましょう。
ヴィンテージ注目カードトップ3!
3位:《模倣宇宙の支点》
《ネビニラルの円盤》の流れを汲む盤面リセット系アーティファクト。
今までと違い、クリーチャーにしか影響がないため、ほぼクリーチャーを使わない「ジュエルショップ」のようなアーティファクトデッキにとっては使いやすい全体除去となるでしょう。
デッキの性質上、余りやすいマナ加速をオマケのルーターで有効なカードに変えやすいのも高評価。
2位:《銀白の防衛者、カーン》
やはり組み合わせたいのは《ファイレクシアン・ドレッドノート》でしょう。
《門衛のスラル》《倦怠の宝珠》といった類似カードはありますが、《Mishra’s Workshop》から1ターン目に《ファイレクシアン・ドレッドノート》を展開でき、なおかつ《切望の宝石》や《一つの指輪》といった強力な戦場に出たとき能力を持つアーティファクトも対策できるのは《銀白の防衛者、カーン》にしかないメリットです。
《思慮深き人工知能、キュリー》という相性の良いアーティファクト・クリーチャーもいるので、青茶単構成のクロック・パーミッションデッキが誕生するかもしれません。
1位:《理論家の聖域》
繰り返し使えるマナの注ぎ先を持った土地、いわゆるバリューランドになんと基本土地タイプがつきました。
この手の土地がフェッチランドから持ってこれるのはかなり革命的で、安定してマナフラッドを受けられるようになります。
アンタップイン条件が厳しくほぼタップインですが、《夢の巣のルールス》系のコントロールに1枚挿しても良さそうです。
◆第14期パウパー神:マルク・パヘス・ヴィダル/Marc Pages Vidal
カードセット全体の印象
最初に『リアリティ・フラクチャー』のセット全体について分析していきましょう。
まず何よりも触れなければならないのは、ついにパウパーにプレインズウォーカーが登場したことです。
そう、“プレインズウォーカー”です!
もっとも、新たなジェイス・トークンが実際に使われるほど強いのかは、また別の話です。
「ジェイス付与」を持つコモンはそれほど強力には見えませんし、このプレインズウォーカーがマイナスの忠誠度能力しか持っていない点もあまり嬉しくありません。
とはいえ、こちらに追加のカードを引かせたくないのであれば、対戦相手はジェイスを攻撃する必要があります。そのぶん、こちらが受けるダメージを減らしてくれると考えることもできるでしょう。
トップ3を発表する前に、「ジェイス付与」できる注目のコモンカードを紹介したいと思います。
「ジェイス付与」持ちのクリーチャー
クリーチャーでは、白系のクリーチャーデッキ向けに《構内の触れ役》があります。スタッツが優秀なうえ、墓地を利用するデッキなら、墓地にあるこのカードを使ってジェイスにつなげることもできます。
《静寂時間の番人》は、スタッツが優秀なキマイラであることに加え、無色のアーティファクトなのでさまざまなデッキに採用できる点が気に入っています。
《精神追いの眼》も面白いカードです。4個以上の忠誠カウンターが置かれた状態でジェイスを戦場に出せるため、[-3]でジェイスを失うことなくカードを引くことができます。
《閃いた繋操魔道士》は6マナで何度も「ジェイス付与2」できるとともに、エルフでもあります。そのため、「エルフ」のように大量のマナを生み出せるデッキであれば、ゲームが長引いた際に追加のカードを引く手段として、このカードをうまく活用できるでしょう。
「ジェイス付与」持ちの非クリーチャー呪文
非クリーチャー呪文で使われる可能性がありそうなのは《弟子の覚醒》です。
ソーサリーである点は少し残念ですが、最大で3枚のカードを手に入れられます。あるいは、1枚だけドローしつつ、相手から受けるダメージを防ぐような使い方もできます。
パウパー注目カードトップ3!
3位:《ひるまぬ園芸術士》
まずはトップ3最初のカードです。大量にライフを得るクリーチャーデッキ、特に1点ずつ何度もライフを得る戦略が好きなプレイヤーにとって嬉しいカードが登場しました。
《ひるまぬ園芸術士》は、まさにそういったデッキが求めていたカードです。
軽いクリーチャーでありながら「護法
」によって多少の除去耐性があり、デッキ次第では「ソウルシスターズ」の《魂の管理人》や《魂の従者》、《月皇の古参兵》などと組み合わせることで、際限なくサイズを成長させることができます。
これまで白単ウィニーでは、フィニッシャーとなるクリーチャーとして《ビッグ・ブラザー、レオナルド》が使われてきましたが、《ひるまぬ園芸術士》も新たな選択肢となり、両方を併用することもできそうです。
ただ、少し残念なのは《ビッグ・ブラザー、レオナルド》のほうが若干優秀に見えることです。
《ビッグ・ブラザー、レオナルド》は「隠密」によって戦場に出たターンから大きな一撃を与えられますが、《ひるまぬ園芸術士》の場合、対戦相手がチャンプブロックできるクリーチャーを用意していると、なかなか大きな仕事をさせてもらえません。
2位:《スフィンクスの接近》
このカードを選んだのは、実際にどれほど使われるかというよりも、非常に面白い新アーキタイプを生み出す可能性を秘めているからです。
まず最低でも、3マナのインスタントでカードを2枚引けます。それだけでも決して悪くありません。
そこから《留意》や《思考掃き》を使う青単テラーのように、自分のライブラリーを切削するカードを大量に採用したデッキを構築できます。
さらに《秘本掃き》《異世界の凝視》《夢のよじれ》などを採用すれば、より素早く墓地を肥やすことができます。
クリーチャーについても、《マーフォークの秘守り》や《ファラジの考古学者》など、序盤を支えてくれる選択肢があります。
このカードを中心に、まったく新しい世界を開拓できそうですね。
では、そこまでして何を目指すのでしょうか?
現在のパウパーに、わざわざ使いたいほど強力なスフィンクスはいるのでしょうか?
実は《大巨人のスフィンクス》という、8/7・飛行のスフィンクスがいます。
それをわずか3マナ、それもインスタントタイミングで戦場に出せるのであれば、決して馬鹿にできません。
現在のところ、元々レアだったこの《大巨人のスフィンクス》が最も優秀な踏み倒し先でしょう。パウパーで金色のエキスパンション・シンボルがついたカードを使えるのは、いつ見ても面白いですね。
もちろん、今後さらに優秀なコモンのスフィンクスが登場すれば、このエンジンはもっと強力になる可能性があります。
1位:《対なす幻視》
このカードと《祝福されしグール》のどちらを紹介するか、かなり悩みました。
一見するとまったく異なるカードですが、どちらも多色カードであり、《極光の幻霊》をはじめとする『ディセンション』のスピリットたちとシナジーを形成するという共通点があります。私はこのサイクルが本当に大好きです。
《対なす幻視》について詳しく話す前に、《祝福されしグール》についても少しだけ触れておきましょう。
《祝福されしグール》も非常に興味深いカードで、白青ゲートのようなデッキでは《聖なる猫》の代わり、あるいは併用するカードとして活躍できる可能性があります。
ということで《対なす幻視》を見ていきましょう。
まず、このカードの利点は多色であることです。さらにルーティング、つまりカードを引いてから捨てる効果を持っており、《愛着を捨てる》と同じように『ディセンション』のスピリットたちと非常に相性が良いです。
このカードが本当に輝く可能性がありそうなデッキなのが「赤緑ストーム」です。
《荊景学院の使い魔》や《ゴブリンの壊乱術士》でコストを1マナ軽減できます。
さらに《無謀なる衝動》《レンの決意》《不可能の一瞥》などから《対なす幻視》をめくることができれば、追放領域から唱えたことになるので、しっかり2枚のカードを引くことができます。
そして、このようなデッキにおいて「フラッシュバック」を持っていること自体が、《嵐の捕縛》との相性の良さにつながります。
《嵐の捕縛》で生成されるエレメンタル・トークンは、追放領域にある「フラッシュバック」を持つカードによってもサイズが大きくなります。
そのため、対戦相手に《虚無の呪文爆弾》《大祖始の遺産》《魂標ランタン》などで墓地を対策されたとしても、エレメンタルが悲しい2/2や3/3まで縮んでしまうのを防ぎ、ある程度のサイズを維持できるのです。
おまけ①:トップ3以外の注目カード
「ジェイス付与」関連のメカニズム以外にも、トップ3には入らなかったものの、興味深いカードはいくつかあります。
たとえば《救う価値あり》は《蓄え放題》をアップグレードしたようなカードです。
《蓄え放題》のほうが結果的に多くのライフを得られることもありますが、条件がかなり限定されています。それに対して、《救う価値あり》なら確実にライフゲインできる点が魅力です。
《廊下の野次飛ばし》も「マッドネス」デッキにとって興味深いカードです。自身が「マッドネス」を有効にする手段になるだけでなく、呪文を唱えることで《どぶ潜み》や《ケッシグの炎吹き》の能力を誘発させることもできます。
《狩りという暴挙》は、黒緑フードへの採用候補になりそうです。
《墓所のネズミ》で盤面を一掃しながら自身を生き残らせ、もう一度全体除去として使ったり、そのまま対戦相手のライフを削り続けたりできるのは、決して見過ごせない強みです。
おまけ②:『The Zeta Set』の影響について
- 2026/09/09
- 【関連記事】パウパーで《セラの天使》《センギアの吸血鬼》に《悪意の大梟》!?コモン収録10枚を紹介!
『The Zeta Set』についても触れておきましょう。単独のセットではありますが、個別の記事を書く機会がなかったので、ここで少し取り上げておきたいと思います。
このセットからパウパーに加わったカードは12枚。そのうち《ナルコメーバ》と《発展の代価》の2枚は、明らかに強すぎると判断されてすでに禁止されていますが、残る10枚の多くも話題を集めています。
まずは《急送》。パウパーでは「金属術」を達成するのが非常に簡単なのは周知の事実であり、フォーマット最高の除去と呼んでもいいでしょう。
《悪意の大梟》は、アーティファクト系のデッキや青黒フェアリーなどで活躍が期待できる素晴らしいクリーチャーです。
さらに、青単テラーに対しても大きな脅威となっており、《悪意の大梟》をすり抜けるためだけに《巧みな回避》を採用するケースも出てきています。
《切り崩し》は新たに加わった黒1マナの除去です。私はずっと《致命的な一押し》がパウパーに来るのを待っていたのですが、どうやらウィザーズが代わりに与えてくれたのがこのカードのようです。
それでも決して悪くなく、パウパーにとって優秀な追加カードだと思っています。
《ギガントサウルス》はランプデッキで思わぬ活躍を見せる可能性はありますが、個人的にはそこまで強力なカードだとは考えていません。
サイドボード向けのカードもいくつかあります。
《汚損破》は、すでにいくつかのデッキのサイドボードで見かけるようになっています。《塵への帰結》は《塵は塵に》に似た役割を持ちますが、これに取って代わるほどではないでしょう。
《魂標ランタン》は《虚無の呪文爆弾》に似たカードであり、黒を使わないデッキ、特に自分の墓地も活用するため《大祖始の遺産》を使いたくないデッキにとって有力な選択肢になります。
◆第15期コマンダー神:眞木 陽平
カードセット全体の印象
今までのパワーカードをリファインしたデザインが多く見受けられますが、カラーパイをいじったことにより、色の構築制限があるコマンダーにとって大きく拡張性が上がったなという印象を持ちました。
また、新メカニズム「ジェイス付与」など、コマンダーではそこまで重要視されていないプレインズウォーカーを使うギミックも、可能性を感じさせてくれるカードがいくつかありました。そのため、新しいアーキタイプを考える余地が生まれたと感じます。
全体的に、cEDH(競技コマンダー)での採用基準に満たすカードが多く収録されているセットなので、発売直後は特にメタ分布が大きく動くことを予感しています。
コマンダー注目カードトップ3!
3位:《霊気の苦行者、ピア》
緑の3マナ2/2で、戦場に出たときの能力によってカードを1枚捨てることで、ライブラリーからエンチャント・カードをサーチします。
ディスカードが発生する観点からアドバンテージは取れませんが、特筆すべきはエンチャントを持ってこられるというところです。これは革命的であり、今まで白か黒でしかできなかった役割が緑単色で行えるようになりました!
これによってシミックカラーの統率者で《リスティックの研究》や《神秘的負荷》《食物連鎖》へアクセスできるようになります。
もともとクリーチャーサーチに長けた緑が《霊気の苦行者、ピア》を手にしたことにより、マナさえあればデッキのほぼすべてのカードにアクセスできるようになったという点で脅威になり得ると感じました。
実際、3マナのソーサリータイミングでのサーチが実戦でどのようなテンポ感なのかはまだ計りかねますが、あらゆる場面で見ることになることは間違いないと思います。
2位:《忠誠の教示者》
新たな1マナの教示者が登場しました。
ただし、持ってこられるのはプレインズウォーカーのみ。
現時点で有用なサーチ候補としては《冷酷な船長、テゼレット》。そこからマナファクトや《師範の占い独楽》に変換できます。
そのほかには、《求道者テゼレット》から《一つの指輪》や《出産の殻》《時の篩》などのフィニッシュカードへの変換、または《狩りに出るビビアン》や《時を解す者、テフェリー》で直接勝ちにいくプランが想定できます。
コストは軽いですが、ルートが遠回りなうえにキープ基準となるカードではないため、統率者がドローソースになりえないデッキの《俗世の教示者》のような立ち位置として考えられるかと思います。
使い方が限定的とはいえ、1マナのサーチカードなので、今後カードプールが広がったとき手遅れになる(値段的な意味で)前には確保しておかないといけないカードのように感じました。
1位:《ナクタムンの専制君主、サムト》
ついに青にも2マナの対話拒否クリーチャーが実装されました。
直近で出た《呪詛の壊し屋》と比較すると、《ナクタムンの専制君主、サムト》自体に打ち消しが当たってしまいます。しかし、インスタントとソーサリーに「刹那」を付与するという能力は、場合によっては「呪文を唱えられない」もしくは「打ち消されない」よりも強い状況が想定できます。
実際、今までの対話拒否クリーチャーに対しては「魂力」などの起動型能力をスタックに乗せて除去してから対応するといった選択肢がありましたが、「刹那」呪文はそういった対応ができないため、優先権の確認がゲームの重要な要素になってくると思います。
使う側としては、インスタントとソーサリーにしか「刹那」を付与できないので、実は直接勝てるわけではないという点が運用を難しくさせていると感じます。
ただし《モンスーンの魔道士、ラル》《トレストの密偵長、エドリック》《光輝の夜明け、ヘリオッド》からキャストされた際は、マストカウンターなので注意が必要です。
◆第28期リミテッド神:山本 康平
カードセット全体の印象
みなさんこんにちは、リミテッド神の山本です。
プレインズウォーカーや各ストーリーの主要キャラたちが、一同に集結した本セットですが、プレイブースターのレアリティ別の封入割合が特殊であることも相まって、近年のなかでもカードパワーがかなり高い印象です。
「模倣宇宙の片割れ」枠により、レア以上がどれだけ出るかどうかで結構な格差が生まれそうなので、シールドでパック開封の際は今まで以上に祈りましょう……。
新メカニズムとしては「ジェイス付与」と「魂木・トークン」が登場しました。
「ジェイス付与」は「ゴブリン動員」と似たようなシステムで、「ジェイス付与」を行う度に忠誠度が増えていきます。放置しているとアドバンテージをどんどん得られてしまうので、コンバットや除去の駆け引きが複雑になりそうです。
魂木・トークンはマナファクトとして、シンプルながらも赤緑のアーキタイプであるランプ戦術の基本となりますので、一定数の魂木・トークン生成スペルは必要不可欠となります。
なお、魂木・トークンが無色枠で作成されていますが、誤植らしく正しくは赤緑のアーティファクトです。《金色の守護者、カーン》といったアーティファクトの色を参照するカードもあるので、みなさん一応注意しましょう。
リミテッド注目カードトップ3!
3位:《諜報する幻》
2マナ2/3の防衛で、条件を満たすと攻撃できるクリーチャーです。過去にも似たようなカードがいくつかありましたが、占術か諜報を行えば攻撃可能ということで、ジェイス・トークンの[-1]で容易に条件を達成できます。
また飛行、警戒と守りも固くジェイス・トークンを守れるので、非常に理に適っているといえるでしょう。
4マナで諜報も行えて自己完結もしており、マナフラッドにも対応できるので後半に引いても嬉しいカードとなっています。
2位:《ヴィゴーブルームの魔除け》
実質《ドロモカの命令》です。ほかのモードも除去耐性付与orドロー+ライフゲインと、リミテッドにおいては《ドロモカの命令》より使い勝手が良くなったかもしれません。
10年前の当時のスタンダードを想い馳せながら唱えるのもまた一興です。アブザンアグロ、素晴らしいデッキでした。
1位:《同族の審判》
撃てたらおおむねゲームに勝てる、お手軽全体除去です。
自分側だけ数体クリーチャーが残ることも珍しくなく、特にシールド戦では膠着した盤面になりがちなので大活躍間違いないでしょう。
新環境を楽しもう!
以上、「神」ならではの視点と知識から、各フォーマットの『リアリティ・フラクチャー』の注目カードをレビューしてもらいました!
目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!
彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!
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