はじめに
そろそろ『マジック・ザ・ギャザリング | スター・トレック』が発売も近いですね!
環境末期だからさすがに変化はないだろう、と思ったそこのアナタ!
今週は驚くこと間違いなし!まずはこちらの大会結果をご覧ください。
大会結果
『Standard Showcase Challenge』
開催日:2026年10月31日
優勝 ボロスドラゴン
準優勝 コーナ全知
3位 ディミーアコントロール
4位 ジャンドサクリファイス
5位 ディミーアリアニメイト
6位 赤単果敢
7位 アゾリウスモモ
8位 セレズニア上陸
優勝は「ボロスドラゴン」!
そこに「コーナ全知」「ディミーアコントロール」が続くという……
あ、あれ?スタンダードってこんな環境でしたっけ……?
6位には「赤単果敢」、8位の「セレズニア上陸」とやや珍しい名前……だけではなく、なんと「セレズニア上陸」には《門衛のスラル》が4枚メインに!?
新セットを前に、大きな変動が起きています!!
これだけ変化をしていたら、何かを見落としかねません!
次のセットも出る直前ですし、環境のデッキをおさらいしておくいい機会でしょう。
ということで今回は、「あのデッキの今」として、様々なデッキの立ち位置と最近の変化をざっくりとまとめようと思います!
※晴れる屋の「スタンダードメタゲーム」をベースに、一部抜粋して掲載
あのデッキの今
目次
緑単上陸
言わずと知れた強デッキ。キルターンが少し間に合わない「ジャンドサクリファイス」と、盤面の王者「ジェスカイアーティファクト」には不利ですが、それ以外には五分以上です。
現在の形であれば比較的低予算で作れることもあってか、テーブルトップではより人気が高いようです。
《人喰い植物の耕作者》の登場で、土地の採用にやや変更があります。
《ラノワールのエルフ》とあわせて8枚のエルフを「後見」できる《エルフの小道》がほぼ4枚固定になりました。
また、「ディミーアリアニメイト」などを見越してメインから《捧げ物の穴》をサーチ先として用意する構築も増え始めています。
ジャンドサクリファイス
使用率は減少気味ですが、それでも安定した結果を出し続ける強力なデッキです。
明確に不利を取るデッキは少なく、メタゲーム上位のデッキとも互角に渡り合えます。ただし、高速で飛行クロックを出してくる「アゾリウスモモ」「イゼット果敢」はやや不利です。
最近は《生けるスライム、ミュータンジェンマン》ではなく、《財宝使い、マグダ》や《壮大なる者、スマウグ》を用いる黒赤メインのタイプが増えてきています。
このタイプは、ミッドレンジプランを強化したことでコンボパーツが減っているものの、結果的にライフを減らすことでコンボのハードルが下がっての勝利を狙えます。
2タイプのどちらが優れてるとは言い難く、環境によって使い分けることになりそうです。
ディミーアミッドレンジ
直近ではやや下火であったディミーアミッドレンジですが、コントロールキラーとしての強みは健在です。
環境のミッドレンジが増えつつある状況を見てコントロールが増え始めていることから、今後のポジションには期待できるでしょう。
デッキに大きな変更はありませんが、《情け知らずのヴレン》が定着してきました。
ミッドレンジ対決であれば、トークン生成能力も「護法」もテンポに優れますし、《欺瞞》のような「想起」を許さないことも期待でき、1枚維持するだけで勝つところが評価されているようです。
ディミーアリアニメイト
一気に使用率が増えているデッキですが、実は、紹介済みの「緑単上陸」「ジャンドサクリファイス」「ディミーアミッドレンジ」に対して不利です。
環境上位デッキには不利なものの、環境のデッキが増えて散ることで、その他大勢に強い「ディミーアリアニメイト」のポジションは良くなっています。
「イゼットスペレメンタル」とコントロールに対してかなり有利というのも特徴の一つです。
しかし、「オルゾフライフゲイン」「アゾリウスアーティファクト」といった、ピンポイントで不利なデッキが直近で増えつつあることは気がかりです。
有利不利の相性差が大きいデッキでもあるため、もしかしたら今後厳しい時期がやってくるかもしれません。
オルゾフライフゲイン
《光の腹心》の登場でさらにパワーアップし、今や使用率5位まで増えました。
コントロールだけはかなり厳しいものの、前述の「ディミーアリアニメイト」に強いのは長所でしょう。
前回紹介したようなマナベースを活かしたサイドボードが広まり、試され始めました。
サイドボードから何が飛んでくるかが分からず、対戦相手としては非常にやりづらいことでしょう。
今後、あらたなサイドボードテクニックが開発されることも期待でき、今後も気になるデッキとなりそうです。
アゾリウスコントロール
環境の動向に非常に左右されやすいデッキです。
環境上位である「ディミーアミッドレンジ」「ジャンドサクリファイス」「ディミーアリアニメイト」が苦手です。
このデッキを使う場合、風向きがいつ変わるか、敏感に感じ取る必要があるでしょう。
《理論家、ジェイス・ベレレン》の強さが知られていくにつれ、ジェイスに寄せたタイプも増えてきました。
上位のデッキが減って遅いデッキが増え始めているため、そういったデッキには2マナの《対抗刻彫》が非常に有効です。
イゼットスペレメンタル
非常にポジションが悪く、ここ2週間は『Standard Challenge』での結果も奮いません。
「ジャンドサクリファイス」「ディミーアリアニメイト」「オルゾフライフゲイン」など、ここ数か月で増えたデッキが軒並み苦手で、環境柄有利なデッキがほとんどいません。
様々なエレメンタルクリーチャーを取り入れて改善を試みているものの、残念ながら上手くいってはいないようです。
とはいえデッキパワーが下がったわけではないため雑多なデッキにはもちろん強く、ポジション次第ではすぐに上位復帰もあり得ます。
次セットでの変化に期待しましょう。
ドワーフ
爆発力は環境随一で、それでいて継戦能力もそれなりに高いアグロデッキです。
しかし、ミッドレンジが増えると辛くなるというアグロの常には勝てず、現在のポジションは悪化気味。
基本的にドワーフ・クリーチャーしか採用できないため、クリーチャーのアップデートは期待しづらいというデッキ事情もあります。
「ディミーアリアニメイト」「ボロスドラゴン」という中~重量クリーチャーで20点のライフを狙うデッキに対してはかなり有利であり、この2つはここ最近で増加傾向にあります。
これらのデッキがこのまま増えてくるようであれば、環境随一の爆発力が活きる機会も出てくるでしょう。
アゾリウスモモ
以前から引き続き相性差の大きいデッキで、環境が揃えば最強になりうるデッキです。
「ジャンドサクリファイス」「アゾリウスコントロール」「アゾリウスアーティファクト」に有利で、活躍する下地はあります。
しかし、苦手なデッキも相当数おり、早期に大型飛行クリーチャーを立ててくる「ディミーアリアニメイト」がかなり厳しく、活躍にはメタゲームを読み切る必要があるでしょう。
なお、デッキは《導きのハイドラ》によって明確にパワーアップしています。
もともとクリーチャーを出し続けるのは得意なデッキでしたが、全体強化がなければやや打点が物足りないデッキでした。
その役割を《導きのハイドラ》という《星原の番人》からサーチできるカードが埋めたことで、安定して速やかにゲームを終わらせることが可能になりました。
アゾリウスアーティファクト
ここまで紹介したデッキでは「ディミーアミッドレンジ」と「アゾリウスモモ」くらいしか苦手デッキはなく、逆に有利なデッキがいくつもあるという良好なポジションのデッキです。
環境のデッキが散っていることで、アーティファクト対策を入れづらい状況に助けられているデッキでもあります。
先週紹介した《独居房》によって大量のマナアーティファクトを用いる、という構成はまだ試されておらず、もしかしたら時代を先取りしすぎていた構成なのかもしれません。
大きく構成は変わっていないものの、圧倒的なポジションの良さは魅力です。
環境のアーティファクトを対策が今も甘いままのため、これからまだまだ増えると考えられます。
ディミーアコントロール
今回取り上げた『Standard Showcase Challenge』で3位入賞した、直近1週間で一気に数を増やしてきたデッキです。
基本的な動きはは「アゾリウスコントロール」と同じで、《理論家、ジェイス・ベレレン》をフィニッシャーに打ち消しと全体除去でのコントロールを狙っています。
「アゾリウスコントロール」との大きな違いは、「緑単上陸」に有利な点でしょう。
《死人に口無し》という非常に強力なカードが、コントロールの中でも独特なポジションを築いています。
《ジェスカイの啓示》や《身代わり合成機》など特定のカードに依存したデッキに対して強烈なカウンターデッキとなるかもしれません。
4色コントロール
盤面で戦うデッキが増えたのでポジションが良くなった、と言いたいところですが、実はポジションが悪くなっているデッキです。
「ジャンドサクリファイス」や「ディミーアリアニメイト」「アゾリウスアーティファクト」など、現在の主流のミッドレンジはコンボに近いほどの爆発力を秘めています。
「4色コントロール」には打ち消しを採用しづらいため、コンボをちらつかせたミッドレンジプランが厳しく、苦しい立場にあるようです。
元々完成度が高いデッキであったため大きな変更はなく、せいぜいクリーチャーの選択肢に《ウルダロス・セオリクス》が増えたことくらいです。
このデッキの長所である《不可避の敗北》をさらに使い回していく動きは凶悪の一言。
今もデッキのパワーは間違いなくあるのですが、コンボ的な動きにどう対抗するかが課題のデッキです。
スゥルタイリアニメイト
非常に立場が悪いデッキです。
「ディミーアリアニメイト」という、このデッキをコンパクトにしたデッキが登場し、このデッキの売りでもある必殺の動きがややオーバーキル気味という点が浮き彫りになりました。
しかし興味深いことに、このデッキは「ディミーアリアニメイト」に非常に有利です。
なにせ、お互い入っている《スーペリア・スパイダーマン》は対戦相手の墓地も参照できます。
それでいて、「ディミーアリアニメイト」側よりも多くのクリーチャーを墓地へ落としやすいため、《最後の贈り物の運び手》は「スゥルタイリアニメイト」側だけの特権です。
「ディミーアリアニメイト」を強く意識する場合には最適ですが、多様なデッキが活躍する現在、特定のデッキだけを見る余裕はないでしょう。
セレズニア上陸
「緑単上陸」に強い上陸デッキ、というポジションであった「セレズニア上陸」ですが、なんとこの一週間で別の形になって一気に頭角を現しました!
なんと、メインから《門衛のスラル》を4枚投入したデッキが先週から5つも入賞!
いったい何のデッキに効果的なのでしょうか。
考えてみると、これが今のメタゲームにピッタリ!!
「ディミーアリアニメイト」「オルゾフライフゲイン」「アゾリウスアーティファクト」という、最近増加傾向にあるデッキに有効で、一度出てしまえば相手は機能不全に陥ることでしょう。
もしかしたら今環境のソリューションなのかもしれません。要注目のデッキです。
ドラゴン
今回取り上げた『Standard Showcase Challenge』で優勝したデッキです。「ディミーアミッドレンジ」に有利という稀有な相性を持ちます。
しかし、巨大な飛行クリーチャーを擁する「ディミーアリアニメイト」「イゼットスペレメンタル」が苦手で、活躍の場を選ぶデッキでもあります。
『リアリティ・フラクチャー』の学長がドラゴンではなくスフィンクスだったことをもっとも悲しんでいるデッキでしょう。
とはいえサイドボードは以前より尖った構成になっており、特定のデッキを否定するカードが3枚ずつ投入されていました。
メインの《鳴り渡る龍哮の征服者》と合わせ、弱点が明確な相手を確実に刈り取るデッキとして活躍しそうです。
マルドゥディスカード
ライフゲインしつつも激しい攻撃が特徴で、アグロデッキが得意なアグロという珍しいデッキです。
問題は、環境にアグロデッキがほとんどいないことです。
アグロデッキがミッドレンジに締め出されている今、強みは生きにくいでしょう。
下環境でも活躍している《暗黒物質の操り手》により、デッキは確実にパワーアップしています。
残る問題は環境の立ち位置です。こればかりはデッキの都合ではどうしようもないため、しばらくは様子を見ることになるでしょうか。
おわりに
以上、「あのデッキの今」として、様々なデッキの現状をお届けしました。
これで新環境を迎える準備はバッチリ!?
次の『スター・トレック』環境が楽しみですね!!
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