世界規模2大会で匠の業!「バントエアベンダー」に《パラドックスとしての歩み》!?-Just Nowスタンダード!vol.104-

晴れる屋メディアチーム

はじめに

今週は、大型大会がいくつも開かれました!

『Arena Championship』に『スポットライト』シリーズ、その結果が気になりますね。

今週は、さっそくこちらの2大会の結果を見ていきましょう!

大会結果① 匠の業が光るデッキたち

身代わり合成機団結の最前線大戦用ガンシップ

優勝は「ジェスカイアーティファクト」!

勢力を増やしつつも優勝という結果だけは遠かった「アゾリウスアーティファクト」が、赤をしっかり追加してスポットライトという大きな場でついに優勝しました!

サッズのヒナチョコボ生体工学の専門家悪夢滅ぼし、魁渡不動の守護者、アッパ

トップ8には最近の手堅いデッキが脇を固めるなか、「バントエアベンダー」の姿も。

ミッドレンジ同士の激しい盤面の取り合いが主戦場でしたから、そのフィールドでコンボが勝ち上がるのは納得できますね。

注目デッキ「ジェスカイアーティファクト」

デッキリストページ

身代わり合成機再利用隔室火のクリスタル

従来の「アゾリウスアーティファクト」にも、《火のクリスタル》がタッチされてはいましたが、今回優勝したリストには赤いカードが合計4枚、メインデッキに採用されています。

独居房大戦用ガンシップ

それがこの2枚。

《独居房》も《大戦用ガンシップ》も、極端に言えばただの除去であり、似た役割のカードとの差し替えではさほど変わっていないのでは?という印象でした。

奇怪な宝石マインド・ストーン独居房

しかしよくリストを見ていくと、伝説のマナアーティファクトが数多く採用されており、この採用に《独居房》が大きく関係しています。

氷魔法の秘宝窯焼きの煉瓦

「アゾリウスアーティファクト」は中盤以降の制圧力こそ群を抜いていますが、軽量のアーティファクトは盤面に関与しないものが多く、初速に難があるデッキです。

奇怪な宝石マインド・ストーンアイレンクラッグ

その弱点をカバーするマナアーティファクトは喉から手が出るほど欲しいものの、これらは伝説のアーティファクト。複数採用にリスクが伴います。

独居房

そこへやってきたのが《独居房》。

単体で除去になるばかりか、伝説のカードをルーティングすることができます。

被ったカードはもちろん、ゲーム後半には1枚目でも不要なマナアーティファクトを別のカードに変換できるため、複数採用のリスクを大幅に減らせるのです。

キャッスル・ドゥーム始まりの町フォモーリの宝物庫

気になる色マナ問題も、《キャッスル・ドゥーム》《始まりの町》がカバーするので大丈夫!

なんと3色のデッキでありながら無色のバリューランドを入れる余裕すらあります。

サッズのヒナチョコボ刻み群れ生体工学の専門家

直近のメタゲームは盤面の取り合いを争点にしがちであるため、その中でもサイズ・量ともに最大の「アゾリウスアーティファクト」にとっては最高の場だったといえるでしょう。

注目デッキ「バントエアベンダー」

デッキリストページ

素早き救済者、アン灰毛の天才、オーロック博士

トーナメントシーンで見るのは久しぶりの「バントエアベンダー」。

軽く動きをおさらいすると、《素早き救済者、アン》などの「気の技」で自分のパーマネントを追放します。

追放領域から2で再び唱えられますが、《灰毛の天才、オーロック博士》がいれば0に!

不動の守護者、アッパ岐路に立つアン素早き救済者、アン

無限に唱え続け、最後は《不動の守護者、アッパ》の無限トークンで勝利、というデッキでした。

《岐路に立つアン》で《素早き救済者、アン》を探せば、全体除去への回答も構えられます。

岐路に立つアンパラドックスとしての歩みスピリット+ジェイストークン

しかし、今回の入賞リストには《岐路に立つアン》がなく、かわりに《パラドックスとしての歩み》が採用されていました。

プレインズウォーカーの忠誠度能力に、追加の土地プレイと1ゲインを追加するカードですが、このデッキのプレインズウォーカーはジェイス・トークンのみ。

無限に「ジェイス動員」しても、忠誠度能力は1回しか起動できず、忠誠値無限のジェイストークンが生まれるだけに見えます。

不動の守護者、アッパパラドックスとしての歩みスピリット+ジェイストークン

しかし、これもまたコンボパーツでした!

無限ブリンクする際に《パラドックスとしての歩み》だけでなくジェイス・トークンも巻き込めば、新たなジェイスで無限に忠誠度能力を使えます!

そうすれば《パラドックスとしての歩み》で無限ライフを達成できるようになりました。

パラドックスとしての歩み岐路に立つアン

結果、序盤はマナ加速として貢献しつつ、無限コンボパーツになる《パラドックスとしての歩み》は、プレインズウォーカー不採用であるにもかかわらずデッキにピッタリのカードだったのです。

《岐路に立つアン》もコンボまでに役立つカードでしたが、5マナの重さが気になります。

1枚でコンボパーツを探せる魅力はあるものの、このデッキの課題であった速度を改善する《パラドックスとしての歩み》に軍配が上がったようですね。

灰毛の天才、オーロック博士素早き救済者、アン不動の守護者、アッパ

新たな形となった「バントエアベンダー」は、はたして今後どのように活躍するでしょうか?

今後も盤面の取り合うメタゲームが続くなら、有力なコンボデッキとして存在感のあるデッキになりそうです。

大会結果② 3桁の攻防

内陸の聖別者アマリア・べナヴィデス・アギーレ光の腹心

優勝は「オルゾフライフゲイン」!

トップ8に3人も送り込んでおり、今大会での活躍ぶりが分かります。

決勝を戦ったのは「緑単上陸」。100点以上のライフを回復しても、一瞬で消し飛ばせる力を持つ天敵です。

準決勝では549点ものダメージが叩き込まれ、その力を見せつけています。

しかし、優勝したのは「オルゾフライフゲイン」。ゲームの詳細はTwitchのアーカイブをご確認ください。

今回は、サイドボードの特徴的なアプローチに注目してご紹介します。

臨機応変なる者、キーリ山の王、ソーリン力線の斧

なお、本大会では市川ユウキ選手が「ドワーフ」で上位に入賞しています。

176名の中で「ドワーフ」の使用者は市川ユウキ選手のみ!

惜しくも4位でしたが、素晴らしい結果を残しています。

注目デッキ「オルゾフライフゲイン」

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過ち無き者、リリアナ光の腹心

「オルゾフライフゲイン」は『リアリティ・フラクチャー』で新戦力が増えたことにより、ますます勢いづいたデッキです。

ゲーム後半にキーカードを守れる《過ち無き者、リリアナ》はもちろん、軽量ながらリソースを稼ぎ出す《光の腹心》の影響が大きく、このデッキの強みである相手を大量のリソースで受けつぶす動きに磨きがかかりました。

サッズのヒナチョコボ苔生まれのハイドラ強靭形態の調和者

基本的に殴り合いにおいては最強なのですが、「緑単上陸」の2倍と書かれたカードの前では100点のライフですら心もとありません。

星景の僧侶割に合わない一撃過ち無き者、リリアナ

そういったゲームでは、《星景の僧侶》がカギとなります。

受けつぶす戦略とは無関係ですが、相手のライフを直接狙うことで勝ちを手繰り寄せられるカードです。

アドバンテージでの受けつぶしと《星景の僧侶》による攻めのプラン、この2つのプランを併せ持つことで天敵であるはずの「緑単上陸」にもやや不利程度に抑えています。

時空不調和悪意ある競争心

そしてなにより特徴的なのがサイドボード!

予想外のカードが2枚採用されていました!

白でも黒でもありませんが、これは「オルゾフライフゲイン」の特殊な土地構造を有効利用した採用です。

月の集会始まりの町マルチバースへの通り道

というのも、「オルゾフライフゲイン」には2色でありながら3色目がでるマナベースをしているのです。

このデッキにおける《月の集会》は重要な役割を持っており、そのトークン生成のためには能動的にライフを失う手段が欲しいところ。

そのために2色であっても《始まりの町》や《マルチバースへの通り道》までフル投入されています。

時空不調和悪意ある競争心

つまり、マナベースに負担なくタッチカラーのサイドボードを使用できるのです。

なんという柔軟な思考!

「4色コントロール」に《時空不調和》、「アゾリウスアーティファクト」に《悪意ある競争心》を不意打ちでぶつけると、予想できない対戦相手はなすすべもないでしょう。

デリアン・フェル教授

今大会で初めて見るアプローチだったのですが、晴れる屋の店舗大会でも目ざとくこの点に注目していたプレイヤーが3名もいるようですね。

世界の広さとマジックの奥深さを感じる大会でした。

おわりに

独居房パラドックスとしての歩み時空不調和

以上、今週は大型大会2つの結果から、上位プレイヤーの柔軟な発想に着目してお届けしました。

紹介したデッキ以外にも、もしかしたら新たなアプローチの余地が残っているかも!?

皆さんもお使いのデッキを見返す、いい機会かもしれませんよ!!

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