前回のミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019で新たなマリガンルール、ロンドンマリガンが試験的に導入され、そして、『基本セット2020』の発売日より正式に実装される運びとなった。
最初のテスト実装から数カ月、世界のプロはロンドンマリガンについてどう感じているのか、聞いてみるとしよう。
ロンドンマリガンが施行されてしばらく経ちますが、どのような印象をお持ちですか?
ハビエル・ドミンゲス
このルールでたくさん練習してきたけど、個人的には好きだよ。デッキリストの公開にも賛成だね。賛否両論あると思うけど、リスト公開があることでデッキタイプの不利が縮まるし、ロンドンマリガンのおかげで相手のデッキに合わせたハンドを求めることができるからね。
ゴンサロ・ピント
リミテッドやスタンダードにとっては良い変更ですが、よりカードプールが広いフォーマットにはあまり好ましくないと考えています。
ミシックチャンピオンシップではデッキリストを公開することで、バランスを取ろうとしているようです。ロンドンマリガンはこういったデッキ公開性のイベントとの併用が良いと思います。フェアデッキは正しいサイドボードができるようになりますし、コンボデッキもコンボパーツを探すためにマリガンできますからね。
ケルヴィン・チュウ
モダンにおいては少し強すぎると感じています。《甦る死滅都市、ホガーク》を2ターン目に出すために、ダブルマリガンをためらいなく選択することもできますからね。また、《虚空の力線》などサイドボードのカードを引くまでマリガンし続けることもよくあることです。マーティン・ジュザ/Martin Juzaが手札1枚になるまでマリガンしたのをご存知ですか?
4-3, lost the mirror to game1 leyline and mulled to 1 card in game2 lol. Didnt find leyline in any of the 7 hands 😢
— Martin Jůza (@MartinJuza) July 26, 2019
(ミラーマッチで負けて4-3、1ゲーム目は《虚空の力線》で負け!2ゲーム目は手札1枚までマリガンしたよ(笑) あんなにマリガンしたのに一度も《虚空の力線》引かなかったけどね😢)
モダンでは好ましくないという意見もあれば、リスト公開性と合わせることでよりゲームをフェアに始められるなど賛否両論あるようだ。モダンではブン回りを求めたり、相手によって劇的に効くカードを探すことができる。ロンドンマリガンが環境に与えた影響が大きいのは間違いないだろう。