週刊 統率者デッキを作る
みなさんこんにちは、統率者戦大好きいってつです。
先日は《真実の解体者、コジレック》を《マナ吸収》で打ち消されて大変なことになりました。僕のコジレック……
さて気を取り直して、統率者戦デッキの構築をサポートしてきた週刊連載、今週は特別企画です!
号外! 統率者2021で遊ぼう!
『ストリクスヘイヴン:魔法学院』の発売に合わせて年に一度の特別セット、『統率者2021』が発売されました!やったー!
👇看板統率者の紹介はこちら👇
- 2021/04/18
- 統率者列伝 特別号 統率者2021看板紹介
- いってつ
今回は各デッキの新規収録カードから注目カードをピックアップしてご紹介していきます。
さらに!よりデッキを強化するカードもご紹介します。ご好評いただいた「デッキ+強化カード」セットの販売ページもぜひごらんください。汎用カードもたっぷりで、ビギナーから経験者までおすすめです!
ロアホールドの伝承 注目カード!
考古術専攻のロアホールド大学らしく、統率者もデッキもアーティファクトがテーマです。
戦場のアーティファクトを生贄にしてライブラリーからアーティファクトを呼び出すカードと言えば《修繕》《作り直し》がありました。今回登場した《大胆な再製者》もライブラリーからアーティファクトを直接呼び出すカードです。マナコストをはらうこともないのでこれはかなり強力!もっとも、うっかりすると大ダメージでエラいことになるというのは赤っぽさを感じさせてくれます。
誰もが思いつくコンボはやはりこれでしょう。《悟りの教示者》でライブラリートップに《荒廃鋼の巨像》を積み込んで《大胆な再製者》を起動!《荒廃鋼の巨像》ドーン!という寸法。
速攻を持っていればだれか一人沈められそうです。新規収録の《古代の証人、アリボー》がうれしいですね!アリボーの誘発型能力でブロッカーをどかしてしまい、感染11点パンチを通しちゃいましょう!二の矢は《呪われた鏡》です。巨人をコピーして今度は2人を沈めちゃおうぜ。
アーティファクトを守るすべもバッチリ。護法(2)をすべてのアーティファクトに与えるアーティファクトの登場です。ただのシステム系置物ではなく、二段攻撃と自身のパワーが上がっていくギミックも持っています。やる気満々ですね。
このデッキの話題のカード!。《独演の代償》は《息詰まる徴税》を彷彿とさせるエンチャント。対戦相手が二つ目の呪文を唱えたら宝物を獲得できます。統率者戦では「マナアーティファクトを置いてからもう一つ呪文を唱える」という動きが序盤からよく行われます。《息詰まる徴税》は終盤マナを払うことができるようになると機能しにくくなりますが、《独演の代償》なら終盤は行動数が増えてくるため誘発間違いなし。
《古術師の地図》は白が時々見せる「誰かが土地をいっぱいおいてたら自分も置ける」カードです。アーティファクトなので統率者との相性も抜群。
ロアホールドをパワーアップ!
それではさっそくデッキを強化していきましょう。
まずは統率者とのシナジーです。
まずは《睡蓮の花》ですね!以前も紹介しましたが、墓地からアーティファクトを拾い上げるオスギルの手にかかれば0マナで戦場に2つの《睡蓮の花》が戻ってきます。
目当てのアーティファクトを探す手段も用意しました。《ゴブリンの技師》ならアーティファクトを直接墓地に送るだけではなく、自身の能力で軽量アーティファクトを拾い上げることもできます。《ギャンブル》は持ってきたカードを失うリスクがあるものの、墓地に落ちたほうが都合がいいこともあるのであえて手札が少ない時に狙ってもよさそうです。
オスギルの起動型能力コストで追放されてしまうアーティファクト……なんだかもったいない気がします。《大いなる創造者、カーン》の能力で追放領域からまた回収することができます。相手のアーティファクトの動きを止めるのも大事な仕事です。
プリズマリの表現 注目カード
魔術に芸術を見出したのがプリズマリ大学。統率者をはじめ、インスタントやソーサリーとのシナジーが豊富。
《双対の声、ヴェイラン》は「魔技」で+1/+1修正を受ける、「果敢」のような能力を持っていますが、“インスタントやソーサリーを唱えるかコピーしたときに誘発する能力がもう1回誘発する”というのがキモですね。統率者の強烈な「魔技」の誘発回数を増やしてくれるのが魅力。
リフレインサイクルとでも呼びましょうか。はっきり言って、どちらもまっとうにマナを支払って唱えるにはややコストが重いようですが、どちらもより軽いコストで「待機」ができます。ここまでは「待機」呪文の常なのですが、この2枚は唱えた後再び待機状態になり、以後マナコストを支払わずに何度も唱えることができます !どちらもコストが5以上なので統率者とかみ合いがいいですね。
ライブラリーがX枚追放されてそこから呪文が唱えられる系です。この手のカードの宿命として、唱えなかったカードが追放されっぱなしになったりライブラリー下へ戻ったりするのですが、なんとこちらはインスタントとソーサリーが全部手札に入ってくれます。打ち消しがめくれてしまっても安心の設計!うれしい!
プリズマリをパワーアップ!
統率者が無尽蔵にトークンを生み出してくれるので大きな呪文を連打するだけでライフレースをすすめることができそうです。
いずれもマナコストを踏み倒して唱えられる呪文です。何らかの方法でコストを軽くしたとしても 《雷の指揮者、ザファイ》 で参照するマナ総量は変わらないので安心。こういった呪文は長いマジック史のなかで多数登場しています。どんどんズルしよう。
《等時の王笏》に《劇的な逆転》を刻印、合計で2マナ以上出るアーティファクトがあれば無限に《等時の王笏》を起動できます。本来なら3マナ以上出るようにアーティファクトを用意して無限マナを達成するコンボですが、《雷の指揮者、ザファイ》がいれば占術が無限にできます。これでいつでも好きなカードをライブラリー上に積むことができるようになりました。
「奇跡」は起こすものさ。
クアンドリクスの量子 注目カード!
「自然の中の数学」がテーマの本学はクリーチャーのトークン生成やサイズアップが得意。統率者も分かりやすくやばいトークン倍増マシンです。
衝撃的なニュースとなった、まさかのバニラクリーチャー(能力を持たないクリーチャー)のロード。とはいえ、素直に能力を持たないクリーチャーを詰め込む必要はありません。能力を持たないトークンもしっかり強化されます。統率者の能力で大量にトークンを並べてなだれ込みましょう。ブロックされてもダメージはすべて突き抜けてプレイヤーやプレインズウォーカーに届きます。
対戦相手の強力なクリーチャーのコピーがもらえちゃいます。《双子唱者、アドリックスとネヴ》がいれば2体(伝説のクリーチャーだと一体は消えちゃいますが)! 《真実の解体者、コジレック》のように見るからにヤバイ統率者を分けてもらったり、固有色の異なる本来使えないクリーチャーを利用するのも楽しそうです。
これまたコピートークンを生み出す新顔です。パーマネントをなんでもコピーできるというのは珍しいです。クリーチャーでもアーティストでもなんと土地でもOK。「実演」を持っていて、この呪文そのものもコピーできてしまいます。《双子唱者、アドリックスとネヴ》がいればもうめちゃくちゃ。
クアンドリクスをパワーアップ!
統率者のトークン大量生成をさらに強化していきましょう。面白いので。
まずは超わかりやすいシナジーから。トークンがさらに倍!
さーどんどんいきましょう。無尽蔵にトークンが出てきますから、計算はしっかりと。
トークンのバックアップ戦略と行きましょう。《不可思議》を墓地に落とすことで自軍がすべて飛行を持ちます。墓地にあるカードに対応することを想定していないデッキも多いので、対処されにくいです。一気に攻め込んじゃいましょう!《神秘の反射》を使えば大量に出てくるトークンをほかの強力なクリーチャーに変えられます。《ファイレクシアの三重体》に変身したい!
ウィザーブルームの魔術 注目カード!
「生と死」を研究するウィザーブルーム大学ではライフがテーマ。統率者を中心に、ライフの増減をで攻めます。
ちっちゃな《孔蹄のビヒモス》のようなクリーチャーの登場です。大量ライフゲインを達成することができれば大量サイズアップで一気にゲームを進めることができそうです。サイズアップ、トランプル付与は毎ターンなので出せるときに出してしまってどんどんライフを詰めちゃいましょう。
クリーチャーが死亡したときに戦場へ戻すカードは多々ありましたが、「裏向きにして戦場に戻してもよい。それは森・土地である」とはかなり珍しい能力ではないでしょうか。緑のデッキはいつも全体除去に怯えてきましたが、このカードが横並び戦略の全体除去への保険となりそうです。
回復したぶんのライフを返納することで、そのライフ分のサイズの飛行を持ったデーモンが登場します。これ自身が4/4の絆魂持ちであるため、毎ターン最低でも4/4のデーモンが生み出せそうです。もしライフを温存したいならデーモンを出さない選択も取れます。
ウィザーブルームをパワーアップ!
統率者はライフを稼ぎまくるか払いまくることで得する……ということで《森の知恵》とのシナジーは最高。8点払って追加二枚ドローして+1/+1カウンターをゴリゴリ載せていきましょう。せっかく育てたクリーチャーが除去されると悲しいので《オゾリス》でパワーを継承していきましょう。
もりもりもりもりカウンターを乗せていきましょう。《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》は墓地から何度でもよみがえることができます。《破滅を囁くもの》の起動型能力で脱出コストを稼ぎつつライフを支払うことができるため、そのまま《本質の予見者、ウィロウダスク》の起動までつなげられてかみ合いが非常にいいですね。
クリーチャーを並べられてしまって盤面不利……となってしまったらこいつです。全体除去のあと墓地からクリーチャーを一体自分の戦場に戻せるのですが、相手のクリーチャー、それも統率者を奪うことができるのが魅力です。
※《屍術淘汰》で破壊され墓地に置かれた統率者を統率者領域に戻すか墓地に置いたままにするかを判断するのは、《屍術淘汰》の能力が解決された後です。よって、《屍術淘汰》でいまだ墓地にある対戦相手の統率者を自分の戦場に出すことができます。
シルバークイルの声明 注目カード!
言論を司るシルバークイル大学。統率者デッキは政治力でゲームをコントロールします。
統率者《大衆扇動者、ブリーナ》からもわかるように、政治力強めで盤面を裏で操るカードが多数収録されています。
「借金などと思われませんように。これはあなたご自身への投資なのです」
――悪魔の会計係、ディリーガ
フレーバーテキストが最高です。自分のアップキープ毎にマナ加速をするかどうかを悩む羽目になります。対戦相手が結託して「借金」しなければ損をしてしまいますが、そうはいかないのが統率者戦です。このカードがゲームの決着を左右する場面もあるでしょう。とても面白いカードだと思います。
《戦闘書家》は対戦相手にトークンを次々プレゼントし、対戦相手の戦闘をヒートアップさせます。一転、《忠誠の確約》は各プレイヤーにクリーチャーが1体になるようにクリーチャーを生贄に捧げさせ、残った1体にはこちらを攻撃できないように「誓約」させます。
ほかのプレイヤーを攻撃したらうまみがあるよ~と言っているのにこちらを殴ってきたらこいつの出番です。相手のライブラリーからカードを1枚没収します。それを使うこともできますし、あえて使わず追放しっぱなしにすることもできます。
シルバークイルをパワーアップ!
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