統率者 デッキを買うべき?やっぱりイチから作るべき?【週刊 統率者デッキを作る】

いってつ

デッキは1から作るべき?統率者デッキを買うべき?

みなさんこんにちは。統率者戦だいすきいってつです。

近年は新セットの発売に合わせて統率者戦デッキが発売されることが多いですね。つい先日公式リリースとなった『フォーゴトン・レルム探訪』も統率者セットが同時発売されました。晴れる屋でもハイレベルからカジュアルまで構築済デッキの販売を行っています。

最近よく初心者の方に質問されるのは、「統率者セットを買うべきか否か」。過去に「週刊統率者戦デッキを作る」では度々、自分のデッキを組むことの尊さを訴えてきました。

今回は「これから」統率者戦を始めるプレーヤーに向けて統率者セットを買うべきか、改めて振り返ってみましょう!

混合しやすいので、以後はウィザーズから公式に販売されるデッキセットを「統率者セット」と呼び、この記事で主に取り上げます。

1からくみ上げる統率者デッキはなぜ尊いのか

そもそもなぜいってつが「1から統率者デッキを組むこと」を推すのかを振り返ってみましょう。統率者戦は「楽しむためのフォーマット」であることを忘れてはいけません。

朱地洞の族長、トーブラン空を放浪するもの、ヨーリオン悪斬の天使

この秋スタンダードを去る名カードたち。

マジックは自己表現の一つの方法です。赤の奔放さを自分に重ねたり、たくさんのパーマネントの相互作用がアドバンテージを稼いでいくさまを見るのが好きだったり、天使が好きだったり。

好きなカードがスタンダード落ちして使えなくなってしまうこともあります。かといってパイオニアやモダンで使えるパワーではない。イラストが好きだけどカードパワーとしてはイマイチだったり。「好きだけど使いにくいカード」というのはたくさんあります。

好きなカードでデッキを組むのは楽しいですが、大会で連日0-3すると悲しくなるものです。僕の好きなカードが負けていく……

その点、統率者戦はカジュアルでフレーバーを楽しむデッキも認められます。実直に「どんな手を使ってでも」勝利を目指すハイレベルなデッキはハイレベルなデッキどうし、カジュアルなデッキはカジュアルなデッキどうしで対戦する風土があるので、あえて乱暴な表現をするならば「競技レベルではないデッキでも大きな存在意義がある、楽しい」のが統率者戦なのです。この自由度の高さが、統率者戦が多くの人に支持される理由の一つです。

トーナメントで好きなカードを使いつつ勝てるデッキを自分でくみ上げるのはなかなか簡単にはできません。(大会で毎回のように3-0している方は圧倒的に「強い」側ですよ!)その一方、統率者戦ではせっかく自由度の高い構築が楽しめるのですから、構築済みのデッキを与えられただけで満足してはもったいない!

統率者戦スタートパッケージが手に入る

太陽の指輪秘儀の印鑑

スタンダードと統率者戦の最大の違いは「マナアーティファクトの存在」かもしれません。現在のスタンダードでは2ターン目に3マナの行動ができればかなり早く感じますが、統率者戦では《太陽の指輪》の存在によって2ターン目に4マナの行動をとることも珍しくはありません。

そして……スタンダードだけを遊んでいたら《太陽の指輪》は決して手に入りません。その一方、統率者セットを買えばまず間違いなく《太陽の指輪》《秘儀の印鑑》が手に入ります。もちろんシングル販売で購入することもできますが、これだけで500円を超えてしまうので、それならいっそ2000円程度で販売されている統率者セットを買うのも悪くない選択肢です。

統率者セットを買えばすぐに遊べる!

すぐに遊べる。これが一番大きな理由かもしれません。

中には漠然と統率者戦に参入したい方もいるはず。すると……どんなデッキを組むか悩んで……悩んで……でも統率者戦やったことないからよくわかんなくて…………

「やっぱアリーナだけでいいや」なんてことになっていませんか?

もったいない!ほんとうにもったいない!

統率者戦の楽しさは実際にやってみないとわからないものです。悩むのは統率者戦を遊んでみてからでも遅くありません。周りのプレーヤーがどんなデッキを使っているのか見せてもらって好きなデッキを探すのも楽しいものです。《太陽の指輪》などのパーツを手に入れつつまずは統率者戦のテーブルについてみましょう。

競技性の高い統率者戦をメインに遊ぶコミュニティに「統率者セット」をそのまま持ち込んだら……それは少し浮いてしまうかもしれません。でもカジュアルな統率者を遊んでいるコミュニティや、カジュアルなゲームを推奨しているイベントなら、「実は統率者セットを買ってスリーブに入れただけなんです」と正直に申告しても歓迎してもらえるでしょう!

リスティックの研究選別の儀式共に逃走

対面戦と統率者戦ではそのカードパワーが大きく変わるカードがあります。身を持って体験することで今後のデッキ構築やプレイングに役立つはずです。

晴れる屋では一人でも参加できる統率者戦のイベントを定期開催中!イベント日程はこちら。

テーマがはっきりしたデッキが組める

アーキタイプとはデッキのコンセプトや動きかたのこと。統率者戦においては「テーマ」と読み替えることもできるかもしれません。

統率者セットははっきりとテーマを意識して構築されています。この中に好きなアーキタイプや色の組み合わせがあればそのデッキから握るのもいいでしょう!《太陽の指輪》のようなどんなデッキにも入るカードだけでなく、各色の定番的カードも手に入るかもしれません。

また、統率者戦はマナカーブをあまり意識しなくともデッキが組めたり、手札が無くとも統率者を唱えることができるなど、ほかのフォーマットとは様相が大きく異なります。理解しているつもりでも実際にプレイしてみて気づく発見も多くあるはずです。

晴れる屋チャンネルでも統率者セットを利用した対戦動画を公開しています。リストがそのままでも激しい攻撃と妨害が飛び交います!

まとめ。結局僕らはどうしたらいいのか

まずは統率者戦を始めてみる。
一番簡単な方法が統率者セットを買うことなので統率者セットを入手する。
そのデッキが気に入ればそのまま育てていけばいいし、ほかに使いたい統率者があれば「1からのデッキ構築」に挑戦する。

統率者戦について調べているとすぐに競技的な統率者戦の話にたどり着き、そのハードルの高さに困惑するかもしれません。「日本では競技志向なコミュニティが多い」とは言われるものの、それは海外の統率者コミュニティとの対比の話です。

魔力の墓所宝石の睡蓮

《魔力の墓所》《宝石の睡蓮》を全員が持っているわけでは決してありません。持っている人は統率者戦にドハマりすぎて「一生統率者戦で遊ぶから実質タダだな」などとうそぶいているのです。(一生統率者戦で遊ぶつもりの方にはお勧めです。いってつは一生遊ぶつもり。)

繰り返しになりますが、統率者戦は楽しむためのフォーマットです。気軽に飛び込んでみてください!「強いカードがすべて」ではない、発見と歓喜に満ちた奥深いゲームを楽しもう!

お求めはぜひ晴れる屋で。スタッフにもお気軽にご相談ください!通販ページはこちら

それではみなさん、また統率者戦のテーブルでお会いしましょう!

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら