今年のゴールデンウイークは統率者戦にチャレンジしよう!
先日、非常に残念なお知らせがありました。Wizards of the Coastより、一部地域での実店舗開催イベントの中止が発表されました。
このゴールデンウイークは店舗大会に参加予定だった方も多いと思います。ぽっかり予定が空いてしまった……この機会に統率者戦に参入してみませんか?統率者戦はもっとも構築の幅が広いカードゲームの一つと言っても過言では無いでしょう。実際に卓を囲むのは少し先になってしまうかもしれませんが、構築だけで連休を使い果たすほどの魅力に満ちています。
- 21/03/18
- 週刊 統率者戦デッキを作る vol.1 「自由に作品を作ろう」
- いってつ
いままで「週刊 統率者デッキを作る」では統率者戦の哲学やデッキ構築のヒントをお伝えしてきました。
今回は今、ゼロから統率者戦に参入する方向けにデッキ構築のルールをご紹介します。
すでに統率者戦を遊ばれている方には退屈な内容かもしれませんが、ぜひ統率者戦に興味を持っている仲間にシェアしてください!
統率者と固有色
統率者はいわばデッキのリーダー、プレイヤーの分身です。
統率者はゲーム開始時には統率者領域にあり、手札にあるかのように唱えることが出来ます。(手札から唱えたことにはならないので注意。)また、統率者は公開情報です。
晴れる屋youtubeチャンネルより。慣習として、統率者はライフカウンターのそばに置かれることが多いです。
墓地に置かれたり追放された場合は、望むならその領域から統率者領域へ戻すことができます。
手札やライブラリーに加わる場合も望むなら「手札やライブラリーに加わる代わりに」統率者領域に戻すことができます。
統率者を統率者領域から唱えるとき、それまでに統率者領域から統率者を唱えた回数1回につき追加で(2)を支払わなくてはなりません。いわゆる統率者税です。
統率者として指定できるのは、「伝説のクリーチャー」、「統率者として使用できる」と記載のあるカードです。
「共闘」を持つカードは、これに加えてもうひとつの「共闘」を持つカードと合わせて2枚のカードを統率者に使用することができます。
一部、「共闘」の組み合わせが固定されているものもあります。「〇〇との共闘」と互いのカード名が書かれた伝説のクリーチャーもしくはプレインズウォーカーの組み合わせ2枚を統率者として使用することができます。
両面カードであっても、第1面が統率者に指定できるカードであれば統率者として指定できます。《恐怖の神、ターグリッド》などモードを持つ両面カードは統率者領域から第2面で唱えることもできます。
変容を持つ統率者を変容コストで唱えることもできます。その場合でも統率者税を支払う必要があります。また、変容したクリーチャーを構成するカードに統率者が含まれているならそのクリーチャーは統率者です。
デッキに入れられるのは統率者と同じ固有色のカードだけ
統率者の固有色と異なる固有色を持つカードはデッキに入れられません。
あるカード自身の色、マナ・コストおよびテキスト中のマナシンボル、に含まれる色をそのカードの固有色と呼びます。
《ロフガフフの息子、ログラクフ》は色指標(カードタイプが記された行の左側の丸の中の色)によって固有色は赤になっています。
《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ》は第1面が青、第2面が緑です。このカードの固有色は青と緑になります。
《刃を咲かせる者、ナジーラ》は自身の色が赤、テキストには赤に加え白、青、黒、緑のマナシンボルが含まれるため、このカードの固有色は全色となります。
マナシンボル、テキストいずれにも色が含まれていない場合、固有色は無色であり、あらゆる統率者デッキに採用できます。
《オパールのモックス》は好きな色1色のマナを加えることができますが、マナシンボルは書かれていないため、固有色は無色です。
《殴打頭蓋》は「生体武器」によって黒のトークンを生み出しますが、これはルールの注釈文としての記載です。こうした場合は固有色に含まれません。
《黄鉄の呪文爆弾》はテキストに赤のマナシンボルがあるため固有色は赤色です。
《猿術》は緑のトークンを生成するカードですが、マナシンボルとしての記載ではないため、固有色は青のみです。
《統率の塔》はテキスト中にマナシンボルがなく、どんなデッキでも採用できます。
《アカデミーの廃墟》は無色マナしか生み出せませんが、起動コストに青のマナシンボルが含まれるため、固有色は青になります。
一般に、土地は色を持ちませんが、例えば《島》や基本土地タイプ・島を持つ土地は「青マナ1点を加える」という起動型能力を持っているため、固有色に青を含まないデッキに入れることはできません。
無色のカード(固有色が無色)を統率者に指定すると、そのデッキには固有色を持つカードが一切入れられなくなります。基本土地は《荒地》しか入れられません。
デッキは100枚、同名カードは一枚のみ
統率者戦のデッキは100枚ちょうどでなくてはなりません。この100枚には統率者も含まれます。
同名カードは一枚のみ入れられます。ただし、《執拗なネズミ》など「同名カード何枚でも入れてもよい」といったカードは統率者戦においても何枚でも入れることができます。
サイドボードはなし
統率者戦は1ゲームのみで決着するためサイドボード入れ替えが無く、またいわゆる「ゲーム外部からほかのカードをゲームに持ち込む能力」は機能しないとされているため、サイドボードは基本的にありません。
ゲーム外部からほかのカードを持ち込む呪文や能力を持つカードをデッキに入れることはできるものの、それらの呪文や能力は解決されても何も起きません。
相棒
統率者戦においても相棒を指定することはできます。相棒の能力は「これ自身をゲームに持ち込む能力」と解釈され、「ほかのカードを持ち込む能力」とは区別されています。
相棒能力によるデッキ構築条件には統率者も含まれます。また、相棒と同名のカードをデッキに入れることはできません。相棒指定されたカードも固有色の制限にのっとっていなければなりません。
感染や毒カウンター、特殊勝利
統率者戦でも毒カウンターを10個得たことによって敗北します。「感染」や毒カウンターにまつわるカードは使用できます。
ライフを失ったことやライブラリーアウト以外の特殊な勝利、敗北もまた、統率者戦で機能します。
このほかに統率者戦特有の勝利方法として、「同一の統率者からの戦闘ダメージ(統率者ダメージ)を合計21点以上受けたプレイヤーは敗北」します。
禁止カード
競技フォーマットではない統率者戦では非常に強力かつ広大なカードプールを楽しむことができますが、禁止カードがないわけではありません。《呪文追い、ルーツリー》など意外なカードが指定されているため、一度目を通しておくとよいでしょう。
※こちらに記載のリストは記事掲載時点のものです。
禁止カード一覧
《Ancestral Recall》《天秤》
《生命の律動》
《Black Lotus》
《陰謀団の先手ブレイズ》
《Chaos Orb》
《合同勝利》
《チャネル》
《引き裂かれし永劫、エムラクール》
《上位の空民、エラヨウ》
《Falling Star》
《Fastbond》
《閃光》
《けちな贈り物》
《グリセルブランド》
《エメリアの盾、イオナ》
《カラカス》
《トレストの使者、レオヴォルド》
《Library of Alexandria》
《限りある資源》
《呪文追い、ルーツリー》
《Mox Emerald》
《Mox Jet》
《Mox Pearl》
《Mox Ruby》
《Mox Sapphire》 《一望の鏡》
《パラドックス装置》
《原始のタイタン》
《クルフィックスの預言者》
《繰り返す悪夢》
《ラノワールの使者ロフェロス》
《Shahrazad》
《隔離するタイタン》
《星の揺らぎ》
《森林の始源体》
《Time Vault》
《Time Walk》
《修繕》
《トレイリアのアカデミー》
《企業秘密》
《激動》
《世界火》
《ヨーグモスの取り引き》
これらに加えて「策略」のカードタイプを持つカード、「アンティに関するカード」、「人種や文化に対して攻撃的だとされるカード」は統率者戦で使用できません。
まとめ
以上、統率者戦のデッキ構築ルールをおさらいしてみました。
この連休はカードの整理がてら、思い出のカードや好きなカード、コレクションカードを使って統率者デッキを組んでみるのはいかがでしょうか。
統率者戦は対戦動画を見るのも楽しいですね。
ぜひ晴れる屋通販も併せてご利用ください!
明日4/30にも「週刊 統率者デッキを作る」特別号をお届けします。 お楽しみに!