ブロール のデッキを組もう!どんなカードが強いの?

いってつ

ブロール のデッキを組もう!

みなさんこんにちは、統率者戦だいすきいってつです。

ブロールも大好きです。リミテッドやパック開封を楽しんでいると自然にパーツがそろっていて簡単にデッキが組めるのがいいですね。先日公開したブロールのルールや魅力を伝える記事はご覧いただきましたか?

今回はブロールならではのオススメのカードをご紹介していきながら、ブロールの環境をのぞいていこうと思います。

リスティックの研究汚れた契約

統率者戦にもリス研のような多人数戦で輝くカードがあります。

スタンダードを遊んでいる方、統率者戦を遊んでいる方、どちらもご注目ください!

統率者をどう選ぼう?

統率者戦でよく言われる「強力な統率者の傾向」は、
「アドバンテージを供給する(ドローできる、トークンを出すなど)」
「テンポを得る(土地加速などマナを供給する)」
「戦闘で有利な能力を持ったクリーチャー」
といったところでしょうか。

表現の反復消失の詩句刃の歴史家

カードプールが狭いため、単色よりも多色の統率者を選び、より多くのカードを選択肢に入れるというのもいいでしょう。自分が使いたい強力なカードの色に合わせて統率者を選ぶのも悪くありません。

実例

では実例を見ていきましょう。

《星界の大蛇、コーマ》

星界の大蛇、コーマ

シミックカラーの化け物。《星界の大蛇、コーマ》は各アップキープに3/3のトークンを生み出します。ブロールなら自分のターンが回ってくるまでに3体も出てしまいます!トークンは統率者を守ったり、対戦相手の飛行アタッカーを寝かせたりと器用に働きます。

《情け無用のケイヤ》

情け無用のケイヤ

《情け無用のケイヤ》は[+1]でクリーチャーを除去から救い出すだけでなく、[-3]では除去までできてしまいます!白黒というカラーは飛行や警戒などを持つクリーチャーも多いので、プレインズウォーカーを守りやすそうですね。

《恐れなき探査者、アキリ》

恐れなき探査者、アキリ

《恐れなき探査者、アキリ》は白赤というカラーに珍しく、毎ターンドローを供給してくれる統率者です。装備しているクリーチャーがプレイヤー1人を攻撃するたびに誘発するため、3人を攻撃すると一気に3枚もドローできてしまいます!

《ティアマト》

ティアマト

5色の統率者!固有色の制限に縛られず自由にデッキ構築ができてしまいます。7/7飛行と戦闘で有利な性能を持ちつつ、戦場に出たときに大量のドラゴンをサーチします。ドラゴンは多くが飛行と優秀なスタッツを持っているので、そのまま強固な盤面を作って押し切ってしまいましょう。

《冬の神、ヨーン》

冬の神、ヨーン

《冬の神、ヨーン》は攻撃するたびにすべての氷雪パーマネントをアンタップ。クリーチャーはもちろん、氷雪土地さえアンタップ!《冬の神、ヨーン》の殴り先さえ確保できれば毎ターン膨大なテンポアドバンテージを得るだけでなく、氷雪クリーチャーを警戒持ちのように運用できてしまいます。自身は緑シングルシンボルでありながら、固有色は3色というのも非常に魅力的。

《野生の魂、アシャヤ》

野生の魂、アシャヤ

《野生の魂、アシャヤ》は自分のクリーチャーをすべて森・土地にしてしまいます。この恩恵はただマナが出るだけではありません。「土地でないパーマネントを~」というテキストの呪文から自軍を守ることができるのです。それでいて《野生の魂、アシャヤ》自身のサイズは簡単に10/10を超えるため、この1枚で攻守揃っています。

ほかにもいろいろ

近年はブロール、統率者戦を意識して伝説のクリーチャーがデザインされることもあり、スタンダードセットの中でも有力な統率者がたくさん見つかります!

ブロールのデッキリストを紹介する記事も近日公開予定です。お楽しみに!

飛行

統率者戦にも言えることですが、4人のプレイヤー全員がクリーチャーを大量に展開して、殴るに殴れないという状況が生まれがちです。そんな状況を打開できるのが「飛行」などの回避能力です。

忘れられた大天使、リーサシュタルンハイムの解放マナ形成のヘルカイト

実際にゲームをしてみると、統率者戦やスタンダードよりも横並びしやすく、なかなか思ったように攻撃できないことがわかると思います。そんな環境だからこそ、飛行を持った統率者やクリーチャーはライフレースをけん引する重要な存在になります。

岸壁安息所の帆凧微風のブーツ

《岸壁安息所の帆凧》は戦場に出ると能力が誘発してクリーチャーに装備される装備品。たった1マナで飛行を持たせることができるのは非常に強力ですね。クリーチャーが全体除去に巻き込まれたとしても装備品は戦場に残るので、継続して有利にライフレースを戦えます。

《微風のブーツ》は自動で張り付かない代わりにダメージを与えるたびにルーティング(手札の入れ替え)ができるのが強みです。より有力なカードを序盤から探すことができます。

この2枚はどの色のデッキでも採用できるおすすめの装備品です。飛行クリーチャーを採用しにくいカラー、デッキでぜひ。

スカイクレイブの大鎚

白にはより強力な飛行装備品があります。《スカイクレイブの大鎚》なら飛行に加え+2/+2修正、先制攻撃までついてくる!対戦相手の戦場に飛行がいてもかなり有利に立ち回れる強力な装備品です。

壊れた翼自然への回帰

飛行を持つクリーチャーが強い環境では緑は不利のように感じるかもしれませんが、緑には飛行クリーチャーや装備品、オーラを破壊する優秀な呪文があります。スタンダードではせいぜいがサイドボード用カードでしょうが、ブロールでは毎ゲーム必ず助けてくれる1枚です。

全体除去

神の怒り

統率者戦やブロールなどの多人数戦では全体除去が2人対戦よりも強力に働きます。

日没を遅らせる者、テフェリー蜘蛛の女王、ロルス

ブロールでは統率者にプレインズウォーカーを指定できます。そうしたデッキではクリーチャーの全体除去はさらに強く使えそうですね。

スタンダードではアグロ戦略のデッキが自ら全体除去を採用するのはミスマッチのようにも思えますが、ブロールでは自分が出遅れてしまったとき、対戦相手が圧倒的な展開を見せた盤面をひっくり返すのに有効で、多くのデッキで全体除去が採用されています。

白の全体除去

ドゥームスカール大群退治招待制

やはり全体除去と言えば昔から白の得意技ですね。《ドゥームスカール》はあらかじめ「予顕」しておくことでたった3マナで打てる全体除去です。

《大群退治》は8マナとかなりコストが重く見えますが戦場にあるクリーチャー1体につき1マナ軽くなります。たった2マナで打てることがほとんどで、全体除去後にそのまま自分の盤面を再構築することも容易です。

《招待制》は生け贄による全体除去。《秘密を知るもの、トスキ》《星界の大蛇、コーマ》など破壊不能を持っているクリーチャーも除去できるのが強みです。

黒の全体除去

黒もクリーチャー除去に秀でた色。スタンダードプールでも優秀な全体除去を持ちます。

雪上の血痕激しい恐怖影の評決

特に強烈なのが《雪上の血痕》。全体除去しつつ、自分だけは墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーを戻すことができ、盤面有利を作り出せます。

《激しい恐怖》はタフネス3以下を除去。自分のデッキを同じ部族で固めていれば対戦相手のクリーチャーだけを一方的に除去できます。

《影の評決》はマナ総量3以下のクリーチャーとプレインズウォーカーをすべて追放。墓地からも追放するため、新メカニズム「降霊」も妨害します。

食肉鉤虐殺事件

クリーチャーを-X/-X修正!それだけならごく普通な全体除去ですが、その後も《食肉鉤虐殺事件》は戦場に残り、自分のクリーチャーが死ぬたびに対戦相手がライフを失い、対戦相手のクリーチャーが死亡するたびにライフを回復します。盤面次第ではこの一枚がライフレースにも大きな影響を与えることになります。

そのほか

飲み込む潮

こいつはブロール界の《サイクロンの裂け目》だ。ぶっ飛ぶぜ。

《飲み込む潮》はバウンスによる除去。最も強力なパーマネントは戦場に残されしまうという欠陥を抱えてはいるものの、状況次第では3枚のドローがついてきます。ブロールは統率者戦と違い、《魔力の櫃》のような自身のマナ総量以上のマナを出すアーティファクトが存在しないため、再展開も統率者戦のようにはいきません。

吸血鬼の復讐家の焼き払い

赤には「全体火力」という形の全体除去があります。巨大なクリーチャーは落とせませんが、戦闘後に放つことでブロックした大型クリーチャーを巻き込めます。なかでも《家の焼き払い》はプレインズウォーカーにもダメージを与えられて優秀!

単体除去

2人対戦と異なり、多人数戦では1:1交換の除去は「ボランティア」と揶揄されることがあります。

窓からの放り投げ巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス

例えば《窓からの放り投げ》で2階から《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》を投げ飛ばしたとしましょう。

あなたは手札1枚、ヴォリンクレックスのコントローラーはクリーチャー1枚を失いました。一見すると1:1交換のようですが、このテーブルにはあと2人のプレイヤーがいるのです。彼らは何も失っていません!つまりこれは実態としては「1:1:0:0交換」であり、自分は相対的に損をしているのです。

では1:1交換の除去は「弱いカード」なのでしょうか。いいえ、そんなことは決してありません。ブロールは戦闘ダメージでの決着が多いフォーマットです。つまり、対戦相手は一人ずつ脱落していつか1体1のゲームになります。そうなれば1:1交換はふたたびパワーを取り戻します。

また、たとえアドバンテージ損になったとしても除去しなければ自分の勝ち目が無くなってしまうクリーチャーや置物がブロール環境にも存在します。重要なのは”使いどころの見極め”です。

鎮まらぬ大地、ヤシャーン蝕むもの、トクスリル風化したルーン石

こんなのが出てきても大丈夫?

さあ構築構築

今回はブロール環境で強いと言われるカードを特集しました。もっとも、スタンダードは統率者戦と比べて圧倒的に環境変化の速いフォーマットです。来る新セットでまた環境が大きく動く可能性はありますが、構築の一助となれば幸いです。

近日中に実際のデッキリストも紹介する記事を公開予定ですので、そちらもぜひご覧ください!

ブロールを遊べるイベントとして直近ではトーナメントセンター大阪で開催されるコマンダーサミットがおすすめです!この日はブロールや統率者戦、ほかにも様々な統率者戦フォーマットが遊べます。ぜひご参加ください!
TC東京でのイベント模様はこちら

それではみなさん、統率者戦と、ブロールのテーブルでお会いしましょう! !

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。Commander Format Panel メンバー。 いってつの記事はこちら