統率者戦 目線で2021年を振り返る!前編

いってつ

2021年の統率者戦を振り返る!

みなさんこんにちは、いってつです。

2021年も終わろうとしていますね。みなさん、今年はマジックを、統率者戦を楽しめましたか?今年は社会でもマジックでも大きな変化があった1年でしたね。

そこで今回は2021年を統率者目線で振り返ってみましょう!

1月~統率者レジェンズの影響色濃く~

統率者戦のリミテッドが遊べるという触れ込みだった『統率者レジェンズ』が2020年11月20日に発売されて間もない年始。

イベントの開催はウィザーズの要請によりすべてストップしていました。そのせいか、フリープレイでも遊ばれているのはほとんどが統率者戦というのが実情でした。

宝石の睡蓮船殻破り敵対工作員

今となっては何の気なしにプレイされている《宝石の睡蓮》ですが、このころはまだ貴重品でした。

《船殻破り》は色の合うデッキの多くに採用され、このカードのために本来統率者戦では弱いはずの単体除去の価値が高まりました。《削剥》《四肢切断》《猿術》をよく見かけるようになりましたね。

パルン、ニヴ=ミゼットギトラグの怪物

大量のドローを行う統率者は特に苦しい時期だったと言えるでしょう。

忘れられがちですが、統率者戦をリミテッドで遊べるというのが『統率者レジェンズ』の魅力の一つです。パックを開封してすぐ遊ぶリミテッドもぜひお楽しみください!

2月 ~ワクチンとファイレクシアン~

2月には医療者向けの新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、「もうしばらく待てばかつてのようなマジックライフを取り戻せるかもしれない」と希望が見えてきました。

巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス

そして2月5日に『カルドハイム』がリリースされます。ファイレクシア語の《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》には驚かされました。

樹の神、エシカ厚顔の無法者、マグダ語りの神、ビルギ

統率者戦目線では優秀な統率者が多く登場しました。特に赤単に目覚ましく、《厚顔の無法者、マグダ》は「多相を持つアーティファクトクリーチャー」「《前兆の時計》」との高速コンボデッキ、《厚顔の無法者、マグダ》は独特なストームデッキを生み出します。

ティボルトの計略領界渡り秘密を知るもの、トスキ

《ティボルトの計略》は赤に新しい打ち消しをもたらしました。大きなアドバンテージ損となる打ち消しですが、自分のコンボを守るには十分です。

《領界渡り》は部族デッキの新しいアドバンテージ源として、《秘密を知るもの、トスキ》もクリーチャー主体のデッキで強力に働きました。

3月 ~再録万歳!~

『時のらせんリマスター』がリリース!「時のらせんブロック」をリミテッド用に再編したパックで、当然統率者戦で活躍する名カードも多数収録されました!

宝石の洞窟否定の契約ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

《宝石の洞窟》が非常に手に入りやすくなり、「プリゲームアクション(いわゆる0ターン目)」が増えました。

「地味高カード」だった《否定の契約》《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》の再録も歓迎されていました。

再録セットなので環境が大きく変わることはありませんでしたが、これまでなかなか手に入らなかった優良カードが市場に大量供給されたのです。

4月 ~イベント再開と魔法学院~

4月からは店舗イベントが再開されました!

23日リリースの『ストリクスヘイヴン:魔法学院』は久しぶりにプレリリースイベントも行われました。

悪魔の教示者時間のねじれ

セットの舞台になった魔法学院の《大図書棟》に収蔵された素晴らしい魔術「ミスティカルアーカイブ」も大きな話題になりました。

レアと神話レアのものは当時のスタンダードプール外からの再録カードで、統率者戦で人気のカードも多く収録されていました。すべてスペシャルアートでの再録だったので、まだ持っていなかったプレイヤーだけでなく、すでに持っていたプレイヤーもデッキをおしゃれに飾るためにパックを剥きました。

また、例年この時期は統率者戦デッキの特別セットが発売されるタイミングです。いつもは4セット発売されますが、今回はストリクスヘイヴンの五大学に合わせて5つもデッキセットが発表されました。

呪われた鏡古術師の地図霊園の庭師、イェドラ

新規のカードにも優良カードが多数あり、楽しいセットでしたね!

僕自身もこのセット出身の統率者でもデッキを組みました。特に《生ける卒論、オクタヴィア》は青単なのにコンボしない楽しいデッキに仕上がっています。晴れる屋通販でも販売中。おすすめです。

統率者戦が楽しくなる!……はずでしたが、4月末には再び緊急事態宣言が行われ、店舗イベントが開かれなくなってしまいました。

5月6月 ~嵐の前の静けさ~

5月は新セットの発売がなく、テーブルトップで遊ぶこともなかなかできず、統率者戦シーンは静かなものでした。

ところが6月になると大変な騒ぎになりました。

モダン、レガシーどころかヴィンテージにまで影響を与えたこのセットが統率者戦にも大きな変革をもたらしました。

ダウスィーの虚空歩きエスパーの歩哨ウルザの物語

そう、『モダンホライゾン2』です。

《ダウスィーの虚空歩き》は黒の濃いデッキでよく見かけます。対戦相手の墓地に置かれるカードを追放しながら、そのカードをタダで唱えることができてしまうインチキっぷり。膠着した盤面では「シャドー」を持っていることが有効に働くこともあり、非常に優秀です。

《エスパーの歩哨》は白のデッキすべてに入っているんじゃないか?というくらい見かけます。白の《Mystic Remora》という立ち位置で、1ターン目に飛び出してくると少なくとも2,3枚は引けます。

《ウルザの物語》はすべてのデッキにマスト!というわけではありませんが、《魔力の墓所》《太陽の指輪》をサーチできる統率者戦では2ターン後から使えるマナが増える土地として使うことができます。アーティファクトでのコンボを採用したデッキではマナを使わずに《師範の占い独楽》などのコンボパーツがサーチできます。

沸騰する小湖

「対抗色フェッチランド」の再録も話題になりましたね。この機会に持っていなかったフェッチランドを買いそろえたプレイヤーも多かったでしょう。

不敬な教示者騒々しい写本、コーディ

《不敬な教示者》の登場で《騒々しい写本、コーディ》が最強統率者の一角に名を連ねることになりました。《騒々しい写本、コーディ》の能力を起動して1マナの呪文を唱えるとライブラリーから《不敬な教示者》がめくれ、そこから《むかつき》を放って勝利する高速コンボデッキが開発されたのです。

このデッキは実際に国外の大規模なcEDHトーナメントで結果を残し、国内でも話題となりました。

次回予告

この1年間、あっという間のようでたくさんの出来事がありましたね。どうやら一回の記事ではすべてを振り返れそうにありません。次回、後編では7月以降の出来事を振り返っていきます。「2度の禁止改定」「コマンダーサミット」そして「来年発売される統率者セット」。下半期は本当にたくさんの事件がありました。

後編が待ちきれない方はこちらから統率者の記事をチェック!

それではみなさん、また統率者戦のテーブルでお会いしましょう!

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら