これから無色統率者を始めるなら!
「無色の構築済み統率者デッキが出るだって!?!?!」
先日発表された『統率者マスターズ』。それに合わせて発売される構築済みデッキの中には無色デッキの姿があったのです!!!!
今年の8月ごろ発売予定とのこと。待ちきれない!
「これをきっかけに無色の統率者戦デッキを組みたい!」という人も多いのではないでしょうか。そんなあなたのために自他ともに認める”コジレック野郎”いってつがおすすめのカードをまとめました!
「でもお高いんでしょう?」いいえ、そんなことはありません。どんなデッキでも際限なく強くするには莫大な予算が必要ですが、無色デッキの面白さを体験すること自体は非常に手軽なのです!早速見てみましょう!
無色デッキとは
茶単とも呼ばれる無色デッキの特徴をまず確認しましょう。
インスタントアクションが少ない
無色のインスタントカードは現在5枚しかありません。対戦相手の思わぬアクションに対応するのは苦手です。
《無のロッド》でデッキのほとんどのカードが機能不全に陥る
デッキをアーティファクトが占める割合が大きいので、アーティファクトを咎めるカードの影響を非常に強く受けてしまいます。
《波止場の恐喝者》や《兄弟仲の終焉》、《破壊放題》も天敵です。
無色マナがもっとも強く使える
弱点ばっかりじゃないか!と思うかもしれませんが、ここからは強みの紹介です。
無色マナはもっとも簡単に増やすことができるマナで、それを最も強く使えるのは当然無色デッキ。よって無色デッキは最強。
いろんな土地が使える
無色マナを生み出す基本土地として《荒地》がありますが、たくさんのユニークな土地が使えるというのも魅力です。
こうした強力な土地は入れすぎると色マナ事故を起こしやすくなりますが、無色デッキでは無縁です。《血染めの月》をされても影響は少ない!
妙に強く使えるカードがある
かっこいい
以上。
無色の統率者一覧
アーティファクト・クリーチャー
伝説のアーティファクト・クリーチャーはなかなかクセの強いものが多いですね。《クルーグの災い魔、トラクソス》《止められぬ巨大戦車、グラーツ》は打点が高く、コンバットでの勝利が見込めます。
《流浪の発電機》はエルドラージの滅殺をコピーできるのが面白いですね。
《銀のゴーレム、カーン》は3マナ以上出るアーティファクトをクリーチャー化して《通電式構成物》で無限マナを生み出すなど、独特の無限マナコンボがあります。
《ウルザの空戦艇、リベレーター号》はアーティファクトをインスタントのように唱えられるようになるのが面白く、《溜め込み屋のアウフ》着地前にマナを出しておき、着地後に《隕石》で除去するといったことが可能になります。《再活性》に合わせて《墓掘りの檻》なんてことも。
- 2022/09/26
- キュートな流浪の発電機はスランの秘宝!「滅殺4」をコピーしろ!
- いってつ
- 2023/02/22
- エルドラージも逃げ出す高打点!?止められぬ巨大戦車、グラーツ
- いってつ
エルドラージ・クリーチャー
エルドラージを統率者にする場合、マナ加速して統率者を出すだけで勝利につながります。マナアーティファクトを並べたあとの、マナの使い道が統率領域に置いてあることになります。
《約束された終末、エムラクール》の場合、追加ターンを《ジェラードの砂時計ペンダント》などでキャンセルするとむごいことに。
おすすめのカード
これから無色デッキを組みたい!という人に特におすすめのカードを紹介していくぞ!執筆時点で販売価格1,000円未満のものを中心にピックアップしました。
え?統率者デッキで再録されたらなんか損した気分になるから嫌……?じゃあFoilを買えばいいだろ!!!!!
マナアーティファクト
《厳かなモノリス》《魔力の墓所》あたりのカードは当然非常に強力ですが……相応の「コスト」がかかります。もっとコスパのいいマナアーティファクトは無いものでしょうか。
タップするだけで3マナ出て、しかも毎ターンちゃんと起き上がる!しかもお手ごろ価格!
こうしたマナ・アーティファクトを《通電式キー》でアンタップして一気に大量のマナを出すのが茶単デッキの得意技!
2マナ以上出るアーティファクトがあれば、《通電式キー》《多用途の鍵》は実質1マナのマナアーティファクトになる!
無色マナを出すたびに追加でもう1マナ出す《見捨てられた碑》!無色のクリーチャーを+2/+2修正する能力も馬鹿にできません。3マナで自身をアンタップできる《玄武岩のモノリス》との組合せで無限マナが成立します!
《隕石》は出たときにどこかに2点ダメージ、《マイトストーンとウィークストーン》は出たときに2ドローもしくはクリーチャー1体を-5/-5修正!どちらも誘発型能力なので、《溜め込み屋のアウフ》や《戦争の報い、禍汰奇》を除去できます!
《月銀の鍵》はマナ能力を持つアーティファクトをサーチできるカード。《溜め込み屋のアウフ》が出てきそうなタイミングで《隕石》をサーチしたり、《見捨てられた碑》+《玄武岩のモノリス》コンボの片方をサーチしたり。
土地
100枚のデッキで1枚ずつのウルザトロンを揃えるのはほぼ不可能です。しかし、「ウルザの」土地を入れておけば《ウルザの作業場》から2マナ以上出るようになります。
《ウルザの作業場》を《ヴェズーヴァ》などでコピーすればさらにマナ加速が可能!土地によるマナ加速なので妨害もされにくいのが魅力です。
エルドラージを採用するなら《エルドラージの寺院》や《ウギンの目》も非常にうれしい1枚です。どちらもエルドラージを唱えるときに2マナぶんの働きをします。
《ザルファーの虚空》のような「占術」のおまけつきの土地もサーチやドローの少ない茶単ではドローの質をよくするちょっとうれしいカード。
そのほか
《晶洞ゴーレム》が戦闘ダメージを与えると統率者をタダで唱えられます。ちゃんと唱えているのでエルドラージの誘発型能力も使えます!エルドラージを統率者にするなら超オススメ。誘発型能力なので《無のロッド》も関係なし!
毎ターン維持コストがかかりますが、土地でないパーマネントを破壊できる非常に優秀なクリーチャー。《無のロッド》にも触れるのは本当にえらい!
無色では珍しい、たくさんのカードをひけるクリーチャー。どちらも《無のロッド》には引っ掛からない!《終末を招くもの》は統率者ダメージを通すのにも使えます。
1つ目の能力はコントロールを奪われた自分のカードを爆破。2つ目の能力は無難なマナ能力。3つ目の能力はプレインズウォーカーの忠誠度や《永遠溢れの杯》のカウンターを増やせる。4つ目はドロー。
マナ・アーティファクトにいろんな便利機能がついているとみればとってもお得。思わぬ場面で役立つ日がやってくるでしょう。
フィニッシャー
エルドラージ、特に《真実の解体者、コジレック》《大いなる歪み、コジレック》を統率者にすると、唱えさえすれば手札を回復することができ、そのまま攻撃し続けて勝つことができるので、「とりあえず土地とマナ・アーティファクトをぱんぱんに詰め込めばデッキになる」というのがわかりやすくていいですね。コジレックが無色の統率者のなかでもっとも人気がある理由と言えます。12/12というスタッツはたった2回の攻撃で対戦相手を統率者ダメージで敗北へ追い込みます。
無色デッキのフィニッシャーは他にはないのでしょうか。
昨年『ダブルマスターズ2022』で再録されたため、ぐっと手に入れ安くなった《無限に廻るもの、ウラモグ》。滅殺4で殴られた対戦相手はダメージ、アドバンテージ、ともに大打撃を受けます。
少々値が張りますが、最近のカードとしては《街並みの地ならし屋》《ファイレクシアへの門》が非常に強力。特に《街並みの地ならし屋》はウラモグよりコストが軽く、毎ターン壊すパーマネントも自分で選べるというのが魅力。めちゃくちゃおすすめです。
エルドラージ・タイタンズ以外にも強力なクリーチャーはたくさんいます。
《破滅の伝導者》はこうしたフィニッシャーをサーチしつつ、そのコストも軽くしてくれます!
コンボ
茶単はサーチやドローが苦手なので、コンボするよりもマナ加速→巨大クリーチャーで押し切る戦略のほうがよい……と考えていますが、アーティファクトをがちゃがちゃ動かしてコンボすることに憧れる人も多いと思います。
ここでは高額なカードを使わずに1枚のカードからスタートできるコンボをひとつだけ紹介しておきます。
戦場に大量のアーティファクトを並べておき、《カルドーサの鍛冶場主》を起動、《前兆の時計》をサーチし、《前兆の時計》の能力で《カルドーサの鍛冶場主》をアンタップ、もう一度起動し《マイアの戦闘球》をサーチ。《マイアの戦闘球》の能力でさらにアーティファクトが4つ出るのでこれを使ってまたサーチ&アンタップ。
《カルドーサの鍛冶場主》+6つのアーティファクト(うち3つはアンタップ状態)でスタートすれば、ライブラリーからアーティファクトを2枚直接戦場へ出せてしまいます。これで《見捨てられた碑》と《玄武岩のモノリス》を揃えれば無限マナとなります。
デッキ紹介
ここで、2つの無色デッキをご紹介します。
まずはパイオニアプールのカードだけで構築したパイオニアEDHのコジレックデッキ。パイオニアプールのカードだけでもかなりパワフルに組むことができ、5ターン目にコジレックを唱えることも夢ではありません。
どれだけ出遅れても《精霊龍、ウギン》一枚でゲームを一気にひっくり返すことができ、常にチャンスがあります。
そしてこちらが一万円の予算で構築した《大いなる歪み、コジレック》!
当然《魔力の墓所》などは入っていませんが、それでも10マナを生み出すのはそう難しくありません。
どちらもコマンダーサミット基準のBattleで楽しく遊べるでしょう。パイオニアEDHのほうは「マナの使い道」が強く、一万円構築のほうは「マナ加速」が強い構成になっています。
ちなみに、いってつの現在のコジレックはこちら。
展望
「《Mishra’s Workshop》を持っていないから茶単組めません」とはよく言われます。もちろん、究極最強の茶単を目指す!というのなら欲しいカードですが、これを持っていないから組まないというのはもったいなさすぎます。
マナアーティファクトで一気に大量のマナを作ってエルドラージで一気に攻める!非常にシンプルで楽しいこのデッキをあきらめないで欲しい……!僕自身も初めてコジレックを組んだ時には《魔力の墓所》さえ入っていなかったのです。
『統率者マスターズ』の発売とともに無色統率者を使う人は間違いなく増えます。ぜひ先取りして一緒に《無のロッド》出されて苦しみましょう!!
それではみなさん、《ウルザの作業場》でお会いしましょう。