スタンダードで使える土地をまとめて紹介
スタンダードカードアーカイブ「土地」紹介へようこそ。 ここではスタンダードで使用できる土地カードをまとめて紹介していきます。
新しいカードセットが登場したとき、ローテーションが起きるタイミングなど、記事の内容は随時更新されます。デッキ構築の参考になれば幸いです。
スタンダードで使用可能なセット(2025年2月7日時点) ◆『霊気走破』 ◆『ファウンデーションズ』 ◆『ダスクモーン:戦慄の館』 ◆『ブルームバロウ』 ◆『サンダー・ジャンクションの無法者』 ◆『カルロフ邸殺人事件』 ◆『イクサラン:失われし洞窟』 ◆『エルドレインの森』 ◆『機械兵団の進軍:決戦の後に』 ◆『機械兵団の進軍』 ◆『ファイレクシア:完全なる統一』 ◆『兄弟戦争』 ◆『団結のドミナリア』 |
関連記事
- 2025/02/05
- 【2月5日更新】パイオニアで使用できる土地カード一覧
- 晴れる屋メディアチーム
- 2025/02/05
- 【2月5日更新】パウパーで使用できる土地カード一覧
- 晴れる屋メディアチーム
好きな色のマナが出る土地
「好きな色1色のマナ1点を加える」という能力を持つ土地をまとめて紹介します。好きな色とは・
・
・
・
の内の1つを選ぶという意味で、
は含みません。
《素朴な農場》
《素朴な農場》は好きな色のマナが出せるアンタップインの土地です。ただし、その色マナは乗騎・呪文を唱えるためにしか使えません。
また、好きな色のマナ以外にも無色のマナを出すことができ、こちらの無色のマナに関しては用途が限定されないため、アンタップインの土地であることを考えると、使い勝手は悪くありません。
ライブラリーの上を見て、それが乗騎カードであれば公開して手札に加えるというアドバンテージに直結する能力を持ちますが、恩恵が不確定である上に起動コストが3マナ+タップとやや重いのがネックです。ただし、乗騎カードでない場合はライブラリーの下に置くことも可能なため、最低でも占術1相当の効果はあります。
《本道》
《本道》は好きな色のマナが出せるタップイン土地です。
戦場に出たときにアンタップ状態であるアーティファクトか土地を1つタップしないかぎり、自身を生け贄にささげなければいけないという、強烈なデメリット能力を持っています。
好きな色のマナが出せる点は便利ですが、タップインとテンポが悪く、アンタップ状態のアーティファクトか土地を用意しなければならないことから使い勝手があまりよくありません。
《魂の洞窟》
《魂の洞窟》は戦場に出るときにクリーチャー・タイプを1つ選び、その選んだクリーチャー・タイプを持つ呪文を唱えるとき限定で好きな色のマナが出せる土地です。マナ基盤が安定するばかりか、恐ろしいことにこの色マナを使用して唱えられたクリーチャー呪文は打ち消せないという青に対して非常に強い能力を持ちます。
呪文を打ち消すことが戦略に含まれる青系のコントロールデッキは《魂の洞窟》によってプランを大きく崩されることも少なくありません。
カード名に「洞窟」とありますが、土地タイプとして洞窟を持っているわけではない点に注意しましょう。
《ミレックス》
《ミレックス》は戦場に出たターン限定で好きな色のマナを生み出すことができます。安定して色マナを供給してくれるわけではありませんが、ここぞという場面でアンタップインから足りない色マナを生み出してくれるのは心強いです。
また、《ミレックス》の最大の強みは毒性1のダニトークンを生み出す起動型能力です。起動コストが3マナと軽くはありませんが、マナさえあれば継続的にトークンを生み出せる能力は強力で、デッキによっては《ミレックス》を追加の勝ち手段として採用するケースもあります。
《閑静な中庭》
《閑静な中庭》は戦場に出るに際しクリーチャー・タイプを1つ選び、その選んだクリーチャー・タイプを持つ呪文を唱えるために好きな色のマナを出すことができます。一見すると《魂の洞窟》の下位互換のように思えますが、クリーチャーの起動型能力を使用するためにも好きな色のマナが出せるため、《魂の洞窟》よりやや優れている面もあります。
《種子中枢》
《種子中枢》はクリーチャー・タイプにファイレクシアンを持つ呪文を唱えるとき限定で好きな色のマナを出すことができます。
《偉大なる統一者、アトラクサ》のような多色のファイレクシアンを唱えるときなど、デッキ内に多くのファイレクシアンを採用している場合は、安定したマナ基盤の構築に貢献します。
対戦相手が毒カウンターを3つ以上得ている場合、1/1クリーチャーを強化する能力も有用です。
《英雄の公有地》
《英雄の公有地》は伝説の呪文限定で好きな色のマナが出せます。加えて、コントロールしている伝説のパーマネントと同じ色のマナを生み出すことができ、そのマナについては伝説以外の呪文にも使えるなど、使い勝手がとても良い土地です。
また、起動コスト3マナ+《英雄の公有地》を追放することで伝説のクリーチャーに呪禁と破壊不能を付与する能力もかなり強力で、手札がなくても対戦相手の除去呪文から伝説のクリーチャーを守ることができます。
番外編:フィルターになる土地
《隠された岩屋》 《導路の塔門》《魅惑の洞窟》《水晶の岩屋》《マイコシンスの庭》《タグシンの広間》は起動コスト1マナで好きな色のマナを1点生み出すことができます。この方法ではマナが増えませんので、マナを生み出す能力というよりはなんらかのマナを好きな色のマナに変換できるフィルターのような能力を持った土地と考えられます。
また、を生み出すマナ能力に加え、戦場に出たときに「諜報」や「占術」ができたり、なんらかの起動型能力を持っていたり、やや特殊な土地が多いです。
ちなみに《開花の亀》がいれば、これらの土地はフィルターではなく好きな色のマナを1点生み出せる土地へと変貌します。
選んだ色のマナが出る土地
戦場へ出るときに色を1つ選び、その選んだ色のマナを出せる土地を紹介します。
《夜市》
戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。
マナ能力は平凡ですが、土地が不要なときにサイクリングによってドローを進めることができる点は優秀です。
《ヴァルガヴォスの棲み処》
戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。
マナ能力は平凡ながら、パーマネントタイプに「エンチャント」を持つため、「違和感」などエンチャントが戦場に出ることがトリガーとなる能力を誘発させることができます。
《未知なる安息地》
戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。
《蜃気楼の台地》
戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。土地タイプに砂漠を持ちます。
《エッジウォールの宿屋》
戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。生け贄に捧げることで墓地にある出来事を持つカードを手札に戻す能力を持っています。
起動コストは軽くありませんが、《忠義の徳目》や《執念の徳目》など対処必須級のカードを再利用できる能力は対戦相手にとって脅威となるでしょう。
《スランの門》
《スランの門》は戦場に出るときに基本土地タイプを1つ選び、その選ばれた基本土地タイプを持つ土地として戦場にでます。厳密には選んだ色のマナが出せる土地とは異なりますが、マナ能力的にはさほど差異はありません。
《力線の束縛》のコストが下がるなど、版図シナジーを含めて基本土地タイプを持つことのメリットは多いです。「選んだ色のマナを出す土地」の実質的な上位互換と言えるでしょう。
3つ以上土地を置いた中盤以降はタップインになったり、マナを生み出すのに毎回1点のライフを支払うなどデメリットも多いですが、構築次第で十分に採用が検討される土地です。
2色のマナが出る土地(アンタップイン)
2色のマナを出し、アンタップ状態で場に出る(アンタップイン)土地をまとめて紹介します。
境界ランド
境界ランドは対応する基本土地タイプを持つパーマネントをコントロールしていると、2色目のマナが出せるアンタップインの土地です。
対応する基本土地を戦場に出せていなくとも、最低限アンタップインできる単色土地として機能する点が優秀です。
現スタンダードでは
《フラッドファームの境界》(白青)
《グルームレイクの境界》(青黒)
《ブレイズマイアの境界》(黒赤)
《ソーンスパイアの境界》(赤緑)
《ハッシュウッドの境界》(緑白)
《ブリーチボーンの境界》(白黒)
《リバーパイアーの境界》(青赤)
《ウェイストウッドの境界》(黒緑)
《サンビロウの境界》(赤白)
《ウィローラッシュの境界》(緑青)
の10種類が使用可能です。
ダメージランド(ペインランド)
ダメージランド(通称:ダメラン)は色マナを出す際に1点のダメージを受けるデメリットのある土地です。アンタップインで2色マナが出るのは強力ですが、アグロ系のデッキを相手にするときには、この土地からのダメージが致命的になることもしばしばあり、そういった性質からペインランドと呼ばれることもあります。
ちなみに無色マナを出す分にはダメージを受けませんので、使い勝手はそこまで悪くありません。
現スタンダードでは
《アダーカー荒原》(白青)
《地底の大河》(青黒)
《硫黄泉》(黒赤)
《カープルーザンの森》(赤緑)
《低木林地》(緑白)
《コイロスの洞窟》(白黒)
《ラノワールの荒原》(黒緑)
《ヤヴィマヤの沿岸》(緑青)
《シヴの浅瀬》(青赤)
《戦場の鍛冶場》(赤白)
の10種類が使用可能です。
2色のマナが出る土地(条件付きアンタップイン)
2色のマナを出し、条件次第ではアンタップ状態で場に出る(アンタップイン)土地をまとめて紹介します。
13点ランド
13点ランドは、ライフが13点以下のプレイヤーがいるとアンタップ状態で戦場に出る土地です。
序盤はタップインとなるケースが多いでしょうが、アグロデッキを使うことにより、対戦相手のライフをすみやかに13以下にできる場合などは中盤以降でアンタップインできる確率が高くなります。また、呪文の追加コストや効果でライフを支払うことで、自分のライフをすぐに13点以下にできるデッキなども比較的アンタップインしやすくなります。
現スタンダードでは
《放棄されたキャンプ地》(白青)
《薄暗い下水道》(青黒)
《剃刀罠の山峡》(黒赤)
《流血の森》(赤緑)
《刻まれたトウモロコシ畑》(緑白)
《放置された邸宅》(白黒)
《異様な灯台》(青赤)
《抑圧された墓所》(黒緑)
《騒々しい移動遊園地》(赤白)
《湖畔の掘立小屋》(緑青)
の10種類が使用可能です。
ファストランド
ファストランドは、戦場に自分がコントロールしている土地が2つ以下の場合にアンタップインできる2色土地です。序盤はかなり強力な土地ですが、3つ以上の土地を置いた終盤以降はタップインとなってしまいます。
現スタンダードでは
《金属海の沿岸》(白青)
《闇滑りの岸》(青黒)
《黒割れの崖》(黒赤)
《銅線の地溝》(赤緑)
《剃刀境の茂み》(緑白)
《秘密の中庭》(白黒)
《花盛りの湿地》(黒緑)
《植物の聖域》(緑青)
《尖塔断の運河》(青赤)
《感動的な眺望所》(赤白)
の10種類が使用可能です。
《要塞化した海岸堡》
《要塞化した海岸堡》は白青2色のマナが出せる土地です。手札から兵士カードを公開するか、兵士をコントロールしている場合にアンタップインできます。
すべての兵士に+1/+1の修正を与えるという起動型能力を持っています。起動にかかるコストは5マナと重いですが、ゲーム終盤の決め手になりえます。
2色のマナが出る土地(タップイン)
2色のマナを出し、タップ状態で場に出る(タップイン)土地をまとめて紹介します。
ギルド門ランド
ギルド門ランドはタップインの2色土地です。土地タイプに「門」を持ちます。
現スタンダードでは
《アゾリウスのギルド門》(白青)
《ディミーアのギルド門》(青黒)
《ラクドスのギルド門》(黒赤)
《グルールのギルド門》(赤緑)
《セレズニアのギルド門》(緑白)
《オルゾフのギルド門》(白黒)
《ゴルガリのギルド門》(黒緑)
《シミックのギルド門》(緑青)
《イゼットのギルド門》(青赤)
《ボロスのギルド門》(赤白)
の10種類が使用可能です。
占術ランド
占術ランドは戦場に出たときに占術1が行えるタップインの2色土地です。
現スタンダードでは
《啓蒙の神殿》(白青)
《欺瞞の神殿》(青黒)
《悪意の神殿》(黒赤)
《奔放の神殿》(赤緑)
《豊潤の神殿》(緑白)
《静寂の神殿》(白黒)
《疾病の神殿》(黒緑)
《神秘の神殿》(緑青)
《天啓の神殿》(青赤)
《凱旋の神殿》(赤白)
の10種類が使用可能です。
砂漠ランド
砂漠ランドは戦場に出たときに対戦相手1人を対象として1点のダメージを与えることができるタップインの2色土地です。土地タイプに砂漠を持ちます。
現スタンダードでは
《孤立した小峡谷》(白青)
《不快な泉》(青黒)
《鋸歯の痩せ地》(黒赤)
《逆棘の辺境林》(赤緑)
《クレオソートの荒野》(緑白)
《荒れ果てた干潟》(白黒)
《ただれた峡谷》(黒緑)
《瑞々しいオアシス》(緑青)
《浸食された渓谷》(青赤)
《擦り減った絶壁》(赤白)
の10種類が使用可能です。
諜報ランド
諜報ランドは戦場に出たときに「諜報1」を行うタップインの2色土地です。2種類の基本土地タイプを持っています。
現スタンダードでは
《行き届いた書庫》(白青)
《地底街の下水道》(青黒)
《大音声の劇場》(黒赤)
《商業地区》(赤緑)
《草萌ゆる玄関》(緑白)
《薄暗い裏通り》(白黒)
《地底の遺体安置所》(黒緑)
《迷路庭園》(緑青)
《轟音の滝》(青赤)
《優雅な談話室》(赤白)
の10種類が使用可能です。
ゲインランド
ゲインランドは戦場に出たときに1点のライフが得られるタップインの2色土地です。基本的にアンタップインができないため、現スタンダードではファストランドやスローランドの方が優先して採用される傾向にあります。
現スタンダードでは
《平穏な入り江》(白青)
《陰鬱な僻地》(青黒)
《血溜まりの洞窟》(黒赤)
《岩だらけの高地》(赤緑)
《花咲く砂地》(緑白)
《磨かれたやせ地》(白黒)
《ジャングルのうろ穴》(黒緑)
《茨森の滝》(緑青)
《急流の崖》(青赤)
《風に削られた岩山》(赤白)
の10種類が使用可能です。
1点とはいえ土地を置くだけでライフが得られるのは有用です。《輝かしい天使》《ガムドロップの毒殺者》《平和の世継ぎ、ウィル》など、ライフゲインすることで能力が誘発・強化されるようなカードと相性が良い土地です。
タップインデュアルランド
タップインデュアルランドは2種類の基本土地タイプを持ったタップインの2色土地です。
現スタンダードでは
《理想的な浜方》(白青)
《汚染された帯水層》(青黒)
《地熱の沼》(黒赤)
《樹木茂る尾根》(赤緑)
《光輝の木立ち》(緑白)
《日向の湿地》(白黒)
《憑依されたぬかるみ》(黒緑)
《絡みつく島嶼域》(緑青)
《溶鉄の支流》(青赤)
《聖なる峰》(赤白)
の10種類が使用可能です。
2点以上のマナが出せる土地
一般的には1つの土地から出せるマナは1点であることが多いのですが、なかには2点以上のマナを出せる土地があります。
ただし、マナを出すために特定の条件を満たす必要があったり、あるいは用途が限定的な特殊マナしか出せなかったり、なんらかの条件がつくことがほとんどです。
ムラガンダ・サーキット
アンタップインでを出せる土地です。「最高速度」に到達すれば
が出せるようになり、スタンダードでは最強クラスの土地となります。
土地を置いた時点で「エンジン始動!」が処理されるため使いやすく、《ジンジャーブルート》をプレイして攻撃すれば1ターン目にして「速度」を2まで上げることができます。
《三本木市》
戦場に出るタイミングでクリーチャー・タイプを1つ選び、,
でコントロールしていてなおかつ選んだタイプであるクリーチャーの数分、好きな色のマナを出すことができます。
クリーチャーをたくさんコントロールすればするほど大量マナを出せる可能性があり、かなり強力なマナ能力です。
ただし、起動するためにを要するため、クリーチャーを4体以上コントロールしていない限りは平凡な土地と変わらないマナ能力です。
ちなみに《沈んだ城塞》とは相性がよく、起動コストのを《沈んだ城塞》1枚でまかなうことができるため、少ない土地でより大量マナを出せる可能性が上がります。
《乾燥地帯のアーチ道》
《乾燥地帯のアーチ道》は無色のマナ2点を出せるタップイン土地です。土地タイプに砂漠を持ちます。
また、戦場に出たときに自分がコントロールしている土地を戻す能力を持ち、戻した土地が《乾燥地帯のアーチ道》でない砂漠の場合は諜報1を行うことができます。
タップインであること、土地を1枚手札に戻さなければならないことを考えると、すぐにマナ加速ができるというわけではありませんが、次のターン以降に土地をプレイし続けることで豊富なマナが出せるようになります。また、土地のプレイ回数を追加できるようなカードとは相性が良く、土地を手札に戻さなければならないデメリットを帳消しにできます。
《破滅の眺望》
《破滅の眺望》は戦場に出るに際し色を1つ選び、以降は選んだ色のマナが出せるようになるタップインの土地です。
また、,
で「コントロールしていて単色であるパーマネントの中の各色につきそれぞれ、その色のマナ1点を加える。」という能力を持っています。単色のパーマネントを複数コントロールすることで最大5マナまで出せる能力は強力ですが、この能力を活かすためのデッキ構築はかなり難易度が高そうです。
《沈んだ城塞》
《沈んだ城塞》は戦場に出る際、選んだ色のマナを出すことができるタップインの土地です。土地である発生源の能力を起動するためのマナを2点出す能力を持っています。
用途が限定的とはいえ1つの土地から2点のマナが出る能力は強力です。ミシュラランドと特に相性が良さそうです。
ミシュラランド
「クリーチャーになる土地」の代名詞である《ミシュラの工廠》にちなみ、自身の能力でクリーチャー化できる土地のことをまとめてミシュラランドと呼びます。
《魂石の聖域》
《魂石の聖域》は4マナ支払って起動することで警戒とすべてのクリーチャー・タイプを持つ3/3のクリーチャーになるミシュラランドです。この手の能力には珍しく、クリーチャー化するのが「ターン終了時まで」という制限がなく、一度起動すれば、ずっとクリーチャーのままです。
コントロール系デッキのフィニッシャーとしての採用や、《変わり谷》のように部族シナジーがあるデッキでも活躍が見込めます。
《這い回るやせ地》
《這い回るやせ地》は4マナ支払って起動すると+1/+1カウンターが2個置かれた状態の0/0クリーチャーになるミシュラランドです。コストはやや重いものの、繰り返す起動することでサイズをどんどん大きくすることができます。
また、能力を起動する際、+1/+1カウンターを置いてクリーチャーにならないことも選べます。クリーチャー化すると除去される危険性があるため、いざ攻撃やブロックに参加するタイミングまでは+1/+1カウンターを置き続けるだけ、というプレイングも大切です。
レストレスランド
レストレスランドは『エルドレインの森』と『イクサラン:失われし洞窟』で登場した英語名に”Restless”を冠するミシュラランドのサイクルです。
タップインではありますが2色のマナが出せるため、マナ基盤としても優秀です。
現スタンダードでは
《不穏な投錨地》(白青)
《不穏な浅瀬》(青黒)
《不穏な火道》(黒赤)
《不穏な尾根》(赤緑)
《不穏な大草原》(緑白)
《眠らずの城塞》(白黒)
《眠らずの小屋》(黒緑)
《眠らずの蔓茎》(緑青)
《眠らずの尖塔》(青赤)
《眠らずの露営》(赤白)
の10種類が使用可能です。
《洞窟めいた大口》
《洞窟めいた大口》は3/3のクリーチャーになるミシュラランドです。起動コストは2マナと軽いですが、「コントロールしている洞窟と自分の墓地にある洞窟の合計が3以上」でないと起動できないという、やや厳しい条件があります。
ちなみに日本語版《洞窟めいた大口》のカードのテキストには誤植があり、「これ以外の~」という一文が抜けています。《洞窟めいた大口》自身を除いた上で洞窟カウントの条件を満たす必要があるため、注意が必要です。
《ミシュラの鋳造所》
《ミシュラの鋳造所》は2/2の組立作業員・アーティファクト・クリーチャーになるミシュラランドです。起動コストが2マナと軽く、《喉首狙い》の対象にならないのが地味ながら強いです。
また、攻撃している組立作業員に+2/+2の修正を与える起動型能力を持ちます。デッキ内に組立作業員・クリーチャーを採用している場合はもちろん、クリーチャー化した《ミシュラの鋳造所》自身も組立作業員ですので、複数コントロールしている場合や攻撃中の《ミシュラの鋳造所》自身をなんらかの方法でアンタップした場合など、修正を与えて4/4にすることが可能です。
フェッチランド
フェッチランドとは生け贄に捧げることでライブラリーから別の土地カードを探して場に出す能力を持った土地のことです。ほとんどのフェッチランドは基本土地タイプを参照して探す能力を持ちます。 その特性上、必ずパーマネント(土地)が墓地に落ちることから「落魄」を達成しやすいというメリットがあります。
ちなみに「基本土地を探す」能力は平地・島・沼・山・森のいずれかの基本土地のみを探しますが、「基本土地タイプを持った土地を探す」能力の場合、先述したトライランド(トライオーム)など基本土地タイプを持った土地ならなんでも探すことが可能です。
《寓話の小道》
基本土地1枚を探してタップ状態で戦場に出すフェッチランドです。ただし、4つ以上の土地をコントロールしている場合、その探してきた土地をアンタップすることができます。
ゲーム序盤では平凡な性能ですが、中盤以降はライブラリーから好きな基本土地をアンタップ状態で戦場に出せる可能性があり、優秀なフェッチランドです。
《脱出トンネル》
《脱出トンネル》はライブラリーから基本土地を1枚探し、タップ状態で戦場に出すフェッチランドとしての性質を持ちながら、生け贄に捧げることで「対象のパワー2以下のクリーチャーをブロックされなくする」能力を持ちます。
土地が必要な序盤はフェッチランドとして使用し、土地が不要となる終盤は「0マナでブロックされない効果を付与できる呪文」のような使い方ができると考えれば、かなり使い勝手のよい土地といえるでしょう。
《有望な鉱脈》
《有望な鉱脈》はライブラリーから基本土地を1枚探し、タップ状態で戦場に出すフェッチランドです。自身の土地タイプが洞窟なので先述した《洞窟めいた大口》の起動条件を満たしやすくしたり、《中心核の瞥見》で墓地から戦場に出すことができます。
フェッチランドとしては珍しく能力起動に1マナかかる点が使いづらいのですが、その代わりにフェッチをせずとも自身がアンタップインで無色マナが出せるという特徴があります。
《広漠なる変幻地》
ライブラリーから基本土地を1枚探してタップ状態で戦場に出す、もっとも標準的な性能のフェッチランドです。
《洞窟探検》との相性
今回紹介した各種フェッチランドはいずれも探してきた土地がタップインで戦場に出ますが、《洞窟探検》があればそのデメリットを帳消しにできます。
ドローができる土地
現スタンダードで使用可能なドローができる土地をまとめて紹介します。先述したトライランド(トライオーム)や生け贄でドローできるタップイン2色土地もドローができる土地ですので、合わせて参考にしてください。
《謎めいた洞窟》
《謎めいた洞窟》は1マナ支払って生け贄に捧げることで1ドローができるアンタップインで無色のマナが出せる土地です。ただし、ドロー能力を起動するためにはこの土地を含めて5つ以上の土地をコントロールしている必要があります。
序盤はアンタップインの土地として運用ができ、土地が不用となった終盤に引いてきたとしても、すぐにドローへ変えられるため、ゲーム終盤はさながらサイクリングを持った土地のように使用することが可能です。
カード名に「洞窟」とありますが、土地タイプとして洞窟を持っているわけではない点に注意しましょう。
《犯行現場》
《犯行現場》は土地タイプに「手掛かり」を持つタップインで無色のマナが出せる土地です。また、アンタップ状態のクリーチャーをタップさせることで好きな色のマナが出せます。。
起動コスト2マナと自身を生け贄に捧げることでカードを1枚引くことができ、起動にタップは必要ないため、自身の能力でマナを出してから生け贄に捧げてカードを引くといったことも可能です。
また、「手掛かり」シナジーをもつカードとの相性はよいでしょう。
球層ランド
球層ランドは土地タイプに球層を持つタップインの単色土地です。起動コスト2マナで自身を生け贄に捧げることでカードを1枚引く能力を持っています。
現時点ではこれといった強みがない球層ランドですが、《完全化記念碑》のように球層を参照する能力や独自のシナジーがあり、今後カードプールが広くなるにつれて土地タイプに球層を持つことが重要になる可能性があります。
現スタンダードでは
《美麗聖堂》(白)
《外科区画》(青)
《ドロス窟》(黒)
《自律焼炉》(赤)
《狩猟迷宮》(緑)
の5種類が使用可能です。
土地を破壊する土地
起動型能力で土地を破壊する土地をまとめて紹介します。ただし、ここで紹介する土地たちの能力は土地を破壊したとき、対戦相手はライブラリーから基本土地を1枚探して戦場に出すというデメリットを伴います。対戦相手のミシュラランドや《魂の洞窟》のような厄介な土地を基本土地に変える程度の能力だと認識しておきましょう。
《不安定な断層》
《不安定な断層》は起動コスト1マナで自身を生け贄に捧げることで対戦相手がコントロールする基本でない土地を1つ破壊することができます。能力解決時、対戦相手の戦場に基本土地が出る一方、自分の戦場には宝物・トークンが1つ出るのみなので、土地カウント的には損をする能力と言えます。
ただし、起動コストが軽いこと、《不安定な断層》が洞窟の土地タイプを持っていることを考慮すれば、デッキの構築次第で採用する価値は十分にありそうです。
《解体爆破場》
《解体爆破場》は起動コスト2マナで自身を生け贄に捧げることで対戦相手がコントロールする基本でない土地を1つ破壊することができます。この能力を解決したとき、お互いに基本土地を1枚探して戦場に出すことを選べます。
そのほかの土地
そのほかの特殊な能力を持った土地をまとめて紹介します。
道路サイクル
道路サイクルは『霊気走破』で登場した土地で、「乗騎」や「機体」をコントロールしているとアンタップインできる、色マナが出せる単色土地です。
また、2マナ支払って生け贄に捧げることで、1/1の操縦士・クリーチャー・トークンを1体生成することができます。
《アモンケット・サーキット》
アンタップインでを出せる土地です。土地を置いた時点で「エンジン始動!」が処理されるため使いやすく、「最高速度」に到達すると、以降はクリーチャーに「速攻」を付与する土地として運用できます。
《アヴィシュカー・サーキット》
アンタップインでを出せる土地です。土地を置いた時点で「エンジン始動!」が処理されるため使いやすく、「最高速度」に到達すると、「
,
,カードを1枚捨てる:カードを1枚引く。」という、ルーティング能力を持つ土地として運用できます。
《迷路の終わり》
《迷路の終わり》は3マナ支払って起動し、これを手札に戻すことでライブラリーから土地タイプに「門」を持つカードを探し、戦場に出すという能力を持ったタップインの無色のマナが出せる土地です。
また、この能力を解決したとき、異なる名前の「門」を10個以上コントロールしているなら、ゲームに勝利することができます。
《ならず者の道》
《ならず者の道》は4マナ支払って起動することで、対象のクリーチャーをブロックされなくする能力を持つアンタップインの無色土地です。
起動コストはかなり重いですが、能力自体は有用です。アンタップインでマナが出せるため土地としての基本性能も悪くなく、単色系のデッキでは採用する価値はありそうです。
《噴水港》
アンタップインでを出せる土地でありながら、3つもの起動型能力を持つユニークな土地です。
それぞれ起動コストはかかるものの、ドロー、1/1クリーチャー生成、宝物・トークン生成と有用な能力が多く、使い勝手が良い土地といえます。
村サイクル
村サイクルは『ブルームバロウ』で登場した土地で、やクリーチャー呪文を唱えるためにしか支払えない色マナを出すことができます。
また、それぞれが種族に関連した起動型能力を持っています。
《フォモーリの宝物庫》
《フォモーリの宝物庫》は無色マナが出せるアンタップイン土地です。
起動コスト3マナ + カード1枚を捨てることで、ライブラリーからX枚のカードを見て、選んで手札に1枚加える能力を持っています。X=コントロールしているアーティファクトの数であるため、アーティファクトを多用するデッキでは繰り返し使える強力なサーチ型の能力です。
《砂嵐の境界》
《砂嵐の境界》は無色のマナを出せるアンタップインの土地です。土地タイプに砂漠を持ちます。
3マナ+タップと起動コストがやや重いですが、ソーサリータイミングで対象のクリーチャー1体をターン終了時までブロックできなくする起動型能力を持っています。
《ヴィトゥ=ガジーの枝》
《ヴィトゥ=ガジーの枝》はアンタップインで無色のマナが出せる土地で、変装でクリーチャーとして唱えることができるというユニークな能力をもっています。
ミシュラランドとはまた違ったアプローチで戦力となることができますし、3マナ支払って表向きにすると、以降は土地として運用することができます。状況に応じてクリーチャーにも土地にもなれるため、使い勝手は良いといえるでしょう。
また、変装で戦場に出してから表向きにしたときに好きな色1色のマナを2点生み出すことができますが、表向きにするために3マナを支払っているためマナ加速としては使えません。
《残響する深淵》
《残響する深淵》は墓地にある土地カードのコピーとしてタップインで戦場に出せる土地です。コピー能力は強制ではないため、アンタップインの無色マナが出せる洞窟土地としてプレイすることも可能です。
破壊されたり、切削で墓地に落ちた重要な土地カードのコピーとして場に出すといった使い方が考えられますし、対戦相手の墓地にある土地のコピーとして戦場に出すこともできるなど、いろいろな使い方ができる土地です。
《捧げ物の穴》
《捧げ物の穴》は戦場に出たとき、墓地にあるカード最大3枚を対象にして追放し、追放したカードの色を参照して色マナが出せるようになるユニークな能力を持った土地です。合計で最大3枚になるように対象を取れば、自分の墓地と対戦相手の墓地にあるカードの両方を追放することができます。
対戦相手の墓地にある厄介なカードを追放することができ、土地でありながら墓地対策カードとして運用できるため、サイドボードの墓地対策枠を減らせるなど、構築の幅が広がります。
また、状況次第ですが多色のカードを追放することで4色ないし5色のマナが出せる可能性があり、マナ基盤としてもある程度は活躍が見込めそうです。
《忘れられた聖像》
自身以外のすべての洞窟土地に「ライフを1点支払う:好きな色1色のマナ1点を加える。」の能力を持たせることができる土地です。
ほかの洞窟すべてに《マナの合流点》の能力を追加で付与するような能力であり、それらの洞窟の元のマナ能力によってマナを出す分にはライフを失うことはありません。洞窟シナジーを活かした多色デッキを組む際には採用したくなる土地です。
また、《戦争の世継ぎ、ローアン》のようにライフを失うことで能力が強化されるカードと組み合わせれば、《忘れられた聖像》をコンボパーツとして考えることもできます。
発見ランド
発見ランドは発見4を行う起動型能力を持つタップインの単色土地です。手札がなく土地のみ、という状況からでもなんらかの呪文を唱えられる可能性があるのは面白い能力ですが、起動コストが5マナとやや重いのがネックです。
ちなみにマナコスト4以下の呪文を1種類しかデッキに入れなければ、発見ランドの能力起動から確定で唱えることが可能となります。
現スタンダードでは
《隠された中庭》(白)
《隠された瀑布》(青)
《隠された死滅都市》(黒)
《隠された火山》(赤)
《隠された生育場》(緑)
の5種類が使用可能です。
《ドラニス遺跡》
《ドラニス遺跡》は、起動コスト2マナで「このターンに戦場に出て、人間でないクリーチャーに+1/+1カウンターを2つ置く」能力を持った土地です。一時的な修正と違い、永続的にスタッツが上がる+1/+1カウンターを乗せる能力を繰り返し起動できるのは強力です。
《記念ファサード》
《記念ファサード》は自身から油カウンター1個を取り除くことで、自分がコントロールしているアーティファクトかクリーチャーに油カウンターを1つ乗せることができる土地です。
「油カウンターを1つ移動させるだけ」と考えると、かなり地味な能力です。しかし《ウラブラスクの溶鉱炉》や《進化する適応体》とは相性が良く、起動コストも軽いことから、それなりに強い使い方を見つけられそうです。
《自然の聖域、アルゴス》
《自然の聖域、アルゴス》は2/2の熊・トークンを出しながら自分のライブラリーを3枚切削する能力を持った緑マナが出せる土地です。基本的にはタップインですが、緑の伝説クリーチャーをコントロールしている場合はアンタップインできます。
2/2クリーチャーが出せて3枚切削できるとはいえ、起動コストにタップと4マナがかかるのは重すぎるため、普通に使うとテンポロスが著しいです。
ただし、この土地は条件を満たすと《ガイアの声、ティタニア》と合体し、《ガイアの具現、ティタニア》へと姿を変えるというロマン溢れる能力を持っています。ゲームに勝てるかどうかはさておき、一度は合体させてみたいですね。
《爆発域》
《爆発域》は「自身の上に置いてある蓄積カウンターに等しいマナコストを持った土地でないパーマネントをすべて破壊する」能力を持った強力な土地です。この能力の起動コストには3マナかかり、自身を生け贄に捧げることが条件となります。このパーマネント破壊能力を持ちながら、アンタップインで無色マナが出せるのは使い勝手がとても良いです。
マナを支払うことで蓄積カウンターを自身に置くことができるため、ある程度は狙ったマナコストのパーマネントを破壊することが可能です。ちなみに蓄積カウンターが1個置かれた状態で戦場に出るため、各種トークンなどは破壊できません。
《トカシアの採掘場》
《トカシアの採掘場》はタップと起動コスト3マナで諜報1ができる土地です。アンタップインで無色マナが出ます。
目次へ戻る
この記事内で掲載されたカード