こんばんは、 塚本 です。
これで年内最後の更新ということで、 年末年始にぴったりなアイテム を紹介したいと思います。
それはこれ! 『Planechase Anthology』です!
※画像は【マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト】より引用させていただきました。
『Planechase Anthology』には、 ”次元カード” や ”現象カード” という大判のカードが86枚封入されています。 今回オススメしたいのは、 この大判カードを使った統率者戦 です。 いつもとは一味違う統率者戦を楽しめるので、年末年始、ひいては冬を越すにはぴったりなのです!
◆ 年末年始が楽しくなる”プレインチェイス戦”とは?
プレインチェイス戦ってなに?
・ 別に用意された「次元デッキ」と「次元ダイス」を用いて遊ぶルール。
「次元デッキ」には、”次元カード”と”現象カード”という2種類のカードタイプが入っています。 ”次元カード”は左の《Llanowar》のようなカードです。 この「すべてのクリーチャーは”(T):あなたのマナ・プールに(緑)(緑)を加える。”を持つ。」という効果は、これが次元として置かれている間、すべてのプレイヤーに適応されます。
右のカードは”現象カード”です。 これは「次元デッキ」から捲れたときに書かれている能力が誘発します。 《Planewide Disaster》の場合はが起こるようですね。 こうして”次元カード”と”現象カード”が予想外の影響をゲームに与えるんです。
※画像は【マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト】より引用させていただきました。
摩訶不思議な「次元デッキ」のカードを使うためには、この「次元ダイス」が必要です。 各プレイヤーは自分のターンに1度、スタック上に何もないときに「次元ダイス」を振ることを選べます。 「次元ダイス」の目には、他の次元に移る目と、現在の次元カードの効果を使う目があります。
他の次元に移る目が出たときには、現在の”次元カード”を「次元デッキ」の下に戻して、「次元デッキ」の上から新たに1枚めくることができるのです。 ”次元カード”ならばそれを新たな次元にします。 また、それが”現象カード”だったならば、その”現象カード”の能力が誘発し、解決されると「次元デッキ」の一番下に送られるのです。
このターンにすでに「次元ダイス」振っていても、同じターンに「次元ダイス」を振った回数につき1マナを支払うことで「次元ダイス」を再び振れます。 気に入らない次元のときは何回も振ってさっさと別の次元に変えちゃいましょう。
大雑把に説明するとこんな感じのゲームです。 イメージとしては、 普段のゲームにはない”常にルールに影響を及ぼすカード”があるよ! って感じです。 毎ターンのようにルールが変わり、「次元ダイス」の目によっては 突然の天変地異 が起こったりもするのです!
つまり、 次のターンの状況が『次元デッキ』から捲れるカード次第で激変する のが、プレインチェイス戦の醍醐味! しかし、「次元ダイス」の画像をみてのとおり、「次元ダイス」には目が2つしかありません。 なかなか思い通りにならない『次元デッキ』に振り回される不確定なゲーム展開もまた魅力的なのです! 普段ならどうにもならない窮地に立たされても、手札やデッキのカードではどうにもできない状況でも、「次元ダイス」を振れば何とかなることもあります。
最後までゲームの決着がわからない、毎試合エキサイティング間違いなしのフォーマット、それこそがプレインチェイス戦なのです!
『Planechase Anthology』には、プレインチェイス戦を遊ぶために必要なアイテムがすべてそろっているので、同梱されている各デッキからを抜き出して、自分の統率者デッキに混ぜれば準備は万端です!
でも、せっかくのプレインチェイス戦ならもっと楽しみたくないですか?
そこで今回は、各色、次元デッキと相性のいいカードを紹介します! これを参考に チョイと隠し味を足す だけでプレインチェイス戦が何倍にも楽しくなること間違いなしですよ!
それでは、まずは白と相性のいいカードたちを見ていきましょう!
◆ 『白』 ~《Planewide Disaster》《Sanctum of Serra》~
プレインチェイス戦では、《Planewide Disaster》《Sanctum of Serra》をはじめに、全体除去やら単体除去やらが突然発生するのは日常茶飯事! そこでクリーチャー主体のデッキにはやといった防御手段をチョイ足しすると危機を回避できます!
次元を変えるには「次元ダイス」を振らなければいけません。 しかし、なかなか一発で次元を移ることはできません。 そこで何回も振ることになるのですが、2回目以降はマナが必要になるので、自分に有利な次元で固定したいときにぴったりなのがやといった 大量土地破壊呪文 です! これによって全員の「次元ダイス」を振る機会が激減するので、有利な次元でのびのびと過ごすことができるでしょう!
◆ 『青』 ~《Mutual Epiphany》《Stairs to Infinity》など~
「次元デッキ」のなかには手札を増やすカードも多いので、たくさんのリソースを必要とするコンボデッキは普段のゲームよりもコンボが決まりやすくなっています。 のように”ターンを得る”呪文の価値は普段よりも高く、より多くのターンを得る=次元ダイスをより多く振れる、ということなので、他のプレイヤーよりも「次元デッキ」の恩恵を多く受けられるようになります。
また、「次元デッキ」のなかには、”パーマネントを戦場に出す”効果のカードもあるので、打ち消し呪文では対応できない場面に遭遇することもあります。 そこでデッキのなかの打ち消し呪文の枚数を抑えて、のような相手の力を利用するカードに変えておくと、理不尽な「次元デッキ」の捲れに対応しやすくなるでしょう。
◆ 『黒』 ~《Fields of Summer》《Prahv》など~
ライフを回復する手段が本来の統率者デッキ以外にも増えるので、のようにライフをコストにするカードはいつも以上に力を発揮するでしょう。《Cliffside Market》というライフの総量を交換する次元カードもあるので、上記の呪文と組み合わせることで突然死を狙えますし、勝ち手段が増えるのも素晴らしいですね!
黒といえばリアニメイト! ということで「次元デッキ」のなかにも墓地のクリーチャーを復活させるカードがあります。 これでリアニメイトデッキは楽しさ倍増でしょう! しかも、《Nephalia》のように墓地肥やしに貢献してくれる次元カードだって、もちろん用意されています。 たとえ手札が芳しくなくても、「次元ダイス」を振ればいつでもデッキが動きはじめるチャンスがあるんです! すごい!
◆ 『赤』 ~など~
から出るマナを何とかしてメインフェイズまで持ち越せれば! ターンが経てば経つほど! 次元ダイスが振り放題! やと組み合わせて 次元ダイス王 になりましょう!
プレインチェイス戦では、「次元デッキ」の効果で 突然すべてのパーマネントが吹き飛んだり 、「次元ダイス」の目によっては、どのプレイヤーでもが使えたりします。 そのため、のような普段は置いておくだけでゲーム展開を俄然有利にできるパーマネントは安心度がいつもより落ちています。
◆ 『緑』 ~《Eloren Wilds》《Llanowar》など~
マナを増やすデッキと相性の良い”次元カード”のおかげで、ビッグマナのようなデッキはいつも以上に展開力が爆発! マナを伸ばせるだけ伸ばしてしまえば、手札に何もなくても「次元ダイス」をたくさん振れるので、マナは増やすに越したことはないですね!
クリーチャーを強化する”次元カード”の恩恵を最も受けるのは『緑』! もともと攻めっ気の強いデッキではもちろん、コンボの過程でクリーチャーが増えていくようなデッキでも勝ちに向かう手段が増えるので嬉しいですね! こうしてみるとマナクリーチャーが普段以上に活躍してくれそうなのがわかります!
◆ 総評
どのデッキを使っていても嬉しいカードが「次元デッキ」に入っているので、よりゲームはエキサイティングなものになりそうですね。 また、「次元ダイス」を振るという選択肢があることによって、何もできずゲームに参加できないという状況もなくなるので、対戦中のストレスもなくて素晴らしいです!
こうして様々な”次元カード”を見たあとだと、「次元ダイス」を振ることのメリットが大きく感じられませんか? するとも初見よりもずっと強く見えるはずです。 そんな強力なと、やを合わせて使うことで、もっと「次元ダイス」を使う機会を増やしてみるのも面白そうですね!
「次元デッキ」に慣れて、その内容も覚えてきたら、次は個別に10枚の「次元デッキ」を構築して対戦してみると楽しいですよ! 自分の意のままに構築した「次元デッキ」を持ち寄った対戦は、
自宅の庭から石油が湧き出てきたくらいのリソースが爆発し、
自我を保てなくなるくらい楽しい
ので、オススメはしかねます! それでは今回はここまで! また来年!
塚本 樹詩
統率者戦をこよなく愛し、どうやったら瞬殺コンボを達成できるかに日々心血を注いでいるデッキビルダー。頭のおかしいデッキを作らせたら右に並ぶ者はいない。また他のフォーマットでも、よく狂気と芸術点を掛け合わせて勝利に変換している。代表作は【グリセルシュート】など。
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