年末年始をいいことに怠惰を貪っていた。
好きなときに好きなものを食べ好きなだけ寝ていた。
そして、肥えた。
……そう、のようにな!!!
説明しよう!とはライフを得るたびに+1/+1カウンターが2個乗るという2マナのクリーチャーにしては中々のタフガイである!食べるという行為、寝るという行為は人間にとっては回復そのもの。自分がであったなら正月休みを経てを超えるサイズにまで肥えたでしょう!
ということで新年あけましておめでとうございます。未だに正月休みの気分が抜けない塚本です、今年もよろしくお願いします。
今回は怠惰を貪った長期休み期間中に唯一?真面目に調整したのデッキについての紹介になります!
皆さんご存知だとは思いますが、統率者戦のルールの一つに「単一の統率者からの累計ダメージが21点を超えると敗北」というものがあります。このルールを元にマナコストの軽い統率者を使って序盤からガンガン攻めていく、それがこのデッキの戦法です。
僕はダメージで勝つのではなく、何らかのコンボを使い対戦相手の人数に関わらず一気に勝つのが好きです。それは何よりその方が楽だからです。しかし、しかしですよ!にはそんな概念すらも打ち砕くほどの爆発力があるのです!
単純に考えて2ターン目にを召喚して3ターン目にライフゲインの呪文を3枚使えばパワー・タフネスは8/8。次のターンに4枚使えば16/16なので、ダメージの累計は24点!!4ターン目には一人を倒せると思うとこの統率者がいかに早いかわかりますね!
この早さであれば序盤から盤面上では特に展開をすることのないコンボデッキに対しては驚異的な強さを発揮することができます。ですので、相手の統率者と展開を見て、早そうなコンボデッキか盤面に干渉するカードを多用してきそうな相手を見極めて優先的に潰していくのが勝利への鍵となるでしょう!
このの爆発力を維持するために、1マナでライフゲインできるカードは使い勝手がよほど悪いカードでは無い限り積極採用することにしました。その結果、今までリミテッドでも使ったこともないようなクソカード満載の構築となりました!
■ 襲い掛かる誰やねんカードたちの群れ!
その筆頭が!!!1マナ1/1で出た時に1点ゲイン!!THE・スターターのクリーチャーとも言うべきクリーチャーなのですが、上位互換のですら弱く見えるのがまた堪りません。しかしorがいれば1体でが4回肥えるので馬鹿にできません。も1ターン目に召喚できたのならロケットスタートと言えるくらいを肥えさせてくれます、素敵!
そしてこのデッキのスーパーコンボは+!!
何とたった2マナでカードを2枚使って3回もライフゲインできる!やった!!+6/+6!!強い!!
更に凄いウルトラコンボはこれだ!!+で大量ライフゲインチャンス!!+のコンボがいかにしょーーーーーもないかわかりますね!格差!!
そして選択肢が多いカードは強い!という理論武装の名の下に魔除けが3種類採用されています。はライフゲインに加えて墓地のカードを除外でき、畏怖を持たせられるので一番痒いところに手が届く魔除けです。はシステムクリーチャーを倒しながらライフゲインできるので一番気持ちいい魔除けです。はただただ2点を得るだけのカード名とは裏腹に堅実に仕事をこなすだけのカード。にがエンチャントされるとかそういった時だけ輝きますが基本的には粛々と2点を得ます。
しかし、1マナでパンプしていくことを突き詰めていくにもカードプールに限界があるので、1マナにこだわらずに効率よくを強くする方法も模索しました。こうしていくことでデッキ全体の何これ?本当に強いの?という未知の恐怖にも似た不安も拭えます。
■ 困ったらまっとうに強いカードを頼ろう!
手段その1は二段攻撃。これは単純明快ですね。ただし二段攻撃は重複しないので同じ役割のカードは3枚もいらないというときは、が一番不安定なので別のカードにしてしまってもいいでしょう。
手段その2は「感染」。一人目を倒すときは勿論、二人目を倒すときに要求されるサイズに手数が足りないときに大いに役立ってくれるのが!のパワーが10は超えているけど21には届かないというときには、サーチ呪文でこのカードを優先的に持ってくるのが多いですね。
手段その3はペイライフ。デッキのカードのほとんどがライフを得るカードなので、他のデッキに比べて打った後のリスクが少ないのもいいですね。ゲームが長引いてしまったときやが対処されてしまったときにはこのカードを頼りましょう。に限らず、対戦相手が出した統率者が別の対戦相手へ攻撃したときに使ってアシストする使い方もあるので、使い方が重要な1枚と言えます。
手段その4は去年最も僕が擦ったカード、!複数の対戦相手をいっぺんに倒すことができないこのデッキにおいて、最も二の太刀となりえるカードはこれでしょう。このデッキを使っていればライフが50点を超えることは容易いので、一人目二人目を倒しているうちに態勢の整った対戦相手にはこのカードをぶつけるのが一番簡単で気持ちいいです。それだけでなくが対処され再び召喚した際にはこのカードのライフゲイン能力がパンプアップに多大に貢献してくれるので、能力が起動できない状態でも無駄にならないのもポイントです。
こうしてやっとカードの絵柄を見ただけでも強いとわかるカードも入り、モノノ怪の装いを呈してきたデッキも人間らしさを得てきたので、次はサポートカードの選出です。を構成する白と黒の2色はどちらもサポート手段に長けた色ですので、色別にどのようなサポートカードを入れたのか説明してきます。
■ 統率者を守れ!守護のホワイト!
白といえばプロテクション呪文!を守るためにを筆頭とした1マナのプロテクション呪文は積極採用!!余ったプロテクション呪文が攻撃を通す手段として最後の一押しをしてくれることもあるので、そういった要素も対戦相手を倒す順番の判断基準になります。
2ターン目の行動は余程のことがない限りで決まっているこのデッキでは、唯一の準備期間である1ターン目にを召喚できれば3ターン目以降安心して展開できるのがいいですね。
下準備という意味では最も影響力のあるカードはでしょう!対戦相手のクリーチャーの行動を抑制するだけでなくライフを得ることもできるので、卓にクリーチャーを使ったチェーンコンボのデッキでも居ようものならの胃袋を心配するほど肥えさせることができますよ!デブが加速する凄まじいエンチャントです!このカードに恐れをなしてクリーチャーの展開を躊躇ってくれればそれはそれでこっちのペースのままなので、ライフゲインの呪文よりも優先してプレイしましょう!
ここまでくればもうお気づきかもしれませんが、という万能除去ものパンプのために自分のクリーチャーに対して打つ場面があるので、大事に大事に持っておきましょう。
■ 命を燃やせ!ペイライフとサーチ呪文の黒!
デッキの利点の一つはというパワーカードの恩恵を受けられることです。墓地活用をしない、ライフを恒久的に得る手段がある、マナコストの軽いライフゲイン呪文を連打するため手札の消費が早い、と要素が揃っているので、をフル出力で使えちゃいます。まだこのカードの強さを味わったことがないプレイヤーには是非とも体験して欲しいですね!ヤバさホームラン級!!!
このデッキではといった希少なサーチ呪文だけでなく、デッキ全体の基本地形の枚数を減らしてまでを入れていますが、それほどまでに探したいカードがあるのです。
それがです!そう、このデッキで最も爆発力・決定力のあるカードは0マナ起動コスト0でをブクブクに太らせることができるのです!!!デブの権化!!!!!
いつでも引きたいですが、このカードが既に手札にある場合やサーチ呪文が複数手札にあるときに備えて、といった各種ピッチ呪文も用意しています。こういった呪文も手札に足りている場合は、自分のリソースと相談してやをサーチするのが吉です。
多人数戦では見かけることが少ない手札破壊呪文ですが、プロテクション呪文では対処できない全体除去やゲームエンド級のコンボカードを早い段階から引き抜ける可能性があるので、このデッキのニーズに合った呪文としてを採用しています。ではないのはライフを大事にしたいのと、クリーチャーによるコンボなら除去で止められるからですね。
■ 白にも黒にも染まらない……それが土地!
そして最後は土地についての説明!!色マナを供給する以外にも重要な役割があるので個別に説明していきますね。
まずはライフゲインを兼ねた土地。をパンプさせながらマナを伸ばせるので非常に重宝しますが、だけ用途が少し違いまして、デッキのクリーチャーのほとんどがクレリックであることを利用して、ライフ回復だけでなくと組み合わせた対戦相手へのライフルーズのモードも極まれに使用することがあるので留意しておいてください。
のコントロールが奪われるとデッキが機能不全に陥ってしまうので保険としての1枚です。
そしてこのデッキが最も憎いカードといっても過言ではないへの解答策!!まわりの使用頻度があまりに高い場合はでは対処しきれないので、のようなカードに差し替えましょう。
■ こうしてできたデッキがこれだ!
「」
-統率者 (1)-
2
-土地 (33)-
-クリーチャー (14)- |
-呪文 (52)- |
土地の総数が33枚と少なめですが、序盤がピークのデッキですのでこの枚数になりました。
いつもはここからサブプランの説明やその他の注目カードの説明に入るのですが、既にデッキの概要は伝えきったと思いますので、趣を変えて惜しくも採用に至らなかったカードをいくつかピックアップしていきたいと思います!
■ アイツ()が採用で俺は不採用!?訳アリ2軍の紹介!
統率者戦でも大活躍のあの装備品が2軍!?!?
うーん、そのね~……テンポが悪いよね。うちのチームだとちょっと4マナ払って勝てないのはねー。
統率者戦必須レベルのカードが2枚とも不採用!?!?
あーうちね、無色マナそんな使わないんだわ!ごめんね!!
はいいとしてもはねー痛いからねー。
やらでさえ仕方なく入れているくらいだからね、他を当たってね!
説明不要の優秀クリーチャーが何故2軍落ち!?!?
このクリーチャーで僕はももめくれて非常に痛かったです。そのせいでの50点が払えずに負けました。
ちっきしょーー!!!!ってただの逆恨みじゃねーか!!!
というわけで今週はここらへんでお終いです。『霊気紛争』のカードに夢を膨らませながらまた次回!!
塚本 樹詩
統率者戦をこよなく愛し、どうやったら瞬殺コンボを達成できるかに日々心血を注いでいるデッキビルダー。頭のおかしいデッキを作らせたら右に並ぶ者はいない。また他のフォーマットでも、よく狂気と芸術点を掛け合わせて勝利に変換している。代表作は【グリセルシュート】など。
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