タカノ シゲキに聞く!『リアリティ・フラクチャー』【レガシー探訪 #3】

晴れる屋メディアチーム

はじめに

みなさんこんにちは!

新セット『リアリティ・フラクチャー』が正式発売を迎え早1週間、すでにいろいろなカードを試している方も多いと思います。

「レガシー探訪」第3回は、レガシーといえばこの人、高野 成樹さんに『リアリティ・フラクチャー』のカードをレガシー目線であれこれ聞いてみました!

■人物紹介

高野 成樹:言わずと知れたレガシー巧者。『Asia Legacy Championship 2024』優勝、『BMOレガシー』優勝3回、通算『神』在位9期など、そうそうたる経歴を誇る。晴れる屋デッキリスト掲載件数は脅威の1700件超。趣味は筋トレと料理。

まずは実戦で見かけたカードから

――『リアリティ・フラクチャー』が正式に発売になりましたが、すでに使ってみたカードや使われたカードはありますか?

ヴラスカの最後の慈悲

そうですね、《ヴラスカの最後の慈悲》は実際に使ってみました。

濁浪の執政

《濁浪の執政》を対処しやすく、プレインズウォーカーにも触れるのはいいですね。「ジェイス付与6」も実質2ドローとして機能するのでそれも悪くないです。

――どういったデッキで試したのでしょうか?

ヴラスカの最後の慈悲不毛の大地

ディミーア系のテンポデッキです。ただマナコストがBBなので《不毛の大地》から唱えられないのは少し気になりました。あとソーサリーというところも。

月影致命的な一押し殺し

効果は強いと思いますが、《月影》などの1マナクリーチャーを処理するのはどうしてもテンポが悪くなってしまうので、現状だと《致命的な一押し》や《殺し》のほうがディミーア系のテンポデッキにはあっているかもしれないです。

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晴れる屋TC東京 平日レガシー20時の部 3-0

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――ほかには試してみたカードなどありますか?

保全者、マーウィン緑の太陽の頂点不毛の大地

使われたカードですが、《保全者、マーウィン》はかなり嫌でしたね。エルフから《緑の太陽の頂点》で出てきて《不毛の大地》を連打されました(笑)。

暗黒の深部演劇の舞台マリット・レイジトークン

《緑の太陽の頂点》でサーチできるのでマーベリックだったりセレズニアデプスのようなデッキで使っても強そうです。土地に呪禁をつけることでマリット・レイジコンボなどを妨害から守ることができますし、2で墓地から土地を回収できるのも強いです。

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晴れる屋札幌レガシー杯 トップ8

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暗黒物質の操り手

あと、《暗黒物質の操り手》も悪くなさそうでした。

――《縫い師への供給者》のように場に出たときに3枚切削するクリーチャーですね。どういったデッキに使われていたのでしょうか?

暗黒の儀式月影甦る死滅都市、ホガーク

《暗黒の儀式》などが入った早い黒単のビートダウンでしたね。《月影》や《甦る死滅都市、ホガーク》も入っていたと思います。

Bで3枚切削できるのがいいですね。《甦る死滅都市、ホガーク》を出す助けになるのはもちろんですが、墓地のカード7枚につきパワーが+2修正されるので《月影》と一緒に自身の強化も狙えます。

――タフネスも強化されたらなあ、と個人的には思いましたが(笑)

オークの弓使い

タフネスも2あれば《オークの弓使い》に落とされないので十分かなと(笑)

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晴れる屋静岡店 店舗大会 3-0

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《秘密を掘り下げる者》の代わりになる?

――まだレガシーであまり試されていないカードで注目してるものはあったりしますか?

驕慢な戦闘魔道士

《驕慢な戦闘魔道士》はモダンの果敢デッキで使ってみたんですが強かったですね。レガシーでは1キル、2キルの可能性があるのでカウンターのあまり取れない果敢のようなデッキはなかなか難しいですが、カードはとても強かったです。

秘密を掘り下げる者ミシュラのガラクタコーリ鋼の短刀

もしかしたらイゼットデルバーの《秘密を掘り下げる者》と入れ替えてもいいかもしれないですね。《秘密を掘り下げる者》は《オークの弓使い》に弱いというのもあるんですが、デッキに《ミシュラのガラクタ》や《コーリ鋼の短刀》のようなパーマネントが増えた関係もあり、今なかなか変身しづらいんですよね。

驕慢な戦闘魔道士ドラゴンの怒りの媒介者コーリ鋼の短刀

準備呪文のルーティングも《ドラゴンの怒りの媒介者》の「昂揚」の助けにもなりますし、1枚で2つの呪文になるので《コーリ鋼の短刀》も誘発させやすいですね。安定した打点を出せるようなら定着することもあるかもしれないです。

――タフネス1なのでこちらも《オークの弓使い》が天敵になりそうですが。

オークの弓使い秘密を掘り下げる者

果敢を持っているのでスタックで呪文を唱えれば避けることはできますね。そう考えると《秘密を掘り下げる者》より強い可能性は全然ありそうです。

――《秘密を掘り下げる者》と違い回避能力を持っていない点はどう考えますか?

驕慢な戦闘魔道士コーリ鋼の短刀

まあ果敢があるので3/3、4/4くらいになってくれれば、デカければいいかなと(笑)。あとレガシーってクリーチャー出てこないデッキも多いので。

今のイゼットは《コーリ鋼の短刀》頼みというところがあるので、1マナ域に《コーリ鋼の短刀》の誘発回数を増やすことができる果敢クリーチャーを採用できるのはいいと思います。

話題のカード、レガシーではどう?

――プレビューされた際に大きく話題になりましたが、《ナクタムンの専制君主、サムト》はどのように思いますか?

ナクタムンの専制君主、サムト

青いほうですよね。強いと思いますが《呪詛の壊し屋》のほうがいいかなと思っています。

――それはどうしてでしょうか?

呪詛の壊し屋

《呪詛の壊し屋》は本体が打ち消されないというのが強いですね。あとレガシーは《紅蓮破》系のほうが《水流破》系より環境に枚数が多いですし。

たとえば、優先権を渡すことなくコンボに入れるとかなら《ナクタムンの専制君主、サムト》のほうがいいですが、ポン置きしてとかになるとやっぱり《呪詛の壊し屋》のほうですね。

理論家の代理

逆に《理論家の代理》のほうがコンボで使われる可能性があるかなと。0/3なのでブロッカーにもなれて「ジェイス付与3」で実質キャントリップもついているので。

――上の環境の話になりますが、《謎の賢者、カズミナ》と《ジェイスの策謀》のコンボも非常に話題になりましたよね。レガシーで可能性は感じますか?

謎の賢者、カズミナジェイスの策謀

うーん、レガシーでは難しいと思いますね。合計で6マナ使うんだったら3マナで《実物提示教育》から《偉大なる統一者、アトラクサ》を出したほうが強いかなあと(笑)。

《理論家、ジェイス・ベレレン》はレガシーで活躍できる?

――今セットの目玉はなんといっても《理論家、ジェイス・ベレレン》だと思います。レガシーでの活躍はいかがでしょう?

理論家、ジェイス・ベレレン

あれはコマンダーだと強そうですよね。能力もコマンダー向けっぽくないですか?

――たしかに「各対戦相手の~」というテキストは多人数戦を強く意識したデザインなのかなと感じます。また、レガシーでは4マナという重さも気になります。

理論家、ジェイス・ベレレン精神を刻む者、ジェイス悪夢滅ぼし、魁渡

4マナだと今は神ジェイスもあまり使われないですからね。プレインズウォーカーだと《悪夢滅ぼし、魁渡》くらいじゃないですか?

――《悪夢滅ぼし、魁渡》も実質3マナですよね?

悪夢滅ぼし、魁渡

そうですね。しかも「忍術」は打ち消されることが少ないので、そう考えると《悪夢滅ぼし、魁渡》を超えるのはかなり難しそうです。

あと《悪夢滅ぼし、魁渡》は盤面にも触れて、呪禁クリーチャーなので除去も当たりづらいですし普通に攻撃できるのが結構強いんですよ。

懐かしのカードやリメイクも

――往年の名カードのリメイクなども出ましたよね。《光の腹心》や《棘唱の魔道士》など。

光の腹心闇の腹心棘唱の魔道士瞬唱の魔道士

そうですね、ただレガシーではリメイク前が使えるので基本的にはそちらのほうが強いかなと思います(笑)

たとえばレガシーだと《瞬唱の魔道士》みたいにエンド前に除去を撃てたり、カウンターを撃てたりするのがえらいので。

――あと《タルモゴイフ》が“初”収録です!

タルモゴイフ

……非常に懐かしい気持ちになりました(笑)。現代レガシーではさすがにちょっと厳しいかと。

ネザーゴイフバロウゴイフ

(マナコストを)1引くか1足すかしたほうがいいかな。カナスレ愛好家の人たちは相変わらず使ったりしていますが(笑)

『リアリティ・フラクチャー』は“エモい”だけじゃない

――ここまでいろいろなカードについて伺いましたが、あらためて『リアリティ・フラクチャー』はどんなセットだと思いますか?

タルモゴイフ闇の腹心瞬唱の魔道士

まず「エモい」ですよね(笑)。《タルモゴイフ》をはじめ、昔のカードを知っている人なら懐かしいカードも多いですし。

カードパワー自体も低くないと思います。むしろ結構高いんじゃないですかね。

――ただ、レガシーで使えるかとなると話が変わってくる?

レガシーとかヴィンテージって特殊なんですよ。カードが強くても、重かったら使われない。かなり軽くて強いカードじゃないとなかなか入らないですね。

容赦なきアジャニ

たとえば6マナの《容赦なきアジャニ》なんかは、全体除去ができてトークンも生成してくれるので1枚でフィニッシャーになれて強いんですけど、レガシーのゲーム感ではないな、と。やっぱり3マナくらいまででほしいんですよね。

遵守の冷気、チャンドラ没頭真夜中の盗人、ビルボ

そういった意味では《遵守の冷気、チャンドラ》が惜しいんですけど盤面に触らないのがちょっと弱くて。アドバンテージを取るならだけ《没頭》だったり《真夜中の盗人、ビルボ》だったり2マナでも取れるようになってきているので。

――今回も「カード自体は強いけど、レガシーでは……」というカードが結構ありましたね。

そうですね。特にクリーチャーは難しいと思います。重いクリーチャーを普通に出して戦うというのはなかなか難しい環境なので。

驕慢な戦闘魔道士

そのなかでも、《驕慢な戦闘魔道士》みたいに、軽くて能力も強いカードはレガシーでも可能性があると思います。

――高野さん、ありがとうございました!

おわりに

reality_fracture_banner

▲好評発売中!

『リアリティ・フラクチャー』には、すでにレガシーで試されているカードから、まだ開拓されていないカードまで、気になるカードが数多く収録されています。

果たして今回紹介したカードから、今後のレガシーで定番となるカードは現れるのでしょうか。ぜひみなさんも『リアリティ・フラクチャー』のカードを試してみてください!

そして、『エターナル・ウィークエンド』が11月28日~29日に開催予定です!

今年も晴れる屋が主催しますので何卒よろしくお願いいたします!

それではまた次回~。

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