1000円札で切り札を探し出せ
皆さんこんにちは、統率者戦大好きいってつです。
みなさん、統率者戦を楽しんでいますか?
ここ最近、この『週刊 統率者戦デッキを作る』は読者の皆さんを置いてけぼりにしていたかもしれません。「強力なコンボ」「統率者戦ならではの派手なカード」をご紹介したい、という気持ちがはやるあまり高額なカード、希少なカードを掲載していました。
そこでこの連載では改めて初心に帰り「安価で使いやすいカード」をご紹介していきます。記事執筆時点で1000円以下のカードが中心です。ご安心ください。
統率者戦にあらたに参入するプレイヤーだけではなく、取引相場10ドル以下のカードのみを使用する「$10構築」や、デッキ総額上限を50ドル以下にする「$50構築」に挑戦する方も必見です。
今回は「サーチ」がテーマです。
「あなたのコンボがどれほど強いか思い知らせてやるのよ。」
統率者戦のサーチ
100枚のデッキからコンボパーツを引き当てるのは困難です。統率者戦はサーチがかなめ。
手札7枚でゲームが始まり、仮に通常のドローに加えてもう1枚を毎ターンドローしたとします。すると、10ターン目でも触れるカードは3割以下。
しかし有名なサーチカードはいずれも高価です……やはり安価なデッキはひたすら幸運を待つしかないのでしょうか。いいえ、もっと安価なサーチカードは存在します。
せっかく搭載したコンボのパーツが引けず、悲しい思いをするのは今日までです。
汎用サーチ
汎用サーチと言えば上記に挙げた《吸血の教示者》《悪魔の教示者》ですが、ほかにも「なんでも持ってこれるカード」は存在します。
いずれも《悪魔の教示者》と同様、ライブラリーから好きなカードを手札に加えられます。使いやすい《不気味な教示者》は『基本セット2021』で再録されています。
《魔性の教示者》《首謀者の収得》は4マナとサーチカードとしては重たいですがデメリットなしで好きなカードを持ってくることができます。
こちらは変わり種です。《闇の誓願》は5マナと重たいですが、墓地にインスタントかソーサリー、合わせて2枚以上あれば黒3マナをキャッシュバック。実質2マナで唱えられます。
《法務官の掌握》は相手のライブラリーからカード1枚を追放するカード。その追放されたカードを使うこともできます。勝ち手段の近いデッキからコンボパーツを借りちゃいましょう。
《願い爪のタリスマン》は自身のマナコストと起動コスト合わせて3マナの万能サーチですが、一度起動すると誰かにコントロールが移ってしまいます。相手にもサーチされてしまいますが、サーチしたカードで即勝利できれば問題なし。交渉の道具にもなりますし、相手のサーチを咎めるカードと組み合わせる手もあります。
《リム=ドゥールの櫃》、こちらはさらに変わったカード。ライブラリーの上から5枚を見て、内容が気に入らなければ1点ライフを払ってさらに5枚見て……を繰り返し、気に入った5枚の束を見つけたところでその5枚をライブラリーの上に好きな順番で置けます。うっかり見逃して2週目に入らないように。
なんでも墓地落とし《納墓》ですが、《墓破りのラミア》なら4/4絆魂を出しながら墓地落としが可能です。「墓地から呪文を唱えるコストは(1)少なくなる」能力ともかみ合いが良く、「脱出」「フラッシュバック」などを活用したいですね。
《霊廟の秘密》は墓地にあるクリーチャー・カードの枚数以下のマナ総量の黒のカードをサーチできます。《肉袋の匪賊》や《死の飢えのタイタン、クロクサ》といったカードを多用することでかなり早い段階で強力なサーチが行えそうです。
土地サーチ
土地サーチと言えばまずフェッチランドが思いつくかもしれませんが、基本土地タイプを持たない、コンボパーツである土地を探すことを考えてみます。
土地のサーチは比較的安価です。緑にはほかにも《輪作》など。
緑でない統率者で土地サーチをしたいならやはり《探検の地図》。どの色のデッキでも採用できます。《トレイリア西部》は「変成」でマナ総量0のカードをサーチできます。もちろん土地を引っ張れます。
クリーチャーサーチ
クリーチャーサーチで有名なのはやはり《俗世の教示者》でしょうか。クリーチャーサーチは緑の得意技です。これに白1マナを足すと《エラダムリーの呼び声》です。取引相場はぐっと下がり、クリーチャーを手札に直接入れることができます。
白が固有色的にNG!ならばこの三枚。《召喚の調べ》はコストが重いですがクリーチャーをインスタントタイミングで直接戦場に出せるのが強みです。(X)マナは「召集」で支払うことができるのも魅力。ブロッカーとして立てて置いたクリーチャーも使って、自分のターンの直前のエンド前にクリーチャーを戦場に出しちゃいましょう。自分のターンに入ったら召喚酔いの解けたクリーチャーでコンボに突入!
《召喚士の契約》はなんと0マナ。次の自分のターンに(2)GGの4マナを払わなければなりませんが、「このターン、あのクリーチャーがいれば勝てる!」なんて局面で非常に優秀に働きます。『時のらせん リマスター』版が比較的安価!
《緊急時》は伝説のクリーチャーならなんでもOK。
クリーチャーをサーチするクリーチャーです。《激情の共感者》は『基本セット2021』でも再録されてとても手に入りやすいですね。マナ総量6以上のクリーチャーをサーチしてくることができます。
《森林の怒声吠え》はマナ総量3以下の伝説でないクリーチャーをサーチして直接場に出してしまいます。《激情の共感者》とは相互にサーチできる関係なのが面白いですね。
《獣相のシャーマン》は召喚酔いが解けなければ起動できないのが難点ですが、クリーチャーならなんでも探して手札に加えられるのが強力です。
こちらは変わり種。たった3マナで3枚ものクリーチャーを探し出します。すべて墓地に置かれてしまうのですが、墓地からクリーチャーを吊り上げる「リアニメイト戦略」や墓地のカードを参照するデッキなら、クリーチャーが手札に来るサーチよりはるかに強力な一枚ですね。
アーティファクトサーチ
《悟りの教示者》は緩やかな値上がり傾向にあり、そう遠くない未来に高額カードの仲間入りをしてしまうかもしれません。コマンダーコレクション、早く全色出してくれ……!
一方、青には安価で優秀なアーティファクトサーチが豊富ですね。ほかにも《捧げ物の魔道士》《宝物の魔道士》など。
変わり種ではありますが、サーチしたアーティファクトを墓地に置くゴブリンです。《ゴブリンの技師》は自身の能力で墓地からアーティファクトを拾い上げることもできます。
《発明博覧会》。アーティファクトを多く採用するデッキでなければサーチ能力を起動することは難しいですが、土地として運用しつつ、機が来たらサーチに回すことができるという点が他のサーチカードにない魅力です。
インスタント・ソーサリーサーチ
インスタント、ソーサリーをサーチする手段としては《神秘の教示者》《商人の巻物》が有名です。この2枚、価格に見合った強力なサーチですが、やや高……そんななか『ストリクスヘイヴン:魔法学院』で登場した《方程式の求解》はインスタントでもソーサリーでも直接手札に持ってくることができる、優秀な新顔です。
エンチャントサーチ
より軽い《神秘の教示者》が理想ですが、《牧歌的な教示者》は必ずしも下位互換とは言えません。直接手札に入るため、これをドローしたそのターンに目当てのエンチャントを手札に入れることができます。
プレインズウォーカーサーチ
いずれもプレインズウォーカーをサーチします。《ゲートウォッチ招致》は1枚、《狼煙上げ》なら2枚。《目を開いた者、デジェル》は統率者指定できるのが魅力です。プレインズウォーカーを延命させる能力も頼りになります。
まだまだあるサーチ
《神秘の指導》は4マナとサーチとしては重たい部類ですが、「瞬速を持つカード」をサーチする珍しいカードです。「フラッシュバック」を持つのも強みで、マナさえあればこれ1枚で2枚のカードをサーチしてくることができます。
《栄光の探索》は氷雪パーマネント、伝説、英雄譚のいずれか1枚をサーチします。《太陽冠のヘリオッド》のような「神」や各種プレインズウォーカーなどサーチ範囲は広く設計されています。
《サリアの槍騎兵》も伝説のカードをサーチできます。4/4先制攻撃というクリーチャーは、統率者戦においても相手にするのが厄介な性能です。
装備品やオーラをサーチするカードです。装備品サーチと言えば《石鍛冶の神秘家》ですが、統率者戦ではほかのカードも選択肢に挙がります。《武器庫の開放》はどちらもサーチできます。《ヘリオッドの巡礼者》はオーラを、《山賊の頭、伍堂》は装備品を。固有色と用途に合わせてチョイス。
「変成」を持つカードは青、黒にあります。同じマナ総量のコンボパーツが複数あるなら採用を考えてみてもいいかもしれません。
サーチする機能は起動型能力です。打ち消しなどで妨害されにくく、《リスティックの研究》《石のような静寂》といった呪文を唱えることを咎めるカードにも強いです。
次は何が必要?
サーチカード1枚の有無でデッキの安定性は大きく変わります。
今回は比較的安価に手に入るサーチカードを紹介しました。たくさん紹介してきましたが、これでもすべてではありません。あなたのデッキに最適なサーチカードを探してみましょう。
ご存じなかったカード、興味を持ったカードがありましたら、ぜひ晴れる屋通販サイトでのご購入をぜひご検討ください。
統率者戦のテーブルでお会いしましょう!
- 2021/05/09
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