(最終更新日:2023/11/01)
統率者戦の白
統率者戦カードアーカイブへようこそ。
このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。
随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。
今回は固有色に白を含むカードを広くご紹介します。
- 2023/11/01更新
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除去
白は除去最強色と言ってもいいでしょう。もっとも、それゆえにドローやサーチが弱く設定されてしまっているのですが……。これを利用しない手はありません。
除去札は交渉材料としても有用です。使いどころをしっかり見極めましょう。
クリーチャー除去
《剣を鍬に》は登場以来マジック最強除去と呼ばれ続けてきました。《流刑への道》も同じくクリーチャーを追放除去するもので、破壊不能を持つクリーチャーを容赦なく吹き飛ばします。
《放逐する僧侶》《悪鬼の狩人》は戦場に出たときにクリーチャー1体を捕らえます。戦場から離れると戻してしまうのですが、クリーチャー除去が乏しいデッキにはかなり厄介な存在です。
置物除去
どちらもアーティファクトかエンチャントを除去する呪文です。マナコストは同じですが、《解呪》はインスタントで使いやすく、《存在の破棄》はソーサリーである代わりに追放除去であるため《太陽冠のヘリオッド》などの破壊不能のエンチャントや、アーティファクトすべてに破壊不能を与える 《ダークスティールの城塞》 などを除去できます。
どちらもあらかじめ戦場に置いておいて、必要に応じて起動できます。《浄化の印章》は起動にマナコストを必要としないので、余裕のあるうちに置いておくといつか助けられます。《祓い士の薬包》は起動コストがやや重いものの、アーティファクトシナジーを持つ統率者やデッキで採用されることがあります。
白い《再利用の賢者》。警戒を持っており、装備品やオーラで強化する戦略とも嚙み合います。
万能除去
いずれも土地以外のパーマネントを追放するエンチャント。自身が戦場を離れるまで封印、といったかんじですね。《忘却の輪》と《払拭の光》はほぼいっしょ。《命運の掌握》は各対戦相手から一つずつパーマネントを取り上げることができるのが優秀です。
《スカイクレイブの亡霊》はマナ総量4以下ならエンチャントやアーティファクトも追放できます。自身が戦場を離れても追放されっぱなしなのが強力。
一時的な追放では安心できませんか?では完全に吹き飛ばしましょう。《過大な贈り物》なら土地でさえ破壊することができます。白い《内にいる獣》。
《魂の仕切り》は土地でないパーマネントすべてに触ることができる追放除去。追放されたカードは再びプレイできますが、コンボの邪魔をしてる置物を一時的に除去したり、対戦相手のコンボを妨害したりとかなり器用です。
全体除去
白と言えばラスゴ……ラス・オブ・ゴッド《神の怒り》でしょう。どんな局面もひっくり返しうる強大なパワーを実感しましょう。
全体除去の多くは対象をとらず除去するので、呪禁や「被覆」、プロテクション持ちでも関係なし。
全体除去の代名詞、ラスゴこと《神の怒り》。もしもう一枚欲しければ、「再生」は許すもののほぼ同等のカード《審判の日》も検討してみましょう。《ドゥームスカール》は「予顕」することでコストを軽く唱えられるだけではなく、全体除去をちらつかせて脅しにも使えます。
《最後の裁き》は全体追放除去。もはやこれをかわす方法は打ち消し以外にありません。《神聖なる埋葬》はクリーチャーがライブラリーに戻ってしまいますが、死亡誘発や墓地からの蘇生を許さずやはり強力。
《残骸の漂着》は攻撃しているクリーチャーのみですがインスタントであることが魅力。
《大群退治》は戦場のクリーチャーの数が多いとコストが軽くなる全体除去。ほとんどの場面では2マナで唱えることができるはずです。軽いコストで唱えることができれば、その後の再展開もしやすいです。
白はなんでも壊せます。自分が有利な盤面で放つ《ハルマゲドン》は圧巻。投了に追い込めるかもしれません。《アクローマの復讐》ならクリーチャーだけではなく、アーティファクトとエンチャントまで破壊します。クリーチャーを並べないデッキ相手にも痛手を負わせます。《質素な命令》はややコスパが悪いものの、対戦相手や局面に応じてモードを選ぶことで、自分は損害少なく相手に大損害を与えることができます。
除去耐性
統率者戦でクリーチャーを守るすべと言えば《稲妻のすね当て》でしょう。除去耐性付与は白の得意技でもあります。
プロテクション
《ルーンの母》《ルーンの与え手》はレガシーやモダンで頻出の二枚。自分のクリーチャーが除去されそうになった時に対応してプロテクションを付与することで回避するだけではなく、ダメージを通したいときにブロックされなくするといった攻めの使い道も。《ルーンの母》は自身を対象にとれる、《ルーンの与え手》はプロテクション(無色)を選べるといった微妙な違いがあります。
《心優しきボディガード》は使えるのが一度きりですが召喚酔いでも能力が使えるのが魅力です。《夢の巣のルールス》で使いまわしましょう。
やることは《ルーンの与え手》などと近しい3枚ですが、インスタントであること、召喚酔いのタイムラグがないことから奇襲性が大きいです。また、《剃刀の障壁》はクリーチャーに限らずどんなパーマネントでも守ることができます。《使徒の祝福》はクリーチャーかアーティファクトしか守れない一方、ファイレクシアマナを使えば無色マナしか出ない盤面からでも唱えることができ、より奇襲性が増します。《神々の思し召し》は占術1がおまけ。
《セラの使者》が戦場に出ると自分と自分のクリーチャーは選んだカードタイプからのプロテクションを得ます。例えばクリーチャーを指定したなら自分のクリーチャーはすべてブロックされなくなり、自分もクリーチャーからダメージを受けなくなるため、オールアタックしても大丈夫。
破壊不能
最強の除去回避と言ってもいいかもしれません。統率者をコントロールしていればマナコストを支払うことなく唱えることができます。土地フルタップから自軍を守ることができるというのは圧巻。自身の《神の怒り》に併せて打つのも強力です。
自身を生贄に捧げることでクリーチャーを守ります。使い切りなので《ルーンの与え手》と比べて損に見えますが、召喚酔いしていても起動でき、全体除去からも守ることができるのが強みです。
破壊不能とは違いますが、死亡した飛行を持たないクリーチャーが飛行カウンターを得て戦場に戻るという、強力な除去耐性を自軍に与えます。カウンターを置くことができなくなる《厳粛》を設置することで飛行でないクリーチャーが不死身に。これ自身は《無私の救助犬》で守りましょう。
《希望の天使アヴァシン》は統率者としても人気の天使です。自軍はもはや無敵。《神の怒り》ほか全体除去を連打して圧倒的な勝利を勝ち取りましょう。
- 2021/03/21
- 統率者列伝 vol.3 ~《希望の天使アヴァシン》
- いってつ
ドロー
白はどんなパーマネントにも触ることができる代わりに、ドローすることが苦手ですが、近年は「1ターンに1枚程度なら引ける」ようになってきました。
継続的にドロー
対戦相手の行動に応じて
白い《Mystic Remora》 こと、《エスパーの歩哨》。各ターン1度しか誘発しませんが、白には数少ない継続的にドローできる装置です。自身のサイズを大きくすることで要求マナを増やすことができるので、白の全体強化エンチャントなどと相性抜群です。
《密輸人の分け前》があれば1ターンのうちに2枚以上土地を出したり、ドローした対戦相手から分け前をもらうことができます。誘発のタイミングが終了ステップ開始時なので誘発をかわすことも可能ですが、白のアドバンテージを得る装置としては破格です。
《オグマの文書管理人》は対戦相手のサーチに反応してドローできます。《敵対工作員》や《エイヴンの思考検閲者》のように対戦相手のサーチを妨害しませんが、序盤から終盤までアドバンテージを獲得できます。
対戦相手の2アクションに反応してドロー。これ自身も2/4絆魂と、ブロッカーとしてなかなかのサイズ。
対戦相手が手札以外から呪文を唱えるとドロー。統率者を唱えたり、「フラッシュバック」で唱えたりすると反応します。戦場に出た時、戦闘ダメージを与えた時に対戦相手のパーマネントを追放領域にバウンスする能力も非常によく噛み合っていて強力です。
対戦相手のドローに乗じてドローします。4マナと構えるには少々重め。
自分の行動に応じて
小粒クリーチャーが戦場に出ることに反応してドロー。《輝かしい聖戦士、エーデリン》や《キイェルドーの王、ダリアン》など、白の統率者のなかには小粒のトークンを継続的に生み出すものも多く、うまく噛み合うデッキなら安定してカードを供給してくれます。
《トカシアの歓待》も同様です。コピーでないトークンはマナ総量0なので、トークンの生成でもOK。
《微光レンズ》は「ミラディンのために!」能力により、戦場に出たときに2/2のクリーチャー・トークンを生成して自動で装備されます。トークンが死亡したとしても、これ自身は装備品として戦場に残り続けて継続的にドローできます。
《語り部の杖》もトークンを継続して生成できるデッキなら継続してドローできる装置です。ドローするタイミングを調整できる点が地味に便利です。
オーラ、装備品、機体呪文を唱えるたびにドロー。白のドロー装置としては珍しく、1ターンの間に何度でも誘発します。装備品・オーラデッキでは非常に強力です。
3点のライフを回復していればターンの終わりにドロー。対戦相手のターンにも誘発するので、食物・トークンや絆魂をもつ統率者と組み合わせればさらにお得です。
起動型能力として
戦場に出たときに《解呪》するクリーチャー。タップすると自分と誰かもう一人にドローさせます。出遅れてしまったプレイヤーを助けたり、前述の《密輸人の分け前》の能力を能動的に誘発させることもできます。
サーチ
白はサーチが弱い弱いとは言われるものの、存在しないわけではなく極端な性能のものが多いという印象です。
白のチューター二枚。《悟りの教示者》はアーティファクトもサーチできて、インスタントタイミングで動けるのが強み。《牧歌的な教示者》は3マナと少し重くなりエンチャントしかサーチできませんが直接手札に入るのが魅力です。
《土地税》あるある。先手の時初手にありがち。先手でなければ大量の基本土地を手札に引き入れることができます。多色デッキのマナベース安定化にも貢献します。
《古術師の地図》は土地をサーチしつつ土地加速もさせてくれます。白には珍しいマナ加速です。
基本ではない土地もサーチできる、緑以外には珍しいカードです。毎ターン使えるのがうれしいポイントです。
《オズワルド・フィドルベンダー》はアーティファクト版《出産の殻》のようなクリーチャー。戦場のアーティファクトを生け贄に捧げて、ライブラリーからそれよりも1マナ重いアーティファクトを戦場へ送り込みます。不要になった妨害アーティファクト生贄に捧げてコンボパーツをサーチしてしまいましょう。統率者としても起用できます。
- 2021/09/05
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- いってつ
装備品・オーラサーチ
非常に軽量ながら装備品やオーラをサーチします。
どちらも装備品をサーチする能力、戦場に出す能力を持ちます。《ナザーンの槌》で破壊不能の怪物を生み出したり、《征服者のフレイル》でコンボの下準備もいいでしょう。
いずれもオーラ・カードをサーチします。《ヘリオッドの巡礼者》はわかりやすいですね。《オーラ掠りの魔道士》はマナコストが重いぶん、サーチしたうえ、戦場に出すこともできます。《三つの夢》は一挙3枚サーチ!統率者をマッチョに育て上げろ。
学長・首長
悪名高いRectorコンビ。《アカデミーの学長》は死亡したときにエンチャントを、《競技場の首長》は死亡したときにプレインズウォーカーをライブラリーから戦場に直接出します。
《全知》とか《謙虚》とか《エルドラージの徴兵》とか《精霊龍、ウギン》とか《サヒーリ・ライ》とか。
クリーチャーサーチ
いずれも小粒なクリーチャーをサーチします。マナコストに含まれるXは0として数えるため《歩行バリスタ》がサーチできます。統率者《太陽冠のヘリオッド》でよく見かけます。特に《イーオスのレインジャー長》は自身を生贄に捧げることで《沈黙》が打てるのが非常に強力です。
《イーオスのレインジャー長》、《イーオスのレインジャー》は名前も能力も非常に似ていて紛らわしいので取り違えないように気を付けましょう。
妨害戦術
白には相手の行動を阻害するクリーチャーやエンチャントが豊富。ゲームスピードを落としてコツコツ手を進めましょう。
「統率者戦」「白」といえばコレ。手札以外の領域から呪文を唱えることができなくなります。墓地から唱える「フラッシュバック」や「脱出」などはNG、《僻境への脱出》や《精神の願望》など追放領域から呪文を唱えるカードももちろんNG、「続唱」や《未来予知》で公開されたライブラリーのカードを唱えることもできません。
そして何より、統率者領域から統率者を唱えることができません。統率者ありきのコンボや戦法をとるデッキは大きなテンポダウンです。
統率者戦には「唱えずにクリーチャーを戦場に出す手段」が無尽蔵に存在します。《歯と爪》《騙し討ち》《再活性》《実物提示教育》エトセトラエトセトラ……《封じ込める僧侶》はこれをすべて封殺します。瞬速を持っていることを活かして相手に大損させましょう。
早い話がそのターン中敗北しなくなるという呪文です。無限トークンや無限パワーでの攻撃、無限ダメージをかわすだけでなく、《タッサの神託者》などの特殊勝利さえキャンセルできます。
ライフは0になってしまいますが、《むかつき》と組み合わせることでライブラリーをすべて引き切ることができます。
白の墓地対策と言えばこちら。英語のカード名から「レスピ」「RIP」とも。「カードかトークンがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。」のテキストは非常に強力です。
「死亡」とは「戦場からいずれかの墓地に置かれること」ですが、《安らかなる眠り》があると破壊されたクリーチャーは墓地に置かれることなく直接追放されます。よって、《安らかなる眠り》が戦場にあると「クリーチャーが死亡したとき」の誘発も使えなくなります。
どちらもサーチに制限をかけます。《エイヴンの思考検閲者》は瞬速を持っていることがいやらしく、《虹色の眺望》などフェッチランドに対応して出されてしまうとかなりキツい。
《レオニンの裁き人》はサーチの度に(2)を要求するイヤ~な猫。サーチカードは軽ければ軽いほど次のアクションがとりやすく強力と言われますが、そんな高価なサーチカードを台無しにします。「~~この効果を無視する。」の能力は常在型能力。(2)を払ってこの能力を無視することは特別な処理で、優先権があればだれでも行うことができます。クリーチャーの起動型能力の起動を咎めるカードでは干渉することができません。
沈黙系
対戦相手の動きを完封してしまうカードたち。最も多く見かけるのは《沈黙》でしょう。そのターン中、対戦相手は呪文が唱えられなくなります。打ち消しも除去も、あらゆる妨害ができなくなります。この呪文を自分のターンに唱えて安全を確保してからコンボに入ったり、相手が無限キャストコンボなどで勝負を決めにきた時に足を止めさせることもできます。
《オアリムの詠唱》《中断》も似た使い方ができます。《オアリムの詠唱》は攻撃も止めることができ、《中断》は能力の起動も止めつつドローが可能です。《沈黙》と異なり、1人の行動しか止められず、対象をとる呪文なので《偏向はたき》《誤った指図》で跳ね返されると悲惨です。気を付けましょう。
クリーチャーサーチとして紹介した《イーオスのレインジャー長》も起動型能力で《沈黙》が使えます。
《沈黙》を内蔵したようなクリーチャーで、自分のターン中ほとんどの行動を止めます。クリーチャーなどの起動型能力も止めるので《エレンドラ谷の大魔導師》といったクリーチャーによる打ち消しも回避できます。
土地の起動型能力はおとがめなしなので、《ミシュラの工廠》がクリーチャー化してブロックしてくる可能性には気を付けましょう。
クリーチャーの起動型能力を封じるのが《静寂の守り手、リンヴァーラ》。《マナ編みスリヴァー》は編み物失敗、《鏡割りのキキジキ》は鏡を割れず、《歩行バリスタ》は正座。
置物への妨害
妨害置物の多くは自分にも影響を及ぼしますが、この2枚は相手にだけペースダウンを強います。《沈黙のオーラ》は対戦相手のアーティファクト、エンチャント呪文のコストを(2)多くします。アーティファクトでマナ加速をするデッキが多い統率者戦にこの一枚は強烈です。重くなったコストをなんとか支払ったとしても、《沈黙のオーラ》自身を生贄に捧げることでアーティファクトかエンチャントを破壊できます。破壊されそうになっても相手の置物を道連れにできてアド損無し。
《盲従》ならクリーチャー主体のデッキにも強力に作用します。ブロッカーを立てることが難しくなるだけではなく、《騙し討ち》のような「速攻を持って戦場に出て、そのターンの終わりに生贄に捧げる」といった挙動をするカードも封殺。速攻トークンを無限に並べるコンボも止まってしまいます。
行動数を制限
呪文連打をとがめる置物たち。一撃ゲームエンドとなるコンボの多くは1ターンに複数の呪文を唱えることで成立します。統率者戦の序盤は「マナアーティファクトを唱えて、そのアーティファクトを使ってもうひとつアクション」という動きが多いので、序盤に引いても非常に強力です。
足が生えた《法の定め》が《弁論の幻霊》です。タフネス4は《削剥》で落とせずブロッカーとしても優秀です。
《エーテル宣誓会の法学者》はテキストがまわりくどいのですが、早い話が「アーティファクトは制限なし」「アーティファクトでない呪文は各ターン1つしか唱えられない」というもの。自身のデッキがアーティファクト主体ならやりたい放題です。
《エメリアのアルコン》は《法の定め》に加え、基本出ない土地がすべてタップイン。単色でないデッキは基本土地の枚数が少ない傾向にあり、強烈に刺さります。フェッチランドやデュアルランドをタップインさせられる屈辱。
アーティファクト妨害
そんなにアーティファクトが嫌い?《石のような静寂》はアーティファクトがマナを出すことさえ許しません。装備品は「装備」さえできなくなってしまいます。《戦争の報い、禍汰奇》も極悪で、マナアーティファクトは自身の延命に奔走する羽目に。
装備品シナジー
白は装備品の取り扱いが得意です。サーチの項目で装備品サーチをご紹介しましたが、他にも装備コストを軽減したり装備されているクリーチャーを後押しするカードが存在します。
それぞれ少し使い方が異なりますがいずれも装備品の装備コストを軽減します。
《オーリオックの鋼打ち》は装備コストを(1)軽減しつつ、自身が装備品を装備していれば「兵士」「騎士」をサイズアップできます。一枚の装備品で全体を強化することができそうです。
《コーの装具役》はその名の通り「装具」させるクリーチャーです。戦場にある装備品をクリーチャーに装備させます。1ターン目《ロフガフフの息子、ログラクフ》と《巨像の鎚》、2ターン目《コーの装具役》で《巨像の鎚》を《ロフガフフの息子、ログラクフ》に装備。2ターン目から先制攻撃・威迫・トランプル10/11の統率者が殴り始める。う~ん最高。
最も強力なのは《純鋼の聖騎士》でしょうか。装備品を唱えるたびにドローとは、白にあるまじきドロー性能。金属術を達成することで装備コストが0になっちゃいます。マナアーティファクトもたっぷり採用しておのずと達成できるようにしましょう。
装備品デッキ必須の一枚と言ってもいいでしょう。《シガルダの助け》があればオーラも装備品もインスタント呪文のように唱えられますし、装備品はそのままクリーチャーに張り付きます。これがたった1マナ。
相手の戦場にクリーチャーがいて土地が立っている。飛行持ちで殴りたいがひょっとすると《シガルダの助け》で飛行を与える装備品を付けてくるかも……装備品デッキはソーサリータイミングの行動が多く隙が生まれがちですが、この一枚で白の優秀なインスタント除去を構えつつ装備品を出していくことができます。プロテクションを与える《火と氷の剣》など剣シリーズとも相性抜群です。
統率者戦ならではのズル
白はライフゲインが得意……ということもあり、「ライフが〇〇点以上なら~」とボーナスがあるカードが多く存在します。近年のカードは「初期ライフ総量より〇〇点以上多ければ~」といった表記が多いのですが、かつては単純に「30点以上」といった書き方が多く、初期ライフ総量が40点の統率者戦では往々にして「ズル」されています。
《セラの高位僧》を握って始めるゲームは最高です。たった1マナで飛行・絆魂6/6が戦場に出るのです。ライフが30を下回ると1/1ですが、自身が絆魂を持つこともありなかなかライフが減りません。
《上位の狐、呪之尾》はエンチャントに変身して自軍をあらゆるダメージから守ります。白はトークンを並べることも多いですが1/1が無敵のブロッカーになります。
《忍耐の試練》は本来なら30点以上のライフゲインで勝利をもぎ取るカードですが、統率者戦ではたった10点のライフゲインで勝利してしまいます。
《フェリダーの君主》はもっと簡単。出したら勝ちます。これを戦場に出した状態でアップキープを迎える必要があり、それまでに《フェリダーの君主》自身を破壊されたりライフを削られかねません。緑を加えて《召喚の調べ》などで自分のターンに入る直前に戦場に出して勝利をもぎ取る本格的なズルも狙いたいですね。
ブリンク
「パーマネントを追放し、その直後に戦場に戻す」といった能力を俗に「ブリンク」と言います。白にはブリンク能力を持ったカードがいくつかあります。
戦場に出しなおすことになるため「戦場に出たとき~」の誘発型能力を使いまわしたり、相手の呪文の対象になったときに対象のパーマネントを一時的に追放することで対象から外したり、タップ状態のパーマネントをアンタップ状態で戦場に戻したり、様々なトリックに使われます。
《一瞬の瞬き》の英語名”Momentary Blink”が「ブリンク」能力の語源とされています。このカードは「フラッシュバック」のコストに青マナを含むため固有色に白・青を含むデッキでのみ使用できます。
まずは特に悪名高い2枚。
《儚い存在》は《呪文探求者》1枚からスタートするコンボが有名です。《呪文探求者》で《儚い存在》をサーチ、《儚い存在》を《呪文探求者》に打つことでさらに2枚のカードをサーチできます。これを起点に様々な勝利コンボにつなげていくことができます。
《守護フェリダー》が戦場に出たときパーマネントをブリンクさせます。クリーチャー以外にもタップした土地やアーティファクトをもう一度起こしたり、プレインズウォーカーをブリンクさせることで忠誠度をリセットしつつ忠誠度能力をもう一度使うこともできます。最も悪用されたのは《サヒーリ・ライ》でしょう。この二枚の組み合わせで無限速攻トークンです。ほかにも《鏡割りのキキジキ》と2枚でも無限速攻トークンとなります。
《ちらつき鬼火》も《守護フェリダー》同様パーマネントをブリンクできますが、戻ってくるのが次の終了ステップ開始時になり、悪用しにくくなっています。
《魅力的な王子》は複数のモードを持ち、場面場面で使い分けられるのが優秀です。統率者戦の「占術2」は《師範の占い独楽》や《巻物棚》で積み込まれた不要牌をどかすこともできます。
起動型能力でクリーチャーをブリンク!タップ状態で戦場に戻るので無限速攻トークン……は難しそうですが、同じくエルドラージの《血統の観察者》なら無色3マナを供給し続けることができるので、無限ブリンク、無限死亡が可能になります。《鍛冶の神、パーフォロス》や《峰の恐怖》、《血の芸術家》などがいれば同時に無限ダメージです。
ブリンク能力には珍しく、相手のクリーチャーもブリンクさせることができます。タップさせたり、オーラや装備品、カウンターを外したりといろんな使い道があります。ブリンクは《封じ込める僧侶》がいると帰ってこず追放されっぱなしになってしまう弱点があるのですが、これを逆手に取り、相手のクリーチャーを次々と3マナで追放除去できてしまいます。サイテー!
そのほか有力なカード
《ディープ・ノームの地形術師》がいるとき、対戦相手がフェッチランドや《輪作》などで土地を戦場に出すと自分も平地をライブラリーから戦場に出すことができます。平地であれば基本土地でなくてもよいので、デュアルランドやトライオームでも可。これ1枚で2,3ターン分のマナ加速も珍しくありません。
白の《リスティックの研究》。ただ《リスティックの研究》のドローと違って「まあマナが増えても<手札が増えなきゃ大したことはできないだろう」とスルーされることが多く、だいたいは毎ターン3マナ以上ジャンプできます。
統率者が青や赤を含むなら、《永劫のこだま》や《災難の輪》といった全員強制ドローとの組み合わせが非常に強力。白単色でも《ガイアー岬の療養所》や《秘密のランデブー》にチャンスがありそうです。
墓地にある置物を一気にすべて戦場へ戻してしまいます。コストの重い置物や、同時にそろうと勝利する置物を墓地に落としておいて一気に吊り上げましょう。
《補充》では黒の《極上の血》《血なまぐさい結合》の二枚を吊り上げて勝利できます。
《蔵の開放》はエンチャントとアーティファクト両方を戦場に戻すので、《太陽冠のヘリオッド》と《トリスケリオン》を戦場に戻し、《トリスケリオン》に絆魂を付与して無限ダメージが可能です。マナがカツカツなら《真実の確信》やマナアーティファクトも一緒に吊り上げるとしましょう。
《再利用の咆哮》はアーティファクトを戦場に戻すことができます。《玄武岩のモノリス》+《ブライトハースの指輪》で無限マナを起こし、《歯車組立工》で無限速攻トークンと行きましょう。
警戒6/6という優れたクリーチャー性能に加え、戦場に出たときと攻撃したときの墓地のマナ総量3以下のパーマネントを戦場に戻します。《無私の救助犬》《睡蓮の花》といった自身を生贄にするクリーチャーやアーティファクトを使いまわしたり、フェッチランドを用いてマナを伸ばしたり、いろんな使い道があります。
《セヴィンの再利用》は普通に唱えると3マナで墓地から3マナ以下のパーマネントを戦場に出すことができる、凡庸なカードですが、「フラッシュバック」で唱えれば2枚を戦場に戻せるのが非常に優秀です。《直観》で《セヴィンの再利用》とコンボパーツであるマナ総量3以下のパーマネント2枚を指定することでコンボに入るという使い方も。
クリーチャー主体のデッキなら絆魂でライフを獲得しながらひたすら攻撃をする戦法が取れます。《歩行バリスタ》や《トリスケリオン》との無限ダメージコンボも有力。白単色の有力な統率者候補でもあります。
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