統率者戦 の 妨害アーティファクト 【カードアーカイブ】

いってつ

(最終更新日:2021/09/21)

統率者戦の妨害アーティファクト・カード

統率者戦カードアーカイブへようこそ。

このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。

随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。

今回は「妨害アーティファクト」カードを広くご紹介します。

妨害アーティファクト

統率者戦と競技フォーマットの大きな違いの一つに「サイドボードの有無」が言えるでしょう。

トロンに《減衰球》、リアニメイトに《墓掘りの檻》、アルーレンに《倦怠の宝珠》……対戦相手のデッキや戦略を予想しながらより有利なデッキに変更するサイドボードは非常に奥深い世界。「レガシーはサイドチェンジ後が本番」というプレイヤーもいます。

一方統率者戦にはサイドボードが無いため、自分が苦手なデッキへの対策をあらかじめ入れておく必要があります。

不要になったアーティファクトを利用する手段があるデッキならともかく、「後ろ向きなカードを入れたけど誰にも効かなかった」のでは悲しすぎます。自分のデッキと周囲の環境をよく観察して採用しましょう。

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テンポ阻害

マナコストを増やしたり、そもそも呪文を唱えられないようにしたり。対戦相手の動きを完全に止めるわけではありませんが、大幅なテンポダウンをさせてゲームの主導権を握ります。

コスト増加

抵抗の宝球否定の力

《抵抗の宝球》はすべての呪文のコストを1増やします。

マナコストを増やす能力は、「ピッチスペル」呪文を唱えるコストにマナが含まれていない場合も有効です。例えば《否定の力》は「この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から青のカード1枚を追放」することができますが、「手札から青のカード1枚を追放」するという代替コストに追加でマナコスト(1)が加えられることになります。

自分の行動を妨害されにくくなるのはメリットです。その一方、対戦相手はこちらだけでなくほかの対戦相手の行動も打ち消しにくく、「《抵抗の宝球》が無ければ俺が打ち消せたのに!」なんて非難されることも。

アメジストのとげ王神の立像防御の光網

《アメジストのとげ》はクリーチャー以外の呪文のコストを(1)増やします。自分がクリーチャー主体のデッキなら対戦相手だけに大きなテンポダウンを強います。クリーチャー以外の呪文が入っていないデッキはまずないので、対戦相手がモタモタしているあいだにクリーチャーをどんどん展開していきましょう。

《王神の立像》は対戦相手の呪文のコストを(2)重くします。対戦相手だけというのがエグい!対戦相手の妨害をするためだけに6マナというのは重いように感じますが、出された方はかなりキツく、追加ターンのようなふるまいをすることもあります。

《防御の光網》は各プレイヤーが自分のターンでないときに呪文を唱えるコストが(3)増えます。打ち消しやインスタント除去が使いにくくなるので、打ち消しのないデッキが自分の行動を押し通すのに使えます。

減衰球

「きゃあトロンごろし」。各ターン、2つ目以降の呪文はどんどんコストが重くなっていきます。ハイレベルなデッキが採用しているコンボは1ターンの間にたくさんの呪文を使うものが多いため、大きな抑制力になります。

2点以上出る土地からは無色1点のマナしか出なくなるのも大きな利点です。《ガイアの揺籃の地》《ニクスの祭殿、ニクソス》《荒地》も同然。

磁石のゴーレム

《磁石のゴーレム》はアーティファクト以外の呪文のコストを(1)重くします。アーティファクトかつクリーチャーなので除去されやすくなっていますが、「これに単体除去を撃つのか……?」という苦悩が付きまといます。全体除去の前には無力。

《さまようアルカイック》

さまようアルカイック

《さまようアルカイック》はアーティファクトではありませんが無色のカードなのでどんなデッキでも採用できます。

対戦相手がインスタントやソーサリーを唱えるたびに対戦相手が2マナを支払わなければその呪文をコピーできてしまいます。《悪魔の教示者》などサーチ呪文をコピーさせるのは危険すぎるのでみんな2マナを払うことでしょう。呪文が強力なら強力なほど、対戦相手は追加で2マナ払う羽目になってしまいます。事実上、マナコストを重くする妨害とみていいでしょう。

タップ・アンタップをコントロール

冬の宝珠

《冬の宝珠》がアンタップ状態の時はアンタップフェイズに土地が1つしか起こせません。各ターン中の行動数を大幅に制限することができます。

自分も影響を受けますが、任意のタイミングでアーティファクトをタップ・アンタップできる《前兆の時計》《最高工匠卿、ウルザ》との組み合わせで自分だけは全力で行動できてしまいます。

静態の宝珠

《静態の宝珠》がアンタップ状態の時はアンタップフェイズにパーマネントが2つしか起こせません。こちらは《冬の宝珠》と違って2つのパーマネントを起こせますが、アーティファクトやクリーチャーでマナ基盤を確保していても大きな行動制限をかけることができます。

からみつく鉄線

《からみつく鉄線》が戦場に出たとき、これに「消散」カウンターを4つ置きます。各プレイヤーは自身のアップキープ毎に《からみつく鉄線》に乗っている消散カウンターの数だけアンタップ状態の「クリーチャー」か「アーティファクト」か「土地」をタップしなければなりません。

自分も影響を受けるように見えますが、消散カウンターは自分のアップキープ毎に1つ少なくなるため、《からみつく鉄線》を設置して返ってきたターンには自分は3つのタップのみで済むうえ、《からみつく鉄線》自身をタップすることもできます。自分がシステム系のクリーチャーやアーティファクトを多用するデッキならほとんど能力を無視できます。

《永遠王、ブレイゴ》《運命を変える者、アミナトゥ》などパーマネントをブリンクできる能力を悪用して延々対戦相手を縛り続ける戦法も取れます。

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能力キャンセル

《倦怠の宝珠》

倦怠の宝珠

《倦怠の宝珠》が戦場にあると、「クリーチャーが戦場に出たことで誘発する能力」がキャンセルされます。

タッサの神託者波止場の恐喝者呪文探求者

最大の魅力は《タッサの神託者》での特殊勝利をけん制できるという点でしょう。ハイレベルな統率者戦で登場する強力なETB(戦場に出たとき)能力を止められます。

《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》によるマナジャンプも抑制できるため、青を含まないデッキで採用が増えているようです。

「クリーチャーが戦場に出たときの能力」ではなく、「クリーチャーが戦場に出たことで誘発する能力」を止めているということを忘れてはいけません。《グレートヘンジ》などのほかのクリーチャーが戦場に出たときに誘発する能力もキャンセルさせます。

《呪われたトーテム像》

呪われたトーテム像

《呪われたトーテム像》はクリーチャーの起動型能力をすべて起動できなくします。マナ能力でもNGのため、マナ加速をクリーチャーに頼ったデッキはかなりのテンポロス。《鏡割りのキキジキ》《巻物の君、あざみ》など、統率者の起動型能力をアテにしたデッキは大幅減速です。

《無のロッド》

無のロッド

《無のロッド》はアーティファクトの起動型能力をすべて停止させます。マナアーティファクトはもちろん、《波止場の恐喝者》などが供給する「宝物」トークンや、無限ダメージの代名詞的存在《トリスケリオン》《歩行バリスタ》《霊気貯蔵器》も沈黙。

《減衰のマトリックス》

減衰のマトリックス

《減衰のマトリックス》《呪われたトーテム像》《無のロッド》が合体した1枚。マナ加速は許してしまいますが、クリーチャーやアーティファクトを用いたコンボが停止してしまいます。

編集注
《減衰のマトリックス》の解説に一部誤りがありましたので修正いたしました。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

《大いなる創造者、カーン》

大いなる創造者、カーン

《大いなる創造者、カーン》はプレインズウォーカーですが、無色なのでアーティファクト同様、どんなデッキにも入れられます。

対戦相手のアーティファクトの起動型能力を止めます。自分には影響が無いのが大きな利点ですが、プレインズウォーカーなのでクリーチャーで攻撃されて除去される可能性があります。[-2]能力が生きる場面が少ないですが、[+1]能力では対戦相手の《魔力の墓所》やアーティファクト土地を除去できます。

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墓地対策

統率者戦でも墓地を利用するデッキは人気があります。墓地対策をすることでまったく動けなくなるデッキに当てることができれば優位に立てます。一方、対戦相手が墓地を利用しないとなるとまったく刺さらないカードになってしまいます。そこで、統率者戦では墓地追放に意味が無い時にドローに変えられるカードが用いられています。

大祖始の遺産魂標ランタン

《大祖始の遺産》は起動型能力で毎ターンカード1枚を追放。追放するカードは対戦相手が選ぶので不確定ですが、序盤から少しずつ墓地を肥やしていくようなデッキはこれでブレーキがかかってしまいます。1マナを支払い自身を生け贄に捧げればすべての墓地の全てのカードを追放でき、ドローもできます。

《魂標ランタン》は戦場に出たときの誘発型能力で墓地のカード1枚を追放、起動型能力で対戦相手全員の墓地を追放。対戦相手が墓地を利用するデッキでなければ1マナ払って生贄に捧げることでドローに変えることができます。

《大祖始の遺産》《魂標ランタン》は似ているようでそれぞれ一長一短です。デッキに合わせて選んでみましょう。

《大祖始の遺産》は自分の墓地のカードも追放します。自分が墓地を利用するなら《魂標ランタン》がおすすめです。

屍肉あさりの地

こちらは土地ですが、アーティファクト同様、どんなデッキでも使えるのでおまけで紹介です。2マナを支払い生贄に捧げることですべての墓地のカードを追放できます。墓地追放が効かない対戦相手なら地道にマナを出しましょう。無駄がありません。

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そのほか妨害

《姥の仮面》

姥の仮面

すべてのプレイヤーのドローが「衝動的ドロー」に置換されてしまいます。ドローをするたびそのカードは表向きに追放され、そのターン中にしか使うことができません。たくさんドローしてじっくりパーツを集めるデッキには強烈な打撃。

《永劫のこだま》《意外な授かり物》で対戦相手にドローを強要すると、対戦相手の手札を0にすることも可能。《船殻破り》が禁止されていることを考えるとかなり凶悪な1枚。

「対戦相手が手札以外の領域から呪文が唱えられなくなる」《ドラニスの判事》との組み合わせはさらに凶悪で、対戦相手は今すでにある手札だけで勝負しなくてはなりません。両者がそろった時点で除去がなければそのままゲームを支配できます。

《虚空の杯》

虚空の杯

言わずと知れた、「チャリス」こと《虚空の杯》。特定のマナ総量の呪文を唱えても《虚空の杯》が自動的に打ち消します。《パルン、ニヴ=ミゼット》などの打ち消されない呪文はスルーされます。

0ならモックスや《魔力の墓所》、1なら《吸血の教示者》ほか教示者呪文や《定業》などドロースペルを止めます。うっかり自分に刺さらないように注意。

攻撃を制限

弱者の石罠の橋

《弱者の石》はパワー3以上のクリーチャーがアンタップフェイズにアンタップされなくなります。統率者ダメージなどで勝利を目指すデッキはシュンとしちゃいますね。

《罠の橋》は自分の手札枚数より大きなパワーを持つクリーチャーのアタックを禁止します。《弱者の石》では1度の攻撃を許しますがこちらは一度も攻撃させません。

戦闘ダメージでの勝利を目指すデッキや、戦闘することが大前提の統率者《悟った達人、ナーセット》などにはめっぽう強いものの、コンボデッキ相手には「お手伝い」になってしまうので注意が必要です。

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ミニコラム
妨害アーティファクトを詰める前に

「対戦相手をガチガチに縛ってゲームをコントロールしたい!」

うんうん、それもまた統率者戦だね。でも妨害置物をモリモリ積み込む前に考えるべきことがあります。それはどうやって勝つか、です。

妨害置物を大量に設置した後《敏捷なこそ泥、ラガバン》で11回攻撃するのは現実的ではありません。

統率者戦は「楽しむフォーマット」「自己表現のフォーマット」ですが、あくまでも「勝利を目指す」ことが大前提です。妨害アーティファクトが好きだからつっこむ!はいいのですが、その中で勝利を目指す現実的な戦術を持っている必要があります。

最高工匠卿、ウルザオズワルド・フィドルベンダー

例えば《最高工匠卿、ウルザ》は妨害アーティファクトからマナを生み出すことができます。統率者列伝でもご紹介した《オズワルド・フィドルベンダー》はいまいち刺さっていない妨害アーティファクトをよりクリティカルな妨害アーティファクトと交換したり、隙を見て妨害アーティファクトと本命コンボアーティファクトと交換して勝利できます。

ほかにも膨大なマナ加速手段を持っている緑のデッキが対戦相手に制限をかけている間に巨大なクリーチャーでひねりつぶす!といったデッキでもいいかもしれませんね!

繰り返しになりますが、大事なのはきちんと勝利を目指すことです。妨害するだけして敗北……ではなく、見事に勝利して「すばらしいコントロールだった!」と褒められるゲームを目指したいですね!

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いってつ 晴れる屋メディアチームスタッフです。統率者戦は自己実現の物語。私を成長させ、貯金を破壊する。《Mishra's workshop》を手に入れた。次はpsa10を手に入れるのが夢。 いってつの記事はこちら