(最終更新日:2023/01/06)
統率者戦の領域移動しない除去カード
統率者戦カードアーカイブへようこそ。
このアーカイブではテーマに沿って統率者戦でのオススメカードを紹介します。
随時更新していきますので、新しく統率者戦デッキを作るとき、改良したいときにぜひ見返してみてください。
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今回は領域移動しない除去カードを広くご紹介します。
領域移動しない除去とは
一般的に、クリーチャーを除去すれば、それは墓地にせよ追放領域にせよ、戦場からどこかへ移動することになります。
統率者戦において、統率者を除去するという行為はアドバンテージ損をしながら相手にテンポ損をさせる行為になります。統率者が領域移動すると、それを統率領域に戻すことができるからです。
903.9. 統率者戦のゲーム中に、統率者が統率領域に戻ることがある。
903.9a 統率者が墓地や追放 領域にあり、そのオブジェクトがその領域に置かれたのが直前の状況起因処理のチェックよりも後であれば、オーナーはそれを統率領域に置いてもよい。これは状況起因処理である。rule 704 参照。
903.9b 統率者がいずこかからオーナーの手札やライブラリーに置かれる場合、オーナーは代わりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果は同じイベントに複数回適用できる。これは rule 614.5 の例外である。
つまり、統率者は基本的には何度倒しても再び唱えることが可能です。強力な妨害能力を持っている統率者はそれだけで一部のデッキを死なせてしまうことがあります。せっかく除去して自分のデッキの本領発揮!というタイミングで再び戦場に送り込まれるのは御免です。
《虎の影、百合子》や《浄火の戦術家、デリーヴィー》のような、唱えることなく戦場に出られる統率者も「統率者税」の支払いを「脱税」するため、除去が効きにくく、やっかいな存在。
《大いなる歪み、コジレック》など、強力な「戦場に出たとき」「唱えたとき」能力を持つ統率者は「除去されたほうが好都合」なことも。
もし、統率者を戦場から移動させることなく除去できたらどうでしょうか。統率者を再び唱えることはできなくなり、対戦相手のゲームプランを崩壊させられるかもしれません。
強力な除去が多い統率者戦では、こうした除去は基本的にはやや重く使いにくいのですが、ユニークな役割を持ちます。
白
《ダークスティールの突然変異》がエンチャントされたクリーチャーは全ての能力をを失い、0/1のアーティファクト・クリーチャーになります。破壊不能を持つため、延々とブロックし続けることができますが、チャンプブロックしたり除去を撃って死亡させることも難しくなります。
《イムーヴァブル・ロッド》も能力を失わせることができます。起動コストがやや重いものの、パーマネントならなんでも対象にとることができ、攻撃もブロックもできなくなります。いざそのパーマネントが戦場を離れたり、もっと危険なものが出てきたときには、あらたに対象をとって能力を失わせることができます。
戦場のクリーチャーをすべてフェイズ・アウトさせます。そうしたクリーチャーがフェイズ・インするのは、これが除去されるか、フェイズアウトしたクリーチャーの数だけターンが経過したあとであり、ゲームが終了するまで戻ってこないことがほとんどです。
いずれもエンチャント、アーティファクトと白ではサーチしやすいカードタイプでもあります。
青
青には「コントロールを変更する」ことで領域移動せずにパーマネントを除去する手段があります。しかし、自分にとって脅威であるパーマネントは誰かにとっても脅威であり、いつかは誰かに除去されてしまうかもしれません。
《イクシドロン》は戦場に出ると他のクリーチャーの能力を失わせて2/2にしてしまいます。ある意味全体除去なので呪禁や被覆をもつ相手にも有効です。この手の能力にしては珍しく、《イクシドロン》自身が除去されても失った能力は戻りません。
《ヘドロの怪物》は戦場に出たときと攻撃したときにクリーチャーにカウンターを置き、能力を失わせます。新たな脅威が出てきても毎ターン能力を失わせていくことができます。
青は単純にクリーチャーを破壊するのは苦手で、何かに「変身」させるようなフレーバーでクリーチャーを除去します。
これらのカードはいずれもクリーチャーの能力を失わせ、スタッツも貧弱にしてしまいます。
《月への封印》はややコストが重いものの、土地やプレインズウォーカーも対象に取ることができるうえ、対象のパーマネントを土地にしてしまいます。全体除去やブロックで自滅させることもできず、かなりの拘束力を持ちます。
黒・赤
エンチャントしたクリーチャーをフェイズアウトさせます。
黒はクリーチャーの除去が得意な色ですが、《Oubliette》は数少ない領域移動させない除去です。
戦場に出たときに対戦相手の人間であるクリーチャーかアーティファクトのコントロールを得ます。コントロールを得るとはいっても、能力は失い戦闘にも参加できなくなります。これ自身も4/3飛行と戦闘向きのなかなかのボディです。
緑・多色
緑は単純なクリーチャー除去が少なく、ほとんどが格闘によるものです。
《木化》はクリーチャーを0/4のツリーフォークに変身させます。
《ケンリスの変身》は3/3の大鹿に変身。戦場に出たときにドローでき、アドバンテージ損しにくい、緑では貴重な除去です。
《ドライアドの歌》が張り付いたパーマネントは森・土地になってしまいます。《月への封印》と同じく、土地になったパーマネントを墓地に送るのは一苦労です。
[+1]能力でアーティファクトやクリーチャーを3/3に変身させます。この手の能力にしては珍しく、《王冠泥棒、オーコ》自身を除去したとしても能力は継続します。
対戦相手が3人いる統率者戦でプレインズウォーカーを維持するのは大変ですが、「1体除去できればよし」と割り切って使っても悪くありません。
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