スタンダードから統率者戦を組んでみよう!
スタンダードを遊んでいるんだけれど、統率者戦に挑戦してみたいな。
でも統率者ってどう選べばいいのかわからない!
そんな方のために今回は2021年5月現在スタンダードにあるカードの中から有力な統率者候補をご紹介していきます。あなたのストレージに埋もれているカード、統率者戦では大暴れしているかもしれませんよ。環境の変化で使いにくくなってしまったお気に入りのカードを使うチャンス。中には構築難度の高いものもありますが、ぜひチャレンジしてみてください。
今回はなるべく多くのカードを紹介するため簡単な解説になってしまいますが、気になった統率者はぜひ先輩プレイヤーのデッキリストを調べてみてくださいね!
『エルドレインの王権』より
《湖に潜む者、エムリー》
スタンダードではいまいちピンとこない能力ですが、統率者戦には強力なアーティファクトが多数存在します。
《玄武岩のモノリス》に《Power Artifact》をエンチャントすると、タップで3マナ出て、1マナでアンタップできるようになります。タップ、アンタップ、タップ、アンタップで無色マナが無限に出ます。
アーティファクトは青と絡むことであっという間に無限マナに達します。たとえ破壊されていても《湖に潜む者、エムリー》が何度も再チャレンジさせてくれます。「墓地は第二の手札」を体現するカードですね。
《帰還した王、ケンリス》
スタンダードしか遊んでいない方には信じがたいでしょうが、最強と言われる統率者の一角です。
固有色は5色すべて。統率者戦に存在するあらゆる極悪コンボを搭載できるうえ、《帰還した王、ケンリス》自身が無限マナの注ぎ口であり、継戦力もピカイチ。鹿のままにしておいた方がよかったのでは?
戦略、アーキタイプが非常に多い統率者なので、研鑽研究が楽しい統率者でもあります。
《悪ふざけの名人、ランクル》
こちらはトーナメントでも活躍したカードですね。統率者戦で対戦相手3人全員が飛行ブロッカーを立てるという盤面はほとんどありませんから、まず間違いなく毎ターン能力を誘発できるでしょう。これ一体で対戦相手全員からアドバンテージを奪っていけます。
《速足のブーツ》《稲妻のすね当て》でクリーチャーを守ることが多い統率者戦ですが、それも《悪ふざけの名人、ランクル》の前では無力。《恐怖の神、ターグリッド》という最高の仲間も獲得しました。
『テーロス還魂記』より
《太陽冠のヘリオッド》
パイオニアやモダンでも活躍するカードです。統率者戦においても《歩行バリスタ》との無限ダメージコンボは強力です。統率者戦の広大なカードプールでも「破壊不能のエンチャント」を除去できるカードは少ないのであえて信心5にならないようにしたいですね。
《青銅血のパーフォロス》
自身のクリーチャーに速攻を与えるだけでなく、たった4マナで手札からクリーチャーを戦場に出すことができます。能力で戦場に出るため打ち消されることがほぼないのが強力です。
《荒廃鋼の巨像》《ヘルカイトの暴君》《原初の嵐、エターリ》といった豪快なクリーチャーで戦場をめちゃくちゃにしちゃいましょう。ビックリ箱的で卓が盛り上がる楽しい統率者です。
《ピレアス号の艦長、シオーナ》
《ピレアス号の艦長、シオーナ》はアンコモンの地味なカードですが統率者戦では固有の無限トークンコンボのパーツになります。
《信仰の守り》を《ピレアス号の艦長、シオーナ》につけたことで現れるトークンに《信仰の守り》を移し替えていくていくことで無限にトークンが生まれます。あとは《アシュノッドの供犠台》で無限マナもよし、《狂気の祭壇》で無限切削もよし、ご自由に。もちろん1ターン待って殴ってもよし。
《深海住まいのタッサ》
毎ターン自分のクリーチャーを戦場に出しなおすことで、「戦場に出たとき」誘発する能力を使いまわすことができます。統率者戦では《呪文探求者》や《難題の予見者》、《古術師》など強力な候補が豊富です。
《古術師》で《時間のねじれ》などの追加ターン呪文を拾い続けることで無限ターンにも達します。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
詳しい紹介はトロピ大塚の記事をご覧ください。やはりこのアド稼ぎお化け、禁止が妥当か。
- 2021/03/07
- 統率者列伝 vol.2 ~《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
- トロピ大塚
ウーロのやばさを実感できる動画です。
序盤はいってつのアシャヤが暴れますが……
『イコリア:巨獣の棲処』より
「相棒」は統率者戦でも機能します。もっとも、統率者を含めた100枚のデッキすべてが「相棒」の条件を満たし、かつ固有色に合わせる必要があり、非常に困難ですが……
「変容」を持つ統率者を「変容」で唱えることもできます。
- 2021/04/29
- 統率者戦にチャレンジ!構築ルールおさらい
- いってつ
詳しくはこちら。
《呪文追い、ルーツリー》は統率者戦で禁止推奨カードに指定されています。ご注意ください。
《深海の破滅、ジャイルーダ》
《深海の破滅、ジャイルーダ》は対戦相手が多く、カードプールの広い統率者戦ではより強力なクリーチャーを奪うことができます。
《深海の破滅、ジャイルーダ》をブリンクさせたりコピーする手段も豊富。暴力的なボードアドバンテージを稼ぎつつ、墓地にコンボパーツをそろえて一気に吊り上げる勝利も目指せます。《眷者の神童、キナン》
《玄武岩のモノリス》で簡単に無限マナに突入できる統率者、《眷者の神童、キナン》。《虹色のレンズ》など1マナ損をするフィルター系アーティファクトも損がなくなってうれしいです。
無限マナの注ぎ先は《歩行バリスタ》や《トリトンの英雄、トラシオス》《最高工匠卿、ウルザ》ほかいろいろ。
《死の頂点、ネスロイ》
《死の頂点、ネスロイ》の変容で墓地からコンボパーツを一気に吊り上げて勝利するコンボが有力です。パワー合計10まで、とかなり範囲が広いため、やりたい放題です。
有名なのがミケウストリスケリオン。この2枚を並べると無限ダメージです。《トリスケリオン》の能力でプレイヤーに1点、自身に2点を飛ばすことで《トリスケリオン》が死亡します。
《不浄なる者、ミケウス》の能力でまた戦場に戻ってきます。《不浄なる者、ミケウス》で戦場に戻せるクリーチャーは死亡時に+1/+1カウンターの乗っていないものだけなのですが、《トリスケリオン》は自身の能力でカウンターを外すことができるため何度でもよみがえりダメージを飛ばすことができます。
《死の頂点、ネスロイ》を介することで比較的安全かつ安いマナコストでミケウストリスケリオンを成立させることができます。
墓地からパーツを吊り上げて勝利するのは黒のコンボデッキの常とう手段ですが、《死の頂点、ネスロイ》は白の《沈黙》、緑の《夏の帳》といった妨害札を使えることが利点ですね。《極楽鳥》などマナ加速も重要です。
《常智のリエール》
青と赤に多い、ドローに伴って手札を捨てるカードと相性抜群。無尽蔵にドローができます。青と赤にはゲームを決着させるコンボがい~っぱい。大量にドローしてパーツを掘り当てましょう。ドローが好きな人におすすめ。
《軍団のまとめ役、ウィノータ》
スタンダードでも無茶苦茶やっている《軍団のまとめ役、ウィノータ》ですが、統率者戦でもやはり強力。より広い選択肢の中で一気に強固な盤面を作っていくことができます。
《オーラ掠りの魔道士》がめくれたら《憤怒の息吹》をサーチ。追加戦闘でつぎつぎ登場するクリーチャーに《タクタクの瓦礫砦》などで速攻を持たせ、《憤怒の息吹》を張り付けていくことでほぼほぼ無限戦闘になります。白赤というカラーには珍しく、3ターン目にゲームが決着することもあります。
『基本セット2021』より
《迷える探求者、梓》
こちらも過去に『統率者列伝』で紹介されています。素人から玄人まで楽しめる、フナ釣りのような統率者です。
- 2021/02/21
- 統率者列伝 vol.1 ~《迷える探求者、梓》~
- トロピ大塚
《薄暮薔薇の棘、ヴィト》
絆魂で殴るとさらにダメージを与えてお得な統率者です。これでちまちま殴るだけでもよさそうですが、もう少しわかりやすい勝ち方があります。《薄暮薔薇の棘、ヴィト》と《極上の血》を戦場に並べた状態で「誰かがライフを失う」か「自分がライフを得る」と無限ダメージ無限回復で勝利できます。
『ゼンディカーの夜明け』より
《野生の魂、アシャヤ》
自分のクリーチャーが全部「森・土地」になるというクセ強エレメンタル。こちらも『統率者列伝』でご紹介していますのでぜひご覧ください。
- 2021/04/11
- 統率者列伝 vol.6 《野生の魂、アシャヤ》
- いってつ
《創造の座、オムナス》
スタンダードやブロールでは禁止されてしまいましたが、統率者戦では現役です。17日で禁止になったカードのパワーを実感しよう。
実際に対戦してみると感じますが、土地を置いているだけで次々アドバンテージを稼げますし、戦場に出たときにドローできるのも強力です。上陸シナジーと組み合わせるだけでどんどん気持ちよくなれます。
赤緑を含み、戦場に出たときにドローできる統率者という点を悪用しましょう。《食物連鎖》で《不死身、スクイー》を追放しては唱え追放しては唱えを繰り返し無限マナを成立させたら、続いて《創造の座、オムナス》を唱えては追放唱えては追放を繰り返して無限ドローが成立します。無限マナ無限ドローがあれば後はお好みの手段でフィニッシュです。
『カルドハイム』より
《語りの神、ビルギ》
呪文を唱えると赤マナを出してくれるので、《にやにや笑いのイグナス》をぐるぐる回して無限ストームの後《ぶどう弾》という何とも言えないコンボがまず思いつきます。そうでなくても1ターンの行動数を飛躍的に増やしますし、《アシュノッドの供犠台》とも相性がよさそうです。
《厚顔の無法者、マグダ》
宝物によるマナ加速ができる、非常に軽い統率者です。想像以上に早くゴールするコンボを持ちます。
《前兆の時計》と《自在自動機械》をタップして《前兆の時計》を起動、《自在自動機械》を対象にとってアンタップします。この過程で《厚顔の無法者、マグダ》の誘発型能力で宝物トークンが1つ生まれているため、この宝物と《自在自動機械》をタップして《前兆の時計》を起動……この繰り返しで
これに《研磨基地》や《ヘルカイトの暴君》で勝利できます。コンボパーツがすべて《厚顔の無法者、マグダ》の能力でサーチできるというのが強力です。
《恐怖の神、ターグリッド》
カルドハイム出身の統率者としてはおそらく最も組まれているでしょう。全国各地でミラーマッチが多発と伝え聞いています。
各種フェッチランドや《水蓮の花びら》といった生贄に捧げて起動するカードはすべて奪われてしまいます。《全ては塵》なんて撃たれた日には……
そしてマジックは続く
スタンダードのカードプールにもたくさんの有力統率者があることが分かりました。
今スタンダードを遊んでいて、統率者戦に参入したい!という方はスタンダードのカードでまず組んでみるのもおすすめです。
今回は『エルドレインの王権』から『カルドハイム』までのカードからご紹介しました。今後も新セットが発表されるたびに有力候補をご紹介していきます。お楽しみに!
- 2021/04/29
- 統率者戦にチャレンジ!構築ルールおさらい
- いってつ